1 *options.txt* For Vim バージョン 7.2. Last change: 2009 Nov 09
4 VIM REFERENCE MANUAL by Bram Moolenaar
9 1. オプションの設定 |set-option|
10 2. オプションの自動設定 |auto-setting|
11 3. オプションの要約 |option-summary|
13 オプションの概要については、help.txt |option-list| を参照。
15 Vimには、特別な働きをさせるための多くの内部変数とスイッチがある。それらのオプ
18 切替 boolean オプション オンかオフかのどちらかの値をとる
19 数値 number オプション 数値の値を取る
20 文字列 string オプション 文字列の値を取る
22 (訳注: このヘルプの中で多く出てくる語句で、分かりにくいものを説明する。
25 あるバッファまたはウィンドウにのみ適用されるような、という意味。
27 あるバッファまたはウィンドウ内の設定のみを変え、その他のバッファまたは
28 ウィンドウの設定に影響しないようなオプション。
30 あるウィンドウにのみ適用されるような、という意味。バッファについてロー
33 Vim全体に適用されるような、または、Vim全体で共通の値を使うような、とい
35 上の4項目については |option-summary| も参照。
36 - non-printable, unprintable:
37 文字が画面に表示可能なフォントに対応していないこと。具体的には <CTRL>
38 などを押しながら入力した文字や <ESC> が例である。主に制御に利用される。
40 訳語で、さらに相応しいものがあればご提案を下さい。)
41 ==============================================================================
42 1. オプションの設定 *set-option* *E764*
45 :se[t] 既定値と違う値のオプションを全て表示する。
47 :se[t] all ターミナルオプション以外の全てのオプションを表示する。
49 :se[t] termcap ターミナルオプションを全て表示する。Note GUIバージョン
50 では、キーコードは表示されないので注意。なぜなら、キー
51 コードは内部的に生成され、変更が不可能だからだ。それに、
52 GUIバージョンでターミナルコードを変更するのは便利とは
56 :se[t] {option}? {option} の値を表示する。
58 :se[t] {option} 切替オプション: セット、すなわちオンに切り替える。
62 :se[t] no{option} 切替オプション: リセット、すなわちオフに切り替える。
65 :se[t] inv{option} 切替オプション: オンとオフを切り替える。 {Vi にはない}
67 *:set-default* *:set-&* *:set-&vi* *:set-&vim*
68 :se[t] {option}& オプションを既定値に設定する。オプション 'compatible'
69 のその時点の値によって違うかもしれない。 {Vi にはない}
70 :se[t] {option}&vi オプションをViの既定値に設定する。 {Vi にはない}
71 :se[t] {option}&vim オプションをVimの既定値に設定する。 {Vi にはない}
73 :se[t] all& ターミナルオプション以外の全てのオプションを既定値に設
74 定する。オプション 'term', 'lines' と 'columns' の値は
77 *:set-args* *E487* *E521*
78 :se[t] {option}={value} または
79 :se[t] {option}:{value}
80 数値および文字列オプションの値を {value} に設定する。
81 数値オプションの値は、10進数、(0x を頭に付けて) 16進数、
82 または ('0' を頭に付けて) 8進数で指定できる (16進数と8
83 進数は、関数 strtol() を持つマシンでのみ利用可能)。
84 オプション 'wildchar' で指定された文字 (既定では
85 <Tab>、オプション 'compatible' がオンにならば CTRL-E)
86 を打ち込むと、古い値を挿入できる。|cmdline-completion|
88 {option} と '=' の間には空白を入れることができる。それ
89 らは無視される。'=' と {value} の間に空白を入れてはい
91 {value} 内での空白や '\' の使用に関しては、
92 |option-backslash| を参照 (訳注: 文書先頭も参照)。
94 :se[t] {option}+={value} *:set+=*
95 数値オプションに対しては {value} だけその値を増す。文
96 字列オプションに対しては後ろに {value} を追加する。オ
97 プションがコンマ区切りのリストのときは、値が空でない限
98 り、元の値と {value} の間にコンマが付け加えられる。
99 オプションがフラグのリストであるときは、冗長なフラグは
100 取り除かれる。すでに入っているフラグを加えようとしたと
102 < 上の |:set-args| も参照。
105 :se[t] {option}^={value} *:set^=*
106 数値オプションに対してはその値を {value} 倍する。文字
107 列オプションに対しては前に {value} を追加する。オプショ
108 ンがコンマ区切りのリストのときは、{value} と元の値の間
113 :se[t] {option}-={value} *:set-=*
114 数値オプションに対しては {value} だけその値を減らす。
115 文字列オプションに対しては {value} を (それが含まれて
118 くても、警告やエラーは出ない。オプションがコンマ区切り
119 のリストであり、取り除くオプションが唯一の値でない限り、
121 オプションがフラグのリストであるときは、{value} は値の
122 中に現れるままに、正確に指定しなければならない。問題
123 が起こるのを避けるために、フラグを取り除くときは1個ず
128 1回のコマンド ":set" に対し、複数の {option} を引数に指定できる。例: >
129 :set ai nosi sw=3 ts=3
130 引数の中にエラーがあると、エラーメッセージが現れ、エラーの元になったオプション
134 オプション 'verbose' の値が非0 なら、オプションの値を表示するとき、同時に、そ
135 のオプションが最後に設定されたのはどこであったかも分かる。例: >
136 :verbose set shiftwidth cindent?
138 Last set from modeline ~
140 Last set from /usr/local/share/vim/vim60/ftplugin/c.vim
141 これは特定のオプション名が指定されたときのみ機能する。コマンド ":set all" や、
142 引数のないコマンド ":verbose" ではメッセージが現れない。
143 オプションが手動で設定されていると、メッセージ "Last set" は現れない。
144 オプションが関数やユーザコマンド、オートコマンド autocommand の実行中に設定さ
145 れたときは、それらが定義されているスクリプト名が報告される。
146 Note 'compatible'を設定すると副作用として他のオプションも設定されることがある。
148 Last set from modeline ~
149 モードライン |modeline| の中でオプションが設定された。
150 Last set from --cmd argument ~
151 コマンドライン引数 |--cmd| または + によりオプションが設定され
153 Last set from -c argument ~
154 コマンドライン引数 |-c|, +, |-S|, |-q| によりオプションが設定
156 Last set from environment variable ~
157 環境変数、$VIMINIT、$GVIMINIT、$EXINIT によりオプションが設定
159 Last set from error handler ~
160 オプションを評価中にエラーが発生し、クリアされた。
162 {Vi mが |+eval| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
164 *:set-termcap* *E522*
165 Termcap オプションを設定するには、{option} に "t_xx" の形式を使ってもよい。こ
166 れは termcap による値を上書きする。これはマッピングの中で利用することもできる。
167 "xx" の部分が特別な文字を含むときは、<t_xx> の形式を使うこと: >
169 これは特殊なコードを普通のキーに変換する際にも使われる。例えば Alt-b が <Esc>b
172 (ここで ^[ は本物の <Esc> である。入力には CTRL-V <Esc> を使うこと)
173 マッピングの利点は、どんなときにも機能することである。
175 t_xxの形のオプションは安全上の理由により、モードライン|modeline|やサンドボック
178 コマンド ":set" によるリスト表示の外見は、Viとは違う。長い文字列オプションはリ
179 ストの終わりに現れる。オプションの数も極めて多い。コマンド "set all" による表
180 示は、画面に収まらないだろう。そうしたとき、Vimは「継続」プロンプト
184 文字列オプションの値に空白を含めるには、空白の前に '\' を置く必要がある。値に
185 '\' を含めるには、2個繰り返す。結果的には、オプションの値の中の '\' の数は半分
188 :set tags=tags\ /usr/tags の結果は "tags /usr/tags"
189 :set tags=tags\\,file の結果は "tags\,file"
190 :set tags=tags\\\ file の結果は "tags\ file"
192 文字 "|" によって、コマンド ":set" を後に続くコマンドと分けることができる。文
193 字列オプションの値に "|" を含めるには、代わりに "\|" を使うこと。次の例ではオ
194 プション 'titlestring' の値を "hi|there" に設定している。 >
195 :set titlestring=hi\|there
196 しかし次の例では、2個のオプション 'titlestring', 'iconstring' をそれぞれ "hi",
198 :set titlestring=hi|set iconstring=there
200 また、ダブルクォート文字はコメントを開始する。オプションの値に'"'を含めるには
201 '\"'と書くこと。次の例は'titlestring'を'hi "there"'に設定する: >
202 :set titlestring=hi\ \"there\"
204 MS-DOSとWin32では、ファイル名の中の '\' は大抵は取り除かれない。正確に言うと、
205 値にファイル名を取るオプション (環境変数が展開されるもの) では、通常のファイル
206 名に使われる文字の前の '\' は取り除かれない。しかし、特別な文字 (空白、'\' そ
207 のもの、コンマ等) の前の '\' は、上で説明した通りの働きをする。
208 オプションの値が "\\" で始まるときは、特別な状態になる。 >
209 :set dir=\\マシン名\パス の結果は "\\マシン名\パス"
210 :set dir=\\\\マシン名\\パス の結果は "\\マシン名\パス"
211 :set dir=\\パス\\ファイル の結果は "\\パス\ファイル" (間違い!)
212 最初の例では、始まりの部分の '\' はそのまま保たれている。しかし2番目の例では、
213 '\' の数は半分になっている。つまり、'\' をそのまま保ちたいときでも、半分にした
214 いときでも、どちらがよいか指定できることが分かる。3番目の結果は、おそらく希望
215 通りのものではないだろう。このやり方は避けること。
217 *add-option-flags* *remove-option-flags*
218 *E539* *E550* *E551* *E552*
219 値がフラグのリストからなるオプションもある。そういったオプションにフラグを追加
220 したいとき、既存の値を変更したくないならば、こうすること。 >
222 オプションからフラグを取り除くには、こうすること。 >
224 これはオプション 'guioptions' からフラグ 'a' を取り除く。
225 Note フラグは1個ずつ追加したり取り除いたりするよう注意。オプション
226 'guioptions' が "ab" という値であるとき、"set guioptions-=ba" は機能しない。な
227 ぜなら、"ba" という文字列は現れていないからである。
229 *:set_env* *expand-env* *expand-environment-var*
230 特定の文字列オプションでは環境変数が展開される。'$' とそれに続く環境変数名
231 が、その値に置き換えられる (その環境変数が存在するとき)。環境変数が存在しない
232 とき、'$' とそれに続く変数名は変更を受けない。識別子に使えない non-id 文字 (英
233 字、数字、'_' 以外) なら、どれでも環境変数名の後に続けることができる。識別子に
234 使えない文字とそれに続く文字は、環境変数の値の後ろにそのまま追加される。例: >
236 :set path=/usr/$INCLUDE,$HOME/include,.
237 コマンド ":set opt-=値" でオプションから文字列を取り除いたり、コマンド ":set
238 opt+=値" でオプションに文字列を追加したりするときには、環境変数の展開が行われ
242 ローカル変数の扱い *local-options*
244 いくつかのオプションは、1つのウィンドウや1つのバッファのみに適用される。それぞ
245 れのウィンドウやバッファは、そうしたオプションの独自のコピーを保持しているため、
246 独自の値を持つことができる。これにより、あるウィンドウ内では 'list' オプション
247 をオンにするが、他のウィンドウではオフにする、ということが可能になる。またオプ
248 ション 'shiftwidth' を、あるバッファ内では 3 にし、他では 4 にすることもできる。
250 以降では、特定の状況下でそれらのローカルオプションがどうなるかを説明する。実際
251 には、それらを全て知る必要はない。なぜなら、Vimはおそらくユーザが予想する通り
252 にオプションの値を使うからである。残念ながら、ユーザの予想通りに働くのは、いく
255 ウィンドウを分割すると、ローカルオプションは新しいウィンドウにコピーされて引き
256 継がれる。そのため、ウィンドウを分割した直後には、2つのウィンドウの内容は同じ
259 新しいバッファを編集するとき、そのバッファのローカルオプションは初期化されなけ
260 ればならない。その以前のカレントバッファのローカルオプションは、そのバッファの
261 みに適用すべきものかもしれないので、新しいバッファには適用されない。その代わり、
262 バッファについてローカルなオプションにはそれぞれグローバルな値があり、新しいバッ
263 ファにはそれが適用される。コマンド ":set" によって、ローカルな値とグローバルな
264 値の両方が変更される。コマンド "setlocal" はローカルな値のみを変更するので、そ
265 れで指定した値は新しいバッファには適用されない。
267 すでに編集されているバッファを編集するときは、最後に使われたウィンドウ内のロー
268 カルオプションが再び使われる。このバッファがこのウィンドウ内ですでに編集されて
269 いたなら、そのときの値が再び用いられる。そうでなければ、そのバッファが最後に編
272 特定のバッファの種類についてウィンドウ内のローカルオプションを設定することも可
273 能である。同じウィンドウ内で別のバッファを編集するときは、ウィンドウについてロー
274 カルなオプションを使い続けたくはないだろう。そのためVimはウィンドウについてロー
275 カルなオプションのグローバルな値を記憶しており、別のバッファの編集時にはそれを
276 用いる。ウィンドウはそれぞれ、それらの値の独自のコピーを持っている。そのため、
277 それらのオプションはウィンドウについてはローカルであるが、そのウィンドウ内の全
278 てのバッファについてグローバルである。それらを用いて、次のようなことが可能であ
283 こうするとオプション 'list' はバッファ "二つ目" にも適用される。コマンド
284 ":set list" により、グローバルな値もオンになったからである。 >
289 今度はバッファ "二つ目" ではオプション 'list' はオフである。なぜならコマンド
290 ":set nolist" がグローバルな値をオフにしたが、コマンド ":setlocal list" はバッ
291 ファ "一つ目" についてローカルな値をオンにしただけで、":e 二つ目" ではグローバ
292 ルな値が適用されるからである。 Note 次にこうすると >
294 最後にバッファ "一つ目" を編集したときの通りにオプション 'list' の値が戻るわけで
295 はないので注意。ウィンドウについてローカルなオプションは、バッファそれぞれに対
299 :setl[ocal] ... コマンド ":set" と似ているが、カレントバッファ/ウィン
300 ドウについてローカルな値のみを設定する。全てのオプショ
301 ンがローカルな値を持つわけではない。オプションがローカ
302 ルな値を持たないときは、グローバルな値が設定される。
303 引数が "all" のとき: 全てのローカルオプションのローカ
305 引数がないとき: 全てのローカルオプションのローカルな値
307 特定のローカルオプションを表示するときは、ローカルな値
308 も表示する。グローバルまたはローカルな切替オプションに
309 対しては、グローバルな値が表示される場合には、オプショ
311 グローバルオプションに対しては、グローバルな値が表示さ
312 れる (しかし、これは将来変更されるかもしれない)。
316 :setl[ocal] {option}< 値をコピーすることによって{option}のローカルな値をグロ
317 ーバルな値と同じにする。{Vi にはない}
319 :se[t] {option}< ローカルな値を空にすることによって{option}のローカルな
320 値をグローバルな値と同じにする。|global-local|のオプショ
321 ンに対してだけ意味がある。{Vi にはない}
324 :setg[lobal] ... コマンド ":set" と似ているが、ローカルオプションのグロー
325 バルな値のみを設定し、ローカルな値は変更しない。
326 オプションの値を表示するときは、グローバルな値が表示さ
328 引数が "all" のとき: 全てのローカルオプションのグロー
330 引数がないとき: 全てのローカルオプションのグローバルな
334 バッファ/ウィンドウについてローカルなオプションに対して:
335 コマンド グローバルな値 ローカルな値 ~
336 :set オプション=値 設定される 設定される
337 :setlocal オプション=値 なし 設定される
338 :setglobal オプション=値 設定される なし
340 :setlocal オプション? なし 表示される
341 :setglobal オプション? 表示される なし
344 ローカルな値を持つグローバルオプション *global-local*
346 オプションがグローバルであるというのは、一つの値を全てのバッファとウィンドウに
347 用いるような場合である。いくつかのグローバルオプションでは、ローカルな別の値を
348 持てると便利である。ローカルな値は、コマンド ":setlocal" で設定できる。すると
349 コマンド":setlocal" を実行したバッファとウィンドウではローカルな値が用いられる
350 が、他のバッファでは引き続きグローバルな値が用いられる。
352 例えば、あなたは2つのウィンドウを開き、両方でC言語のソースファイルを編集してい
353 るとする。グローバルなオプション 'makeprg' は両方に適用される。そこでウィンド
356 とすると、別のウィンドウでも同じ値が用いられる。別のウィンドウに移って
357 オプション 'makeprg' を設定する必要はない。
358 しかし、新しいウィンドウでPerlのソースファイルの編集を始めると、'makeprg' に別
359 の値を設定したくなる。しかしCソースに適用された値を変えたくはない。そんなとき
361 :setlocal makeprg=perlmake
362 次のようにローカルな値を空にすると、グローバルな値に戻る。 >
364 ただし、この方法は文字列オプションにしか使えない。切替オプションには、次のよう
367 Note: 非切替オプションの変更で "<" を使うと、グローバルな値がローカルな値にコ
368 ピーされるが、それはグローバルな値を使うようにするのとは少し違うことに注意 (こ
369 れは後でグローバルな値が変更されたときに問題になる。--訳注: グローバルな値が変
370 更されても、"<" でコピーした値までは変更されない。あくまでもローカルな値だか
373 これは 'path'のローカルな値を空にし、グローバルな値が使われるようにする。すな
376 Note: 将来、値にグローバルとローカルの区別のあるオプションが増えたら、グローバ
377 ルオプションにコマンド ":setlocal" を使ったときの結果が変わるかもしれない。
382 :setf[iletype] {filetype} *:setf* *:setfiletype*
383 {filetype} に対してオプション 'filetype' を設定する。
384 ただし autocommand の中 (入れ子になっているときは、外
385 側も含めて) でまだ実行されていないときのみ有効である。
388 : setlocal filetype={filetype}
390 < このコマンドは filetype.vim の中で使われ、オプション
391 'filetype' が2度設定されて別の設定や構文ファイルが読み
395 :bro[wse] se[t] *:set-browse* *:browse-set* *:opt* *:options*
396 :opt[ions] 全てのオプションを表示したり設定するためのウィンドウを
399 ここではオプションの短い説明が読める。その上で <CR> を
400 打ち込むと、そのオプションについてのヘルプウィンドウが
402 表示されている値を修正した後に "set" 行の上で <CR> を
403 打ち込むと、新しい値を設定できる。ウィンドウやバッファ
404 固有のオプションについては、変更した値は最後に使用した
405 ウィンドウに適用される。そのウィンドウがヘルプウィンド
406 ウだったときは、変更した値はヘルプウィンドウの (オプショ
407 ンウィンドウを抜かして) 1つ下のウィンドウに適用される。
408 {Vi mが |+eval| 機能と |+autocmd| 機能付きでコンパイル
412 "~" は "$HOME" と同様に扱われるが、こちらは値の先頭にあるか、空白かコンマの後
415 Unix系のシステムでは "~正和" も使える。これは "正和" というユーザのホームディ
417 :set path=~mool/include,/usr/include,.
419 Unix系のシステムでは "${HOME}" という形式も使える。ここで {} の間には識別子に
420 使えない文字 (訳注: 上を参照) が入ってもよい。 Note これをコマンド "gf" のため
421 に使いたいなら、文字 '{' と '}' をオプション 'isfname' に追加する必要がある。
423 NOTE: 環境変数と"~/"の展開はコマンド":set"のときのみ行われる。":let"でオプショ
426 Note 展開されるオプションの値の長さ制限に注意。システムごとに異なるが、大抵は
427 256文字や1024文字等の長さである (訳注: これは半角の場合で、全角では半分)。
430 :fix[del] ターミナルオプション 't_kD' (訳注: デリートキー) の値
432 't_kb' が のとき 't_kD' は ~
436 (CTRL-? は8進数で 0177、16進数で 0x7f) {Vi にはない}
438 ターミナルのデリートキーのキーコードが違っているが、バッ
439 クスペースのキーコードは正しいときは、次のコマンドをファ
442 < これはバックスペースのキーコードが実際に何であっても有
445 バックスペースのキーコードが違っていたら、以下のように
447 :if &term == "termname"
451 < ここで "^V" は CTRL-V 、 "<BS>" はバックスペースを表す
452 (実際に「^」「V」などのキーを押さないこと)。"termname"
453 にはユーザの使うターミナル名を当てはめる。
455 <Delete> キーが奇妙なキーコード列 (CTRL-? でも CTRL-H
456 でもない) を送るときは、コマンド ":fixdel" ではなく以
458 :if &term == "termname"
459 : set t_kD=^V<Delete>
461 < ここで "^V" は CTRL-V 、 "<BS>" はデリートキーを表す
462 (実際に「^」「V」などのキーを押さないこと)。"termname"
463 にはあなたの使うターミナルの種類を当てはめる。
466 Note Linuxについての注意: 既定ではバックスペースキーは
467 CTRL-? を送るが、これは違っている。これを修正するには、
468 ファイル rc.local に次の行を加える。 >
469 echo "keycode 14 = BackSpace" | loadkeys
472 Note NetBSDについての注意: バックスペースキーが正しい
473 キーコードを送らないとき、これを試すこと。 >
474 xmodmap -e "keycode 22 = BackSpace"
475 < 有効だったら、ファイル .Xmodmap に次の行を加えること。 >
476 keysym 22 = BackSpace
477 < これを有効にするには、再起動する必要がある。
479 ==============================================================================
480 2. オプションの自動設定 *auto-setting*
482 コマンド ":set" によるオプションの設定の他に、3通りの方法で、1つまたは複数のファ
485 1. Vimを起動したとき、様々な場所から初期化設定を読み込ませることができる。
486 |initialization| を参照。多くの設定は編集セッション全てに適用されるが、いく
487 つかはVimを起動したディレクトリによって異なる。初期化設定ファイルはコマンド
488 |:mkvimrc|, |:mkview|, |:mksession| で生成できる。
489 2. 新しいファイルの編集を始めたとき、自動的に実行されるコマンドがある。
490 これを使うと、特定のパターンにマッチするファイルに対してオプションを設定し
491 たり、様々なことが可能である。|autocommand| を参照。
492 3. 新しいファイルの編集を始めたときオプション 'modeline' がオンなら、ファイル
493 の先頭と末尾の数行ずつがモードラインとして読み込まれる。それをここで説明す
496 *modeline* *vim:* *vi:* *ex:* *E520*
497 モードラインには2つの形式がある。1つ目の形式は次の通りである。
498 [text]{white}{vi:|vim:|ex:}[white]{options}
500 [text] 任意のテキスト、なくても良い
501 {white} 1個以上の余白 (<Space> または <Tab>)
502 {vi:|vim:|ex:} "vi:" か "vim:" か "ex:" という文字列
504 {options} オプション設定が、空白か ':' で区切られて並んだもので、':' の
505 間の部分はコマンド ":set" の引数である(空でもよい)
510 2つ目の形式は次の通りである (Viのヴァージョンによってはこの形式と互換性がある)。
512 [text]{white}{vi:|vim:|ex:}[white]se[t] {options}:[text]
514 [text] 任意のテキスト、なくても良い
515 {white} 1個以上の余白 (<Space> または <Tab>)
516 {vi:|vim:|ex:} "vi:" か "vim:" か "ex:" という文字列
518 se[t] "set "または"se " という文字列 ( NOTE 終わりの空白に注意)
519 {options} オプション設定が空白で区切られて並んだもので、コマンド ":set"
522 [text] 任意のテキスト、なくても良い
525 /* vim: set ai tw=75: */ ~
527 "vi:" または "|vim:|" または "ex:" の前には空白が必要である。これが "lex:" 等
528 の普通の言葉を誤認する可能性を低めている。ただし例外があり、 "vi:" と "vim:"
529 は行頭に来てもよい (バージョン3.0との互換性のため)。"ex:" が行頭に来ると、モー
530 ドラインとは見なされない ("example:" の略かもしれないから)。
533 オプションは ":setlocal" などで設定できる。そうして設定した値は、そのバッファ
534 とそれを開いているウィンドウにのみ適用される。モードラインからグローバルオプショ
535 ンを設定することは不可能ではないが、普通そういうことはしない。2つのウィンドウ
536 を開いていて、それぞれのファイルが同じグローバルオプションを違う値に設定しよう
537 としたときは、後に開かれたウィンドウが優先される。
539 既に読み込まれているファイルを開くときは、モードラインからはウィンドウローカル
540 なオプションだけが設定される。つまり、ファイルを開いた後に手動でバッファローカ
541 ルなオプションを変更したら、そのバッファを別なウィンドウで開いてもそのオプショ
542 ンは変更されないが、ウィンドウローカルなオプションは変更される。
545 モードラインの内容が、Vimのバージョンによって使用可能だったり不可能だったりす
546 る場合には、"vim:" のところでバージョンを指定できる。
547 vim{vers}: バージョン {vers} 以降 (そのバージョンを含む)
548 vim<{vers}: バージョン {vers} より前
549 vim={vers}: バージョン {vers} のみ
550 vim>{vers}: バージョン {vers} より後 (そのバージョンを含まない)
551 {vers} に 600 を指定するとVim 6.0を表す (メジャー・バージョンナンバーの100倍足
553 例えば、Vim 6.0またはそれより新しいバージョンでのみモードラインを使うにはこう
555 /* vim600: set foldmethod=marker: */ ~
556 Vim 5.7より古いバージョンでのみモードラインを使うにはこうする
557 /* vim<570: set sw=4: */ ~
558 "vim" と ":" の間に空白があってはならない。
561 モードラインを探す行数はオプション 'modelines' で設定できる。オプション
562 'modeline' がオフであるかオプション 'modelines' の値が 0 だと、モードラインを
565 Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われることに注意。そのため次の
566 ようにすると、行末の "*/" のためにエラーメッセージが現れる。
571 エラーが発見されると、その行の残りは無視される。
573 コマンド "set" の引数に ':' を含めたいときは、その前に '\' を置くこと。':' の
575 /* vi:set dir=c\:\tmp: */ ~
576 これはオプション 'dir' を "c:\tmp" に変更する。':' の前に '\' が置かれたとき、
577 取り除かれるのは1個だけである。だからオプションの値に "\:" を含めたいなら
580 安全上の理由から、コマンド "set" 以外は使用できない (誰かがテキストファイルで
581 「トロイの木馬」を作るかもしれないから) 。また、全てのオプションが設定できるわ
582 けではない。ある種のオプションにはフラグが設定されており、それが使用されるとき
583 には|sandbox|が有効になる。しかしそれでもモードラインが問題を引き起こす可能性
584 はわずかに残る。例えば、悪意のある誰かが'textwidth'を5にすると、ファイルの全て
585 の行が予期せず折り返されてしまう。そのため、信用できないファイルを編集する前に
587 例えばmail ftpluginはそれを行っている。
589 ヒント: ファイルを読み込みときにオプション設定以外を行いたいなら、ファイル内の
590 特定の文字列を調べる autocommand を定義すればよい。例: >
591 au BufReadPost * if getline(1) =~ "VAR" | call SetVar() | endif
592 そして "VAR" を含む行に何かを行うための SetVar() 関数を定義すればよい。
594 ==============================================================================
595 3. オプションの要約 *option-summary*
597 以下のリストでは、全てのオプションが、正確な名前と (あれば) 略名で示されている。
600 この文書内では、切替オプションを「オンに」するというのは ":set オプション" を
601 実行することを表す。切り替えオプションを「オフに」するというのは
602 ":set noオプション" を実行することを表す。
604 いくつかのオプションには、既定値が2種類あるものがある: 1つ目は "Vim default"
605 つまりVimの既定値で、オプション 'compatible' がオフになっているときに使われる。
606 2つ目は "Vi default" つまりViの既定値で、オプション 'compatible' がオンになって
609 ほとんどのオプションは全てのウィンドウやバッファで共通である。さてその中には、
610 テキストがウィンドウ内でどのように表示されるかを定めるものもある。そういったオ
611 プションは、ウィンドウごとに違う値にできる。例えばオプション 'list' は、あるウィ
612 ンドウ内でオンにしても、同じテキストを編集している別のウィンドウ内ではオフに
613 することができる。すると同時に違った表示方法が使える。また、ファイルごとに特定
614 の値にできるオプションもある。そういったオプションは、ファイルごとまたはバッファ
615 ごとに違う値にできる。例えばオプション 'textwidth' は、通常のテキストファイル
616 には78にし、Cプログラムのファイルには0にするようにできる。
619 一つのオプションが全てのバッファやウィンドウに対して適用される
621 ウィンドウがそれぞれ、そのオプションのコピーを独自に持つ
623 バッファがそれぞれ、そのオプションのコピーを独自に持つ
624 (訳注: 上の項目については、文書先頭も参照)
626 新しいウィンドウを開くとき、ウィンドウ固有のオプションには、その前にアクティブ
627 だったウィンドウでの値がまず使われる。バッファ固有のオプションは、オプション
628 'cpoptions' のフラグ 's' とフラグ 'S' によって違ってくる。フラグ 's' が含まれ
629 ていると (既定ではこうなっている)、新しいバッファが最初にアクティブになったと
630 きに、その前にアクティブだったバッファでの値がコピーされる。フラグ 'S' が含ま
631 れていると、バッファがアクティブになる度に値がコピーされる。これはグローバルオ
632 プションであるようなものである。フラグ 's' もフラグ 'S' も含まれていないときは、
633 バッファが作られるときに、その前にアクティブだったバッファでの値がコピーされる。
635 隠しオプション *hidden-options*
637 全てのオプションが全てのバージョンでサポートされているわけではない。これは有効
638 にされている機能とシステムにもよる。これに関しての注意は以下の波括弧の中にある。
639 もしあるオプションがサポートされていなくても、そのオプションへの設定はエラーに
640 ならず成功する。これを隠しオプションと呼ぶ。しかし隠しオプションの値は保持され
643 オプション"foo"が":set"で設定できるかどうか判定するにはこのようにする: >
645 これは隠しオプションに対してもtrueを返す。オプション"foo"が本当にサポートされ
646 ているかを判定するにはこのようにする: >
650 |Q_op| にはオプションの短い説明付きの表があり、そこからヘルプにジャンプできる。
652 *'aleph'* *'al'* *aleph* *Aleph*
653 'aleph' 'al' 数値 (既定値はMS-DOSでは128、それ以外では224)
656 {Vi mが |+rightleft| 機能付きでコンパイルされたときの
658 ヘブライ語アルファベットの最初の文字を表すASCIIコード。Insertモード
659 (オプション 'hkmap' がオンのとき) と Command-lineモード (CTRL-_ を打ち
660 込んだとき) の両方において、ヘブライモードのキーボード配列をマッピング
661 するルーチンは、[aleph..aleph+26] の範囲のヘブライ文字を出力する。
662 'aleph'=128 はPCコード、'aleph'=224 は ISO 8859-8 に使われる。
665 *'allowrevins'* *'ari'* *'noallowrevins'* *'noari'*
666 'allowrevins' 'ari' 切替 (既定ではオフ)
669 {Vi mが |+rightleft| 機能付きでコンパイルされたときの
671 InsertモードとCommand-lineモードで CTRL-_ を使用可能にする。これは既定
672 ではオフになっている。ユーザが間違って SHIFT-_ ではなく CTRL-_ を打ち
673 込み、右から左に書いていくモードに入って抜けられなくなる事態を防ぐため
674 である。オプション 'revins' を参照。
675 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
678 *'altkeymap'* *'akm'* *'noaltkeymap'* *'noakm'*
679 'altkeymap' 'akm' 切替 (既定ではオフ)
682 {Vi mが |+farsi| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
684 オンのとき、2番目の言語が Farsi になる。オプション 'allowrevins' がオ
685 ンならば、Insertモードでは CTRL-_ で Farsi と英語のキーボードマップを
688 オフのとき、キーボードマップはヘブライ語と英語で切り替えられる。これは
689 普通の状態、つまり英語モード (左から右に書く言語のモード) と既定の第2
690 言語である Farsi またはヘブライ語モード (右から左に書く言語のモード)を
691 切り替えた上でVimを開始するのに便利である。|farsi.txt| を参照。
693 *'ambiwidth'* *'ambw'*
694 'ambiwidth' 'ambw' 文字列 (既定では"single")
697 {Vi mが|+multi_byte|機能付きでコンパイルされたときのみ
699 'encoding'が"utf-8"などユニコードエンコーディングのときのみ効果がある。
700 East Asian Width Class Ambiguous な文字(ユーロ、登録商標記号、著作権記
701 号、ギリシャ文字、キリル文字など)をどう扱うかを定める。
703 現在のところ、設定可能な値は次の2通りである:
704 "single": US-ASCIIの文字と同じ幅を使う。これはほとんどのユーザに
706 "double": ASCII文字の2倍の幅を使う。
708 これらの文字のグリフの幅を、旧い/伝統的なCJKエンコーディングで何オク
709 テットを占めるかだけによって決めているCJKフォントがたくさんある。その
710 エンコーディングではユーロ、登録商標記号、ギリシャ文字、キリル文字は2
711 オクテットで表現されるので、それらのフォントはこれらの文字に「wideな」
712 グリフを当てている。これはテキストファイルで表を作るための罫線文字にも
713 あてはまる。そのためGUI版のVimにCJKフォントを使うときや、CJKフォント
714 を使うターミナル(エミュレータ)の中でVimを実行するとき(またはオプション
715 "-cjkwidth"つきで起動されたxtermの中でVimを実行するとき)にはこのオプ
716 ションを"double"にして、Vimが認識する幅をフォントのグリフの幅に合わせ
717 なければならない。CJKのWindows 9x/MEやWindows 2k/XPでもシステムのロケー
718 ルがCJKロケールのどれかに設定されている場合は多分"double"にしなければ
720 Unicode Standard Annex #11 (http://www.unicode.org/reports/tr11)を参照。
722 *'antialias'* *'anti'* *'noantialias'* *'noanti'*
723 'antialias' 'anti' 切替 (既定ではオフ)
726 {Vi mがMac OS XでGUIを有効にしてコンパイルされたときの
728 このオプションはMac OS X v10.2以降の上でGUI版のVimを使うときだけ効果が
729 ある。これがオンであるとなめらかな(アンチエイリアスされた)フォントが使
730 われる。このフォントはある種のディスプレイ上、あるサイズでは読み易くな
732 'guifont'が既定値(空文字列)のときこのオプションを設定すると問題が発生
735 *'autochdir'* *'acd'* *'noautochdir'* *'noacd'*
736 'autochdir' 'acd' 切替 (既定ではオフ)
739 {Vi mが|+netbeans_intg| または |+sun_workshop| 機能付き
741 これがオンであるとファイルを開くとき、バッファを切り替えるとき、バッファ
742 を削除するとき、ウィンドウを開閉するときに毎回作業ディレクトリが変更さ
743 れる。開かれた/選択されたファイルを含んでいるディレクトリがカレントデ
745 このオプションはSun ONE Studio 4 Enterprise Editionとともにリリースさ
746 れたVimとの後方互換性のために提供されている。
747 Note: このオプションがオンになっていると動かないプラグインがある。
749 *'arabic'* *'arab'* *'noarabic'* *'noarab'*
750 'arabic' 'arab' 切替 (既定ではオフ)
753 {Vi mが|+arabic|機能付きでコンパイルされたときのみ
755 アラビア語のテキストを編集するときにこのオプションを設定することができ
757 このオプションを設定すると次のことが行われる:
758 - 'termbidi'がオンでない限り、オプション'rightleft'をオンにする。
759 - 'termbidi'がオンでない限り、オプション'arabicshape'をオンにする。
760 - オプション'keymap'を"arabic"に設定する。これによってインサートモード
761 でCTRL-^を押すと英語とアラビア語のキーマッピングがトグルする。
762 - オプション'delcombine'をオンにする。
763 アラビア語のテキストを編集するには'encoding'が"utf-8"でなければならな
766 このオプションをオフにすると次のことが行われる:
768 - 'keymap'の使用を無効にする(その値は変更しない)
769 'arabicshape'と'delcombine'はオフにならない(これらはグローバルオプショ
773 *'arabicshape'* *'arshape'*
774 *'noarabicshape'* *'noarshape'*
775 'arabicshape' 'arshape' 切替 (既定ではオン)
778 {Vi mが|+arabic|機能付きでコンパイルされたときのみ
780 これがオンで'termbidi'がオフになっているとアラビア語を表示するのに必要
781 な文字表示補正が行われる。本質的には字形作成(shaping)が有効になる。こ
783 a) 単語の中の位置(初期、中間、最終、孤立)によって文字を変更/変形させ
787 これが無効になっていると、表示がそれぞれの文字の本来の孤立形になる。
788 アラビア語は他にも設定が必要な複雑な言語である。より詳しくは
791 *'autoindent'* *'ai'* *'noautoindent'* *'noai'*
792 'autoindent' 'ai' 切替 (既定ではオフ)
794 新しい行を開始したとき (Insertモードで <CR> を打ち込むか、コマンド "o"
795 や "O" を使ったとき)、新しい行のインデントを現在行と同じくする。新しい
796 行で <BS> か CTRL-D 以外を打ち込まずに <Esc>、CTRL-O か <CR> を打ち込
797 むと、その行のインデントは削除される。'cpoptions'にフラグ'I'が入ってい
798 ないかぎり、カーソルを他の行に移動させても同様である。
799 オプション 'autoindent' がオンのときは、テキストの整形処理 (コマンド
800 "gq" を使ったり、挿入モードで 1行の文字数がオプション 'textwidth' で指
801 定した数に届いたとき) には最初の行のインデントが使われる。
803 オプション 'smartindent' かオプション 'cindent' がオンのときは、インデ
805 オプション 'paste' がオンのときは 'autoindent' はオフになる。
806 {Vi との微妙な違い: <Esc> または <CR> を打ち込んでインデントが削除され
807 た後、上下に移動した後のカーソル位置は削除されたインデントの後ろになる。
808 Viでは削除されたインデントの中のどこかになる}
810 *'autoread'* *'ar'* *'noautoread'* *'noar'*
811 'autoread' 'ar' 切替 (既定ではオフ)
812 グローバルまたはバッファについてローカル |global-local|
814 ファイルがVimの内部では変更されてないが、Vimの外部で変更されたことが判
815 明したとき、自動的に読み直す。ファイルが削除されたときにはこのようには
817 このオプションがローカルな値を持つとき、再びグローバルな値を使うように
821 *'autowrite'* *'aw'* *'noautowrite'* *'noaw'*
822 'autowrite' 'aw' 切替 (既定ではオフ)
824 コマンド :next, :rewind, :last, :first, :previous, :stop, :suspend,
825 :tag, :!, :make, CTRL-], CTRL-^ を実行したときや、コマンド :buffer,
826 CTRL-O, CTRL-I, '{A-Z0-9}, `{A-Z0-9} の移動先が別のファイルのとき、ファ
828 Note 'autowrite' が適用されないコマンドもあることに注意。それについて
829 はオプション 'autowriteall' を参照。
831 *'autowriteall'* *'awa'* *'noautowriteall'* *'noawa'*
832 'autowriteall' 'awa' 切替 (既定ではオフ)
835 オプション 'autowrite' と似ているが、さらにコマンド ":edit", ":enew",
836 ":quit", ":qall", ":exit", ":xit", ":recover" を実行したときや、Vimの
837 ウィンドウを閉じるときも、ファイルが変更されているなら保存する。このオ
838 プションをオンにすると、同時に 'autowrite' もオンになったような動作に
839 なる (訳注:このオプションは 'autowrite' の適用されるコマンド全てに適用
842 *'background'* *'bg'*
843 'background' 'bg' 文字列 (既定は "dark" または "light")
846 値が "dark" のときは、Vimは暗い背景によく合う色を使おうとする。値が
847 "light" のときは、Vimは明るい背景によく合う色を使おうとする。その他の
849 Vimは使われているターミナルの種類に従って既定の値を定めるが、常に正し
851 このオプションを変更しても背景色は変わらない。これはただVimに背景色が
852 どのようなものかを伝えるだけである。背景色の変更には |:hi-normal| を参
855 オプション 'background' が変更されると、Vimは既定の色設定グループをを
856 その値に合わせて調整する。しかし構文強調表示に使われる色設定は変化しな
858 カラースキームが読み込まれているとき (つまり変数 "g:colors_name" が設定さ
859 れているとき) 'background' を変更するとカラースキームが再び読み込まれ
860 る。カラースキームが 'background' に対応していればこれは適用される。し
861 かしカラースキームが 'background' 自体を設定しているときは効果がない。
862 必要ならば変数 "g:colors_name" を消去すること。
864 'background' を次のようにして既定値に戻したとき、 >
866 < Vimはその値を推測する。GUI版ならばうまくいくはずだが、そうでなければ正
869 GUIを開始したとき、'background' の既定値は "light" である。値がファイ
870 ル .gvimrc で定められておらず、Vimが背景色は実際は暗いと判断したときは、
871 'background' は "dark" になる。しかしこれは .gvimrc が読み込まれた「後」
872 に行われる (実際の背景色を知るためにウィンドウが開かれる必要があるか
873 ら)。これを避けるには、コマンド ":gui" を .gvimrc の中の 'background'
874 の値が使われる前に置いて (例えば ":syntax on" の前) GUIウィンドウを強
876 このオプションは普通ファイル .vimrc 内で設定される。設定はターミナル名
878 :if &term == "pcterm"
879 : set background=dark
881 < このオプションが設定されると、強調表示の既定の設定が変更される。他の設
882 定を使いたいなら、'background' を設定した「後」にコマンド ":highlight"
884 このオプションはファイル "$VIMRUNTIME/syntax/syntax.vim" 内でも、構文
885 強調表示のための色を選択するのに使われる。このオプションを設定した後は
886 syntax.vim を再読み込みしないと結果が分からない。これにはコマンド
887 ":syntax on" を実行すればよい。
890 'backspace' 'bs' 文字列 (既定では "")
893 Insertモードでの <BS>, <Del>, CTRL-W, CTRL-U の働きに影響する。値はキー
894 ワードのコンマ区切りのリストである。それぞれのキーワードがバックスペー
897 indent autoindent を超えてバックスペースを働かせる
898 eol 改行を超えてバックスペースを働かせる (行を連結する)
899 start 挿入区間の始めでバックスペースを働かせるが CTRL-W と CTRL-U は
902 値が空のときは、バックスペースの働きはVi互換になる。
904 バージョン 5.4 またはそれ以前との互換性を保つには次のようにする。
906 0 ":set backspace=" と同じ (Vi互換)
907 1 ":set backspace=indent,eol" と同じ
908 2 ":set backspace=indent,eol,start" と同じ
910 <BS> や <Del> で望み通りの動作ができないときは |:fixdel| を参照。
911 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときは "" にな
914 *'backup'* *'bk'* *'nobackup'* *'nobk'*
915 'backup' 'bk' 切替 (既定ではオフ)
918 ファイルを上書きする前にバックアップを作る。書き込みが成功してもバック
919 アップはそのまま取っておく。バックアップを取っておきたくはないが、書き
920 込み中にはバックアップが欲しいときには、このオプションをオフにしてオプ
921 ション 'writebackup' をオンにすること (既定ではそうなっている)。全くバッ
922 クアップが要らないなら両方をオフにすること (ユーザのファイルシステムが
923 ほとんど満杯ならこうするとよい)。詳しくは |backup-table| を参照。
924 どちらにしてもオプション 'backupskip' のパターンがマッチすると、バック
925 アップは作られない。オプション 'patchmode' がオンのときは、バックアッ
926 プはリネームされてファイルの最も古いバージョンになることがある。
927 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
930 *'backupcopy'* *'bkc'*
931 'backupcopy' 'bkc' 文字列 (UnixでのViの既定値: "yes" 、それ以外: "auto")
934 ファイルの書き込みをしてバックアップが作られるとき、その方法をこのオプ
935 ションで指定する。このオプションはコンマで区切られた単語のリストである。
938 "yes" 先にファイルのコピーを作ってバックアップにして、更新した内容は
940 "no" 先に元のファイルをリネームしてバックアップにして、更新した内容
944 次の値を上のどれか1つと組み合わせることができる:
945 "breaksymlink"は書き込み時に常にシンボリックリンクを切る。
946 "breakhardlink"は書き込み時に常にハードリンクを切る。
951 -rw-r--r-- 1 ao ao 24 9 17 12:26 hontai
952 lrwxr-xr-x 1 ao ao 6 9 17 12:29 l@ -> hontai
954 となっているとき、ファイルlを編集して:wすると、
957 -rw-r--r-- 1 ao ao 24 9 17 12:26 l~
958 lrwxr-xr-x 1 ao ao 6 9 17 12:29 l@ -> hontai
959 -rw-r--r-- 1 ao ao 27 9 17 12:31 hontai
961 backupcopy=auto,breaksymlink の場合:
962 -rw-r--r-- 1 ao ao 27 9 17 12:26 hontai
963 lrwxr-xr-x 1 ao ao 6 9 17 12:29 l~@ -> hontai
964 -rw-r--r-- 1 ao ao 30 9 17 12:32 l
968 ファイルのコピーを作ってから元のファイルを上書きする方法:
969 X ファイルのコピーに余計な時間がかかる。
970 O 編集したファイルが特別な属性を持っていたり、ファイルがハードリンクや
971 シンボリックリンクであったり、リソースフォークを持っているときでも、
973 X 編集したファイルがリンクのとき、バックアップの名前がリンク先の文書の
976 ファイルをリネームしてから新しいファイルに書き出す方法:
978 X 時々、元のファイルの属性の一部しか新しいファイルにコピーされないこと
980 X 編集したファイルがリンクのとき、新しいファイルはリンクにならない。
982 "auto" の値にすると折衷策を採る。Vimが副作用なしにリネームの方法が使え
983 ると判断したとき (属性がコピーでき、ファイルがリンクでないとき) は、そ
984 ちらが使われる。それでは問題がありそうなときはコピーの方法が使われる。
986 "breaksymlink"と"breakhardlink"の値は"yes", "no", "auto"のどれとも組み
987 合わせることができる。これらが含まれていると、必ず"no"とまったく同じよ
988 うにシンボリックリンクやハードリンクを切るようになり、元のファイルがそ
989 のままバックアップになり、新しいファイルが作成される。これは例えば全て
990 のファイルがシンボリックリンクやハードリンクになっているソースツリーで
991 便利である。変更がローカルのソースツリーに対してだけ行われ、元のソース
994 "no" と "auto" では問題が起きる場合がある。プログラムによっては、ファ
995 イルを開き、Vimを呼び出してそのファイルを編集させ、(ファイル区別プログ
996 ラムを使って) そのファイルが変更されたかどうかを調べるものがある。そう
997 したプログラムは新しく書き出されたファイルではなく、バックアップファイ
998 ルの方を調べてしまう。例としては "crontab -e" が挙げられる。
1000 コピーの方法のときは、元のファイルの中身はいったん空になり、そこに新し
1001 いテキストが書き込まれる。つまり、元のファイルの保護ビット、ファイル所
1002 有者やシンボリックリンクは変更されない。しかし、新しく作られることにな
1003 るバックアップファイルは、ファイルを編集したユーザの所有となる。またバ
1004 ックアップファイルの属するグループは、元のファイルと同じグループになる。
1005 これが失敗すると、他の属性と同様に、そのグループの保護ビットが設定され
1008 リネームの方法のときは別の結果になる。バックアップファイルは元のファイ
1009 ルと同じ属性を持ち、新しく書き出されたファイルは、ファイルを編集したユー
1010 ザの所有となる。開いたファイルがハードリンクまたはシンボリックリンクだっ
1011 た場合でも、新しく書き出されたファイルはリンクにならない!だから値が
1012 "auto" のとき、ファイルがリンクならリネームを行わないのである。新しく
1013 書き出されたファイルの所有者と属するグループは、元のファイルと同じとし
1014 て設定される。しかしシステムがこうすることを許可しないかもしれない。そ
1015 の場合、値が "auto" ならもうファイルのリネームをしようとはしない。
1017 *'backupdir'* *'bdir'*
1018 'backupdir' 'bdir' 文字列 (Amigaでの既定値: ".,t:",
1019 MS-DOSとWin32での既定値: ".,c:/tmp,c:/temp"
1020 Unixでの既定値: ".,~/tmp,~/")
1023 値は、バックアップファイル用ディレクトリの、コンマ区切りのリストである。
1024 - バックアップファイルは、リスト内の、使用可能な最初のディレクトリの中
1025 に作られる。Vim はそのディレクトリを作成しないので、存在していなけれ
1027 - 値が空だと、バックアップファイルは作られない ('patchmode' は使えなく
1028 なる!)。そのため書き込みが失敗するかもしれない。
1029 - ディレクトリに "." を指定するのは、バックアップファイルを、編集され
1030 たファイルと同じディレクトリに作るということである。
1031 - ディレクトリが "./" (MS-DOS等では ".\") で始まるのは、バックアップファ
1032 イルを作るディレクトリを、編集されたファイルとの相対的な位置で決める
1033 ということである。最初の "." は編集されたファイルのパス名で置き換え
1034 られる (ディレクトリ名の内部の "." には特別な意味はない)。
1035 - コンマの後の空白は無視されるが、他の場所の空白はディレクトリ名の一部
1036 と見なされる。ディレクトリ名の先頭に空白を使いたいなら、その空白の前
1038 - ディレクトリ名にコンマを使いたいなら、そのコンマの前に '\' を置くこ
1040 - ディレクトリ名は '/' で終わってもよい。
1041 - 環境変数は展開される |:set_env|。
1042 - 文字 '\' には注意。空白の前には1個置き、オプションの値に '\' 自身を
1043 含めるなら2個置く (|option-backslash| を参照)。例: >
1044 :set bdir=c:\\tmp,\ dir\\,with\\,commas,\\\ dir\ with\ spaces
1045 (訳注: 結果は backupdir=c:\tmp, dir\,with\,commas,\ dir with space)
1046 < - Vim version 3.0 との後方互換性のため、値の先頭の '>' は取り除かれる。
1047 オプション 'backup' および 'writebackup' も参照。
1048 Unixでユーザのバックアップファイルを隠したいなら、次のようにしてみるこ
1050 :set backupdir=./.backup,~/.backup,.,/tmp
1051 < この方法を使うには、それぞれのディレクトリとあなたのホームディレクトリ
1052 にディレクトリ ".backup" を作らなければならない。
1053 リストにディレクトリを追加するときにはコマンド |:set+=|、リストからディ
1054 レクトリを除くときにはコマンド |:set-=| を使うのがよい。こうすると将来
1055 のヴァージョンで異なった既定値が使われるようになったときに、問題が起き
1057 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
1058 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
1060 *'backupext'* *'bex'* *E589*
1061 'backupext' 'bex' 文字列 (既定では "~", VMSでは "_")
1064 バックアップファイルの名前を作る際、元のファイル名の後ろに付け加える文
1065 字列。既定では普段使いそうもないものに定めてあるが、これは既存のファイ
1066 ルをバックアップファイルで上書きするのを避けるためである。".bak" を使
1067 いたいかもしれないが、大事なファイルに ".bak" で終わるものがないか確か
1069 通常のファイル名文字だけ使える。"/\*?[|<>"は不正である。
1071 たくさんのバックアップを残しておきたいなら、自動コマンドBufWritePreを
1072 使ってファイルを書き込む直前に'backupext'にタイムスタンプを含めるよう
1074 :au BufWritePre * let &bex = '-' . strftime("%Y%b%d%X") . '~'
1075 < バックアップを別のディレクトリに保存させるには、オプション'backupdir'
1078 *'backupskip'* *'bsk'*
1079 'backupskip' 'bsk' 文字列 (既定では "/tmp/*,$TMPDIR/*,$TMP/*,$TEMP/*")
1082 {Vi mが |+wildignore| 機能付きでコンパイルされたときの
1084 ファイル名のパターンのリスト。書き込みをするファイルの名前にマッチする
1085 パターンがこの中にあれば、そのファイルのバックアップは作られない。ファ
1086 イル名を指定してもよいし、ファイルのフルパスを指定 (訳注: C:/temp/* 等
1087 の方法。既定値ではこの方法で一時ファイル用のディレクトリを指定し、一時
1088 ファイルのバックアップを作らないようにしている) してもよい。
1089 パターンの指定方法は |:autocmd| と同じである。|autocmd-patterns| を参
1090 照。特別な文字に注意するために |option-backslash| を参照。
1091 環境変数の$TMPDIR, $TMP または $TEMP が定義されていないとき、それらは
1092 既定値に使われない。"/tmp/*" はUnixでのみ使われる。
1094 環境変数は展開されない。$HOMEを使いたい場合は、明示的に展開しなければ
1096 :let backupskip = escape(expand('$HOME'), '\') . '/tmp/*'
1098 < 既定値は"crontab -e"が正常に機能するように定められている(元のファイル
1099 をリネームすることによってバックアップを作ると、crontabは新しく作られ
1100 たファイルを参照しない)。'backupcopy'と|crontab|も参照。
1102 *'balloondelay'* *'bdlay'*
1103 'balloondelay' 'bdlay' 数値 (既定では 600)
1106 {Vi mが |+balloon_eval| 機能付きでコンパイルされたとき
1108 バルーン表示が出るまでの時間 (ミリ秒単位)。|balloon-eval| を参照。
1110 *'ballooneval'* *'beval'* *'noballooneval'* *'nobeval'*
1111 'ballooneval' 'beval' 切替 (既定ではオフ)
1114 {Vi mが |+balloon_eval| 機能付きでコンパイルされたとき
1116 |balloon-eval| 機能を働かせる。
1118 *'balloonexpr'* *'bexpr'*
1119 'balloonexpr' 'bexpr' 文字列 (既定では "")
1120 グローバル/バッファについてローカル|global-local|
1122 {Vi mが|+balloon_eval|機能付きでコンパイルされたときの
1124 バルーンウィンドウに表示するテキストの式。'ballooneval'がオンのときの
1127 v:beval_bufnr バルーンを表示するバッファの番号
1128 v:beval_winnr ウィンドウの番号
1130 v:beval_col 桁番号(バイトインデックス)
1131 v:beval_text マウスポインタの下、または後ろにある単語
1133 この式の評価には副作用があってはならない。
1135 function! MyBalloonExpr()
1136 return 'Cursor is at line ' . v:beval_lnum .
1137 \', column ' . v:beval_col .
1138 \ ' of file ' . bufname(v:beval_bufnr) .
1139 \ ' on word "' . v:beval_text . '"'
1141 set bexpr=MyBalloonExpr()
1144 NOTE: バルーンはカーソルがテキスト文字の上にあるときだけ表示される。
1145 'balloonexpr'を評価した結果が空でないなら、Vimは外部デバッガ(Netbeans
1146 またはSun Workshop)にメッセージを送ろうとしない。
1148 この式はサンドボックス|sandbox|の中でも評価できる。|sandbox-option|を
1151 バルーンのテキスト中の改行が機能するかを調べるにはこれを使う: >
1152 if has("balloon_multiline")
1153 < これがサポートされているなら文字列"\n"は新規行を開始する。この式を評価
1154 した結果がリスト|List|になる場合は、そのリストの各要素を文字列とし、
1155 それらの間に"\n"を置くのと同じことになる。
1157 *'binary'* *'bin'* *'nobinary'* *'nobin'*
1158 'binary' 'bin' 切替 (既定ではオフ)
1161 バイナリファイルを編集する前には、このオプションをオンにすべきである。
1162 Vimの起動時に引数 |-b| を使ってもよい。オンのときは、いくつかのオプショ
1165 'wrapmargin' は 0 になる
1167 'expandtab' は オフ になる
1168 またオプション 'fileformat' と 'fileformats' は無視され、読み込みと書
1169 き込みは 'fileformat' が "unix" のときのようになる (1個の <NL> が改行
1171 さらにオプション 'fileencoding' と 'fileencodings' も無視され、ファイ
1173 NOTE: オプション 'bin' がオンのときに新しくファイルを読み込むと、
1174 autocommand によって設定が再び変えられ (例えば 'textwidth')、編集時に
1175 問題を起こす ことがあるので注意。ファイルを読み込んだ後に再び 'bin' を
1177 変更されるオプションの値は記憶されているので、オプション 'bin' がオフに
1178 戻るとそれらの値も復元される。それらの値はバッファごと独自に記憶される。
1179 引数|++bin|を使うと、'binary'をオンにしてファイルを開くことができる。
1180 これを使うと":set bin"としなくてすむ。":set bin"は編集する全てのバッファ
1182 'bin' がオンならば、ファイルを書き込むときに最終行に <EOL> が付け加え
1183 られるのは、元のファイルにすでに <EOL> があるときだけである (普通は、
1184 最終行に <EOL> がないならVimはそれを付け加える。こうするとその分ファイ
1185 ルが長くなる)。オプション 'endofline' を参照。
1187 *'bioskey'* *'biosk'* *'nobioskey'* *'nobiosk'*
1188 'bioskey' 'biosk' 切替 (既定ではオン)
1191 オンのとき、キーボードで打ち込まれた文字を取得するためにバイオスが呼び
1192 出される。これは CTRL-C を認識するためにはよいが、コンソールでしか機能
1193 しない。ターミナルをシリアルポートから利用する場合は、オフにすること。
1200 {Vi mが |+multi_byte| 機能付きでコンパイルされたときの
1202 ファイルを書き込むときに以下の条件が満たされれば、BOM (Byte Order Mark
1203 --訳注: バイト順マーク。Unicodeを適切に扱うために使われるマーク) がファ
1207 - 'fileencoding' が "utf-8", "ucs-2" または "ucs-4" である (リトルエン
1208 ディアンとビッグエンディアンの違いは無視)
1209 アプリケーションの中には、ファイルのエンコーディングを認識するために
1210 BOM を使うものがある。MS-Windows で UCS-2 ファイルのためによく使われる。
1211 しかし、アプリケーションによってはこれが問題になることもある。例えば
1212 "cat file1 file2" とすると、file2の BOM がファイル途中に現れてしまう。
1214 ファイルを読み込むときに 'fileencodings' が "ucs-bom" で始まるならば、
1215 BOM が存在するかどうかが調べられ、その結果に従って 'bomb' が設定される。
1216 'binary' がオンでなければ BOM は編集時には取り除かれ、ユーザの目には触
1217 れない。'bomb' をオフにしたり 'binary' をオンにしたり 'fileencodings'
1218 を変えなければ、ファイルの書き込み時に再び BOM が復元される。
1221 'breakat' 'brk' 文字列 (既定では " ^I!@*-+;:,./?")
1224 {Vi mが |+linebreak| 機能付きでコンパイルされたときの
1226 オプション 'linebreak' がオンのとき、どの文字のところで行が折り返され
1227 て表示されるかを、このオプションで指定する。これが機能するのはASCIIと
1228 8bit文字('encoding'が8bitエンコーディングのとき)だけである。
1230 *'browsedir'* *'bsdir'*
1231 'browsedir' 'bsdir' 文字列 (既定では "last")
1233 {Vi にはなく、Motif, Athena, Mac, Win32のGUI版のみ}
1234 ファイルブラウザの開始時、どのディレクトリを開くかを指定する。
1235 last 前回にファイルブラウザでファイルを開く・または保存した
1237 buffer バッファで開いているファイルのディレクトリ
1239 {path} {path} で指定されたディレクトリ
1241 *'bufhidden'* *'bh'*
1242 'bufhidden' 'bh' 文字列 (既定では "")
1245 {Vi mが |+quickfix| 機能付きでコンパイルされたときの
1247 バッファがウィンドウ内に表示されなくなったときの動作を指定する。
1248 <empty> グローバルオプション 'hidden' に従う
1249 hide バッファを隠す (解放しない)。'hidden' がオフでもそうす
1251 unload バッファを解放する。'hidden' がオフのときも、コマンド
1252 |:hide| を使ったときもそうする。
1253 delete バッファをバッファリストから削除する。'hidden' がオン
1254 のときも、|:hide| を使ったときも、|:bdelete| を使った
1256 wipe バッファをバッファリストから完全に削除(wipe out)する。
1257 'hidden' がオンのときも、|:hide| を使ったときも、
1258 |:bwipeout| を使ったときのように、リストから削除する。
1260 注意: "unload", "delete", "wipe"を設定すると、バッファの変更は警告
1262 このオプションは 'buftype' や 'swapfile' と共に使われ、特殊な用途のバッ
1263 ファを指定する。|special-buffers| を参照。
1265 *'buflisted'* *'bl'* *'nobuflisted'* *'nobl'* *E85*
1266 'buflisted' 'bl' 切替 (既定ではオン)
1269 オンのときは、バッファはバッファリストに表示される。オフのときは、その
1270 バッファはコマンド ":bnext" や ":ls" およびバッファメニュー等の対象に
1272 ファイル名やマークを思い出したりするためだけのバッファでは、このオプショ
1273 ンはオフになる。バッファの編集を始めたときは、このオプションはオンにな
1274 る。しかし ":buffer" でバッファに移動したときはオンにはならない。
1276 *'buftype'* *'bt'* *E382*
1277 'buftype' 'bt' 文字列 (既定では "")
1280 {Vi mが |+quickfix| 機能付きでコンパイルされたときの
1282 このオプションはバッファの種類を指定する。
1284 nofile ファイルと関連がなく、書き込まれる予定のないバッファ
1285 nowrite 書き込まれる予定のないバッファ
1286 acwrite いつも自動コマンドBufWriteCmdで書き込まれる予定のバッ
1287 ファ。{Vi mが|+autocmd|機能付きでコンパイルされたとき
1289 quickfix エラーリスト/ロケーションリスト用の quickfix バッファ
1290 (|:cwindow|, |:lwindow|を参照)
1291 help ヘルプバッファ (ユーザが手動でこれに設定することはない
1294 このオプションはオプション 'bufhidden' や 'swapfile' と共に使われ、特
1295 殊な用途のバッファを指定する。|special-buffers| を参照。
1297 このオプションの変更には十分注意すること。多くの副作用が起こるかもしれ
1300 "quickfix" バッファはエラーリストとロケーションリストにのみ使われる。
1301 この値はコマンド|:cwindow| と|:lwindow|で設定され、ユーザが変更するこ
1304 "nofile" バッファと "nowrite" バッファは似ている。
1305 両方とも、 バッファの内容はファイルに書き込まれない。":w" が使え
1306 ない (":w 新ファイル名" は使える)。
1307 両方とも、 バッファの内容が変更された 'modified' と認識されること
1308 がない。Vimの終了時等、変更点が失われるときでも警告が
1310 両方とも、 スワップファイルはメモリを大量に消費したときのみ作られ
1311 る ('swapfile' がオフだと、スワップファイルは作られな
1313 nofile だけは、 バッファ名は固定され、ファイル名のようには扱われない。
1314 |:cd| の結果としてバッファ名が変わることはない。
1316 "acwrite"は"nofile"と同様にバッファ名がファイルと関係していないことを
1317 意味するが、"nofile"と違って保存される。すなわち、"nofile"と"nowrite"
1318 違って":w"ができ、変更されたバッファを保存せずに破棄することはできない。
1319 これを保存するには、マッチする自動コマンド|BufWriteCmd|,
1320 |FileWriteCmd|, |FileAppendCmd|がなければならない。
1323 'casemap' 'cmp' 文字列 (既定では"internal,keepascii")
1326 {Vi mが|+multi_byte|機能付きでコンパイルされたときのみ
1328 大文字・小文字の変更について詳細を指定する。このオプションはコンマ区切
1330 internal 内部の大文字・小文字対応関数を使う。現在のロケールによ
1331 って対応が変更されない。これは'encoding'がユニコードエ
1332 ンコーディング, "latin1", "iso-8859-15"のときのみ問題
1333 になる。"internal"が除かれるとシステムライブラリ関数
1334 towupper()とtowlower()が利用可能ならば使われる。
1335 keepascii アスキー文字(0x00から0x7f)についてはUS大文字小文字対応
1336 を使う。現在のロケールは効果を持たない。
1337 これはおそらくトルコ語でだけ問題になる。
1339 *'cdpath'* *'cd'* *E344* *E346*
1340 'cdpath' 'cd' 文字列 (既定では環境変数 $CDPATH または ",,")
1343 {Vi mが |+file_in_path| 機能付きでコンパイルされたとき
1345 コマンド |:cd| や |:lcd| を使ったときに検索されるディレクトリのリスト。
1346 ただし検索されるディレクトリが "/", "./" や "../" で始まるときはこのオ
1348 オプション 'cdpath' には、'path' と同様の指定方法を使う。
1349 |file-searching| も参照。
1350 既定値は環境変数 $CDPATH から取り込まれるが、カレントディレクトリを最
1351 初に探すために "," が先頭に挿入される。
1352 $CDPATH から取り込まれたものが望ましくないときは、値を上書きするために、
1353 次のコマンドを適当に修正し、ユーザのファイル vimrc に加えること。 >
1354 :let &cdpath = ',' . substitute(substitute($CDPATH, '[, ]', '\\\0', 'g'), ':', ',', 'g')
1355 < 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
1356 ス|sandbox|の中で設定することはできない。('cdpath' の値の一部は、
1357 ファイル名を展開するためにシェルに渡すことができる)。
1360 'cedit' 文字列 (Viの既定値: "", Vimの既定値: CTRL-F)
1363 {Vi mが |+vertsplit| 機能付きでコンパイルされたときの
1365 Command-lineモードで、Command-lineウィンドウを開くために使われるキー。
1366 オプション 'compatible' がオフならば、既定では CTRL-F である。
1367 non-printable なキー (訳注: 文書先頭を参照) しか指定できない。キーは単
1368 一の文字として設定することもできるが、それでは入力しにくい。<> を使っ
1372 < |Nvi| にもこのオプションがあるが、最初の1文字だけが使用される。
1375 *'charconvert'* *'ccv'* *E202* *E214* *E513*
1376 'charconvert' 'ccv' 文字列 (既定では "")
1379 {Vi mが |+multi_byte| 機能および |+eval| 機能付きでコ
1381 文字エンコーディングの変換に使われる expression を定める。これは読み込
1382 まれようとしているファイルや書き込みをしたファイルのエンコーディングが、
1384 オプション 'charconvert' の値は、内部関数 iconv() がサポートされ、それ
1385 による変換が可能ならば使われることはない。ずっと高速なため、iconv() の
1387 'charconvert' は標準入力 (stdin |--|) から読み込みときには使われない。
1388 なぜなら変換元のファイルが存在しないからだ。まずテキストの内容をファイ
1390 使われる expression は、変換成功時には空文字列または0、失敗時には非0を
1392 使用可能なエンコーディング名は 'encoding' で設定されている (訳注: よく
1393 分からない。原文は The possible encoding names encountered are in
1394 'encoding'.)。それに加え、'fileencodings' と 'fileencoding' に設定され
1396 "latin1", "unicode", "ucs-2", "ucs-4", "utf-8" の間の変換はVimの内部で
1397 行われ、 'charconvert' は使われない。'viminfo' の中にフラグ 'c' が含ま
1398 れるならば、'charconvert' はファイル viminfo の変換にも使われる。また
1401 set charconvert=CharConvert()
1404 \ . v:charconvert_from . ".." . v:charconvert_to
1405 \ . " <" . v:fname_in . " >" v:fname_out)
1406 return v:shell_error
1409 v:charconvert_from 現在のエンコーディング名
1410 v:charconvert_to 希望するエンコーディング名
1413 Note 変数 v:fname_in と v:fname_out とは、決して同じになってはいけない
1415 Note v:charconvert_from と v:charconvert_to の値は 'encoding' と異なる
1416 かもしれないので注意。Vim内部では UCS-2 または UCS-4 の代わりには
1418 Vim は 'charconvert' を用いたエンコーディング変換では暗号化をしない。
1419 変換後に暗号化をしたいなら、'charconvert' にそうさせる必要がある。
1420 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
1421 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
1423 *'cindent'* *'cin'* *'nocindent'* *'nocin'*
1424 'cindent' 'cin' 切替 (既定ではオフ)
1427 {Vi mが |+cindent| 機能付きでコンパイルされたときのみ
1429 Cプログラムファイルの自動インデントを行う。Insertモードで再インデント
1430 を引き起こす文字列を指定するにはオプション 'cinkeys' を、好みのインデ
1431 ントスタイルを設定するには 'cinoptions' を参照。
1432 'indentexpr' の値が空でないなら、それは 'cindent' の設定を上書きする。
1433 'lisp' がオフで、'indentexpr' と 'equalprg' の両方の値が空なら、"=" に
1434 よるインデントはこのアルゴリズムを使い、外部プログラムを使わない。
1436 'cindent' の動作が気に入らないならば、'smartindent' か 'indentexpr' を
1438 このオプションは 'paste' がオンのときには使われない。
1439 NOTE: このオプションは 'compatible' がオンのときはオフになるので注意。
1441 *'cinkeys'* *'cink'*
1442 'cinkeys' 'cink' 文字列 (既定では "0{,0},0),:,0#,!^F,o,O,e")
1445 {Vi mが |+cindent| 機能付きでコンパイルされたときのみ
1447 Insertモードで入力されたときに、現在行の再インデントを引き起こす文字の
1448 リスト。オプション 'cindent' がオンで、かつ 'indentexpr' が空の時のみ
1450 このオプションの設定方法については |cinkeys-format| を参照。
1451 また |C-indenting| を参照。
1453 *'cinoptions'* *'cino'*
1454 'cinoptions' 'cino' 文字列 (既定では "")
1457 {Vi mが |+cindent| 機能付きでコンパイルされたときのみ
1459 このオプションは、'cindent' でのC言語ソース内の行の再インデント方法に
1460 影響を与える。このオプションの値については |cinoptions-values| を、一
1461 般的なC言語ソースのインデントの情報については |C-indenting| を参照。
1464 *'cinwords'* *'cinw'*
1465 'cinwords' 'cinw' 文字列 (既定では "if,else,while,do,for,switch")
1468 {Vi mが |+cindent| 機能と |+smartindent| 機能(両方)付
1470 オプション 'smartindent' か 'cindent' がオンのとき、ここに指定したキー
1471 ワードの次の行は、さらにインデントされる。'cindent' がオンのときには、
1472 適切な場所 ({} の内側) でのみ機能する。
1473 NOTE 'ignorecase' は 'cinwords' の値には適用されないので注意。大文字か
1474 小文字かを区別したくないなら、値に両方を指定すること。例: "if,If,IF"
1476 *'clipboard'* *'cb'*
1477 'clipboard' 'cb' 文字列 (既定値はX-windowsでは
1478 "autoselect,exclude:cons\|linux"
1482 {Vi mのGUIバージョンか |+xterm_clipboard| 機能付きでコ
1484 コンマ区切りのキーワードのリストを指定する。
1485 認識されるのは、以下のキーワードである。
1487 unnamed これが含まれると、コピー、削除、変更、ペーストなどの操
1488 作で、普通なら無名レジスタが使われるところで、全てクリ
1489 ップボードレジスタ "*" が使われるようになる。ただしレ
1490 ジスタ名を陽に指定すれば、オプション 'clipboard' に
1491 "unnamed" が含まれているかいないかに関わらず、指定され
1492 たレジスタが使われる。またクリップボードレジスタは、"*
1493 という記法を用いれば常にアクセスできる。
1494 |gui-clipboard| も参照。
1496 autoselect 'guioptions' のフラグ 'a' のように働く: これが含まれる
1497 と、Visualモードが開始されるたび、または Visual選択範
1498 囲が変更されるたびに、Vimはウィンドウシステムのグロー
1499 バルなクリップボードのオーナーになろうとするか、選択さ
1500 れたテキストをクリップボード用レジスタ "* を使ってクリッ
1501 プボードにコピーしようとする。詳細は |guioptions_a| と
1502 |quotestar| を参照。GUI機能が有効のときは 'guioptions'
1503 のフラグ 'a' が使用され、無効のときはこの "autoselect"
1504 フラグが使用される。また、モードレスなセレクションにも
1507 autoselectml "autoselect" と似ているが、モードレスセレクションのみ
1508 に適用される。'guioptions' のフラグ 'A' と比較してみる
1511 html クリップボードの内容が HTML であるとき、貼り付け時に使
1512 われる。テキストをクリップボードにコピーするとき、
1513 HTML としてマークアップする。Firefox で描画された HTML
1514 あをコピーして Vim で HTML ソースとして貼り付けるとき
1515 や、Vim で HTML を選択して Firefox のリッチエディット
1516 ボックスに貼り付けるときに使われる。GTK 2 以降のみ対応
1517 している。|+multi_byte| 機能が有効なときのみ利用可能。
1520 ターミナルの名前 'term' にマッチするパターンを定義する。
1521 パターンがマッチすると、Xサーバとの通信がなされなくなる。
1522 このオプションは以下の場合に便利である。
1523 - Vimをコンソールで使用しているとき。
1524 - アプリケーションを別のディスプレイで使うため、環境変
1525 数 $DISPLAY が設定されているとき。
1526 - コンソールではXサーバと通信してほしくないが、ターミ
1527 ナルエミュレータ上では通信してほしいとき。
1528 - コンソールでVimを使用している最中にXサーバが終了させ
1529 られ、Vimをキルせざるを得ないかもしれないとき。
1530 Xサーバと全く通信しないようにするには、次のようにする。 >
1532 < これは引数 |-X| を使用したのと同じ効果を持つ。
1533 Note Xサーバと通信していないとき、ウィンドウタイトルは
1534 復元されず、クリップボードにはアクセスできない。
1535 'magic' の値は無視され、 {pattern} は 'magic' がオンの
1536 ときのように解釈される。オプション 'clipboard' の値の
1537 残りは {pattern} として認識されるので、"exclude" は最
1540 *'cmdheight'* *'ch'*
1541 'cmdheight' 'ch' 数値 (既定では 1)
1544 コマンドラインに使われる画面上の行数。|hit-enter| プロンプトの出現を避
1546 各タブページが異なる値を持てるようにするために、このオプションの値はタ
1549 *'cmdwinheight'* *'cwh'*
1550 'cmdwinheight' 'cwh' 数値 (既定では 7)
1553 {Vi mが |+vertsplit| 機能付きでコンパイルされたときの
1555 コマンドライン・ウィンドウに使われる画面上の行数。|cmdwin| を参照。
1557 *'columns'* *'co'* *E594*
1558 'columns' 'co' 数値 (既定では 80 またはターミナルの幅)
1561 画面上の列幅を設定する。普通このオプションはターミナルの初期化の時点で
1562 設定され、手動で設定する必要はない。|posix-screen-size|も参照。
1563 VimがGUI内やサイズ変更可能なウィンドウ内で実行されているときは、このオ
1564 プションを変更するとウィンドウサイズも変更される。GUIでだけこのサイズ
1565 を使用したい場合は、このコマンドを|gvimrc|に書くこと。
1566 ユーザがこのオプションを変更したのに、Vimがディスプレイの列幅の物理的
1567 な値を変更できなかったら、ディスプレイ表示がめちゃめちゃになるおそれが
1568 ある。GUIでは常にその可能性があるので、Vimは桁数を画面に収まる値に制限
1569 している。可能なウィンドウ幅の最大値を取得するには、次のコマンドを使
1573 (訳注: オプション 'lines' も参照)
1575 *'comments'* *'com'* *E524* *E525*
1576 'comments' 'com' 文字列 (既定では
1577 "s1:/*,mb:*,ex:*/,://,b:#,:%,:XCOMM,n:>,fb:-")
1580 {Vi mが |+comments| 機能付きでコンパイルされたときのみ
1582 コメント行の始まりとなる文字列の、コンマ区切りのリスト。
1583 |format-comments| を参照。'\' を使って値にスペースを含める方法について
1584 は、|option-backslash| を参照。
1586 *'commentstring'* *'cms'* *E537*
1587 'commentstring' 'cms' 文字列 (既定では "/*%s*/")
1590 {Vi mが |+folding| 機能付きでコンパイルされたときのみ
1592 コメント用のテンプレート (雛形)。値の中の "%s" はコメントの内容と置き
1593 換えられる。現在のところ、折り畳み用のマーカを追加するためにのみ使用さ
1594 れている。|fold-marker| を参照。
1596 *'compatible'* *'cp'* *'nocompatible'* *'nocp'*
1597 'compatible' 'cp' 切替 (既定では オン、ファイル|vimrc|または
1601 VimをなるべくVi互換にするか、便利な機能を使えるようにするかを決定する。
1602 これは、特別な種類のオプションである。このオプションの値が変更されると、
1603 それに伴って他のオプションも変更されるからだ。*注意: このオプションを
1604 変更すると、予期しない効果が数多く現れる。キーマップの解釈は変わり、ア
1605 ンドゥも違った方法で行われる、等々。このオプションをファイル vimrc 内
1607 既定ではオンなので、その他のオプションにはViの既定値が使われる。この既
1608 定値は、VimをViと全く同じように使うことを望み、オプション 'compatible'
1609 について知りもしない、または知りたいとも思わない人たちのためのものであ
1611 Vimが立ち上がる間にファイル |vimrc| または |gvimrc| が見つかると、こ
1612 のオプションはオフにされ、その他のオプションで変更されていないものは、
1613 みなVimの既定値に設定される。要するに、Vimはファイル |vimrc| または
1614 |gvimrc| が存在するならVimの既定値を、存在しないならViの既定値を使うの
1615 だ ( Note: システム全体用のファイルvimrc や引数|-u|で指定されるファイ
1616 ルは関係ないことに注意)。|compatible-default| と |posix-compliance| も
1619 このオプションは引数 "-C" でオンに、引数 "-N" でオフにできる。 |-C| と
1621 オフに設定すると、「Viの既定値」と「Vimの既定値」が異なっているオプショ
1622 ンについて、Vimの既定値が用いられるようになる。下の表で '+' がついてい
1623 るものを参照。その他のオプションは影響を受けない。
1624 オンにすると、他のオプションがいくつか変更され、Vimはできる限りVi互換
1625 を保とうとする。下の表を参照。これはVi互換の編集方法に戻りたいと思うと
1631 'allowrevins' オフ コマンド CTRL-_ なし
1632 'backupcopy' Unix: "yes" バックアップファイルがコピーになる
1633 他: "auto" バップアップはコピーまたはリネーム
1634 'backspace' "" 普通のバックスペース
1635 'backup' オフ バックアップファイルなし
1636 'cindent' オフ C言語ファイルにインデントなし
1637 'cedit' + "" |cmdwin| を開くキーなし
1638 'cpoptions' + (全フラグ) Vi互換のフラグ
1639 'cscopetag' オフ ":tag" に cscope を使わない
1640 'cscopetagorder' 0 |cscopetagorder| を参照
1641 'cscopeverbose' オフ |cscopeverbose| を参照
1642 'digraph' オフ ダイグラフなし
1643 'esckeys' + オフ Insertモードで <Esc> で始まるキーなし
1644 'expandtab' オフ タブはスペースに展開されない
1645 'fileformats' + "" 自動ファイルタイプ決定なし
1646 "dos,unix" (ただし DOS, Windows と OS/2 以外で)
1647 'formatoptions' + "vt" Vi互換の文書整形
1648 'gdefault' オフ ":s" でフラグの既定値に 'g' なし
1649 'history' + 0 コマンドラインの履歴なし
1650 'hkmap' オフ ヘブライ語用キーボードマップなし
1651 'hkmapp' オフ phoneticヘブライ語用キーボードマップなし
1652 'hlsearch' オフ 検索でマッチした文字列に強調なし
1653 'incsearch' オフ インクリメンタル・サーチなし
1654 'indentexpr' "" expression によるインデントなし
1655 'insertmode' オフ Insertモードでの開始なし
1656 'iskeyword' + "@,48-57,_" キーワードはアルファベットと数字と '_'
1657 'joinspaces' オン ピリオドの後ろには空白を2個挿入
1658 'modeline' + オフ モードラインなし
1659 'more' + オフ リスト表示が止まらない
1660 'revins' オフ 右から左の挿入なし
1662 'scrolljump' 1 ジャンプスクロールなし
1663 'scrolloff' 0 スクロールにオフセットなし
1664 'shiftround' オフ インデントは shiftwidth の整数倍でない
1665 'shortmess' + "" メッセージの短縮なし
1666 'showcmd' + オフ コマンドの文字は表示されない
1667 'showmode' + オフ 現在のモードは表示されない
1668 'smartcase' オフ 大文字小文字の無視は自動にならない
1669 'smartindent' オフ 高度なインデントなし
1670 'smarttab' オフ 高度なタブ挿入なし
1671 'softtabstop' 0 タブは常に 'tabstop' を基準
1672 'startofline' オン いくつかのコマンドで行頭に移動する
1673 'tagrelative' + オフ タグファイル名は相対的でない
1674 'textauto' + オフ 自動改行コード決定なし
1675 'textwidth' 0 自動行分割なし
1676 'tildeop' オフ ティルデはオペレータではない
1677 'ttimeout' オフ ターミナルの時間切れなし
1678 'whichwrap' + "" 左から右への移動は行を超えない
1679 'wildchar' + CTRL-E 現在の値が <Tab> のときのみ、コマンド
1681 'writebackup' オンかオフ |+writebackup| 機能による
1683 *'complete'* *'cpt'* *E535*
1684 'complete' 'cpt' 文字列 (既定では: ".,w,b,u,t,i")
1687 コマンド CTRL-P や CTRL-N によるキーワード補完 |ins-completion| の動作
1688 を指定する。このオプションは行全体の補完 |i_CTRL-X_CTRL-L| にも適用さ
1689 れる。このオプションは補完の方法と、キーワード検索の対象となる場所を示
1690 す、コンマ区切りのフラグのリストである。
1691 . カレントバッファから検索 ('wrapscan' の値は無視)
1693 b バッファリスト内の、現在読み込まれている別のバッファから検索
1694 u バッファリスト内の、現在読み込まれていない別のバッファから検索
1695 U バッファリストにないバッファから検索
1696 k 'dictionary' で指定されたファイルから検索
1697 kspell 現在有効化されているスペルチェックを使う |spell|
1698 k{dict} {dict} で与えられたファイルから検索。"k" を複数指定してもよい。
1699 ファイル名はパターンでも指定できる。例: >
1700 :set cpt=k/usr/dict/*,k~/spanish
1701 < s 'thesaurus' で指定されたファイルから検索
1702 s{tsr} {tsr} で与えられたファイルから検索。 "s" を複数指定してもよい。
1704 i カレントファイルとインクルードされるファイルから検索
1705 d カレントファイルとインクルードされるファイルから、定義された名
1706 前またはマクロを検索 |i_CTRL-X_CTRL-D|
1710 読み込まれていないバッファでは、何しろ読み込まれていないのだから、
1711 |:autocmd| は実行されていない。そのため、ある種のファイルからは思いも
1712 しないキーワードを補完してしまうことがある (gzip圧縮されたファイルな
1713 ど)。読み込まれていないバッファは、行全体の補完には使われない。
1715 既定では ".,w,b,u,t,i" となっていて、これは検索対象を次のように指定し
1720 4. バッファリスト内の読み込まれていないバッファ
1724 CTRL-N と CTRL-P は 'iskeyword' を利用した全てのファイル名展開で使用で
1725 きる (つまり辞書 |i_CTRL-X_CTRL-K| 、インクルードされるパターン
1726 |i_CTRL-X_CTRL-I|、タグ |i_CTRL-X_CTRL-]| および通常の展開)。
1728 *'completefunc'* *'cfu'*
1729 'completefunc' 'cfu' 文字列 (既定では空)
1732 {Vi mが+evalまたは+insert_expand機能付きでコンパイルさ
1734 このオプションは入力モードのCTRL-X CTRL-U |i_CTRL-X_CTRL-U|での補完に
1736 その関数がどのように起動され、何を返すべきかについての説明は
1737 |complete-functions|を参照。
1739 *'completeopt'* *'cot'*
1740 'completeopt' 'cot' 文字列 (既定では "menu,preview")
1742 {Vi mが|+insert_expand|機能付きでコンパイルされたとき
1745 入力モードでの補完|ins-completion|についてのオプションのコンマ区切りの
1746 リスト。サポートされている値は次の通り:
1748 menu ポップアップメニューで補完候補を表示する。ポップアップメニ
1749 ューは、候補が2個以上あり、十分な数の色が使用できるときだ
1750 け表示される。|ins-completion-menu|を参照。
1752 menuone 候補が1つしかないときもポップアップメニューを使う。候補に
1753 ついて付加的な情報があるときに便利である。例えば、それがど
1756 longest 候補の文字列の最長の共通部分だけを挿入する。メニューが表示
1757 されているならばCTRL-Lでさらに文字を挿入することができる。
1758 大文字・小文字が同一視されるかどうかは補完の種類による。バッ
1759 ファのテキストについてはオプション'ignorecase'が適用される。
1761 preview 現在選択されている候補についての付加的な情報をプレビューウ
1762 ィンドウに表示する。"menu"または"menuone"と組み合わせたと
1765 *'confirm'* *'cf'* *'noconfirm'* *'nocf'*
1766 'confirm' 'cf' 切替 (既定ではオフ)
1769 オプション 'confirm' がオンならば、バッファへの変更を保存していないと
1770 実行に失敗する操作 (例えばコマンド ":q" と ":e") の際、ダイアログ
1771 |dialog| を開いてファイルを保存するかどうか尋ねる。これがオンになって
1772 いても、意図的に変更を廃棄したいなら ! を使える。
1773 'confirm' がオフでも、コマンド |:confirm| で個別に確認を求めることがで
1774 きる (これはキーマッピングで使うととても便利である)。
1775 関数 |confirm()| と 'guioptions' のフラグ 'v' も参照。
1777 *'conskey'* *'consk'* *'noconskey'* *'noconsk'*
1778 'conskey' 'consk' 切替 (既定ではオフ)
1780 {Vi にはない} {Vi mのMS-DOS版のみ}
1781 オンのとき、キーボードの文字を受け取るのに直接コンソール出入力が使われ
1782 る。これはたいていの場合有効である。'bioskey' も参照。合わせて、3種類
1784 'conskey' 'bioskey' action ~
1789 *'copyindent'* *'ci'* *'nocopyindent'* *'noci'*
1790 'copyindent' 'ci' 切替 (既定ではオフ)
1793 新規行を自動インデントするとき、既存の行のインデント構造をコピーする。
1794 普通、新しい行のインデントは|'expandtab'|が有効になっていないかぎり
1795 (この場合は全てスペースになる)、まずタブが使われ、足りない部分がスペー
1796 スで埋められる。このオプションを有効にすると、既存の行のインデントにど
1797 んな文字が使われていようとそれを新規行にコピーする。'expandtab' はこれ
1798 らの文字には影響せず、タブはタブのままになる。新規行のインデントが既存
1799 の行よりも深いならば、その差の部分は通常の方法で埋められる。
1800 NOTE: 'compatible'がオンにされると'copyindent'はオフになる。
1801 'preserveindent'も参照。
1803 *'cpoptions'* *'cpo'*
1804 'cpoptions' 'cpo' 文字列 (Vimの既定値: "aABceFs", Viの既定値: 全フラグ)
1807 1文字のフラグの列で設定する。フラグが設定されると、対応する動作がVi互
1808 換になる。大部分、またはある程度のVi互換が求められるときに使われる。
1809 'cpoptions' は "compatible-options (互換オプション)" の意味である。
1810 読みやすくするためにコンマを入れてもよい。
1811 将来追加されるフラグによる問題を避けるため、コマンド ":set" では "+="
1812 と "-=" を使うこと |add-option-flags|。
1813 NOTE: このオプションは 'compatible' がオンのときはVi互換の値に設定され、
1814 'compatible' がオフのときはVim互換の値に設定されるので注意。
1815 NOTE: Viの既定値が使われるようになっており、さらに環境変数$VIM_POSIXが
1816 存在するとき、Vim起動時にこのオプションがPOSIXの既定値にセットされる
1817 |posix|。これによってPOSIX仕様に近い挙動をするようになる。
1821 a これが含まれると、":read" にファイル名の引数を与えたと
1822 き、そのファイルをカレントウィンドウの代替ファイルに設
1825 A これが含まれると、":write" にファイル名の引数を与えた
1826 とき、そのファイルをカレントウィンドウの代替ファイルに
1829 b ":map" 内の "\|" がコマンドの終端と見なされるようにな
1830 る。'\' はキーマッピングの一部に、'|' の次のテキストは
1831 次のコマンドと見なされる。'|' をキーマッピングに含める
1832 には、'\' でなく CTRL-V を使うこと。キーマッピングや略
1833 語やメニューや autocmd コマンドの全てに適用される。
1836 B '\' が、":menu" のメニューから実行される部分やキーマッ
1837 ピングや略語において、特別な意味を持たなくなる。'\' を
1838 CTRL-V のように使いたいのならこのフラグを取り除くこと。
1839 例えば、":map X \<Esc>" で X がマップされるのは、
1840 'B' が含まれたとき: "\^[" (^[ は本当の <Esc>)
1841 'B' が除かれたとき: "<Esc>" (5個の文字)
1842 (どちらの場合も '<' が除かれているとする)
1844 c (訳注: 検索でマッチする文字列があった後) カーソル位置
1845 のマッチの終わり(ただし次行の開始位置を越えない)から次
1846 の検索を行う。このフラグが含まれないと、次の検索はカー
1847 ソル位置の1文字後から始まる。'c'が含まれると、"/abab"
1848 で検索したとき "abababababab" には3回しかマッチしない
1849 が、'c' が含まれないと5回マッチする。
1851 C ":source" で読み込まれたファイルのうち、'\' で始まる行
1852 を連結しない。|line-continuation| を参照。
1854 d 'tags' 内で "./" という記法を使ったとき、タグファイル
1855 はカレントファイルのディレクトリでなく、カレントディレ
1858 D |r|, |f| や |t| のような、文字を引数に取る Normalモー
1859 ドコマンドの後で、CTRL-K によるダイグラフの入力ができ
1862 e ":@r" でレジスタの内容を (訳注: Exコマンドとして) 実行
1863 するとき、レジスタが行全体を保存したものでないときでも、
1864 常に最終行に <CR> を付け加える。このフラグが含まれない
1865 ときは、レジスタの内容が行全体を保存したものでなく、か
1866 つ <CR> で終わらないならば、実行すると最終行はコマンド
1867 ラインに表示され、<CR> を打ち込むまでは編集できる。
1869 E 空の範囲に "y", "d", "c", "g~", "gu", "gU" などのコマ
1870 ンドを使うとエラーになる。オペレータは作用する対象が最
1871 低でも1文字ないと使えない。例: これが含まれると、最初
1872 の桁で "y0" を行うとエラーになる。
1874 f これが含まれると、カレントバッファにファイル名がまだ設
1875 定されていないなら、":read" にファイル名の引数を与えた
1876 とき、そのファイル名をカレントバッファのファイル名に設
1879 F これが含まれると、カレントバッファにファイル名がまだ設
1880 定されていないなら、":write" にファイル名の引数を与え
1881 たとき、そのファイル名をカレントバッファのファイル名に
1884 g ":edit" を引数なしで使うと1行目に移動する。
1886 H 空白のみを含む行の上で"I"を使ったとき、最後の空白の前
1887 から挿入する。このフラグが含まれていないと、最後の空白
1890 i これが含まれると、ファイルの読み込み中に中断が起きたと
1893 I 'autoindent'によるインデントが挿入された直後にカーソル
1894 を上下に移動したときインデントを削除しない。
1896 j 行の連結時に追加する空白が、'.' の後のみ2個になり、'!'
1897 や '?' の後は1個になる。'joinspaces' も参照。
1899 J 文 |sentence| は '.', '!' または '?' の後に2個の空白を
1900 伴わなければならない。<Tab> は空白とは見なされない。
1902 k ":menu" で実行される部分や、キーマッピングや略語におい
1903 て、直接入力されたキーコードを認識しない。例えば、
1904 <Key> が ^[OA を送るなら (ここで ^[ は <Esc> )、
1905 ":map X ^[OA" で X がマップされるのは、
1906 'k' が含まれたとき: "^[OA" (3個の文字)
1907 'k' が除かれたとき: "<Key>" (1個のキーコード)
1910 K キーマッピングの途中で、キーコードが完全に入力されるの
1911 を待たない。This breaks mapping <F1><F1> when
1912 only part of the second <F1> has been read. こうすると
1913 <F1><Esc> と打ち込めばマッピングをキャンセルできる。
1915 l 検索パターンの [] 範囲内で、'\' は文字通りに解釈され、
1916 "\]", "\^", "\\" だけが特別な意味を持つ。|/[]| を参照。
1918 "/[ \t]" がマッチするのは <Space>, '\' と 't'
1920 "/[ \t]" がマッチするのは <Space> と <Tab>
1923 L 'list' がオンのとき、 'wrapmargin', 'textwidth',
1924 'softtabstop' とVirtual replaceモード (|gR| を参照) で、
1925 <Tab> の普通の数え方をせず、必ず 2 文字に数える。
1927 m これが含まれると、対応する括弧の表示を0.5秒待つ。含ま
1928 れていないと、対応する括弧の表示を0.5秒または次の文字
1929 が打ち込まれるまで待つ。'showmatch' を参照。
1931 M これが含まれていない場合、"%"での括弧の対応にバックス
1932 ラッシュを考慮に入れる。すなわち"( \( )"や"\( ( \)"で
1933 外側の括弧同士が対応するようになる。"%"が含まれている
1934 場合はVi互換になり、バックスラッシュは無視される。
1936 n これが含まれると、'number' による行番号表示に使われる
1939 o 検索コマンドの行オフセットは、次回の検索には使われない。
1941 O ファイルが上書きされたとき、編集を始めたときにはそのファ
1942 イルが存在しなかった場合でも警告しない。これは別人に突
1943 然作り出されたファイルに対する防御である。Viはこれに警
1946 p Vi互換のLisp用インデント。これが含まれないと、いくらか
1949 P これとフラグ'F'が同時に含まれていると、コマンド":write"
1950 で既存のファイルに追加するとき、カレントバッファの名前
1951 がまだないならそのファイルの名前をカレントバッファの名
1954 q 複数の行を連結するとき、2行を連結するときと同じ位置に
1957 r リドゥ (コマンド ".") で検索を繰り返すとき、実際には
1960 R フィルタされた行のマークを除去する。このフラグが入って
1961 いないと、|:keepmarks|を使ったときと同じようにフラグは
1964 s バッファが初めてアクティブになる時点でバッファのオプショ
1965 ンが設定される。これは Vim version 3.0 と同じ動作であ
1966 る。そして既定ではこの動作を行う。これが含まれないと、
1967 オプションはバッファが作られた時点で設定される。
1969 S バッファのオプションを常にバッファに移動する時点で設定
1970 する ('readonly', 'fileformat', 'filetype' と 'syntax'
1971 以外)。これは (ほとんど) Vi互換の設定である。
1972 オプションの値は元のカレントバッファでの値になる。ユー
1973 ザがオプションを変更し、その後で別のバッファに移ると、
1974 その値はコピーされる。事実上、バッファオプションを全て
1977 's' 'S' バッファのオプションをコピーするタイミング ~
1979 オン オフ バッファが初めてアクティブになった時点 (既定)
1980 なし オン バッファに移動するたび (Vi互換)
1982 t タグコマンドの検索パターンが "n" による検索の繰り返し
1983 にも使われる。これが含まれないと、検索パターンの履歴に
1984 は加えられるが、最終検索パターンは変化しない。
1986 u アンドゥがVi互換になる。|undo-two-ways| を参照。
1988 v インサートモードにおいて、バックスペースで消した文字を
1989 画面上に表示したままにしておく。このフラグが入っていな
1990 いと、消された文字はすぐに画面から消える。このフラグが
1991 入っていると、新しく入力された文字がバックスペースで消
1994 w 空白の上で "cw" を使ったとき、1文字だけ変更して、次の
1997 W 読み込み専用ファイルを上書きしない。これが含まれないと、
1998 可能であれば ":w!" で読み込み専用ファイルも上書きでき
2001 x コマンドラインで <Esc> を打ち込むとコマンドを実行する。
2002 Vimでの既定ではコマンドライン入力を中止して元のモード
2003 に戻る。それは <Esc> は普通はコマンドの中止に使われる
2004 からである。|c_<Esc>| を参照。
2006 X "R"でカウントを指定したとき、置換されるテキストが一度
2007 だけ削除される。カウントをつけた"."で"R"を繰り返したと
2010 y コピーコマンドを "." でリドゥできる。
2012 Z オプション'readonly'がオンになっているのに"w!"をしたと
2015 ! フィルタコマンドをリドゥするとき、何であってもとにかく
2016 最後に実行された外部コマンドを使う。これが含まれないと、
2017 最後に実行された「フィルタ」コマンドが使われる。
2019 $ 1行に対して変更をするとき、行を再描画せず、代わりに変
2020 更されたテキストの最後に '$' を表示する。変更されたテ
2021 キストはユーザが新しいテキストを入力したときに上書きさ
2022 れる。その行はユーザがカーソルを挿入点から動かすコマン
2025 % "%" でVi互換の対応検索が行われる。
2026 "#if", "#endif" などを認識しない。
2028 単引用符 ''' または二重引用符 '"' の内部の括弧も数えら
2029 れる。すると括弧を含む文字列が対応を乱すことになる。例
2030 えば、"if (strcmp("foo(", s))" などでは最初の括弧と最
2031 後の括弧はマッチしない。これが含まれないと、単引用符ま
2032 たは二重引用符の内部の括弧は特別な扱いを受ける。引用符
2033 の外部の括弧の対応を調べるときは、引用符の内部は一切無
2034 視される。引用符の内部の括弧の対応を調べるときは、対応
2035 する括弧を探す (存在すれば)。これはC言語プログラムでは
2037 このフラグはCインデントなど他の機能にも使われる。
2039 - これが含まれていると最初の行や最後の行を越えるような上
2040 下移動コマンドは失敗する。含まれているとカーソルが最初
2041 の行または最後の行に移動する(既にカーソルがその行にな
2043 コマンド"-", "k", CTRL-P, "+", "j", CTRL-N, CTRL-J,
2045 (訳注: 2行目で3kしたとき、これが含まれているならカーソ
2046 ルは移動しない。含まれていないなら1行目へ移動する)
2048 + これが含まれていると、":write file"をしたとき、まだそ
2049 のバッファが対応するファイルと異なっていても、そのバッ
2050 ファのフラグ'modified'がオフになる。
2052 * ":*" を ":@" と同じように扱う。これが含まれないと、
2053 ":*" は ":'<,'>" の別名となり、Visualエリアを選択する。
2055 < ":menu" で実行される部分や、キーマッピングや略語におい
2056 て、|<>| 記法による特殊キーの認識を行わない。例えば、
2057 ":map X <Tab>" で X がマップされるのは、
2058 '<' が含まれたとき: "<Tab>" (5個の文字)
2059 '<' が除かれたとき: "^I" (^I は本当の <Tab>)
2062 > レジスタにテキスト追加するとき、そのテキストの前に改行
2065 次のものはPOSIXフラグである。起動時に$VIM_POSIXがセットされていない限
2066 り、これらはViの既定値には含まれない。|posix|
2070 # "D", "o", "O"に対するカウントは効果がない。
2072 & ":preserve"が使われたとき通常終了時にバッファはまだ読
2073 み込まれているが、スワップファイルを保存する。このフラ
2076 \ 検索パターンの範囲[]の中のバックスラッシュが文字どおり
2077 に解釈される。"\]"だけがエスケープになる。|/[]|を参照。
2078 '\'が含まれていると"/[ \-]"は<Space>, '\', '-'にマッチ
2079 する。'\'が含まれていないと"/[ \-]"は<Space>, '-'にマッ
2083 / コマンド|:s|の置換後文字列に"%"を指定したとき、前回の
2086 { コマンド|{|と|}|が行頭の文字"{"にも止まる。
2088 . カレントバッファが変更されているとき、"!"をつけないか
2089 ぎりコマンド":chdir"と":cd"が失敗する。Vimは開いたファ
2090 イルのフルパスを覚えているため、これを必要としない。
2092 | 環境変数$LINESと$COLUMNSの値をシステム固有の関数で得ら
2096 *'cscopepathcomp'* *'cspc'*
2097 'cscopepathcomp' 'cspc' 数値 (既定では 0)
2100 {Vi mが |+cscope| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
2102 タグのリストの中でパスを (訳注: 上にさかのぼって) どこまで表示するかを
2103 指定する。|cscopepathcomp| を参照。
2105 *'cscopeprg'* *'csprg'*
2106 'cscopeprg' 'csprg' 文字列 (既定では "cscope")
2109 {Vi mが |+cscope| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
2111 Cscope を実行するコマンド名を指定する。|cscopeprg| を参照。
2112 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
2113 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
2115 *'cscopequickfix'* *'csqf'*
2116 'cscopequickfix' 'csqf' 文字列 (既定では"")
2118 {Vi mが|+cscope|または|+quickfix|機能つきでコンパイル
2121 cscopeの結果を表示するのにQuickFixウィンドウを使うかどうかを指定する。
2122 |cscopequickfix|を参照。
2124 *'cscopetag'* *'cst'* *'nocscopetag'* *'nocst'*
2125 'cscopetag' 'cst' 切替 (既定ではオフ)
2127 {Vi mが|+cscope|機能つきでコンパイルされたときのみ
2130 コマンドtagにcscopeを使う。|cscope-options|を参照。
2131 NOTE: 'compatible'をオンにするとこのオプションはオフになる。
2133 *'cscopetagorder'* *'csto'*
2134 'cscopetagorder' 'csto' 数値 (既定では 0)
2137 {Vi mが |+cscope| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
2139 コマンド ":cstag" が検索を行う順番を指定する。|cscopetagorder| を参照。
2140 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときは 0 にな
2143 *'cscopeverbose'* *'csverb'*
2144 *'nocscopeverbose'* *'nocsverb'*
2145 'cscopeverbose' 'csverb' 切替 (既定ではオフ)
2148 {Vi mが |+cscope| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
2150 Cscope のデータベースに情報を追加するときメッセージを表示する。
2151 |cscopeverbose| を参照。
2152 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
2155 *'cursorcolumn'* *'cuc'* *'nocursorcolumn'* *'nocuc'*
2156 'cursorcolumn' 'cuc' 切替 (既定ではオフ)
2159 {Vi mが|+syntax|機能つきでコンパイルされたときのみ
2161 カーソルのある画面上の桁をCursorColumnで強調する|hl-CursorColumn|。
2162 テキストを桁揃えするのに便利。スクリーンの再描画が遅くなる。
2163 カレントウィンドウに対してだけこの強調をしたいなら次の自動コマンドを使
2165 au WinLeave * set nocursorline nocursorcolumn
2166 au WinEnter * set cursorline cursorcolumn
2168 *'cursorline'* *'cul'* *'nocursorline'* *'nocul'*
2169 'cursorline' 'cul' 切替 (既定ではオフ)
2172 {Vi mが|+syntax|機能つきでコンパイルされたときのみ
2174 カーソルがある画面上の行をCursorLineで強調する|hl-CursorLine|。
2175 カーソルを目立たせるのに便利。スクリーンの再描画が遅くなる。
2176 ビジュアルモードでは選択されたテキストをわかりやすくするためにこの強調
2181 'debug' 文字列 (既定では "")
2185 msg 省かれるはずのエラーメッセージも表示する。
2186 throw 省かれるはずのエラーメッセージも表示し、さらに例外を投げ、
2188 beep ビープが鳴るだけのところでメッセージを表示する。
2189 これらの値はコンマで区切って組み合わせることができる。
2190 "msg"と"throw"はオプション 'foldexpr' や 'formatexpr', 'indentexpr' を
2196 'define' 'def' 文字列 (既定では "^\s*#\s*define")
2197 グローバル/バッファについてローカル |global-local|
2199 マクロ定義を発見するのに使われるパターンを指定する。値はコマンド "/"
2200 で使うのと同様の検索パターンである。このオプションは "[i" や "[d" 等に
2201 使われる |include-search|。オプション 'isident' は、これがマッチした部
2202 分の後の定義された名前を認識するのに使われる。
2203 {'define' のマッチ}{非識別子}{定義名}{非識別子}
2204 値に空白や '\' を含めるために '\' を挿入することに関しては、
2205 |option-backslash| を参照。
2206 既定値はCプログラム用である。C++プログラムには、定数定義を加えて次のよ
2208 ^\(#\s*define\|[a-z]*\s*const\s*[a-z]*\)
2209 < ":set" で設定するときは、'\' の数を2倍にする必要がある!
2211 *'delcombine'* *'deco'* *'nodelcombine'* *'nodeco'*
2212 'delcombine' 'deco' 切替 (既定ではオフ)
2215 {Vi mが |+multi_byte| 機能付きでコンパイルされたときの
2217 オンのときは、Unicodeのファイルの編集時、バックスペースとNormalモード
2218 のコマンド "x" はそれぞれの文字の上の combining character のみを削除す
2219 る。オフのときは (これが既定である) combining character と文字は同時に
2221 Note: 'delcombine'がオンになっていると"xx"の動作が"2x"と異なる場合があ
2224 このオプションは、アラビア語、ヘブライ語その他の言語で、ベースとなる文
2225 字の上にcombining character が付いていて、combining character のみを削
2228 *'dictionary'* *'dict'*
2229 'dictionary' 'dict' 文字列 (既定では "")
2230 グローバル/バッファについてローカル |global-local|
2232 ファイル名のコンマ区切りのリスト。キーワード補完コマンド
2233 |i_CTRL-X_CTRL-K| 用の単語を探すために使われる。単語のリストからなるファ
2234 イルを指定する。その中では1行ごとに1語が並べられていてもよいし、1行に
2235 キーワードでない文字 (空白を推奨) で区切られた数語が並んでいてもよい。
2236 1行の文字数の最大値は510バイト分である (訳注: 日本語のいわゆる全角文字
2238 このオプションが空のとき、または"spell"が含まれていてスペルチェ
2239 ックが有効になっているとき、現在アクティブなスペリングが使われる。
2241 ファイル名にコンマを含めるには、コンマの前に '\' を置くこと。コンマの
2242 後ろの空白は無視されるが、それ以外の空白はファイル名の一部として扱われ
2243 る。'\' の使い方については |option-backslash| を参照すること。
2244 このオプションは変数の辞書型|Dictionary|とは関係ない。
2246 - FreeBSDでは、"/usr/share/dict/words" というファイルがある。
2247 - Simtelアーカイブでは、ディレクトリ "msdos/linguist" を探すこと。
2248 - GNUコレクションでは、"miscfiles" の中にある。
2249 リストにディレクトリを追加するときには |:set+=| コマンド、リストからディ
2250 レクトリを除くときには |:set-=| コマンドを使うのがよい。こうすると将来
2251 のヴァージョンで異なった既定値が使われるようになったときに、問題が起き
2253 安全上の理由から、バッククォート (`) をこのオプションの値に使うことは
2260 {Vi mが |+diff| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
2261 カレントウィンドウをファイル間の差異を示すウィンドウのグループに組み入
2264 *'dex'* *'diffexpr'*
2265 'diffexpr' 'dex' 文字列 (既定では "")
2268 {Vi mが |+diff| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
2269 2個のファイル間の差異を求めるとき、ed形式のdiffファイルを求めるために
2270 評価される expression。|diff-diffexpr| を参照。
2271 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
2272 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
2275 'diffopt' 'dip' 文字列 (既定では "filler")
2278 {Vi mが |+diff| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
2279 Diffモード用のオプション設定。値は、以下のキーワードのコンマ区切りのリ
2280 ストである。指定しないものがあってもよい。
2282 filler 片方のウィンドウ内のテキストのある位置に行が挿
2283 入されていたときに、ウィンドウのスクロールを同
2284 調させるために、埋め立て用の行を表示する。ウィ
2286 'scrollbind' がオンのときには大抵便利である。
2288 context:{n} 変更のあった行の上下を {n} 行だけ折り畳まずに
2289 表示 (コンテキストの表示) する。指定されないと、
2290 コンテキストは6行になる。|fold-diff| を参照。
2292 icase テキストの大文字と小文字の違いを無視する。"a"
2293 と "A" は同じものと見なされる。オプション
2294 'diffexpr' が空なら、コマンド "diff" にフラグ
2297 iwhite 空白の数の違いを無視する。オプション
2298 'diffexpr' が空なら、コマンド "diff" にフラグ
2299 "-b" を追加する。これが正確には何を指定してい
2300 るのかについては、コマンド "diff" のドキュメン
2301 トを参照すること。これは後ろに追加された空白は
2302 無視するが、前に追加された空白は無視しないはず
2305 horizontal (他に明示的に指定されない限り)ウィンドウを水平
2308 vertical (他に明示的に指定されない限り)ウィンドウを垂直
2311 foldcolumn:{n} diffモードの開始時にオプション'foldcolumn'を
2316 :set diffopt=filler,context:4
2318 :set diffopt=filler,foldcolumn:3
2320 *'digraph'* *'dg'* *'nodigraph'* *'nodg'*
2321 'digraph' 'dg' 切替 (既定ではオフ)
2324 {Vi mが |+digraphs| 機能付きでコンパイルされたときのみ
2326 Insertモードで {char1} <BS> {char2} でダイグラフを入力できるようにする。
2328 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
2331 *'directory'* *'dir'*
2332 'directory' 'dir' 文字列 (Amigaでの既定値: ".,t:",
2333 MS-DOSとWin32での既定値: ".,c:\tmp,c:\temp"
2334 Unixでの既定値: ".,~/tmp,/var/tmp,/tmp")
2336 スワップファイル用ディレクトリの、コンマ区切りのリスト。
2337 - スワップファイルは、リスト内の利用できるディレクトリのうち、最初のディ
2339 - 値が空だとスワップファイルは作られない (回復は不可能になる!)。
2340 - ディレクトリに "." を指定すると、編集されているファイルと同じディレ
2341 クトリにスワップファイルが作られる。Unixではファイル名の先頭にドット
2342 が追加されるので、ディレクトリ内のファイル一覧には表示されない。
2343 MS-Windowsでは属性"hidden"が設定され、可能ならばファイル名の先頭にド
2345 - "./" で始まるディレクトリ (MS-DOSなどでは ".\") を指定すると、編集さ
2346 れているファイルからの相対的な位置にスワップファイルが作られる。先頭
2347 の "." は編集されているファイルのパス名に置換される。
2348 - UnixとWin32では、指定されたディレクトリ名の末尾がディレクトリの区切
2349 り記号2個("//"または"\\")で終わっていたら、スワップファイルの名前は
2350 フルパスに従って付けられる。スワップファイルのファイル名をフルパス形
2351 式で表し、ディレクトリの区切り文字をパーセント記号 '%' で置き換えた
2352 ものが使われる。こうするとスワップファイル格納用ディレクトリの中でも
2353 (訳注: 別のディレクトリ内の同名ファイルのスワップファイルが集まるか
2354 もしれない)、ファイル名の一意性が保証される。
2355 Win32 では、区切り文字のカンマの前では "\\" でなく "//" と書かなけれ
2356 ばならない。"\\" と書くと、カンマがファイル名の一部と解釈されてしまう
2358 - コンマの後の空白は無視されるが、その他の場所の空白はディレクトリ名の
2359 一部と見なされる。ディレクトリ名の先頭に空白を指定したいなら、'\' を
2361 - コンマをディレクトリ名の一部に使いたいなら、コンマの前に '\' を付け
2363 - ディレクトリ名は ':' や '/' で終わっていてもよい。
2364 - 環境変数は展開される |:set_env|。
2365 - '\' の扱いには注意。空白の前には1個置く。値の中に指定するには2個置く
2366 (|option-backslash| を参照)。例: >
2367 :set dir=c:\\tmp,\ dir\\,with\\,commas,\\\ dir\ with\ spaces
2368 < - Vim version 3.0 との後方互換性のため、値の先頭に '>' を置いてもそれ
2370 リストの先頭には "." を指定することを推奨する。こうすると、同じファイ
2371 ルを2重に編集しようとすると警告が出る。Unixでディレクトリ "/tmp" を使
2372 うのはお勧めできない。システムがクラッシュすると、スワップファイルも失
2373 われてしまう。ディレクトリ "/var/tmp" の中はリブート時にも大抵クリアさ
2374 れないので、ディレクトリ "/tmp" よりもよい選択である。しかしその中には
2375 多くのファイルが入っているかもしれないので、ユーザのスワップファイルは
2376 他のファイルに紛れて分からなくなるかもしれない。ユーザのホームディレク
2377 トリ内のディレクトリ "tmp" が最初に試されるのはそのためだ。
2378 リストにディレクトリを追加するときにはコマンド |:set+=|、リストからディ
2379 レクトリを除くときにはコマンド |:set-=| を使うのがよい。こうすると将来
2380 のヴァージョンで異なった既定値が使われるようになったときに、問題が起き
2382 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
2383 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
2384 {Vi: 一時ファイルを作るディレクトリを指定する。既定では "/tmp"}
2387 'display' 'dy' 文字列 (既定では "")
2390 テキスト表示の方法を変える。値はフラグのコンマ区切りのリストである。
2391 lastline これが含まれると、ウィンドウの最後の行ができる限りまで
2392 表示される。含まれないと、最後の行が収まりきらないなら
2394 uhex unprintable な文字を (訳注: 文書先頭を参照) <xx> とい
2395 う形式で16進数表示し、^C や ~C の形式を使わない。
2397 *'eadirection'* *'ead'*
2398 'eadirection' 'ead' 文字列 (既定では "both")
2401 {Vi mが |+vertsplit| 機能付きでコンパイルされたときの
2403 オプション 'equalalways' が適用されるときに、
2404 ver ウィンドウの高さにのみ効果がある
2406 both ウィンドウの高さと幅、両方に効果がある
2408 *'ed'* *'edcompatible'* *'noed'* *'noedcompatible'*
2409 'edcompatible' 'ed' 切替 (既定ではオフ)
2411 コマンド ":substitute" のフラグ 'g' と 'c' を、次に別の方を指定するま
2412 でずっと効力を持つようにする。|complex-change| を参照。オプション
2414 このオプションをオンに設定するのは推奨できない!
2416 *'encoding'* *'enc'* *E543*
2417 'encoding' 'enc' 文字列 (既定では "latin1" または $LANG)
2420 {Vi mが |+multi_byte| 機能付きでコンパイルされたときの
2422 Vim内部で使われる文字エンコーディングを設定する。そのエンコーディング
2423 はバッファやレジスタ内のテキスト、expression 内の文字列、ファイル
2424 viminfo 内のテキスト等に適用される。つまり、このオプションはVimの通常
2425 扱う文字の種類を設定する。指定できる値については |encoding-names| を参
2428 NOTE: このオプションの値を変更しても、Vim内部の既存のテキストのエンコー
2429 ディングは変化しないので注意。非アスキー文字がおかしくなる恐れもある。
2430 既定の値から変更しないか、Vimの起動時に限って設定すること。|multibyte|
2431 を参照。メニューを再読み込みするには|:menutrans|を参照。
2433 NOTE: GTK+2では'encoding'を"utf-8"に設定することが強く推奨される。
2434 他の値であってもよいが、この環境では"utf-8"が自然な選択であり、不必要
2435 な変換のオーバーヘッドを避けることができる。GUIやターミナルのバージョ
2436 ンによって挙動が異なってしまうのを避けるためと、新しく作られたファイル
2437 のエンコーディングが知らないうちに変わってしまうのを避けるため
2438 ('fileencodings'が空の場合)、"utf-8"は既定にはなっていない。
2440 編集するファイルの文字エンコーディングはオプション 'encoding' と異なっ
2441 てもよい。そちらは 'fileencoding' で設定される。エンコーディングの変換
2442 は関数 iconv() または 'charconvert' で指定された式による。
2444 'encoding' がマルチバイトエンコーディングであるかを知るに
2446 if has("multi_byte_encoding")
2448 普通、'encoding' はユーザのカレントロケールと同じである。Vimがユーザの
2449 環境設定を認識したならば、それが既定値になる。'encoding' の値がカレン
2450 トロケールに設定されていなければ、入力されたテキストと表示されるテキス
2451 トを変換するために、'termencoding' が設定されていなければならない。
2452 |encoding-table| を参照。
2454 このオプションを設定すると、必要に応じてフォントを設定できるように、
2455 autocommand のイベント |EncodingChanged| が発生する。
2457 オプションが設定されると、値は小文字に変換される。そのため、値を大文字
2458 で設定してもよい。アンダースコア(下線) '_' はハイフン '-' に変換される。
2459 エンコーディングが認識されると、値は標準の名前に変換される。例えば
2460 "Latin-1" は "latin1" に、"ISO_88592" は "iso-8859-2" に、"utf8" は
2463 Note: "latin1" という値は、エンコーディングを判別できなかったときにも
2464 使われるので注意。これが正しいのは、編集するファイルが実際に latin1 エ
2465 ンコーディングのときのみである!実際の文字セットが latin1 でないときは、
2466 'fileencoding' と 'fileencodings' が空であるのを確認すること。変換が必
2467 要なときは、utf-8 を使うようにすること。
2469 値が "unicode", "ucs-2" または "ucs-4" であるとき、Vim内部では utf-8
2470 が使われている。このことはユーザが編集中に注意を払うことはないが、
2471 |viminfo-file| については問題になる。またVimはターミナルも utf-8 を使
2472 うことを想定する。そのため、'encoding' を utf-8 でなく上記のいずれかの
2473 値に設定しても、'fileencoding' が空のときに編集するファイルのエンコー
2476 'encoding' が Unicode の一種に設定され、'fileencodings' がまだ設定され
2477 ていなければ、'fileencodings' の既定値は変更される。
2479 *'endofline'* *'eol'* *'noendofline'* *'noeol'*
2480 'endofline' 'eol' 切替 (既定ではオン)
2483 ファイルを書き込むときに、このオプションがオフでオプション 'binary' が
2484 オンならば、ファイルの最終行に <EOL> が書き込まれない。このオプション
2485 はファイルの編集を始めるときには自動的にオンになる。ただし編集を始めた
2486 ファイルの最終行に <EOL> がないときにはオフになる。普通はユーザがこの
2487 オプションを設定する必要はない。'binary' がオフのときはこのオプション
2488 は使われない。'binary' がオンのときは、ファイルの最終行に <EOL> があっ
2489 たかどうかを復元するためにこのオプションが使われる。そのため、ユーザが
2490 ファイルを書き込むときに元のファイルの状態を保つことができるし、変更す
2493 *'equalalways'* *'ea'* *'noequalalways'* *'noea'*
2494 'equalalways' 'ea' 切替 (既定ではオン)
2497 オンのときは、ウィンドウを分割したり閉じたりした後、全てのウィンドウが
2498 自動的に同じサイズになる。これはこのオプションがオフになった瞬間にも起
2499 こる。オフのときは、ウィンドウを分割するとカレントウィンドウのサイズだ
2500 けが減り、他のウィンドウに変化はない。ウィンドウを閉じると、
2501 ('splitbelow' と 'splitright' に従って) 閉じたウィンドウの隣のウィンド
2503 水平に分割されたウィンドウと垂直に分割されたウィンドウが混在していると
2504 きは、サイズの最小値が計算され、いくつかのウィンドウは (余裕があれば)
2505 大きくなる。'eadirection' はサイズの変化する方向を指定する。
2506 'winfixheight', 'winfixwidth' を設定するとウィンドウの高さ・幅が変わる
2508 新規ウィンドウ作成時にウィンドウサイズが指定された場合、ウィンドウサイ
2509 ズは等しくならない(これは複雑だが、将来は実装されるかもしれない)。
2512 'equalprg' 'ep' 文字列 (既定では "")
2513 グローバル/バッファについてローカル |global-local|
2515 コマンド "=" に使う外部プログラムを指定する。値が空のときは内部関数が
2516 整形に使われる (オプション 'lisp', 'cindent' または 'indentexpr')。
2517 Vim が内部フォーマットなしでコンパイルされているときは indent コマン
2519 環境変数は展開される |:set_env|。値に空白や '\' を含める方法については
2520 |option-backslash| を参照。
2521 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
2522 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
2524 *'errorbells'* *'eb'* *'noerrorbells'* *'noeb'*
2525 'errorbells' 'eb' 切替 (既定ではオフ)
2527 エラーメッセージに伴ってベル (ビープ音または画面フラッシュ) を発生させ
2528 る。このオプションはエラーメッセージにのみ適用され、メッセージのない多
2529 くのエラー (例えばNormalモードで <ESC> を打ち込んだとき) についてはベ
2530 ルは常に使用される。ベルをビープ音にしたり、画面フラッシュにしたり、無
2531 効にしたりするためには、オプション 'visualbell' を参照。
2532 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
2533 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
2535 *'errorfile'* *'ef'*
2536 'errorfile' 'ef' 文字列 (Amigaでの既定値: "AztecC.Err",
2537 他の既定値: "errors.err")
2540 {Vi mが |+quickfix| 機能付きでコンパイルされたときのみ
2542 QuickFixモードで使われるエラーファイルの名前 (|:cf| を参照)。
2543 コマンドライン引数 "-q" が指定されたときは、オプション 'errorfile' は
2544 それに続く値に設定される。|-q| を参照。
2545 コマンド ":make" には「使われない」。それについては 'makeef' を参照。
2546 環境変数は展開される |:set_env|。値に空白や '\' を含める方法については
2547 |option-backslash| を参照。
2548 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
2549 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
2551 *'errorformat'* *'efm'*
2552 'errorformat' 'efm' 文字列 (既定値はとても長い)
2553 グローバル/バッファについてローカル |global-local|
2555 {Vi mが |+quickfix| 機能付きでコンパイルされたときのみ
2557 エラーファイルの内容の書式を、関数 scanf 風に指定する (|errorformat|
2560 *'esckeys'* *'ek'* *'noesckeys'* *'noek'*
2561 'esckeys' 'ek' (Vimの既定値: オン, Viの既定値: オフ)
2564 オンのときは、<Esc> で始まるファンクションキーもInsertモードで認識され
2565 るようになる。オフのときは、<Esc> で始まるカーソルキーとファンクション
2566 キーは、Insertモードで使うことができない。オンにすることの利点は、
2567 <Esc> を一回打ち込むだけですぐに認識され、1秒ほど待つ必要がないことだ。
2568 このオプションをオフにしなくても、オプション 'timeoutlen' と
2569 'ttimeoutlen' を変更してみるとよい。 Note 'esckeys' がオフのときでも、
2570 どのキーをマッピングすることもできるが、そのままではカーソルキーは使用
2572 NOTE: このオプションは 'compatible' がオンのときはViの既定値に、オフの
2573 ときはVimの既定値に設定されるので注意。
2575 *'eventignore'* *'ei'*
2576 'eventignore' 'ei' 文字列 (既定では "")
2579 {Vi mが |+autocmd| 機能付きでコンパイルされたときのみ
2581 Autocommand のイベント名のうち、無視したいもののリスト。
2582 "all"が含まれていると全ての autocommand のイベントが無視され、
2583 autocommand は実行されなくなる。
2584 それ以外では、値はイベント名のコンマ区切りのリストである。例: >
2585 :set ei=WinEnter,WinLeave
2587 *'expandtab'* *'et'* *'noexpandtab'* *'noet'*
2588 'expandtab' 'et' 切替 (既定ではオフ)
2591 Insertモードで <Tab> を挿入するとき、代わりに適切な数の空白を使う。ま
2592 た、コマンド '>' や '<' によるインデントや、オプション 'autoindent' が
2593 オンのときのインデントでも空白を使う。'expandtab' がオンのときに本当の
2594 タブを挿入するには、CTRL-V<Tab> を使うこと。|:retab| と
2595 |ins-expandtab| も参照。
2596 NOTE: このオプションは、'compatible' がオンのときはオフになるので注意。
2598 *'exrc'* *'ex'* *'noexrc'* *'noex'*
2599 'exrc' 'ex' 切替 (既定ではオフ)
2602 カレントディレクトリ内のファイル .vimrc, .exrc や .gvimrc 等の読み込み
2603 を有効にする。このオプションをオンにするなら、オプション 'secure' もオ
2604 ンにするよう検討すること (|initialization| を参照)。ファイル .exrc,
2605 .vimrc や .gvimrc にローカルなものを用いると潜在的な安全保護の漏れを招
2607 |.vimrc| と |gui-init| も参照。
2608 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
2609 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
2611 *'fileencoding'* *'fenc'* *E213*
2612 'fileencoding' 'fenc' 文字列 (既定では "")
2614 {Vi mが |+multi_byte| 機能付きでコンパイルされたときの
2617 カレントバッファのファイルの文字エンコーディングを設定する。
2618 'fileencoding' と 'encoding' が異なるとき、ファイルの書き出しの際に文
2619 字エンコーディングの変換が行われる。読み込みについては後述。
2620 'fileencoding' が空の場合、'encoding' と同じ値が使われる (ファイルの読
2622 'encoding' と 'fileencoding' がともに Unicode エンコーディングであり、
2623 'fileencoding' が utf-8 でない場合にも変換が行われる。内部では Unicode
2624 は常に utf-8 で保持されているためである。
2625 警告: 文字エンコーディングを変換すると、情報が失われるおそれが
2626 ある!'encoding' が "utf-8" など Unicode エンコーディングだと、
2627 変換は大抵成功するし、逆変換をしても同じテキストになる。
2628 'encoding' が "utf-8" でないときは、失われる文字があるかもしれ
2630 指定可能な値については 'encoding' を参照。それらに加え、変換ツールで変
2631 換可能なエンコーディングの値も設定できる。|mbyte-conversion|を参照。
2632 ファイルを読み込むときは、'fileencoding' は 'fileencodings' の値の中か
2633 ら設定される。あるエンコーディングのファイルを読み込むには
2634 'fileencoding' を設定してもだめで、引数 |++enc| を使う。1つの例外:
2635 'fileencodings'が空のときは'fileencoding'の値が使われる。
2636 新規ファイルに対しては'fileencoding'のグローバルな値が使われる。
2637 "8bit-" や "2byte-" を頭に付けてもここでは意味がなく、無視される。
2638 オプションが設定されると、値は小文字に変換される。そのため、値を大文字
2639 で設定してもよい。アンダースコア(下線) '_' はハイフン '-' に変換される。
2640 値が 'encoding' の値に含まれることが認識されると、値は標準の名前に変換
2641 される。例えば "ISO_88592" は "iso-8859-2" になる。
2642 ファイルの編集を始めた後にこのオプションを設定すると、'modified' がオ
2643 ンになる。なぜならそのファイルの中身は、書き込まれるときには違うものに
2645 これをモードラインから行うときは'modified'がオンになるのを避けるために
2646 'nomodified'を設定するとよいだろう。
2647 このオプションは、'modifiable' がオフのときには変更できない。
2650 NOTE: Vim version 6.0 以前では、このオプションはVim全体の文字エンコー
2651 ディングを指定していたことに注意。これは誤りだった。そのためには代わり
2652 に 'encoding' を使うこと。古い省略形式の名前は 'fe' だが、これはもう使
2655 *'fileencodings'* *'fencs'*
2656 'fileencodings' 'fencs' 文字列 (既定値: "ucs-bom",
2657 'encoding' の値がUnicodeに設定されたときは
2658 "ucs-bom,utf-8,default,latin1")
2661 {Vi mが |+multi_byte| 機能付きでコンパイルされたときの
2663 値は、既存のファイルの編集を開始するときに考慮される文字エンコーディン
2664 グのリストである。ファイルが読み込まれると、Vimは指定されたうちの先頭
2665 の文字エンコーディングを使おうとする。そのときエラーが発見されると、値
2666 のリスト内で次に並んでいるエンコーディングが試される。あるエンコーディ
2667 ングでうまくいくとわかると、'fileencoding'がそれに設定される。すべての
2668 エンコーディングが失敗すると'fileencoding'は空文字列に設定され、
2669 'encoding'の値が使われることになる。
2670 警告: 文字エンコーディングを変換すると、情報が失われるおそれが
2671 ある!'encoding' が "utf-8" だと、変換は大抵成功するし、逆変換
2672 をしても同じテキストになる。'encoding' が "utf-8" でないときは、
2673 非アスキー文字が失われるかもしれない!変換できない文字をどう扱
2674 うかは引数|++bad|で指定することができる。
2675 空ファイルやアスキー文字のみのファイルではほとんどのエンコーディングで
2676 うまくので、'fileencodings'の最初の値が使われる("ucs-bom"を除く。これ
2677 はBOMがなければいけない)。他のエンコーディングがよければ自動コマンドイ
2678 ベントBufReadPostを使って、そのエンコーディングが使われるかどうかを判
2680 au BufReadPost * if search('\S', 'w') == 0 |
2681 \ set fenc=iso-2022-jp | endif
2682 < これは、ファイルが空白文字しか含まないとき'fileencoding'を
2684 引数|++enc|を使ったときは'fileencodings'の値は考慮されない。
2685 新規ファイルには'fileencodings'は適用されないことに注意。代わりに
2686 'fileencoding'のグローバルな値が適用される。これを設定するには: >
2687 :setglobal fenc=iso-8859-2
2688 < とする。これは存在しないファイルが空のファイルとは異なるエンコーディン
2690 ファイル先頭にユニコードの BOM (Byte Order Mark: バイト順マーク) があ
2691 るかどうか調べるには、"ucs-bom" という特別な値が使える。この値を
2692 "utf-8" 等のUnicode系の値よりも後に指定すると正しく機能しない。
2693 8ビットエンコーディング("latin1"など)の項目はリストの最後に書かなけれ
2694 ばならない。そうしないとVimがエラーを検出できず、常にそのエンコーディ
2696 特別な値"default"を使うと環境からのエンコーディングが適用される。これ
2697 が'encoding'の既定の値である。これは'encoding'が"utf-8"に設定され、環
2698 境がロシア語などlatin1でないエンコーディングを使っているときに便利であ
2700 'encoding'が"utf-8"のとき、ファイルが不正なバイト列を含んでいるとその
2701 ファイルはUTF-8と認識されない。コマンド|8g8|を使うと不正なバイト列を見
2704 latin1,utf-8 常に"latin1"が使われてしまう
2705 utf-8,ucs-bom,latin1 utf-8のファイルでBOMが認識されない
2706 cp1250,latin1 常に"cp1250"が使われてしまう
2707 'fileencodings' が空のときには 'fileencoding' は変更されない。
2708 設定可能な値については 'encoding' を参照すること。
2709 このオプションを設定しても次にファイルを読み込むときまでは効果がない。
2711 *'fileformat'* *'ff'*
2712 'fileformat' 'ff' 文字列 (MS-DOS, MS-Windows, OS/2 での既定値: "dos",
2714 Macintosh での既定値: "mac")
2717 バッファにファイルを読み込んだり、バッファからファイルに書き込んだりす
2718 るときに使われる <EOL> を、カレントバッファについて設定する。
2722 "dos" が使われたとき、ファイル末尾の CTRL-Z は無視される。
2723 |file-formats| と |file-read| を参照。
2724 ファイルの文字エンコーディングについてはオプション 'fileencoding' を参
2726 'binary' がオンのときは、'fileformat' の実際の値は無視され、ファイルの
2727 読み書きは値が "unix' に設定されたときのように行われる。
2728 ファイルの編集を始めたときに 'fileformats' が空でなく、'binary' がオフ
2729 ならば、'fileformat' は自動的に設定される。
2730 ファイルの編集を始めた後にこのオプションを設定すると、'modified' がオ
2731 ンになる。なぜならそのファイルの中身は、書き込まれるときには違うものに
2733 このオプションは、'modifiable' がオフのときは変更できない。
2734 後方互換性のために: このオプションが "dos" になると 'textmode' がオン
2735 になり、それ以外では 'textmode' はオフになる。
2737 *'fileformats'* *'ffs'*
2738 'fileformats' 'ffs' 文字列 (既定値:
2739 Vim+Vi MS-DOS, MS-Windows OS/2: "dos,unix",
2740 Vim Unix: "unix,dos",
2741 Vim Mac: "mac,unix,dos",
2742 Vi Cygwin: "unix,dos",
2746 想定される改行 (<EOL>) の種類を指定する。これは新しいバッファの編集を
2747 始めたときと、ファイルを既存のバッファに読み込んだときに使われる。
2748 - 値が空のときは、オプション 'fileformat' で指定された種類の改行が常に
2750 - 1種類の名前が設定されているときは、新しいバッファが開かれるときには
2751 常にその種類の改行が使われる。そのバッファでは、'fileformat' はこの
2752 オプションに従って設定される。'fileformats' は、ファイルを既存のバッ
2753 ファに読み込むときに使われる。その際、そのバッファで 'fileformat' が
2755 - 複数の名前がコンマで区切られて設定されているときは、ファイルを読み込
2756 むときに <EOL> の判別が自動的に行われる。Vimはファイルの編集を始める
2757 ときに、<EOL> を以下のように調べる。
2758 1. 全ての行が <CR><NL> で終わっており、かつ 'fileformats' が "dos"
2759 を含むなら、'fileformat' は "dos" になる。
2760 2. 改行に <NL> が使われていて、かつ 'fileformats' が "unix" を含むな
2761 ら、'fileformat' は "unix" になる。 Note <NL> があって、その前に
2762 <CR> がないと、"dos" より "unix" が優先的に使われることに注意。
2763 3. 'fileformats' に "mac" が含まれているときは、'fileformat' は必ず
2764 "mac" になる。つまり "mac" が選ばれるのは、"unix" が含まれていな
2765 いときか、ファイル内に一つも <NL> が使われておらず、かつ "dos" が
2766 含まれていないときか、ファイル内に <CR><NL> が一つも含まれていな
2768 また、始めに "unix" が選ばれたときでも、1個目の <CR> が1個目の
2769 <NL> より先に現れ、かつファイル内の <CR> の数が <NL> の数より多い
2770 と思われるときには、'fileformat' は "mac" になる。
2771 4. それでも 'fileformat' を決定できないときは、'fileformats' の中で
2773 既存のバッファにファイルを読み込むときにも同じ経過をたどる。しかし
2774 'fileformat' は読み込まれるファイルについては適切に設定されるが、
2776 'binary' がオンのときは、'fileformats' は使われない。
2778 DOS形式の <EOL> (<CR><NL>) のシステムでは、コマンド ":source" で読み込
2779 まれるファイルと、ファイル vimrc については、<EOL> の判別が自動的に行
2781 - 'fileformats' が空のときは、自動設定は行われない。常にDOS形式の改行
2783 - 'fileformats' の値に1種類以上の名前が設定されているときは、自動設定
2784 が行われる。これはファイル内の1個目の <NL> に関して行われる。その前
2785 に <CR> があるときはDOS形式が使われ、そうでなければUnix形式が使われ
2787 また |file-formats| も参照。
2788 後方互換性のために: このオプションに、空の文字列か1種類だけの名前が設
2789 定されたとき (コンマが含まれていないとき) には、'textauto' はオフにな
2790 る。そうでなければ 'textauto' はオンになる。
2791 NOTE: このオプションは、'compatible' がオンのときはViの既定値に、オフ
2795 'filetype' 'ft' 文字列 (既定では "")
2798 {Vi mが |+autocmd| 機能付きでコンパイルされたときのみ
2800 このオプションが変更されると autocommand のイベント FileType が発生し、
2801 このオプションの値にマッチする全ての autocommand が実行される。つ
2802 まり、(訳注: 普通 autocommand が実行されるのはファイル名がマッチしたと
2803 きだが) 'filetype' の値がファイル名の代わりに使われる。
2804 しかしこのオプションはカレントファイルのファイルタイプを常に反映してい
2805 るわけではない。普通このオプションは、ファイルタイプが判別されたときに
2806 設定される。判別を有効にするにはコマンド ":filetype on" を使うこと
2808 ファイルタイプが自動的に認識されないファイルのモードラインで、このオプ
2809 ションを異なった値に設定すると非常に便利である。例えば、IDL ファイルの
2811 /* vim: set filetype=idl : */ ~
2812 |FileType| |filetypes|
2813 値の中にドットが現れると、それが2つのファイルタイプ名の区切りとなる。
2815 /* vim: set filetype=c.doxygen : */ ~
2816 こうすると最初にファイルタイプ"c"を使い、次にファイルタイプ"doxygen"を
2817 使う。これはファイルタイププラグインと構文ファイル両方に適用される。2
2819 このオプションを 'osfiletype' と混同してはいけない。こちらは実際にファ
2820 イルと共に保存されるファイルタイプのためのものである。
2821 このオプションは 'cpoptions' のフラグ 's' や 'S' に関わらず、別のバッ
2823 通常のファイル名文字だけが使える。"/\*?[|<>"は不正である。
2825 *'fillchars'* *'fcs'*
2826 'fillchars' 'fcs' 文字列 (既定では "vert:|,fold:-")
2829 {Vi mが |+windows| 機能と |+folding| 機能付きでコンパ
2831 ステータス行と垂直分割の区切りを埋める文字を設定する。値にはキーワード
2835 stl:文字 ' ' か '^' カレントウィンドウのステータス行
2836 stlnc:文字 ' ' か '-' 非カレントウィンドウのステータス行
2837 vert:文字 '|' 垂直分割の区切り |:vsplit|
2838 fold:文字 '-' 'foldtext' での空白部分
2839 diff:文字 '-' 'diff' での削除された行
2841 指定されなかったキーワードについては、既定値が使われる。"stl" と
2842 "stlnc" には、強調表示が行われているときは空白が、行われていないときは
2843 '^' と '-' がそれぞれ使われる。
2846 :set fillchars=stl:^,stlnc:-,vert:\|,fold:-,diff:-
2847 < これは既定値と似ているが、強調表示が行われていてもこれらの文字が使われ
2850 "stl"と"stlnc"に対しては1バイトの値しか使用できない。
2852 強調表示が行われるものおよびその属するグループ:
2854 stl:文字 StatusLine |hl-StatusLine|
2855 stlnc:文字 StatusLineNC |hl-StatusLineNC|
2856 vert:文字 VertSplit |hl-VertSplit|
2857 fold:文字 Folded |hl-Folded|
2858 diff:文字 DiffDelete |hl-DiffDelete|
2860 *'fkmap'* *'fk'* *'nofkmap'* *'nofk'*
2861 'fkmap' 'fk' 切替 (既定ではオフ) *E198*
2864 {Vi mが |+rightleft| 機能付きでコンパイルされたときの
2866 オンのとき、キーボードは Farsi 文字セットにマップされる。
2867 普通、オプション 'allowrevins' をオンにしておき、insertモードでこのオ
2868 プションをコマンド CTRL-_ で切り替えられるようにする |i_CTRL-_|。
2871 *'foldclose'* *'fcl'*
2872 'foldclose' 'fcl' 文字列 (既定では "")
2875 {Vi mが |+folding| 機能付きでコンパイルされたときのみ
2877 "all" に設定すると、カーソルが折り畳み区間の外に出たとき、その区間の折
2878 り畳みの深さがオプション 'foldlevel' より大きければ折り畳みを行う。折
2879 り畳み区間の外に出るとき、自動的に折り畳みを行いたいときに便利である。
2881 *'foldcolumn'* *'fdc'*
2882 'foldcolumn' 'fdc' 数値 (既定では 0)
2885 {Vi mが |+folding| 機能付きでコンパイルされたときのみ
2887 非0 に設定されると、ウィンドウの端の指定された幅の列が折り畳みを (開い
2888 ていても閉じていても) 表示する。最大値は 12 である。
2891 *'foldenable'* *'fen'* *'nofoldenable'* *'nofen'*
2892 'foldenable' 'fen' 切替 (既定ではオン)
2895 {Vi mが |+folding| 機能付きでコンパイルされたときのみ
2897 オフのときは、全ての折り畳みが開かれる。このオプションは、全てのテキス
2898 トを折り畳みなしで見る状態とテキストの一部を折り畳んで見る (手動で開か
2899 れたり閉じられた折り畳みも含む) 状態を素早く切り替えるために使われる。
2900 このオプションはコマンド |zi| で切り替えることができる。オプション
2901 'foldenable' がオフのときは、'foldcolumn' は空白のままである。
2902 このオプションは、新しい折り畳みを作ったり、折り畳みを閉じたりするコマ
2906 *'foldexpr'* *'fde'*
2907 'foldexpr' 'fde' 文字列 (既定では "0")
2910 {Vi mが |+folding| 機能と |+eval| 機能付きでコンパイル
2912 オプション 'foldmethod' が "expr" のときに使われる expression。これは
2913 折り畳みの深さを求めるために各行について評価される。|fold-expr| を参照。
2915 この式はサンドボックス|sandbox|の中で評価することもできる。
2916 |sandbox-option|を参照。
2917 'diff' がオンのとき、このオプションをモードライン |modeline| で設定す
2920 'foldexpr'を評価している最中にテキストを変更したり他のウィンドウへジャ
2921 ンプすることは許されていない。|textlock|
2923 *'foldignore'* *'fdi'*
2924 'foldignore' 'fdi' 文字列 (既定では "#")
2927 {Vi mが |+folding| 機能付きでコンパイルされたときのみ
2929 オプション 'foldmethod' が "indent" のときのみ使われる。'foldignore'
2930 で指定した文字で始まる行の折り畳みの深さは、上下の行から決められる (訳
2931 注: その行のインデントが上下と違っていても、一緒に折り畳めるようにする
2932 ため)。空白を無視した上で指定された文字の存在を調べる。
2933 既定値の "#" はC言語プログラムについてはうまく動作する。|fold-indent|
2936 *'foldlevel'* *'fdl'*
2937 'foldlevel' 'fdl' 数値 (既定では 0)
2940 {Vi mが |+folding| 機能付きでコンパイルされたときのみ
2942 折り畳みの深さを設定する。指定した数値よりレベルの深い折り畳み区間は閉
2943 じられる。このオプションを 0 に設定すると、全ての折り畳みが閉じられる。
2944 大きな数値を設定すると、それだけ閉じられる折り畳みの数は減る。
2945 このオプションはコマンド |zm|, |zM| や |zR| によって設定される。
2946 |fold-foldlevel| を参照。
2948 *'foldlevelstart'* *'fdls'*
2949 'foldlevelstart' 'fdls' 数値 (既定では -1)
2952 {Vi mが |+folding| 機能付きでコンパイルされたときのみ
2954 ウィンドウで新しいバッファの編集を始めるときのオプション 'foldlevel'
2955 を設定する。編集開始時に常に全ての折り畳みを閉じておいたり (そのために
2956 は 0 にする)、いくつかを閉じておいたり (1 にする)、全て開いておいたり
2958 これによる設定はモードラインの読み込み前に行われるので、モードライン内
2959 での設定はこのオプションによる設定より優先される。ファイルの編集を
2960 |diff-mode| で開始してもやはりこのオプションは無視され、全ての折り畳み
2962 またこれによる設定はイベント BufReadPre による autocommand よりも前に
2963 行われるので、特定のファイルについて autocommand で 'foldlevel' を上書
2965 値が負のときには、このオプションは使われない。
2967 *'foldmarker'* *'fmr'* *E536*
2968 'foldmarker' 'fmr' 文字列 (既定では "{{{,}}}")
2971 {Vi mが |+folding| 機能付きでコンパイルされたときのみ
2973 オプション 'foldmethod' が "marker" のときに使われる、折り畳み開始/終
2974 了を示すマーカー。開始マーカーと終了マーカーを分けるために、間に1個の
2975 コンマがなければいけない。マーカーはただの文字列である (正規表現では動
2979 *'foldmethod'* *'fdm'*
2980 'foldmethod' 'fdm' 文字列 (既定では "manual")
2983 {Vi mが |+folding| 機能付きでコンパイルされたときのみ
2985 カレントウィンドウに適用される折り畳みの種類を設定する。指定可能な値は
2987 |fold-manual| manual 折り畳みは手動で設定する。
2988 |fold-indent| indent 等しいインデントの行で折り畳みを作る。
2989 |fold-expr| expr オプション 'foldexpr' で深さを設定する。
2990 |fold-marker| marker マーカーで折り畳みを指定する。
2991 |fold-syntax| syntax 構文強調表示のキーワードを使って指定する。
2992 |fold-diff| diff 変更されていないテキストを折り畳む。
2994 *'foldminlines'* *'fml'*
2995 'foldminlines' 'fml' 数値 (既定では 1)
2998 {Vi mが |+folding| 機能付きでコンパイルされたときのみ
3000 折り畳みで閉じられ得る画面上の行数の最小値を設定する。手動で閉じられた
3002 Note このオプションは表示されるものに対してしか効力がないので注意。コ
3003 マンド "zc" を実行して閉じようとした折り畳みの行数が、オプション
3004 'foldminlines' の値よりも小さくて開いたままに表示されても、再び "zc"
3005 を使うと、それを含む折り畳みごと閉じられてしまうことがある。
3006 (訳注: 1回目のコマンド "zc" で閉じられなかった折り畳みは、画面上では開
3007 いていても内部では閉じられたと判断されるため、2回目のコマンドが今度は
3008 その外側の広い折り畳みに効力を持ち、それを閉じてしまうため)
3010 *'foldnestmax'* *'fdn'*
3011 'foldnestmax' 'fdn' 数値 (既定では 20)
3014 {Vi mが |+folding| 機能付きでコンパイルされたときのみ
3016 折り畳みの方法に "indent" や "syntax" が選ばれたときの、折り畳みの入れ
3017 子の深さの最大値を設定する。これにより折り畳みが膨大に作られるのを防ぐ
3018 ことができる。Vim内部の制限が 20 になっているので、20 以上を設定しても
3021 *'foldopen'* *'fdo'*
3022 'foldopen' 'fdo' 文字列 (既定では "block,hor,mark,percent,quickfix,
3026 {Vi mが |+folding| 機能付きでコンパイルされたときのみ
3028 カーソルがコマンドによって、閉じている折り畳みの中に移動したとき、どの
3029 種類のコマンドだったら折り畳みが開かれるかを指定する。値はコンマ区切り
3033 block "(", "{", "[[", "[{" 等
3034 hor 水平移動: "l", "w", "fx" 等
3035 insert Insertモードのコマンド全て
3036 jump 長いジャンプ: "G", "gg" 等
3037 mark マークへのジャンプ: "'m", CTRL-O 等
3039 quickfix ":cn", ":crew", ":make" 等
3040 search パターン検索: "/", "n", "*", "gd" 等
3041 (":"コマンドでの検索パターンには適用されない)
3043 tag タグへのジャンプ: ":ta", CTRL-T 等
3044 undo アンドゥ/リドゥ: "u" と CTRL-R
3045 コマンドがマッピングの一部として実行されたときは、このオプションは使わ
3046 れない。同じ効果を得るには、マッピングにコマンド |zv| を加えること。
3047 移動コマンドがオペレータとして使われたときは (例えば "dl" や "y%")、こ
3048 のオプションは使われない。つまりオペレータは閉じられている折り畳み全体
3050 Note 垂直方向の移動がここに含まれていないことに注意。それは垂直移動を
3051 含めると、閉じられた折り畳みの上への移動が困難になるからだ。Insertモー
3052 ドでテキストが挿入されるときには、カーソルが中に入っていった折り畳みは
3054 折り畳みを閉じるには、|zx| でオプション 'foldlevel' を再適用するか、
3055 'foldclose' を "all" にすればよい。
3057 *'foldtext'* *'fdt'*
3058 'foldtext' 'fdt' 文字列 (既定では "foldtext()")
3061 {Vi mが |+folding| 機能付きでコンパイルされたときのみ
3063 閉じられた折り畳みのところに表示されるテキストを生成する expression を
3064 指定する。|fold-foldtext| を参照。
3066 この式はサンドボックス|sandbox|の中で評価することもできる。
3067 |sandbox-option|を参照。
3069 'foldexpr'を評価している最中にテキストを変更したり他のウィンドウへジャ
3070 ンプすることは許されていない。|textlock|
3072 *'formatoptions'* *'fo'*
3073 'formatoptions' 'fo' 文字列 (Vimの既定値: "tcq", Viの既定値: "vt")
3076 自動整形の実行方法を決めるフラグの列である。|fo-table| を参照。オプショ
3077 ン 'paste' がオンのときは、('formatoptions' が空のときのように) 整形は
3078 行われない。読みやすくするために、フラグの間にコンマを挟んでもよい。
3079 将来追加されるフラグによる問題を避けるため、コマンド ":set" では "+="
3080 と "-=" を使うこと |add-option-flags|。
3081 NOTE: このオプションは、'compatible' がオンのときはViの既定値に、オフ
3084 *'formatlistpat'* *'flp'*
3085 'formatlistpat' 'flp' 文字列 (既定では "^\s*\d\+[\]:.)}\t ]\s*")
3088 リストのヘッダを認識するのに使われるパターン。'formatoptions'のフラグ
3090 このパターンにマッチする部分が、それ以下の行のインデントとなる。
3091 |/\ze|を使うとマッチの終わりをマークしつつ、さらに文字のチェックを続け
3093 (訳注: 例えば、このオプションが既定の"^\s*\d\+[\]:.)}\t ]\s*"のとき、
3098 の部分である。既定の値に\zeをはさんで"^\s*\d\+[\]:.)}\t ]\ze\s*"とす
3099 ると、リストのヘッダと認識されるパターンはまったく変わらないが、次行
3100 のインデントが\ze以前の部分に等しくなる:
3105 パターンの後ろに文字がなければならない。行全体がマッチすると、その行は
3107 既定では数字(後ろに句読点や空白があってもよい)を認識する。
3109 *'formatprg'* *'fp'*
3110 'formatprg' 'fp' 文字列 (既定では "")
3113 選択された行をコマンド |gq| で整形するのに使われる外部プログラムの名前
3114 を指定する。使われるプログラムは標準入力からテキストを読み込み、整形さ
3115 れたテキストを標準出力に出力しなければいけない。Unixのプログラム "fmt"
3117 オプション'formatexpr'が空でないならば、代わりにその値が使われる。この
3118 オプションが空ならば、内部の整形関数が使われる|C-indenting|。
3119 環境変数は展開される |:set_env|。値に空白や '\' を含める方法については、
3120 |option-backslash| を参照。
3121 この式をサンドボックス|sandbox|の中で評価することができる。
3122 |sandbox-option|を参照。
3124 *'formatexpr'* *'fex'*
3125 'formatexpr' 'fex' 文字列 (既定では "")
3128 {Vi mが|+eval|機能つきでコンパイルされたときのみ有効}
3129 オペレータ|gq|で行の範囲を整形するために評価される式。このオプションが
3130 空だと'formatprg'が使われる。
3132 変数|v:lnum|は整形される最初の行を保持する。
3133 変数|v:count|は整形される行数を保持する。
3134 変数|v:char|は挿入されることになる文字を保持する。これは空でもよい。
3135 Don't insert it yet!(訳注:どういう意味?)
3138 :set formatexpr=mylang#Format()
3139 < これはautoload/mylang.vim中の関数mylang#Format()を呼ぶ。|autoload|
3141 また、'textwidth'がオンになっていて、テキストを追加しているときにその
3142 値を超えたときにもこの式が評価される。これは内部整形が使われるときと同
3143 じ条件で起こる。この式を評価した後のカーソル位置がテキストに対して元の
3144 位置と同じになるようにすること。この式を評価中は、関数|mode()|は"i"ま
3145 たは"R"を返す。この関数が非ゼロを返すと、Vimの内部整形メカニズムが使わ
3148 この式はサンドボックス|sandbox|の中で評価することができる。
3149 |sandbox-option|を参照。
3152 'fsync' 'fs' 切替 (既定ではオン)
3155 これがオンになっていると、ファイル書き込みの後にライブラリ関数fsync()
3156 が呼ばれる。するとファイルがディスクにフラッシュされ、メタデータのみを
3157 ジャーナルするファイルシステム上でも安全に書き込みが行われるようになる。
3158 ラップトップモードで動作するLinuxシステム上で強制的にハードドライブを
3159 回転させることになるが、これはある種の状況では望ましくない。これをオフ
3160 にするとクラッシュ時にデータを失う可能性を高めることに注意。fsync()の
3161 実装がないシステム上ではこの変数は常にオフである。
3162 スワップファイルに対してfsync()をコントロールするには'swapsync'を参照。
3164 *'gdefault'* *'gd'* *'nogdefault'* *'nogd'*
3165 'gdefault' 'gd' 切替 (既定ではオフ)
3168 オンのときは、コマンド ":substitute" のフラグ 'g' がオンであることが既
3169 定になる。つまり行内のマッチする文字列が、1番目のものだけでなく、全て
3170 置換される。":substitute" に 'g' が指定されると、逆に1番目のみを置換す
3171 るようになる。|complex-change| を参照。
3173 コマンド 'gdefault' がオン 'gdefault' がオフ ~
3178 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
3181 *'grepformat'* *'gfm'*
3182 'grepformat' 'gfm' 文字列 (既定では "%f:%l%m,%f %l%m")
3185 コマンド ":grep" の出力を認識するための書式。
3186 オプション 'errorformat' と同じく、関数 scanf 風の書式指定を使う。
3190 'grepprg' 'gp' 文字列 (既定では "grep -n ",
3191 Unixでは: "grep -n $* /dev/null",
3192 Win32では: "findstr /n" か "grep -n",
3193 VMSでは: "SEARCH/NUMBERS ")
3194 グローバル/バッファについてローカル |global-local|
3196 コマンド ":grep" で使われるプログラム。このオプションは文字 '%' や '#'
3197 を含んでもよい。これらはコマンドラインで使われるときのように展開される。
3198 引数の挿入される場所を指定するには "$*" が使える。環境変数は展開される
3199 |:set_env|。値に空白や '\' を含める方法については、|option-backslash|
3201 ユーザの "grep" が引数 "-H" を認識するなら、":grep" が1個のファイルに
3202 対しても適切に働くように、次のようにすること。 >
3203 :set grepprg=grep\ -nH
3204 < 特別な値: 'grepprg'が"internal"に設定されていると、|:grep|は|:vimgrep|
3205 と同様に、|:lgrep|は|:lvimgrep|と同様に、|:grepadd|,
3206 |:vimgrepadd|,|:lgrepadd|は|:lvimgrepadd|と同様に働くようになる。
3207 < |:make_makeprg| も参照。そこの記述のほとんどが 'grepprg' にも適用でき
3209 Win32では、"findstr.exe" が見つかるならば既定値は "findstr /n" である。
3210 見つからなければ "grep -n" である。
3211 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
3212 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
3214 *'guicursor'* *'gcr'* *E545* *E546* *E548* *E549*
3215 'guicursor' 'gcr' 文字列 (既定では "n-v-c:block-Cursor/lCursor,
3218 i-ci:ver25-Cursor/lCursor,
3219 r-cr:hor20-Cursor/lCursor,
3221 -blinkwait175-blinkoff150-blinkon175")
3222 MS-DOSとWin32コンソールでは:
3223 "n-v-c:block,o:hor50,i-ci:hor15,
3224 r-cr:hor30,sm:block")
3227 {Vi mのGUI版か、MS-DOSまたはWin32のコンソール版でのみ
3229 Vimのそれぞれのモード内でのカーソルの外観を指定する。GUI上では完全に機
3230 能する。MSDOSやWin32コンソールではカーソルの高さだけを変更する。これは
3231 ブロックカーソルを指定する、または垂直・水平方向のパーセンテージを指定
3233 コンソール上ではエスケープシーケンス't_SI'と't_EI'が使われる。
3235 値はコンマ区切りのキーワードのリストである。リストは部門別に分かれてお
3236 り、各部門はモードリストと引数リストからなる。
3237 モードリスト:引数リスト,モードリスト:引数リスト,..
3238 モードリストは、モードを表す以下の記号のダッシュ区切りのリストである。
3241 ve 'selection' が "exclusive" のときの Visualモード (指定
3243 o Operator-pendingモード
3246 c Command-line Normal (追加) モード
3247 ci Command-line Insertモード
3248 cr Command-line Replaceモード
3249 sm Insertモードでの対応括弧表示時
3251 引数リストは、以下の引数のダッシュ区切りのリストである。
3252 hor{N} 文字高の {N}% の高さの水平バーカーソル
3253 ver{N} 文字幅の {N}% の幅の垂直バーカーソル
3254 block 文字全体を覆う大きさのブロックカーソル
3255 [上の3個のうちの1個だけを指定できる]
3256 blinkwait{N} *cursor-blinking*
3259 カーソルの点滅について指定する。blinkwait にはカーソル
3260 が点滅を始めるまでの遅延時間を、blinkon にはカーソルが
3261 表示される時間を、blinkoff にはカーソルが消えている時
3262 間を指定する。時間の単位はミリ秒である。どれかに 0 を
3263 指定すると、カーソルは点滅しない。既定では
3264 "blinkwait700-blinkon400-blinkoff250" となっている。こ
3265 れらは指定されなかった項目に適用される。つまり、既定で
3266 は点滅するように設定されているということだ。点滅しない
3267 ようにするには "blinkon0" を指定すればよい。カーソルが
3268 点滅するのはVimが入力を待っている間で、コマンドを実行
3270 カーソルを xterm の中で点滅させるには、|xterm-blink|
3273 カーソルの色とフォントを設定する、強調表示のグループ名
3275 {group-name}/{group-name}
3276 強調表示グループ名を2個指定する。1個目は言語マッピング
3277 がないときに使われ、2個目は言語マッピングがあるときに
3278 使われる。|language-mapping|
3281 n-c-v:block-nCursor Normalモード、Command-lineモードとVisualモード
3282 で、強調表示グループ "nCursor" で指定された色
3284 i-ci:ver30-iCursor-blinkwait300-blinkon200-blinkoff150
3285 InsertモードとCommand-line Insertモードで、強
3286 調表示グループ "iCursor" で指定された色の、文
3287 字高の30%の高さの垂直バーカーソルを使う。点滅
3290 モード 'a' は他とは異なっていて、与えられた引数リストを全てのモードに
3291 対して設定し、指定されなかった引数は変更しない。これは全てのモードに共
3292 通の設定をするためにある。例えば、点滅を止めるには "a:blinkon0" とする。
3295 :highlight Cursor gui=reverse guifg=NONE guibg=NONE
3296 :highlight Cursor gui=NONE guifg=bg guibg=fg
3298 MS-DOSとWin32のコンソール版では、カーソルの高さのみを指定できる。ブロッ
3299 クカーソルを指定するか、垂直/水平バーカーソルの高さ/幅のパーセンテー
3303 *E235* *E596* *E610* *E611*
3304 'guifont' 'gfn' 文字列 (既定では "")
3308 VimのGUI版で使われるフォントのリストである。値の最も単純なものは、ただ
3309 1個のフォント名である。フォントが見つからないとき、エラーメッセージが
3310 表示される。別のフォント名を試すには、フォント名のコンマ区切りのリスト
3311 を指定できる。その中の最初の使用可能なフォントが使われる。
3312 オプション 'guifontset' が空でないとき、'guifont' は使われない。
3314 'guifontset'がサポートされているシステム上(X11)で、'guifontset'が空で
3315 ないならば'guifont'が使われる。
3317 コンマの後の空白は無視される。フォント名の中にコンマを指定するには、コ
3318 ンマの前に '\' を置くこと。さらにオプションの値の中で空白や '\' を使う
3319 には、それらの前に余分に '\' を置かなければならない。
3320 |option-backslash| も参照。例えば >
3321 :set guifont=Screen15,\ 7x13,font\\,with\\,commas
3322 (訳注: 結果は "Screen15, 7x13,font\,with\,commas")
3323 < とすると、まずVimはフォント "Screen15" を使おうとし、だめなら代わりに
3324 "7x13" を、そして "font,with,commas" を使おうとする。
3326 フォントをどれも読み込めなかったら現在の設定のままになる。空のフォント
3327 リストが与えられると、他のリソースを使うことを試みる。
3329 Win32, GTKとPhotonのみでは: >
3331 < とするとフォント選択ウィンドウが開き、望みのフォントを選択できる。フォ
3332 ントが何一つ読み込めないときは、そのままの設定が使われる。
3333 指定されたフォントリストが空のときは、Vimは他のリソースの設定を使おう
3334 とし (Xでは、リソース Vim.font を使う)、最終的には、必ず存在するはずの
3335 組み込みの既定フォントを使おうとする (Xの場合では "7x13")。指定される
3336 フォント名は "normal" な (訳注: 太字や斜字体でない) フォントでなければ
3337 ならない。Vimは関連する太字体や斜字体を見つけようとする。
3339 Win32, GTK, Mac OS, Photonでは: >
3341 < これはフォント選択ダイアログを開く。そこで望みのフォントを選択すること
3344 フォント名は使っているGUIに依存する。様々なシステムに対して'guifont'を
3345 設定する方法については|setting-guifont|を参照。
3347 GTK+ 2ではフォント名は次のようになる: >
3348 :set guifont=Andale\ Mono\ 11
3349 < これだけである。もうXLFDは受け付けない。中国語の場合は以下の記述でうま
3352 set guifont=Bitstream\ Vera\ Sans\ Mono\ 12,Fixed\ 12
3353 set guifontwide=Microsoft\ Yahei\ 12,WenQuanYi\ Zen\ Hei\ 12
3357 :set guifont=Monaco:h10
3358 < 'macatsui'も参照。表示上の問題を解決する助けになる。
3360 Note フォントは等幅でなければならない (全ての文字が同じ幅でなければな
3361 らない)。例外はGTK 2である。どんなフォントでも受け付けるが、等幅フォン
3364 X11でフォントのプレビューをするには、プログラム "xfontsel" が使えるか
3365 もしれない。"xlsfonts" は、使用可能な全てのフォントのリストを与える。
3367 Win32のGUIについて *E244* *E245*
3368 - フォント名には以下のオプションを指定できる。
3369 hXX - 文字高が XX (単位はポイント。浮動小数点数でもよい)
3370 wXX - 文字幅が XX (単位はポイント。浮動小数点数でもよい)
3374 s - 打ち消し (文字を横切る線付き)
3375 cXX - 文字セットが XX。使用可能なものは以下の通り: ANSI,
3376 ARABIC, BALTIC, CHINESEBIG5, DEFAULT, EASTEUROPE,
3377 GB2312, GREEK, HANGEUL, HEBREW, JOHAB, MAC, OEM,
3378 RUSSIAN, SHIFTJIS, SYMBOL, THAI, TURKISH,
3379 VIETNAMESE ANSI, BALTIC
3380 通常は"cDEFAULT"を使うとよいだろう。
3382 オプションの区切りには ':' を使うこと。
3383 - 空白の代わりに '_' が使えるので、空白を '\' でエスケープする必要はな
3386 :set guifont=courier_new:h12:w5:b:cRUSSIAN
3387 :set guifont=Andale_Mono:h7.5:w4.5
3390 *'guifontset'* *'gfs'*
3391 *E250* *E252* *E234* *E597* *E598*
3392 'guifontset' 'gfs' 文字列 (既定では "")
3395 {Vi mのGUI版で、|+xfontset| 機能付きでコンパイルされた
3397 {GTK+ 2 GUIでは利用できない}
3398 このオプションには2種類 (またはそれ以上) のフォントを指定する。値が空
3399 のときは無視される。 1種類目は普通の英語に使われるもので、2種類目はユー
3400 ザの使う特別な言語用である。 |xfontset| を参照。
3401 このオプションを設定すると、全てのフォント名はフォントセット名として扱
3402 われるようになる。またコマンド |:highlight| の引数 "font" に使われるも
3404 フォントはカレントロケールに適合していなければならない。カレントロケー
3405 ルの使用している文字セット用のフォントが値に含まれていないと、
3406 'guifontset' の設定は失敗する。
3407 Note 'guifont' と 'guifontset' の違いに注意。'guifont' では、コンマで
3408 区切られたフォント名は代替用で、そのうちのどれか一つが使われる。
3409 'guifontset' では、コンマも含めて値の文字列全体がフォントセット名を表
3410 す。代替フォントセットを指定することはできない。
3411 次の例は多くのX11システムで正しく機能する。 >
3412 :set guifontset=-*-*-medium-r-normal--16-*-*-*-c-*-*-*
3414 *'guifontwide'* *'gfw'* *E231* *E533* *E534*
3415 'guifontwide' 'gfw' 文字列 (既定では "")
3419 2倍幅の文字に使われるフォントをコンマ区切りのリストで指定する。値が空
3420 のときは無視される。読み込み可能なフォントのうち先頭のものが使われる。
3421 Note: 指定したフォントの幅は、オプション 'guifont' で指定したフォント
3422 のちょうど2倍の幅で、同じ高さのものでなければならない。
3426 'guifontwide'は、'encoding' が "utf-8" で、かつ 'guifontset' が空であ
3427 るか不適切なものであるときにのみ使われる。
3428 'guifont' が設定されていて、その中に適切なフォントが含まれており、かつ
3429 'guifontwide' が空のとき、Vimは適合する2倍幅のフォントを探し、
3430 'guifontwide' をそれに設定しようとする。
3432 GTK+ 2 GUI のみ: *guifontwide_gtk2*
3434 このオプションが設定されており、それが適切な値であるとき、'encoding'が
3435 "utf-8"でなくても常に2倍幅文字に対して'guifontwide'が使われる。
3436 Vimは自動的に'guifontwide'に適合する値を探そうとはしない。
3437 'guifontwide'が空ならばPango/Xftが'guifont'で利用できない文字に対する
3438 フォントを選ぶ。そのため、Pango/Xftが選んだ値を上書きしたいのでない限
3439 り、'guifontwide'を設定する必要はまったくない。
3441 *'guiheadroom'* *'ghr'*
3442 'guiheadroom' 'ghr' 数値 (既定では 50)
3444 {Vi にはない} {Vi mのGTKとX11のGUI版でのみ有効}
3445 GUIウィンドウを画面に合わせるときに、画面の高さから差し引かれるピクセ
3446 ル数。このオプションはGUIを開始する前に、例えばファイル |gvimrc| 内で
3447 設定すること。値を 0 にすると、画面の高さ全体がウィンドウに使われる。
3448 正の値を指定すると、それだけのピクセル数がウィンドウの装飾や画面上の他
3449 のもののために残される。ウィンドウを画面よりも高くするには、負の値を指
3452 *'guioptions'* *'go'*
3453 'guioptions' 'go' 文字列 (既定では "gmrLtT" (MS-Windows),
3454 "agimrLtT" (GTK, MotifとAthena))
3458 このオプションはVimのGUI版でのみ有効である。値は、GUIのどのコンポーネ
3459 ントとオプションを使用するかを決定する、フラグの列である。
3460 将来追加されるフラグによる問題を避けるため、コマンド ":set" では "+="
3461 と "-=" を使うこと |add-option-flags|。
3464 *guioptions_a* *'go-a'*
3465 'a' 自動選択 (autoselect): 値に含まれると、Visualモードが開始され
3466 るたび、またはVisual選択範囲が変更されるたびに、Vimはウィンド
3467 ウシステム共通のクリップボードを使おうとする。つまりVisual選択
3468 で選択されたテキストは、Vim自身はもとより他のアプリケーション
3469 でも張り付けに使えるということだ。(おそらくテキストに操作を実
3470 行したせいで) Visualモードが終了したり、アプリケーションが選択
3471 領域を張り付けようとしたときには、強調されたテキストは自動的に
3472 クリップボードレジスタ "* にコピーされる。そのためVisualモード
3473 が終了した後でも、選択領域を他のアプリケーションに張り付けるこ
3475 含まれないと、レジスタ "* に対するコピーや張り付けによって陽に
3476 指定されない限り、Vimはウィンドウシステム共通のクリップボード
3478 モードレスセレクションについても同様である。
3481 'A' モードレスセレクションに対する自動選択。フラグ 'a' と似ている
3482 が、モードレスセレクションにのみ適用される。
3484 'guioptions' Visualモード モードレスセレクション ~
3491 'c' 単純な選択にはポップアップダイアログでなくコンソールダイアログ
3495 'e' 'showtabline'で指定されたタイミングでタブを追加する。
3496 'guitablabel'を使うとタブのラベルのテキストを変更することがで
3497 きる。'e'がないと非GUIのタブページラインが使われる。GUIのタブ
3498 はいくつかのシステム上(現在はGTK, Motif, Mac OS/X, MS-Windows)
3502 'f' フォアグラウンド (foreground): シェルからGUIを開始し、そのシェ
3503 ルからgVimを独立させる際に関数 fork() を使わない。これはエディ
3504 タが終了するのを待つプログラム (例えばメールプログラム等) に対
3505 して使う。フォアグラウンドでGUIを開始するには、これの代わりに
3506 "gvim -f" や ":gui -f" も使える |gui-fork|。
3507 Note: このオプションはファイル vimrc 内で設定するよう注意。ファ
3508 イル|gvimrc|が読み込まれたときはフォーキングがすでに実行されて
3512 'i' Vimのアイコンを使う。KDEのGTKではウィンドウの左上に表示される。
3513 GTKでないX11では、制限のため白黒のアイコンが使われる。色つきの
3514 アイコンについては |X11-icon| を参照。
3519 'M' システムメニューの実体 "$VIMRUNTIME/menu.vim" が読み込まれない。
3520 Note このフラグは、構文認識やファイルタイプ認識を起動する前に、
3521 ファイル .vimrc 内で追加されていなければならない (ファイル
3522 .gvimrc が読み込まれたときには、システムメニューはすでに読み込
3523 まれた後である。コマンド ":syntax on" と ":filetype on" でもメ
3526 'g' メニュー項目の灰色表示: 無効のメニュー項目を灰色で表示する。含
3527 まれていないと、無効のメニュー項目は全く表示されない。
3528 例外: Athenaでは常にグレー表示を使う。
3530 't' メニュー項目の切り離しを有効にする。現在のところWin32, GTK+ と
3531 Motif 1.2 GUI でのみ有効である。
3533 'T' ツールバーを表示する。現在のところWin32, GTK+ と Motif,
3534 Photon, Athena GUIでのみ有効である。
3536 'r' 右スクロールバーを常に表示する。
3538 'R' 垂直分割されたウィンドウがあるときのみ、右スクロールバーを表示
3541 'l' 左スクロールバーを常に表示する。
3543 'L' 垂直分割されたウィンドウがあるときのみ、左スクロールバーを表示
3546 'b' 下 (水平) スクロールバーを表示する。サイズは表示されている行の
3547 中で一番長い行によって決まる。またはフラグ'h'が含まれていると
3548 きはカーソル行によって決まる。|gui-horiz-scroll|
3550 'h' 水平スクロールバーのサイズをカーソル行の長さに制限する。計算量
3551 を軽減させる。|gui-horiz-scroll|
3553 そう、もちろん、本当に望むのなら、左スクロールバーと右スクロールバーを
3554 「両方」使うことだってできる :-) 詳しい情報については |gui-scrollbars|
3558 'v' ダイアログのボタン配置を垂直方向にする。含まれていないとなるべ
3559 く水平方向の配置を使うが、収まらないときには結局、垂直配置が使
3562 'p' X11のGUIにおいて、ポインタ・コールバックを使う。ウィンドウマネー
3563 ジャの中にはこれが必要なものもある。カーソルが正しいタイミング
3564 で点滅したり変形したりしないときは、これを追加してみること。こ
3565 れはGUIを開始する前に設定しなければならない。ユーザのファイル
3566 |gvimrc|内で設定すること。GUIが開始した後にこのフラグを追加した
3569 'F' フッタを追加する。Motifでのみ有効である。|gui-footer| を参照。
3572 *'guipty'* *'noguipty'*
3573 'guipty' 切替 (既定ではオン)
3577 GUI版でのみ有効である。オンのときは、シェルコマンドからの入力用および
3578 シェルコマンドへの出力用の仮想端末 pseudo-tty を開こうとする。
3581 *'guitablabel'* *'gtl'*
3582 'guitablabel' 'gtl' 文字列 (既定では空文字列)
3585 {GUI と +windows 機能を有効にしてコンパイルされたとき
3587 空文字列でない場合は、GUI のタブページ行のラベルを設定する。空文字列で
3588 あるか、または評価結果が空文字列である場合は、既定のラベルが使われる。
3589 より詳しくは |setting-guitablabel| を参照。
3591 このオプションのフォーマットは 'statusline' のフォーマットに似ている。
3592 ツールチップには 'guitabtooltip' が使われる。下記参照。
3594 GUI のタブページが表示されるときのみ使われる。'guioptions' に 'e' が含
3595 まれていなければならない。GUI でないタブページ行については 'tabline'
3598 *'guitabtooltip'* *'gtt'*
3599 'guitabtooltip' 'gtt' 文字列 (既定では空文字列)
3602 {GUI と +windows 機能を有効にしてコンパイルしたときの
3605 空文字列でない場合は、GUI のタブページ行のツールチップを設定する。空文
3606 字列である場合は、既定のツールチップが使われる。
3607 それ以外は上記の 'guitablabel' と同様。
3608 改行を含めることもできる。そのもっとも簡単な方法は |:let|を使うことで
3610 :let &guitabtooltip = "line one\nline two"
3613 'helpfile' 'hf' 文字列 (既定では MS-DOS: "$VIMRUNTIME\doc\help.txt"
3614 その他: "$VIMRUNTIME/doc/help.txt")
3617 ヘルプファイルの名前。Vim に付属のヘルプファイルは全て単一のディレクト
3618 リ内に一緒に置かれるべきである。そのディレクトリの他に、'runtimepath'
3619 中の全ての "doc" ディレクトリも対象になる。
3620 環境変数は展開される |:set_env|。例:
3621 "$VIMRUNTIME/doc/help.txt"。環境変数 $VIMRUNTIME が設定されてないとき
3622 は、$VIM も試される。|$VIMRUNTIME| を参照。値に空白や '\' を含めること
3623 については |option-backslash| も参照。
3624 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
3625 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
3627 *'helpheight'* *'hh'*
3628 'helpheight' 'hh' 数値 (既定では 20)
3631 {Vi mが |+windows| 機能付きでコンパイルされたときのみ
3633 コマンド ":help" で開かれたヘルプウィンドウの、開始時のウィンドウ高の
3634 最小値を設定する。ヘルプウィンドウの開始時の高さはカレントウィンドウの
3635 半分であるか、(オプション 'ea' がオンのときには) 他のウィンドウと同じ
3636 である。ウィンドウ高が 'helpheight' より小さくなってしまうとき、実際の
3637 高さは 'helpheight' になる。こうしないようにするには 0 に設定すること。
3639 *'helplang'* *'hlg'*
3640 'helplang' 'hlg' 文字列 (既定では: メッセージ言語または空)
3642 {Vi が |+multi_lang| 機能つきでコンパイルされたときの
3645 コンマ区切りの言語のリスト。これらの言語の中から、探しているヘルプが見
3646 つかった最初の言語を使う。英語のヘルプは常に優先度が最後になる。英語の
3647 優先度を上げるために "en" を追加することはできるが、そうしても、その言
3648 語に存在し、英語のヘルプに存在しないタグを見つけるだけである。
3652 < こうすると最初にドイツ語を検索し、次にイタリア語、そして最後に英語のヘ
3654 |CTRL-]| や英語でないヘルプファイル中で ":help!" を使ったときは、この
3655 オプションより先に現在の言語からタグを検索する。|help-translated| を参
3658 *'hidden'* *'hid'* *'nohidden'* *'nohid'*
3659 'hidden' 'hid' 切替 (既定ではオフ)
3662 オフのときは、バッファは放棄 |abandon| されるときに解放される。オンの
3663 ときは、バッファは放棄 |abandon| されるときに隠れ (hidden) 状態になる。
3664 そのバッファが別のウィンドウでまだ表示されているなら、もちろん隠れ状態
3666 バッファリストをわたって動くコマンドは 'hidden' がオフでもバッファを
3667 隠れ状態にすることがある。バッファの内容が変更されていて、'autowrite'
3668 がオフであるか書き込みが不可能な状態であり、フラグ '!' が使われたよう
3669 なときだ。|windows.txt| も参照。
3670 1つのバッファだけを隠れ状態にするにはオプション 'bufhidden' を使う。
3671 このオプションは、一つ一つのコマンドに対して ":hide {command}" とする
3673 警告: 隠れバッファに対する変更は忘れがちである。コマンド ":q!" や
3674 ":qa!" を使う前にはもう一度よく考えること。
3676 *'highlight'* *'hl'*
3677 'highlight' 'hl' 文字列 (既定では (単一の文字列として):
3678 "8:SpecialKey,@:NonText,d:Directory,
3679 e:ErrorMsg,i:IncSearch,l:Search,m:MoreMsg,
3680 M:ModeMsg,n:LineNr,r:Question,
3681 s:StatusLine,S:StatusLineNC,c:VertSplit
3682 t:Title,v:Visual,w:WarningMsg,W:WildMenu,
3683 f:Folded,F:FoldColumn,A:DiffAdd,
3684 C:DiffChange,D:DiffDelete,T:DiffText,
3685 >:SignColumn,B:SpellBad,P:SpellCap,
3686 R:SpellRare,L:SpellLocal,
3688 x:PmenuSbar,X:PmenuThumb")
3691 このオプションは、様々な対象に対する強調表示モードを設定する。文字の組
3692 をコンマ区切りのリストとして指定する。1番目の文字は適用される対象を指
3693 定し、2番目の文字はその対象に適用するモードを指定する。
3695 |hl-SpecialKey| 8 ":map" でリスト表示されるメタキーと特殊キー
3696 |hl-NonText| @ ウィンドウ末尾の '~' と '@' 、および 'showbreak'
3698 |hl-Directory| d CTRL-D によるリスト表示内のディレクトリや、その他
3700 |hl-ErrorMsg| e エラーメッセージ
3701 h (古くて使われておらず、無視される)
3702 |hl-IncSearch| i 'incsearch' の強調表示
3703 |hl-Search| l 最終検索パターン強調表示 ('hlsearch' を参照)
3704 |hl-MoreMsg| m 「継続」プロンプト |more-prompt|
3705 |hl-ModeMsg| M モード表示 (例えば "-- INSERT --")
3706 |hl-LineNr| n ":number" と ":#" 用の行番号
3707 |hl-Question| r 「続けるには」プロンプト |hit-enter| とyes/no質問
3708 |hl-StatusLine| s カレントウィンドウのステータス行 |status-line|
3709 |hl-StatusLineNC| S 非カレントウィンドウのステータス行 |status-line|
3710 |hl-Title| t ":set all", ":autocmd" 等の出力のタイトル
3711 |hl-VertSplit| c ウィンドウの垂直分割に使われる区切り
3712 |hl-Visual| v Visualモード
3713 |hl-VisualNOS| V X11 Gui |gui-x11| と |xterm-clipboard| でのみ有効
3714 な、選択領域をクリップボードに送らないVisualモード
3715 (訳注: "Not Owning the Selection" をこういう意味に
3716 取りましたが、勘違いかもしれません。どなたかご教授
3718 |hl-WarningMsg| w 警告メッセージ
3719 |hl-WildMenu| W 'wildmenu' によって表示されるワイルドカードマッチ
3720 |hl-Folded| f 閉じられた折り畳みを表す行
3721 |hl-FoldColumn| F 'foldcolumn'
3722 |hl-DiffAdd| A diff モードで追加された行
3723 |hl-DiffChange| C diff モードで変更された行
3724 |hl-DiffDelete| D diff モードで削除された行
3725 |hl-DiffText| T diff モードで挿入されたテキスト
3726 |hl-SignColumn| > |signs| に使われる桁
3727 |hl-SpellBad| B スペルミスの単語 |spell|
3728 |hl-SpellCap| P 大文字で始まるべきの単語 |spell|
3729 |hl-SpellRare| R 滅多に現れない単語 |spell|
3730 |hl-SpellLocal| L 他の地域の単語 |spell|
3731 |hl-Pmenu| + ポップアップメニューの通常の行
3732 |hl-PmenuSel| = ポップアップメニューの通常の行
3733 |hl-PmenuSbar| x ポップアップメニューのスクロールバー
3734 |hl-PmenuThumb| X ポップアップメニューのスクロールバーのつまみ
3737 r 反転 (termcapの項目 "mr" と "me")
3738 i 斜字体 (termcapの項目 "ZH" と "ZR")
3739 b 太字体 (termcapの項目 "md" と "me")
3740 s 強調 (termcapの項目 "so" と "se")
3741 u 下線 (termcapの項目 "us" と "ue")
3742 c undercurl (termcapの項目 "Cs" と "Ce")
3746 (訳注: 「文字の組」と書きながら、既定値はどれも2文字でないのは、
3747 この ":" が使われているからである。これだけは例外で、グルー
3749 ユーザに指定されなかった項目については、既定値が使われる。
3750 表示モードの効果を変更したいなら、例として |dos-colors| を参照。
3751 表示モードに ':' を使うときは、その後に強調表示グループの名前を続けな
3752 ければならない。強調表示グループは、色も含めて強調表示のあらゆるタイプ
3753 を指定することができる。グループの定義方法については |:highlight| を参
3754 照。既定値では対象それぞれに異なったグループを使っている。既定の強調表
3755 示グループについては |highlight-default| を参照。
3757 *'hlsearch'* *'hls'* *'nohlsearch'* *'nohls'*
3758 'hlsearch' 'hls' 切替 (既定ではオフ)
3761 {Vi mが |+extra_search| 機能付きでコンパイルされたとき
3763 前回の検索パターンが存在するとき、それにマッチするテキストを全て強調表
3764 示する。強調表示のタイプは、オプション 'highlight' のフラグ 'l' によっ
3765 て設定できる。既定では強調表示グループ "Search" が使われる。 Note マッ
3766 チするテキストのみが強調表示されるので注意。オフセットは適用されない。
3767 'incsearch' とコマンド |:match| も参照。
3768 マッチするテキストが強調表示されるを見飽きたら、|:nohlsearch| で無効に
3769 切り替えることができる。再び検索コマンドを使えば、強調表示も再び行われ
3771 検索する時間の上限は 'redrawtime' で設定できる。
3772 検索パターンが行の終わり end-of-line にマッチするときは、Vimはマッチし
3773 たテキスト全体を強調表示しようとする。しかし、検索を開始した場所によっ
3774 て結果は異なる。ウィンドウの1番上の行または閉じられた折り畳みの次の行
3775 では、表示されない行内のマッチの強調表示は、表示されている行に継続しな
3777 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
3781 'history' 'hi' 数値 (Vimの既定値: 20, Viの既定値: 0)
3784 ":" によるコマンドと以前に使った検索パターンの履歴は保存されるわけだが、
3785 このオプションはそれぞれの履歴に何個の項目が保存されるかを指定する
3786 (|cmdline-editing| を参照)。
3787 NOTE: このオプションはオプション 'compatible' がオンのときはViの既定値
3788 に、オフのときはVimの既定値になるので注意すること。
3790 *'hkmap'* *'hk'* *'nohkmap'* *'nohk'*
3791 'hkmap' 'hk' 切替 (既定ではオフ)
3794 {Vi mが |+rightleft| 機能付きでコンパイルされたときの
3796 オンのときは、キーボードはヘブライ文字セットにマップされる。普通、オプ
3797 ション 'allowrevins' をオンにしておき、insertモードでこのオプションを
3798 コマンド CTRL-_ で切り替えられるようにすることになる |i_CTRL-_|。
3800 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
3803 *'hkmapp'* *'hkp'* *'nohkmapp'* *'nohkp'*
3804 'hkmapp' 'hkp' 切替 (既定ではオフ)
3807 {Vi mが |+rightleft| 機能付きでコンパイルされたときの
3809 オンのときは、キーボードは音声ヘブライ文字セットにマップされる。またオ
3810 プション 'hkmap' もオンでなければならない。これはユーザがヘブライ語キー
3813 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
3817 'icon' 切替 (既定ではオフ、タイトルが復元できるならばオン)
3820 {Vi mが |+title| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
3822 オンのときは、ウィンドウのアイコンテキストが 'iconstring' に (値が空で
3823 なければ) 設定される。空ならば現在編集されているファイル名に設定される。
3825 この設定は 'iconstring' によって上書きできる。
3826 ターミナルがウィンドウアイコンの設定をサポートしているときのみ有効であ
3827 る (現在のところ X11 GUI とターミナルオプション 't_IS' の値が空でない
3828 ターミナルのみ --- これらは既定では Unix xterm と iris-ansi であり、こ
3829 のとき 't_IS' の値は組み込み termcap から取られる)。
3830 Vimが HAVE_X11 が定義された状態でコンパイルされたなら、可能であれば元
3831 のアイコンが復元される |X11|。X11でアイコンを変更するには |X11-icon|
3835 'iconstring' 文字列 (既定では "")
3838 {Vi mが |+title| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
3840 このオプションが空でないなら、ウィンドウのアイコンテキストに設定される。
3841 これは 'icon' がオンのときのみ使われる。
3842 ターミナルがウィンドウのアイコンテキストの設定をサポートしているときの
3843 み有効である (現在のところ X11 GUI とターミナルオプション 't_IS' の値
3846 Vimが HAVE_X11 が定義された状態でコンパイルされたなら、可能であれば元
3848 値に関数 printf 形式の '%' を使った項目が含まれていると、それらは
3849 'statusline' と同じように展開される。設定例は 'titlestring' を参照。
3850 {Vi mが |+statusline| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
3852 *'ignorecase'* *'ic'* *'noignorecase'* *'noic'*
3853 'ignorecase' 'ic' 切替 (既定ではオフ)
3855 検索パターンにおいて大文字と小文字を区別しない。タグファイル内の検索に
3857 オプション 'smartcase' も参照。
3858 パターン内で "\c" や "\C" を使うことで、この設定を上書きできる。
3861 *'imactivatekey'* *'imak'*
3862 'imactivatekey' 'imak' 文字列 (既定では "")
3865 {Vi mが |+xim| 機能と |+GUI_GTK| 機能付きでコンパイル
3867 X-Windowsでのインプットメソッド (IM) を起動するのに使われるキーを指定
3868 する。これが正しく設定されていれば、VimはIMをオプション 'imcmdline',
3869 'iminsert' や 'imsearch' によって完全に制御できる。
3870 このオプションで起動キーを変えることはできない。これはただVimにそのキー
3873 [MODIFIER_FLAG-]KEY_STRING
3875 以下の文字が MODIFIER_FLAG として使える (大文字でも小文字でもよい)。
3884 これらを組み合わせることができる。例えば "S-C-space" や "SC-space" は
3885 みな shift+ctrl+space を表す。
3886 KEY_STRING については <X11/keysymdef.h> と XStringToKeysym を参照。
3889 :set imactivatekey=S-space
3890 < "S-space" は shift+space である。これは kinput2 + canna (日本語) およ
3891 び ami (韓国語) の起動キーである。
3893 *'imcmdline'* *'imc'* *'noimcmdline'* *'noimc'*
3894 'imcmdline' 'imc' 切替 (既定ではオフ)
3897 {Vi mが |+xim| 機能または |+multi_byte_ime| 機能または
3898 |+global-ime| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
3899 オンのときは、コマンドラインの編集を始めるときには常にインプットメソッ
3900 ド (IM) がオンになる。ただし検索パターンの入力には適用されない (それに
3901 はオプション 'imsearch' を参照)。
3902 ユーザの IM が英語の文字を直接入力できるならば (例えば IM が、普段使わ
3903 れないキーからアクセント記号を入力する程度のものならば)、このオプショ
3906 *'imdisable'* *'imd'* *'noimdisable'* *'noimd'*
3907 'imdisable' 'imd' 切替 (既定ではオフ、いくつかのシステム(SGI)ではオン)
3910 {Vi mが |+xim| 機能または |+multi_byte_ime| 機能または
3911 |+global-ime| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
3912 オンのときは、インプットメソッド (IM) が全く使われなくなる。これは IM
3913 がうまく働かないとき、それを無効にしてしまうのに便利である。
3914 現在のところ、SGI/IRIX のマシンではオンになっているのが既定である。こ
3917 *'iminsert'* *'imi'*
3918 'iminsert' 'imi' 数値 (既定では 0、インプットメソッドがサポートされてい
3922 訳注: iminsert=2 の場合、インサートモードを抜けると IM がオフにされます。
3923 訳注: 再度インサートモードに入ると、前回抜けたときの IM 状態が復元
3924 訳注: されます。この機能をオフにするには iminsert=0 にしてください。
3926 :lmap かインプットメソッド (IM) がインサートモードで使われるかどうかを
3931 値 2 は、Vimが |+multi_byte_ime| 機能または |+xim| 機能または
3932 |global-ime| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効である。
3933 コマンド <Esc> でInsertモードを終える度に値を 0 に戻すには、次のように
3935 :inoremap <ESC> <ESC>:set iminsert=0<CR>
3936 < これはInsertモードを終えるとき :lmap と IM を自動的にオフに切り替える。
3937 Note Insertモードでコマンド CTRL-^ を使うと、このオプションの値が変わ
3939 オプション 'keymap' に正しいキーマップ名が設定されると、このオプション
3941 これはコマンド "r", "f" 等の引数にも適用される。
3942 AthenaとMotifでは、値を 0 に設定すると正しく働かないようなXIMがある。
3943 そのときは XIM を無効にするために 'imdisable' を使うこと。
3945 *'imsearch'* *'ims'*
3946 'imsearch' 'ims' 数値 (既定では 0、インプットメソッドがサポートされてい
3950 :lmap かインプットメソッド (IM) が、検索パターンを入力するときに使われ
3951 るかどうかを指定する。指定できる値は以下の通り。
3952 -1 'iminsert' の値が使われ、それが検索パターンの入力にも
3957 Note Command-lineモードでコマンド CTRL-^ を使うと、このオプションが変
3959 値が -1 でないなら、'keymap' に正しいキーマップ名が設定されると、この
3961 AthenaとMotifでは、値を 0 に設定すると正しく働かないようなXIMがある。
3962 そのときは XIM を無効にするために 'imdisable' を使うこと。
3965 'include' 'inc' 文字列 (既定では "^\s*#\s*include")
3966 グローバル/バッファについてローカル |global-local|
3968 {Vi mが |+find_in_path| 機能付きでコンパイルされたとき
3970 (訳注: プログラミング言語の) インクルード命令を探すのに使われるパター
3971 ンを設定する。値はコマンド "/" と同様の検索パターンである (|pattern|
3972 を参照)。既定値はC言語プログラム用に設定されている。このオプションはコ
3973 マンド "[i", "]I", "[d" 等に使われる。
3974 通常、マッチしたパターンの後に続くファイル名を認識するためにオプション
3975 'isfname' が使われる。しかしパターン中に "\zs" が入っている場合、
3976 "\zs" にマッチしたテキストから最後まで、または "\ze" が入っている場合
3977 はそこまでがファイル名として認識される。スペースなど、'isfname' に入っ
3978 ていない文字を含めるにはこれを使う。そして 'includeexpr' を使ってマッ
3980 スペースとバックスラッシュを含める方法については|option-backslash| を
3983 *'includeexpr'* *'inex'*
3984 'includeexpr' 'inex' 文字列 (既定では "")
3987 {Vi mが |+find_in_path| 機能と |+eval| 機能付きでコン
3989 オプション 'include' が判別した文字列を、ファイル名に変換するために使
3990 われる expression を指定する。以下のようにして、Java言語で "." を "/"
3992 :set includeexpr=substitute(v:fname,'\\.','/','g')
3993 < 変数 "v:fname" は、判別されたファイル名に設定される。
3994 このオプションの内容は |sandbox| 内でも評価される。
3995 コマンド |gf| でも、ファイルの実際の名前が見つからないときは、これが使
3996 われる。プログラミング言語の 'include' 文の後で "gf" を使えるようにな
3998 また |<cfile>| にも使われる。
4000 この式はサンドボックス |sandbox| の中でも評価することができる。
4001 |sandbox-option| を参照。
4003 'includeexpr' を評価している間に、テキストを変更したり他のウィンドウに
4004 移ることは許されない。|textlock|
4006 *'incsearch'* *'is'* *'noincsearch'* *'nois'*
4007 'incsearch' 'is' 切替 (既定ではオフ)
4010 {Vi mが |+extra_search| 機能付きでコンパイルされたとき
4012 検索コマンドを打ち込んでいる間にも、打ち込んだところまでのパターンがマッ
4013 チするテキストを、すぐに表示する。マッチした文字列は強調表示される。パ
4014 ターンが不適切であったり見つからなければ、何も表示されない。画面は次々
4015 更新されることになるので、このオプションは表示の速いターミナルでのみ有
4017 Note マッチが表示されても、カーソルは実際にはマッチした場所に移動して
4018 いないので注意。カーソルを移動させるには、やはり <Enter> を打ち込んで
4020 |+reltime| 機能つきでコンパイルされているときは約0.5秒だけ検索する。複
4021 雑なパターンであったり、大量のテキストはマッチしない場合がある。これは
4022 文字をタイプしている途中で Vim が応答しなくなってしまうのを避けるため
4024 強調表示は、オプション'highlight' のフラグ 'i' によって設定できる。
4026 CTRL-L を押すと、現在マッチしているテキストの後からコマンドラインへ1文
4028 CTRL-R CTRL-W を押すと、現在マッチしているテキストの末尾から単語を追加
4029 することができる。そのとき、既にタイプされている文字は除かれる。
4030 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
4033 *'indentexpr'* *'inde'*
4034 'indentexpr' 'inde' 文字列 (既定では "")
4037 {Vi mが |+cindent| 機能と |+eval| 機能付きでコンパイル
4039 ある行の適切なインデントを得るために評価される expression。これは新し
4040 い行が作られるとき、オペレータ |=| が使われたとき、Insertモードでオプ
4041 ション 'indentkeys' で指定したキーを打ち込んだときに使われる。
4042 値が空でないとき、この設定が 'cindent' と 'smartindent' によるインデン
4044 'paste' がオンのとき、このオプションはインデントに使われない。
4045 指定された expression が評価されるとき、変数 |v:lnum| はインデント計算
4046 の対象となっている行の行番号に設定される。また、この式を評価するとき、
4047 カーソルもこの行に置かれる(移動してしまうかもしれないが)。
4048 指定された expression は、インデントすべき空白の数を返さなければならな
4049 い。そのままのインデントを保たせるには "-1" を返させればよい (つまり、
4050 こうするとインデントには 'autoindent' が使われる)。
4051 インデント深さを計算するのに便利な関数は、|indent()|, |cindent()| と
4053 この expression の評価には副作用があってはならない!つまり、テキストを
4054 変更したり、 別のウィンドウに移動してはいけない。評価後にはカーソル位
4055 置は常に復元されるので、カーソルは移動してもよい。
4056 普通、このオプションは関数を呼び出すように設定される: >
4057 :set indentexpr=GetMyIndent()
4058 < 'debug' が "msg" を含まないない限り、エラーメッセージの表示は抑制され
4060 |indent-expression| を参照。
4061 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
4064 この式はサンドボックス |sandbox| の中で評価することができる。
4065 |sandbox-option| を参照。
4067 'includeexpr' を評価している間に、テキストを変更したり他のウィンドウに
4068 移ることは許されない。|textlock|
4070 *'indentkeys'* *'indk'*
4071 'indentkeys' 'indk' 文字列 (既定では "0{,0},:,0#,!^F,o,O,e")
4074 {Vi mが |+cindent| 機能付きでコンパイルされたときのみ
4076 Insertモードで打ち込まれたときに、現在行の再インデントを引き起こすキー
4077 のリスト。これはオプション 'indentexpr' が空でないときのみ起きる。
4078 書式は 'cinkeys' によって異なってくる。|indentkeys-format| を参照。
4079 |C-indenting| と |indent-expression| を参照。
4081 *'infercase'* *'inf'* *'noinfercase'* *'noinf'*
4082 'infercase' 'inf' 切替 (既定ではオフ)
4085 Insertモードで単語補完 |ins-completion| をしているとき、このオプション
4086 と 'ignorecase' がオンならば、マッチした単語の大文字/小文字の区別は打
4087 ち込んだテキストに応じて修正される。打ち込んだテキストでは小文字だがマッ
4088 チした単語では大文字であるような所があれば、補完される部分もみな小文字
4089 になる。打ち込んだテキストには小文字が1個もなく、打ち込んだテキストで
4090 は大文字だがマッチした単語では小文字であるような所があり、かつその前に
4091 文字があるならば、補完される部分もみな大文字になる。
4092 'noinfercase' にすると、マッチした単語がそのまま挿入される。
4094 *'insertmode'* *'im'* *'noinsertmode'* *'noim'*
4095 'insertmode' 'im' 切替 (既定ではオフ)
4098 VimがInsertモードを中心として動作するようになる。Vimをモードを持たない
4099 エディタとして使いたいときに便利である。|evim| で使われている。
4100 以下のInsertモードのコマンドが便利だろう。
4102 - 1個のNormalモードコマンドを実行するためにはコマンド CTRL-O を使う
4103 |i_CTRL-O|。コマンドが別のキー列にマッピングされていたときは、オプショ
4104 ン 'insertmode' がオフであるときのように実行される。つまりマッピング
4105 の内容が終了するまでNormalモードが続く。
4106 - 数個のNormalモードコマンドを使うためには先に CTRL-L を使い、その後
4107 Insertモードに戻るために <Esc> を使う。Note CTRL-L を使うと、
4108 'insertmode' をオフにして <Esc> を押したときと同様にカーソルが左へ移
4111 'insertmode' がオンになると、以下の項目に変化がある。
4112 - ファイルの編集を始めたとき、VimはInsertモードになっている。
4113 - Insertモードで <Esc> を入力しても動作はなく (no-op)、ビープ音が鳴る。
4114 - Normalモードで <Esc> を入力するとInsertモードに移る。
4115 - Insertモードでの CTRL-L の入力はコマンドであり、挿入されない。
4116 - Insertモードで CTRL-Z を入力するとサスペンドする。|CTRL-Z|を参照。
4118 しかしマッピング内で <Esc> が使われたときは、'insertmode' がオフのとき
4119 のように動作する。これは 'insertmode' がオンでもオフでも、同じマッピン
4121 |:normal| でNormalモードコマンドを実行するときは、'insertmode' は使わ
4124 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
4128 'isfname' 'isf' 文字列 (MS-DOS, Win32とOS/2での既定値は:
4129 "@,48-57,/,\,.,-,_,+,,,#,$,%,{,},[,],:,@-@,!,~,="
4130 AMIGAでは: "@,48-57,/,.,-,_,+,,,$,:"
4131 VMSでは: "@,48-57,/,.,-,_,+,,,#,$,%,<,>,[,],:,;,~"
4132 OS/390では: "@,240-249,/,.,-,_,+,,,#,$,%,~,="
4133 それ以外では: "@,48-57,/,.,-,_,+,,,#,$,%,~,=")
4136 ファイル名やパス名に使われる文字を指定する。ファイル名はコマンド "gf",
4137 "[i" 等やタグファイル内で使われる。またパターン |pattern| 内の "\f" に
4139 文字コードが 256 以上のマルチバイト文字は常に含まることになっているの
4140 で、文字コードが 255 以下の文字のみをこのオプションで指定する。
4141 UTF-8では、文字コードが 0xa0 から 0xff の文字は、同様に常に含まれる。
4142 このオプションに空白文字を加える場合はよく考えること! ファイル名にスペー
4143 スが含まれることはあるが、スペースを含めると、ファイル名補完の際に、ど
4144 こからどこまでがファイル名であるか判定できなくなってしまうだろう。おそ
4147 Note '\' をパスの区切りに使うシステムでは、Vimは '\' がユーザの想定通
4148 りに働くよう最善を尽くす。これには少し巧妙なことをしている。なぜならVi
4149 は元々、'\' を特殊文字をエスケープするために使っていたからだ。そういっ
4150 たシステムでは、普通のファイル名の文字の前にある '\' を取り除かない。
4151 しかしUnix系列のシステムでは取り除く。既定では '&' と '^' は含まれない。
4152 それはこれらの文字が cmd.exe (訳注: Windows NTのシェル) にとって特別な
4155 このオプションの値の書式は、コンマ区切りの指定部のリストである。それぞ
4156 れの指定部は単一の文字または範囲指定からなる。範囲指定は2個の文字コー
4157 ドが '-' で区切られたものである。文字コードは 0 から 255 の10進整数だ
4158 が、代わりにASCIIキャラクタ自身を使ってもよい (ただし数字には使えない)。
4160 "_,-,128-140,#-43" ('_' と、'-' と、コードが 128 から 140
4161 までの文字と、'#' からコードが 43 ま
4163 指定部が '^' で始まるとき、それに続く文字コードまたは範囲は指定から除
4164 外される。オプションは左から右に解釈されるので、指定したある範囲に除外
4165 したい文字があったら、それをその範囲の後に除外指定すること。文字 '^'
4166 自体を値に含みたいときは、値または指定部の最後に指定すること。例:
4167 "^a-z,#,^" ('a' から 'z' までの文字を除き、'#' と '^' を
4169 文字として '@' を指定すると、関数 isalpha() で TRUE が返るような文字全
4170 てが含まれる。普通、それは a から z と A から Z の文字と、それらにアク
4171 セントのついたものである。文字 '@' 自身を値に含みたいときは、"@-@" と
4173 "@,^a-z" アルファベットの仲間全て、ただしアルファベット
4175 "a-z,A-Z,@-@" アルファベット全てと、文字 '@'
4176 コンマを含めるには、文字コードが来るはずのところにコンマをおけばよい。
4178 "48-57,,,_" 数字と、コンマと、下線 (アンダースコア)
4179 コンマを除外するには、前に '^' をおく。例:
4180 " -~,^,,9" 空白から '~' までの全ての文字、ただしコンマと
4182 値に空白や '\' を含める方法については、|option-backslash| を参照。
4185 'isident' 'isi' 文字列 (MS-DOS, Win32とOS/2での既定値は:
4186 "@,48-57,_,128-167,224-235"
4187 それ以外では: "@,48-57,_,192-255")
4190 Identifier に使われる文字を指定する。Identifier は、環境変数の認識とオ
4191 プション 'define' のマッチしたところの後に使われる。またパターン
4192 |pattern| 内の "\i" にも使われる。このオプションの書式の説明は、
4194 注意: このオプションを変更すると、環境変数の展開に失敗するかもしれない。
4195 例えば値に '/' が含まれているときに "$HOME/.viminfo" を展開しようとす
4196 るとき等である。おそらく代わりに 'iskeyword' を変更するべきだろう。
4198 *'iskeyword'* *'isk'*
4199 'iskeyword' 'isk' 文字列 (MS-DOSとWin32でのVimの既定値:
4200 "@,48-57,_,128-167,224-235"
4203 Viの既定値: "@,48-57,_")
4206 Keyword は、"w", "*", "[i" 等の多くのコマンドで検索と認識に使われる。
4207 またパターン |pattern| 内の "\k" にも使われる。このオプションの値の書
4208 式の説明については、オプション 'isfname' を参考にすること。C言語プログ
4209 ラムには "a-z,A-Z,48-57,_,.,-,>" が使えるだろう。
4210 ヘルプファイルでは、このオプションは '*', '"', '|' と空白の仲間を除い
4211 た全ての printable な文字 (訳注: 文書先頭を参照) に設定される (コマン
4212 ド上で CTRL-] を入力したときにそのコマンドについてのヘルプにジャンプで
4214 'lisp' がオンのときは、文字 '-' は常に含まれる。
4215 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはViの既定
4216 値に、オフのときはVimの既定値になるので注意すること。
4219 'isprint' 'isp' 文字列 (MS-DOS, Win32, OS/2とMacintoshでの既定値:
4220 "@,~-255"; それ以外では: "@,161-255")
4223 このオプションで指定された文字は、画面に直接表示される。またパターン
4224 |pattern| 内の "\p" にも使われる。空白 (ASCIIコード 32) から '~'
4225 (ASCIIコード 126) までの文字は、'isprint' に指定されていなくても、また
4226 は除外指定されていても、常に直接表示される。このオプションの書式の説明
4227 は、'isfname' を参考にすること。
4229 unprintable な文字 (訳注: 文書先頭を参照) は、2文字で表示される。
4231 32 - 126 常に1文字で表示される
4233 128 - 159 "~@" - "~_"
4234 160 - 254 "| " - "|~"
4236 'encoding' がUnicodeの一種だったときは、文字コードが 128 から 255 まで
4237 の不正な文字は、<xx> という形式で16進表示される。
4238 'display' に "uhex" が含まれているときは、全ての unprintable な文字が
4240 unprintable な文字には、強調表示グループ SpecialKey が使われる
4243 文字コードが 256 以上のマルチバイト文字は常に含まれることになっている
4244 ので、文字コードが 255 以下の文字のみをこのオプションに指定する。文字
4245 が本来は printable だが現在のフォントでは表示できないときは、代替文字
4247 Unprintable またはゼロ幅のUnicode文字は <xxxx> という形式で表示される。
4248 そういった文字を指定するオプションはない。
4250 *'joinspaces'* *'js'* *'nojoinspaces'* *'nojs'*
4251 'joinspaces' 'js' 切替 (既定ではオン)
4254 行連結コマンドにおいて、 '.', '?' や '!' の後に空白を 2 個挿入する。オ
4255 プション 'cpoptions' にフラグ 'j' が含まれるときは、'.' の後にのみ空白
4258 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときにはオンに
4265 カレントバッファを暗号化したり復号したりするのに使われるキー。
4267 注意: このキーの値を手動で (訳注: コマンド ":set" を使って、ということ)
4268 設定しないこと。誰かが入力された文字を盗み見るかもしれない。代わりにコ
4269 マンド |:X| を使うこと。しかし次のようにして、'key' を空にするのはよい。 >
4271 < このオプションの値は、":set key" や "echo &key" 等で得ることはできない。
4272 これは、値を知るべきでない人に知られないようにするためである。このこと
4273 はまた、設定してしまうとユーザ自身も値を知ることができないということで
4276 *'keymap'* *'kmp'* *E544*
4277 'keymap' 'kmp' 文字列 (既定では "")
4280 {Vi mが |+keymap| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
4282 キーマッピングの名前を指定する。|mbyte-keymap| を参照。
4283 このオプションを適正なキーマップ名に設定すると、キーマッピングが有効に
4284 なるようにオプション 'iminsert' が 1 になるという影響がある。また
4285 'imsearch' も、元が -1 でない限り 1 になる。
4286 通常のファイル名文字だけが使用できる。"/\*?[|<>" は不正である。
4289 'keymodel' 'km' 文字列 (既定では "")
4292 キーで可能なことを指定するためのキーワードの、コンマ区切りのリスト。指
4294 startsel シフトキーと特別なキーを同時に押して選択を開始する
4295 (SelectモードとVisualモードのどちらでも、オプション
4296 'selectmode' で指定された "キー" によって)。
4297 stopsel シフトキーを押さないままの特別なキーで選択を止める。
4298 ここでいう「特別なキー」とはカーソルキー、<End>, <Home>, <PageUp> や
4300 'keymodel' は、コマンド |:behave| によって設定される。
4302 *'keywordprg'* *'kp'*
4303 'keywordprg' 'kp' 文字列 (既定では "man" または "man -s", DOSでは:
4304 ":help", OS/2では: "view /", VMSでは: "help")
4305 グローバルまたはバッファについてローカル|global-local|
4307 コマンド |K| に使われるプログラム。環境変数は展開される |:set_env|。
4308 Vim の内部ヘルプを開くコマンドは ":help" である(以前はこのオプションの
4309 グローバル値を空にすると Vim の内部ヘルプが使われたが、今は推奨されて
4311 "man" が指定されたときは、"K" に指定されたカウントは自動的に章番号に変
4312 換される。"man -s" でも同様で、この場合カウントがないときは "-s" は取
4314 値に空白や '\' を含める方法については、|option-backslash| を参照。
4316 :set keywordprg=man\ -s
4317 < 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
4318 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
4320 *'langmap'* *'lmap'* *E357* *E358*
4321 'langmap' 'lmap' 文字列 (既定では "")
4324 {Vi mが |+langmap| 機能付きでコンパイルされたときのみ
4326 このオプションでは、ユーザのキーボードを特別な言語モードに切り替えられ
4327 るようにする。 Insertモードで文字を入力しているときは、文字は直接入力
4328 される。しかしCommandモードではオプション 'langmap' により、入力された
4329 特別な文字をキー本来の文字に変換する。つまりNormalモードコマンドを実行
4330 するためにキーボードモードを変更しなくともよいということである。
4331 このオプションは 'keymap' と正反対のものである。'keymap' はInsertモー
4334 例 (ギリシア語に対して、UTF-8で): *greek* >
4335 :set langmap=ΑA,ΒB,ΨC,ΔD,ΕE,ΦF,ΓG,ΗH,ΙI,ΞJ,ΚK,ΛL,ΜM,ΝN,ΟO,ΠP,QQ,ΡR,ΣS,ΤT,ΘU,ΩV,WW,ΧX,ΥY,ΖZ,αa,βb,ψc,δd,εe,φf,γg,ηh,ιi,ξj,κk,λl,μm,νn,οo,πp,qq,ρr,σs,τt,θu,ωv,ςw,χx,υy,ζz
4336 < 例 (コマンドの z と y の意味の交換): >
4337 :set langmap=zy,yz,ZY,YZ
4339 'langmap' は、コンマ区切りの指定部のリストである。
4340 それぞれの指定部は次の2種類のうちどちらかの形式に従う。
4341 1. 2文字の組のリスト。変換「元」の文字の直後に変換「先」の文字を置い
4342 て組を作る。例: "aA", "aAbBcC"
4343 2. 変換「元」の文字のリスト、セミコロン、変換「先」の文字のリスト。
4345 例: "aA,fgh;FGH,cCdDeE"
4346 特別な文字は '\' を前に置く必要がある。そのような文字は ";", ',' と
4349 Langmap を使えば言語間の切り替えなしにVimの機能を有効化することができ
4350 る。以下のような場合では、ユーザの言語の文字でも、Vimは (langmap のマッ
4351 ピングに従って) 通常の英語の文字として理解できる。
4352 o Normal/Visualモード (コマンド、バッファ/レジスタ名、ユーザのマッピ
4354 o Insert/Replaceモード: CTRL-R 入力後のレジスタ名
4355 o Insert/Replaceモード: マッピング
4356 Command-lineモードで入力された文字には、このオプションは効力を「持たな
4357 い」。Note このオプションは、異なった言語/エンコーディング用のマッピ
4358 ングを切り替えられるときにはいつでも設定を変更できることに注意。毎回マッ
4359 ピング設定を打ち込まずに済むようにするには、マッピングを使うこと!
4362 'langmenu' 'lm' 文字列 (既定では "")
4365 {Vi mが |+menu| 機能と |+multi_lang| 機能付きでコンパ
4367 メニュー翻訳に使われる言語。つまり 'runtimepath' 内のディレクトリ
4368 "lang" からどのファイルを読み込むのか指定する。指定方法は次の通り (空
4370 "lang/menu_" . &langmenu . ".vim"
4371 < 例えば、環境変数 $LANG が何に設定されていても、常にオランダ語メニュー
4373 :set langmenu=nl_NL.ISO_8859-1
4374 < 'langmenu' が空のときは、変数 |v:lang| が使われる。
4375 通常のファイル名文字だけが使用できる。"/\*?[|<>" は不正である。
4376 ユーザの環境変数 $LANG は英語以外の言語だが、必ず英語のメニューを使い
4379 < このオプションは、メニューの読み込み、ファイルタイプ判定の起動、構文強
4380 調表示の起動のいずれよりも先に設定しなければならない。メニューが定義さ
4381 れてしまうと、このオプションを設定しても何の効果もない。しかしこうする
4383 :source $VIMRUNTIME/delmenu.vim
4384 :set langmenu=de_DE.ISO_8859-1
4385 :source $VIMRUNTIME/menu.vim
4386 < 注意: こうすると、ユーザ自身の定義したメニューも含む、全てのメニューが
4389 *'laststatus'* *'ls'*
4390 'laststatus' 'ls' 数値 (既定では 1)
4393 最下ウィンドウにいつステータス行が表示されるかを設定する。
4395 1: ウィンドウの数が2以上のときのみ表示
4397 ウィンドウをいくつか表示しているときには、ステータス行があると見栄えが
4398 よくなる。しかし画面上の行をさらに必要とする。|status-line|
4400 *'lazyredraw'* *'lz'* *'nolazyredraw'* *'nolz'*
4401 'lazyredraw' 'lz' 切替 (既定ではオフ)
4404 オンのときは、マクロやレジスタの内容およびその他のキーボードから打ち込
4405 まれないコマンドを実行する間、画面は再描画されなくなる。また、ウィンド
4406 ウタイトルの更新も後回しになる。画面の再描画を強制的に行うには、コマン
4409 *'linebreak'* *'lbr'* *'nolinebreak'* *'nolbr'*
4410 'linebreak' 'lbr' 切替 (既定ではオフ)
4413 {Vi mが |+linebreak| 機能付きでコンパイルされたときの
4415 オンのときは、画面に収まりきる最後の文字ではなく、オプション 'breakat'
4416 に指定された文字のところで、長い行を折り返す。'wrapmargin' や
4417 'textwidth' と違い、これはファイルに実際の <EOL> を挿入しない。このオ
4418 プションが影響するのはファイルの表示方法であり、内容ではない。
4419 'showbreak' に設定された文字が折り返された行の先頭に置かれる。このオプ
4420 ションは、'wrap' がオフであるか、'list' がオンのときには使われない。
4421 Note 大抵、<EOL> の後の <Tab> は正しい数の空白として表示されないので注
4425 'lines' 数値 (既定では 24 またはターミナルの高さ)
4427 画面上の行数。普通このオプションはターミナルの初期化の時点で設定され、
4428 手動で設定する必要はない。|posix-screen-size| も参照。
4429 VimがGUI環境内やサイズ変更可能なウィンドウ内で実行されているときは、こ
4430 のオプションを変更するとウィンドウサイズも変更される。このサイズ設定を
4431 GUI でだけ使用したいなら、このコマンドを |gvimrc| ファイルに書くこと。
4432 行数の最大値は、画面に収まる行数に制限される。可能な限りウィンドウの高
4433 さを大きくするには次のコマンドを使う: >
4436 行数が期待したのより少なかったら、オプション 'guiheadroom' を確認する
4438 あなたがこのオプションを変更したのに、Vimがディスプレイの行数の物理的
4439 な値を変更できなかったら、ディスプレイ表示がめちゃめちゃになるおそれが
4441 (訳注: オプション 'columns' も参照)
4443 *'linespace'* *'lsp'*
4444 'linespace' 'lsp' 数値 (既定では 0, Win32のGUI版では 1)
4448 行間の幅のピクセル数。フォントが文字セルの高さを一杯に使っていて、行同
4449 士が接触してしまうときに便利である。1 以上のときには下線を引く余裕がで
4451 フォントによっては行間が広すぎることがある。その場合は 'linespace'を負
4452 の値にすると調整することができる。しかしそうすると表示に問題が出る場合
4457 {Vi mが |+lispindent| 機能付きでコンパイルされたときの
4459 Lispモード: Insertモードで <Enter> が入力されると、次の行のインデント
4460 を Lisp の標準 (というかまあ、その一種) にする。また "cc" や "S" でも
4461 同様である。これが機能するにはオプション 'autoindent' もオンでなければ
4462 ならない。'cpoptions' のフラグ 'p' はインデントの方法 (Vi互換か、より
4463 良い方法か) を変更する。'lispwords' も参照。
4464 キーワードを構成する文字に '-' も含まれるようになる。'equalprg' が空の
4465 ときには、外部プログラムを呼び出さず、Lisp用のインデント用アルゴリズム
4466 を使うように、オペレータ "=" を再定義する。
4467 このオプションは、'paste' がオンのときには使われない。
4470 *'lispwords'* *'lw'*
4471 'lispwords' 'lw' 文字列 (既定値はとても長い)
4474 {Vi mが |+lispindent| 機能付きでコンパイルされたときの
4476 Lisp用のインデント方法を設定するキーワードの、コンマ区切りのリスト。
4482 listモード: タブ文字を CTRL-I で表示し、行末に $ を表示する。タブ文字
4483 と空白文字との差異や、行末に続く空白の差異を見るのに便利である。
4484 オプション 'listchars' でより詳しく表示方法を設定できる。
4486 カーソルはタブが占める桁の最初の位置に表示される。nolist の場合はノー
4487 マルモードでカーソルをタブの上に移動させると、タブが占める桁の最後の位
4488 置にカーソルが表示されるが、それと異なる。タブをスペースで表示しつつ、
4489 カーソル位置をそのように変えたいなら、次のようにする: >
4491 :set list lcs=tab:\ \
4492 (訳注: 最後、バックスラッシュの後にスペースがあることに注意)
4494 Note オプション 'cpoptions' がフラグ 'L' を含むならば、このオプション
4495 は整形コマンドにも影響することに注意 ('textwidth' や 'wrapmargin' と共
4496 に設定されたとき)。タブの表示方法の変更については、'listchars' を参照。
4498 *'listchars'* *'lcs'*
4499 'listchars' 'lcs' 文字列 (既定では "eol:$")
4502 Listモード (訳注: オプション 'list' がオンのとき) に使われる文字を設定
4503 する。値は指定文字列のコンマ区切りのリストである。
4504 eol:文字 行末の表示に使われる文字。指定されないと、行末には何も
4506 tab:2文字 タブ文字の表示に使われる文字。1文字目は1回だけ使われる。
4507 2文字目はタブが通常占めるだけの空白を埋めるまで繰り返
4509 "tab:>-" とすると、タブが4文字の設定では ">---" となる。
4510 指定されないと、タブは ^I と表示される。
4511 trail:文字 行末の空白の表示に使われる文字。指定されないと、行末の
4513 extends:文字 'wrap' がオフで、行が画面の右端よりも伸びているときに、
4515 precedes:文字 'wrap' がオフで、最前列で表示されている最初
4516 の文字より前にテキストが存在するとき (訳注: 上の行の末
4517 尾が画面の右端より伸びているとき) に、最前列に表
4519 nbsp:文字 non-breakable な空白(文字 0xA0, 160)を示す文字。
4521 (訳注: 0xA0はLatin1でnon-breakableな空白を表す)
4523 文字 ':' と ',' は使えない。'encoding' が "utf-8" のときはUTF-8の文字
4524 が使える。そうでないときはprintableな文字 (訳注: 文書先頭を参照) だけ
4525 が使える。全ての文字は幅が1でなければならない。
4527 :set lcs=tab:>-,trail:-
4528 :set lcs=tab:>-,eol:<,nbsp:%
4529 :set lcs=extends:>,precedes:<
4530 < "eol", "extends", "precedes" には強調表示グループ "NonText" が、
4531 "nbsp", "tab" と "trail" には "SpecialKey" が適用される。
4532 |hl-NonText| |hl-SpecialKey|
4534 *'lpl'* *'nolpl'* *'loadplugins'* *'noloadplugins'*
4535 'loadplugins' 'lpl' 切替 (既定ではオン)
4538 オンのときは、Vimが立ち上がるときにプラグイン・スクリプトが読み込まれ
4540 このオプションをユーザのファイル |vimrc| 内でオフにすることで、プラグ
4542 Note コマンドライン引数 "-u NONE" または "--noplugin" によってこのオプ
4543 ションをオフにできることに注意 |-u| |--noplugin|。
4545 *'macatsui'* *'nomacatsui'*
4546 'macatsui' 切替 (既定ではオン)
4549 これは描画が正しく行われないときのための回避策である。マルチバイト機能
4550 付きでコンパイルされ、このオプションがオンになっているとATSUI テキスト
4551 描画が使われる。オフのときは ATSUI テキスト描画は使われない。描画に問
4552 題が出るならこのオプションをオフにすること。将来のバージョンではこの問
4553 題は解決し、このオプションは非推奨になるかもしれない。そのため、このオ
4554 プションをオフにするには次のような方法を使うこと: >
4555 if exists('&macatsui')
4558 < 描画の問題があるかをチェックするもう1つのオプションは、'termencoding'
4560 *'magic'* *'nomagic'*
4563 検索パターン内で使用可能な特別な文字を変更する。|pattern| を参照。
4564 NOTE: パターンの使用に関わる移植性の問題を避けるため、常にこのオプショ
4565 ンを既定値のオンにしておくこと。古いViのスクリプトを使うときのみオフに
4566 切り替えること。それ以外では、いつでも 'magic' がオンのときに動作する
4567 ようなパターンを書くこと。検索パターンに "\M" を含めると magic になる。
4571 'makeef' 'mef' 文字列 (既定では "")
4574 {Vi mが |+quickfix| 機能付きでコンパイルされたときのみ
4576 コマンド |:make| (|:make_makeprg| を参照) と |:grep| に使われるエラー
4578 値が空のときは、内部で生成された一時ファイルが使われる。
4579 "##" が含まれているときは、その部分はファイル名の一意性を保つための数
4580 字に置き換えられる。こうすれば ":make" で既存のファイルを上書きしてし
4582 ":cf" には使われ「ない」。それについてはオプション 'errorfile' を参照。
4583 環境変数は展開される |:set_env|。
4584 値に空白や '\' を含める方法については、|option-backslash| を参照。
4585 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
4586 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
4589 'makeprg' 'mp' 文字列 (既定では "make", VMSでは "MMS")
4590 グローバル/バッファについてローカル |global-local|
4592 コマンド ":make" で使われるプログラム。|:make_makeprg| を参照。値には
4593 文字 '%' と '#' を使える。これらはそれぞれ現在のファイル名と代替ファイ
4594 ル名に展開される。|:_%| |:_#|
4595 環境変数は展開される |:set_env|。値に空白や '\' を含める方法については、
4596 |option-backslash| を参照。Note 文字 '|' は2回エスケープすることに注意:
4597 1回目はコマンド ":set" に対して、 2回目はコマンドの解釈に対してである。
4598 ユーザのフィルタが "マイフィルタ" であるときは、次のようにする。 >
4599 :set makeprg=gmake\ \\\|\ マイフィルタ
4600 < 引数が挿入される場所を指定するには、"$*" を (複数回でも) 使える。例: >
4601 :set makeprg=latex\ \\\\nonstopmode\ \\\\input\\{$*}
4602 < 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
4603 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
4605 *'matchpairs'* *'mps'*
4606 'matchpairs' 'mps' 文字列 (既定では "(:),{:},[:]")
4609 括弧などの組を構成する文字。コマンド |%| で片方からもう片方にジャンプ
4610 する。現在のところ、互いに異なる1バイトの文字の組のみが指定可能である。
4611 文字はコロンで区切らなければならない。組はコンマで区切って指定する。値
4612 に'<' と '>' を設定する例 (HTML用): >
4615 < さらに興味深い例は、代入文の '=' と ';' の間でジャンプするもので、Cや
4617 :au FileType c,cpp,java set mps+==:;
4619 < コマンド "%" のさらに発展的な使用法については、ディレクトリ
4620 $VIMRUNTIME/macros 内のプラグイン matchit.vim を参照。
4623 *'matchtime'* *'mat'*
4624 'matchtime' 'mat' 数値 (既定では 5)
4626 {Vi にはない}{Nvi で使われる}
4627 オプション 'showmatch' がオンのとき、マッチしている括弧を表示するため
4628 の時間を0.1秒単位で指定する。Note このオプションでは、他の時間関係のオ
4629 プションと違い、単位がミリ秒でないので注意。これは Nvi との互換性を保
4632 *'maxcombine'* *'mco'*
4633 'maxcombine' 'mco' 数値 (既定では 2)
4636 {Vi m が |+multi_byte| 機能付きでコンパイルされたとき
4638 表示の際にサポートされている文字の組み合わせ数の最大値。
4639 'encoding' が "utf-8" のときだけ適用される。
4640 ほとんどの言語に対しては既定値で十分である。ヘブライ語は4以上が必要で
4642 このオプションの値が2のときでも、それ以上の組み合わせのテキストを編集
4643 することは可能である。ただしそれを表示することはできない。|g8| や|ga|
4644 を使う。|mbyte-combining| を参照。
4646 *'maxfuncdepth'* *'mfd'*
4647 'maxfuncdepth' 'mfd' 数値 (既定では 100)
4650 {Vi mが |+eval| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
4651 ユーザ定義関数の関数呼び出しの深さの最大値。これは普通、終わらない再帰
4652 呼び出しを捉えるために使われる。関数のさらに深い再帰呼び出しを使うとき
4653 は、オプション 'maxfuncdepth' に、さらに大きい値を設定すること。しかし
4654 こうするとメモリを余計に消費するので、メモリを使い果たしたときに落ちる
4658 *'maxmapdepth'* *'mmd'* *E223*
4659 'maxmapdepth' 'mmd' 数値 (既定では 1000)
4662 マッピングに対するマッピングを、文字が使われるまでに繰り返す回数の最大
4663 値。これは普通、":map x y" と ":map y x" のような堂々巡りで終わらない
4664 マッピングを捉えるために使われる。しかしこれは ":map g wg" 等は捉えな
4665 い。それは次のマッピングが行われる前に 'w' が使われているからである。
4669 'maxmem' 'mm' 数値 (既定では 256 から 5120 の間 (システムによって
4670 異なる) または利用できるメモリの半分)
4673 1つのバッファに使用できるメモリの最大値 (キロバイト単位)。この限界に達
4674 すると、バッファにさらにメモリを割り当てるときには、他のメモリを解放す
4675 る。このオプションの最大値は約 2000000 である。限界を設けないときにはこ
4676 の値に設定すること。'maxmemtot' も参照。
4678 *'maxmempattern'* *'mmp'*
4679 'maxmempattern' 'mmp' 数値 (既定では 1000)
4682 パターンマッチングに使うメモリ量の最大値(キロバイト単位)。設定可能な最
4683 大値は約2000000。限界を設けないときにはこの値に設定すること。
4685 この制限に達したときは、エラーメッセージを表示し、たいていの場合
4686 CTRL-C が押されたのと同じように振る舞う。
4687 制限に達するのはたいてい、検索パターンが極めて非効率であるか複雑過ぎる
4688 ときである。これは非常に長い行の上で "\(.\)*" を検索するとすぐになる。
4690 'maxmempattern' の制限に達する前に Vim がメモリ不足になるかもしれない。
4692 *'maxmemtot'* *'mmt'*
4693 'maxmemtot' 'mmt' 数値 (既定では 2048 から 10240 の間 (システムによっ
4694 て異なる) または利用できるメモリの半分)
4697 全てのバッファで使用するメモリの合計の最大値 (キロバイト単位)。このオ
4698 プションの最大値は約 2000000 (2 ギガバイト)である。限界を設けないとき
4699 にはこの値に設定すること。64 ビットマシンではもっと高くしても動作する
4700 かもしれない。けれど、本当にテキストの編集に 2 ギガバイト以上も必要で
4704 *'menuitems'* *'mis'*
4705 'menuitems' 'mis' 数値 (既定では 25)
4708 {Vi mが |+menu| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
4709 メニューの項目数の最大値。自動生成されるメニュー、例えばバッファメニュー
4710 に対して使われる。このオプションを変更しても直接の効果はなく、メニュー
4713 *'mkspellmem'* *'msm'*
4714 'mkspellmem' 'msm' 文字列 (既定では "460000,2000,500")
4717 {Vi mが |+syntax| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
4719 |:mkspell| に対するパラメータ。単語ツリーの圧縮を開始するタイミングを
4720 設定する。単語がたくさんあると圧縮に時間がかかるが、メモリ不足になるの
4721 を防ぐためには必要な事である。単語につき使われるメモリ量はそれらの単語
4722 がどれだけ似ているかに密接に関係する。そのため、この設定は複雑になる。
4724 3つの数値があり、それらをコンマで区切る:
4725 {start},{inc},{added}
4727 ほとんどの言語では圧縮しない単語ツリーがメモリに収まる。{start} は圧縮
4728 を行う前に使えるメモリ量をキロバイト単位で指定する。これは Vim が利用
4729 可能なメモリ量より少し少なくするべきである。
4731 {start} の制限を超えたとき、別な圧縮を行う前に割り当てることができるメ
4732 モリ量を {inc} によりキロバイト単位で指定する。これを低い値にするとよ
4733 り少ない単語を追加した後に圧縮を行うことになる。高い値にするとより多く
4736 圧縮を行った後、さらにメモリが必要になって {inc} の制限が無視されて圧
4737 縮が行われる前に {added}×1024 個の単語を追加することができる。これを
4738 低い値にすると {inc} の制限にぶつかる機会が少なくなり、より少ないメモ
4741 これらの値が重要になる言語はイタリア語とハンガリー語である。システムが
4742 約 512Mbyte のメモリを備えているときは既定値でうまくいく。1 GByte のメ
4743 モリを持っているならこうしてもよい: >
4744 :set mkspellmem=900000,3000,800
4745 < 512 Mbyte より少ないメモリしか持っていないなら、'mkspellmem' がどんな
4746 値であっても、ある言語に対しては |:mkspell|が失敗するかもしれない。
4748 *'modeline'* *'ml'* *'nomodeline'* *'noml'*
4749 'modeline' 'ml' 切替 (Vimの既定値はオン (rootの場合はオフ)、
4752 *'modelines'* *'mls'*
4753 'modelines' 'mls' 数値 (既定では 5)
4756 オプション 'modeline' がオンのときは、テキスト中のコマンド ":set" を
4757 'modelines' に指定された行数だけ調べる。'modeline' がオフであるか、
4758 'modelines' が 0 のときは、":set" は調べられない。|modeline| を参照。
4759 NOTE: 'modeline' は、オプション 'compatible' がオンのときはViの既定値
4760 に、オフのときはVimの既定値になるので注意。
4762 *'modifiable'* *'ma'* *'nomodifiable'* *'noma'*
4763 'modifiable' 'ma' 切替 (既定ではオン)
4766 オフのときは、バッファの内容が変更できなくなる。オプション
4767 'fileformat' と 'fileencoding' も変更できなくなる。
4768 コマンドライン引数 |-M| でオフに設定できる。
4770 *'modified'* *'mod'* *'nomodified'* *'nomod'*
4771 'modified' 'mod' 切替 (既定ではオフ)
4774 オンのとき、バッファは変更を受けたものとされる。これは以下のようなとき
4776 1. 最後に書き込みをした後にテキストが変更されたとき。|undo| をするコマ
4777 ンドで元の状態まで戻ったときは、このオプションはオフになる。しかし
4778 書き込みより前の編集を undo すると、再びこのオプションはオンになる。
4779 テキストが最後に書き込まれたときと異なっているからである。
4780 2. オプション 'fileformat' や 'fileencoding' が元の値と異なっていると
4781 き。元の値とは、バッファが読み込まれたり書き込まれたときに設定され
4782 た値である。コマンド ":set nomodified" は 'fileformat' や
4783 'fileencoding' を現在の値に設定し、'modified' をオフにする。
4784 'buftype' が "nowrite" または "nofile" であるときもこのオプションを設
4788 'more' 切替 (Vimの既定値: オン、Viの既定値: オフ)
4791 オンのときは、一覧表示で画面が一杯になったときは一旦停止し、「継続」プ
4792 ロンプト |more-prompt| を表示する。オフのときは停止せず、最後まで表示
4794 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはViの既定
4795 値に、オフのときはVimの既定値になるので注意。
4798 'mouse' 文字列 (既定では "", MS-DOS, Win32とGUI版では "a")
4801 オンのとき、マウスが利用可能になる。特定のターミナルでのみ有効である
4802 (xterm, MS-DOS, Win32 |win32-mouse|, QNX pterm, sysmouse 付きの *BSD
4803 コンソール, gpm 付きの Linux コンソール)。GUIでマウスを使うことについ
4810 h ヘルプファイルを閲覧しているときの上記の4モード全て
4812 r 「続けるには」プロンプト |hit-enter| および「継続」プ
4813 ロンプト |more-prompt| が出ているとき
4814 普通、次のようにしてマウスを4モード全てで利用可能にする。 >
4816 < マウスを有効にしていなくても、GUI版ではモードレスセレクションにマウス
4817 を使うことができる。しかしこのときにはカーソルは動かない。
4819 |mouse-using| を参照。またオプション 'clipboard' も参照。
4821 Note: ターミナルでマウスを有効にすると、Xサーバにアクセスできるならば
4822 コピー/張り付けではレジスタ "* を使うことに注意。マウスボタンの xterm
4823 風の操作は、シフトキーを押したままにすることで実現できる。
4826 *'mousefocus'* *'mousef'* *'nomousefocus'* *'nomousef'*
4827 'mousefocus' 'mousef' 切替 (既定ではオフ)
4831 オンのときは、マウスカーソルのおかれたウィンドウが自動的にアクティブに
4832 なる。マウス以外でウィンドウ配置やウィンドウフォーカスを変更すると、マ
4833 ウスカーソルはキーボードフォーカスと共に移動する。既定ではオフだが、こ
4834 れはマウスカーソルを動かして予期しないウィンドウをアクティブにしてしま
4835 うことがあるため、プルダウンメニューの利用を少し面倒にするからである。
4837 *'mousehide'* *'mh'* *'nomousehide'* *'nomh'*
4838 'mousehide' 'mh' 切替 (既定ではオン)
4842 オンのとき、文字が入力されるときにはマウスカーソルが隠される。マウスが
4845 *'mousemodel'* *'mousem'*
4846 'mousemodel' 'mousem' 文字列 (既定では "extend", MS-DOSとWin32では "popup")
4849 マウスの動作モデルを設定する。モデル名は主にマウスの右クリックで行われ
4851 extend 右クリックで選択範囲を広げる。これは xterm と同様の動
4853 popup 右クリックでポップアップメニューを表示する。シフト+左
4854 クリックで選択範囲を広げる。これは MS-Windows のような
4856 popup_setpos "popup" と似ているが、カーソルが右クリックした場所に移
4857 動する。その結果、選択範囲を対象とする操作が (訳注: マ
4858 ウスのドラッグで選択した範囲ではなく) クリックしたオブ
4860 元々操作の対象となるはずの選択範囲内を右クリックしたと
4861 きは、カーソルは移動しない。もちろん、選択範囲の外側を
4862 左クリックすればVisualモードは終了する。
4863 それぞれのモデルでの、マウス操作の働きの一覧:
4864 マウス操作 extend popup(_setpos) ~
4868 右クリック 選択範囲の拡張 メニュー (カーソル移動)
4872 "popup" モデルでは、右クリックでポップアップメニューを表示する。これは
4873 先に定義しておかなければならない。|popup-menu| を参照。
4875 Note マウス操作による動作は、マッピングでさらに詳しく設定できることに
4876 注意。|gui-mouse-mapping| を参照。しかしマッピングはモードレスセレクショ
4877 ンには「使われない」 (GUIそのものの機能であるため)。
4879 オプション 'mousemodel' は、コマンド |:behave| で設定できる。
4881 *'mouseshape'* *'mouses'* *E547*
4882 'mouseshape' 'mouses' 文字列 (既定では "i:beam,r:beam,s:updown,sd:cross,
4883 m:no,ml:up-arrow,v:rightup-arrow")
4886 {Vi mが |+mouseshape| 機能付きでコンパイルされたときの
4888 それぞれのモードでのマウスカーソルの外観を設定する。値はコンマ区切りの
4889 指定部のリストであり、オプション 'guicursor' に使われるものと大分似て
4890 いる。指定部は、次のような状態リストと外観設定からなる。
4891 状態リスト:外観,状態リスト:外観,..
4892 状態リストは、以下のモードまたはカーソル位置のダッシュ '-' 区切りのリ
4897 ve 'selection' に "exclusive" が含まれているときのVisual
4898 モード (指定されなければ 'v' と同じ設定になる)
4899 o Operator-pendingモード
4907 m 「続けるには」プロンプトまたは「継続」プロンプト表示中
4908 e 全てのモードにおいて、マウスカーソルが最下ウィンドウよ
4910 s 全てのモードにおいて、マウスカーソルがステータス行に置
4912 sd 全てのモードにおいて、ステータス行をドラッグ中のとき
4913 vs 全てのモードにおいて、マウスカーソルが垂直分割の区切り
4915 vd 全てのモードにおいて、垂直分割区切りをドラッグ中のとき
4918 指定可能なマウスカーソルの形は以下の通りである。
4920 w x arrow 普通のマウスカーソル
4921 w x blank カーソルなし (注意して使うこと!)
4923 w x updown 上下のサイズ変更矢印
4924 w x leftright 左右のサイズ変更矢印
4925 w x busy システムの「待ち」カーソル
4926 w x no システムの「入力不可」カーソル
4927 x udsizing 上下のサイズ変更を示す
4928 x lrsizing 左右のサイズ変更を示す
4929 x crosshair 大きくて細い +
4932 x pencil 文字を書くときの、あの鉛筆
4934 x rightup-arrow 右上向き矢印
4936 x <number> 任意の X11 のカーソルナンバー
4937 (X11/cursorfont.h を参照)
4939 上の "avail" という項目は、 'w' ならばそのマウスカーソルをWin32で利用
4940 でき、'x' ならばX11で利用できることを表す。
4941 指定されなかったモードや、利用不可能なカーソルを指定されたモードでは、
4945 :set mouseshape=s:udsizing,m:no
4946 < とすると、マウスカーソルはステータス行の上ではサイズ変更を表す形になり、
4947 「続けるには」プロンプトが表示されているときには入力不可を表す (この状
4948 態ではマウスクリックに効果がないので)。
4950 *'mousetime'* *'mouset'*
4951 'mousetime' 'mouset' 数値 (既定では 500)
4954 GUI版, MS-DOS, Win32とUnixのxtermでのみ有効。ダブルクリックなどとして
4955 認識されるクリックとクリックの間の時間を、ミリ秒単位で設定する。
4957 *'mzquantum'* *'mzq'*
4958 'mzquantum' 'mzq' 数値 (既定では 100)
4961 {Vi mが |+mzscheme| 機能付きでコンパイルされたときのみ
4963 MzScheme のスレッドを切り替える間隔(ミリ秒)。
4964 負または0にするとスレッドのスケジューリングを行わなくなる。
4966 *'nrformats'* *'nf'*
4967 'nrformats' 'nf' 文字列 (既定では "octal,hex")
4970 テキスト内の数をコマンド CTRL-A や CTRL-X で増減させるとき、 Vimに何を
4971 数として認識させるかを設定する。これらのコマンドの詳しい情報については
4973 alpha これが含まれると、単一のアルファベットも増減操作を受ける。これ
4974 は a), b) 等の、文字を使ったリストに対して便利である。
4975 octal これが含まれると、0 で始まる数は8進数として認識される。例:
4976 "007"の上で CTRL-A を使うと "010" となる。
4977 hex これが含まれると、"0x" や "0X" で始まる数は16進数として認識さ
4978 れる。例: "0x100" の上で CTRL-X を使うと "0x0ff" となる。
4979 1 から 9 の数字で始まる数は、常に10進数として認識される。8進数または16
4980 進数として認識されない数も10進数として認識される。
4982 *'number'* *'nu'* *'nonumber'* *'nonu'*
4983 'number' 'nu' 切替 (既定ではオフ)
4985 毎行の前に行番号を表示する。オプション 'cpoptions' にフラグ 'n' が含ま
4986 れていないときは、折り返された行の先頭は行番号の表示される桁に入り込ま
4987 ない ('compatible' がオフのときはこれが既定である)。
4988 オプション 'numberwidth' で行番号の幅を設定することができる。
4989 折り返された行が長すぎて (訳注: 行の途中の部分だけで画面一杯になってし
4990 まい) 行の本当の先頭の文字が表示されていないときは、文字 '-' が行番号
4991 の前に表示される。行番号に使われる強調表示グループについては
4994 *'numberwidth'* *'nuw'*
4995 'numberwidth' 'nuw' 数値 (Vim の既定値: 4 Vi の既定値: 8)
4998 {Vi mが |+linebreak| 機能付きでコンパイルされたときの
5000 行番号を表示するのに使われる桁数の最小値。オプション 'number' がオンの
5001 ときか行番号付きで印刷するときのみ意味がある。常に番号とテキストの間に
5002 スペースが1つ置かれるので、番号そのものに割かれる桁数はこれより1文字少
5004 この値は最小の幅である。バッファ中の最大の行番号を表示するのに足りない
5005 ときはもっと広くなる。つまり、Vim の既定値の4だと、999行目までの幅が割
5006 り当てられることになる。バッファが1000行以上になると5桁が割り当てられ
5009 NOTE: 'compatible' がオンになると 'numberwidth' は8になる。
5011 *'omnifunc'* *'ofu'*
5012 'omnifunc' 'ofu' 文字列 (既定では: 空)
5015 {Vi m が +eval または +insert_expand 機能付きでコンパ
5017 このオプションはインサートモードにおける CTRL-X CTRL-O でのオムニ補完
5018 で使われる関数を指定する。|i_CTRL-X_CTRL-O|
5019 この関数がどのように呼び出され、何を返すべきかについては
5020 |complete-functions| を参照。
5021 このオプションは普通ファイルタイププラグインによって設定される。
5022 |:filetype-plugin-on|
5024 *'opendevice'* *'odev'* *'noopendevice'* *'noodev'*
5025 'opendevice' 'odev' 切替 (既定ではオフ)
5028 {MS-DOS, MS-Windows and OS/2 でのみ有効}
5029 デバイスからの読み書きを有効にする。これを有効にすると、オープンされて
5030 いる可能性があるが、実際には入出力を行わないデバイスにひっかかる
5031 可能性がある。(訳注: 原文は次の通り:
5032 This may get Vim stuck on a device that can be opened but doesn't
5033 actually do the I/O. )
5035 MS-Windowsで"aux.h"、"lpt1.txt"などを編集するとデバイスを編集中になる
5039 *'operatorfunc'* *'opfunc'*
5040 'operatorfunc' 'opfunc' 文字列 (既定では: 空)
5043 このオプションはオペレータ |g@| で呼び出される関数を指定する。
5044 より詳しい情報と例については |:map-operator| を参照。
5046 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
5047 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
5050 *'osfiletype'* *'oft'* *E366*
5051 'osfiletype' 'oft' 文字列 (RISC-OSでの既定値: "Text",
5055 {Vi mが |+osfiletype| 機能付きでコンパイルされたときの
5057 オペレーティングシステム (OS) によっては、ファイル名や日付スタンプ、パー
5058 ミッションの他にファイルに関する付属情報を保存している場合がある。この
5059 オプションは、そういったシステムごとに形式の違う付属情報を格納する。
5060 このオプションの値は、普通はファイルの読み込み時に設定され、ファイルを
5061 書き込むときに OS のファイルタイプを設定するのに使われる。
5062 また、autocommand のパターンマッチにも影響する |autocmd-osfiletypes|。
5064 *'paragraphs'* *'para'*
5065 'paragraphs' 'para' 文字列 (既定では "IPLPPPQPP TPHPLIPpLpItpplpipb")
5067 Nroff (訳注: UNIXで使われる画面整形システム) で使われる、段落を分ける
5068 ためのマクロを指定する。値は2文字の組である (|object-motions| を参照)。
5070 *'paste'* *'nopaste'*
5074 オンにするとVimはPasteモードに移行する。これはテキストを別のウィンドウ
5075 から切り取ったりコピーして、Vim内に張り付けたいときに便利であり、予想
5077 このオプションはVimをターミナルで使っているときに便利である。ターミナ
5078 ルでは打ち込まれたテキストと張り付けられたテキストの区別がつかないから
5079 だ。GUI版のVimでは張り付け時にすべき動作を知っているので、'paste' がオ
5080 フでも大抵うまくいく。Vimがマウスクリックを扱えるようなターミナルでも
5082 GUI を開始するとこのオプションはオフになる。そのため、.vimrc 内でこの
5083 オプションをオンにすると、それはターミナル内では働くが、GUI ではオフに
5084 なる。GUI 版で 'paste' をオンにすると次のような副作用がある: 例. 「ペ
5085 ースト」ツールバーボタンがインサートモードで動作しなくなる。このボタン
5087 'paste' がオンのときは、以下のように設定が変わる。
5088 - InsertモードとCommand-lineモードでのマッピングが無効になる
5090 - 'textwidth' が 0 になる
5091 - 'wrapmargin' が 0 になる
5092 - 'autoindent' がオフになる
5093 - 'smartindent' がオフになる
5094 - 'softtabstop' が 0 になる
5097 - 'showmatch' がオフになる
5098 - 'formatoptions' が空のときのような動作になる
5099 以下のオプションの値に変化はないが、働きは無効になる。
5103 NOTE: 'paste' がオンのときに別のファイルの編集を始めると、モードライン
5104 や autocommand によって設定が再び変わり、張り付け時に問題が起きること
5105 があるので注意。そのときは 'paste' を再びオンにするとよいだろう。
5106 'paste' をオフにすると、上記のオプションの設定は 'paste' がオンになっ
5108 'paste' をオンにする前にオフにしても何の効果もない。
5109 'paste' がオンの間はマッピングが無効になるので、どれかのキーで 'paste'
5110 を切り替えるには 'pastetoggle' を使う必要がある。
5112 *'pastetoggle'* *'pt'*
5113 'pastetoggle' 'pt' 文字列 (既定では "")
5116 空でないとき、オプション 'paste' を切り替えるキー列を指定する。これは
5117 以下のようなマッピングの設定に似ている。 >
5118 :map {keys} :set invpaste<CR>
5119 < ここで {keys} は 'pastetoggle' の値が当てはまる。
5120 違うのは、こちらは 'paste' がオンでも有効だという点だ。
5121 'pastetoggle' はInsertモードとNormalモードで有効だが、Command-lineモー
5123 マッピングが最初に調べられるので、'pastetoggle' を上書きできる。しかし
5124 'paste' がオンならばInsertモードでマッピングは無視されるので、以下のよ
5126 :map <F10> :set paste<CR>
5127 :map <F11> :set nopaste<CR>
5128 :imap <F10> <C-O>:set paste<CR>
5130 :set pastetoggle=<F11>
5131 < こうすると <F10> でPasteモードが始まり、<F11> でPasteモードが終わる。
5132 Note Pasteモードで <F10> を入力すると "<F10>" が挿入されるので注意。こ
5133 れは、Pasteモードでは 'pastetoggle' で指定されたキー列以外は全てそのま
5135 このオプションの値が複数バイトからなる場合、'ttimeoutlen' が適用される。
5137 *'pex'* *'patchexpr'*
5138 'patchexpr' 'pex' 文字列 (既定では "")
5141 {Vi mが |+diff| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
5142 ファイルにパッチを適用し、ファイルの新しいヴァージョンを生成するために
5143 使われる式。|diff-patchexpr| を参照。
5145 *'patchmode'* *'pm'* *E206*
5146 'patchmode' 'pm' 文字列 (既定では "")
5149 値が空でないとき、ファイルの最も古いヴァージョンが保管されるようになる。
5150 ソース配布物内のファイルに変更を加えたとき、元のヴァージョンを取ってお
5151 きたいならこれを使う。最初にファイルが書き込まれたときのみ、元のファイ
5152 ルのコピーが作られる。コピーのファイル名は、元のファイル名の後に
5153 'patchmode' の値を付け加えたものである。このオプションの値はドットで始
5154 めるようにすべきである。".org" 等を使うこと。この機能を使うには、
5155 'backupdir' が空であってはならない (詳細: 変更後のファイルの書き込みが
5156 成功してから、バックアップファイルがオリジナルをコピーしたファイルにリ
5157 ネームされるため、バックアップファイルを生成できなければならない)。バッ
5158 クアップすべきファイルがないときは、空ファイルが作られる。
5159 'backupskip' がファイル名にマッチしたときは、元のファイルは保管されな
5161 圧縮ファイルに 'patchmode' を使うと、ファイル名末尾に拡張子が付けられ
5162 るので (例えば "file.gz.orig")、その結果できたファイルは必ずしも圧縮ファ
5164 通常のファイル名文字だけが使える。"/\*?[|<>" は不正である。
5166 *'path'* *'pa'* *E343* *E345* *E347*
5167 'path' 'pa' 文字列 (Unixでの既定値: ".,/usr/include,,"
5168 OS/2での既定値: ".,/emx/include,,"
5170 グローバル/バッファについてローカル |global-local|
5172 値はディレクトリのリストであり、コマンド |gf|, [f, ]f, ^Wf, |:find|,
5173 |:sfind|, |:tabfind| 等で、検索されるファイルが相対パス ("/", "./",
5174 "../" で始まらないパス --訳注: MS-Windowsでは "C:/" 等で始まらないパス)
5175 で指定されたときに使われるものである。オプション 'path' にディレクトリ
5176 を指定するには、相対パスでも絶対パスでもよい。
5177 - 複数のディレクトリ名はコンマで区切る。 >
5178 :set path=.,/usr/local/include,/usr/include
5179 < - 区切りには空白も使える (Vim version 3.0 との後方互換性のため)。中に
5180 空白を含んだディレクトリ名を指定するには、空白の前に余分に '\' (訳注:
5181 |option-backslash| を参照) を置き、その上で空白と '\' を '\' でエス
5183 :set path=.,/dir/with\\\ space
5184 (訳注: 結果は ".,/dir/with\ space")
5185 < - 中にコンマを含んだディレクトリ名を指定するには、コンマの前に余分に
5186 '\' を置き、その上で '\' を '\' でエスケープすること。 >
5187 :set path=.,/dir/with\\,comma
5188 (訳注: 結果は ".,/dir/with\,comma")
5189 < - カレントファイルに対し相対的にディレクトリを指定するには、こうする。 >
5191 < - カレントディレクトリを指定するには、2個のコンマで空文字列を挟む。 >
5193 < - ディレクトリ名の末尾は ':' や '/' でもよい。
5194 - 環境変数は展開される |:set_env|。
5195 - 公式プラグイン |netrw.vim| を使っているときはURLも指定できる。例えば
5196 "http://www.vim.org" を追加すると ":find index.html" とすることがで
5198 - "*", "**", ";" を使えばディレクトリツリーの上下に向かって検索できる。
5199 詳しくは |file-searching| を参照。
5200 {Vi mが |+path_extra| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
5201 - 文字 '\' の扱いには注意。オプションの値に '\' を1個含めるには、次の
5203 :set path=.,c:\\include
5204 < または、次のように代わりに '/' を使う。 >
5205 :set path=.,c:/include
5206 < 値に "." を含めるのを忘れないこと!そうしないと、カレントファイルと同
5207 じディレクトリ内のファイルさえも発見できない!
5208 値の長さには制限がある。システムごとに異なるが、大抵は256文字か1024文
5209 字等の長さである (訳注: これは半角の場合で、全角では半分)。
5210 'path' でインクルードしたファイルを全て発見できているかどうかについて
5212 リストにディレクトリを追加するときにはコマンド |:set+=|、リストからディ
5213 レクトリを除くときにはコマンド |:set-=| を使うのがよい。こうすると将来
5214 のヴァージョンで異なった既定値が使われるようになったときに、問題が起き
5215 るのを防げる。ただしカレントディレクトリを取り除くには次のようにする。 >
5217 < またカレントディレクトリを追加するには次のようにする。 >
5219 < 環境変数を使うには、その中の区切り文字を変える必要があるだろう。次のも
5220 のは環境変数 $INCL を追加する例だが、その中ではディレクトリ名はセミコ
5221 ロン ';' で区切られているとする。 >
5222 :let &path = &path . "," . substitute($INCL, ';', ',', 'g')
5223 < 文字 ';' を ':' または指定可能な区切り文字で置換する。 Note この方法
5224 は、$INCL がコンマや空白を含んでいるときには使えないので注意。
5226 *'preserveindent'* *'pi'* *'nopreserveindent'* *'nopi'*
5227 'preserveindent' 'pi' 切替 (既定ではオフ)
5230 カレント行のインデントを変更するとき、可能な限りインデントの構造を保つ
5231 ようにする。普通、インデントはまずタブで埋められ、その後に必要なだけス
5232 ペースで埋められる(|'expandtab'|がオンになっているときは違い、スペース
5233 だけで埋められる)。このオプションをオンにすると、インデントの既存の文
5234 字をできるだけそのままにし、追加の際に必要なだけタブやスペースを追加す
5236 'expandtab' は適用されない。タブはタブのままになる。
5237 NOTE: ">>" を複数回使うと、インデントにタブとスペースが混在するように
5239 NOTE: 'compatible' がオンになると 'preserveindent' はオフになる。
5241 空白文字を揃えるには |:retab| を使う。
5243 *'previewheight'* *'pvh'*
5244 'previewheight' 'pvh' 数値 (既定では 12)
5247 {Vi mが |+windows| 機能と |+quickfix| 機能付きでコンパ
5249 プレビューウィンドウの高さの既定値。コマンド |:ptag| とその関連コマン
5250 ドで使われる。|CTRL-W_}| にカウントが指定されなかったときもこれが使わ
5253 *'previewwindow'* *'nopreviewwindow'*
5254 *'pvw'* *'nopvw'* *E590*
5255 'previewwindow' 'pvw' 切替 (既定ではオフ)
5258 {Vi mが |+windows| 機能と |+quickfix| 機能付きでコンパ
5260 このオプションでプレビューウィンドウを決める。ただ1つのウィンドウでの
5261 み、このオプションをオンに設定できる。普通、直接設定されることはないが、
5262 コマンド |:ptag|, |:pedit| 等を使うと設定される。
5264 *'printdevice'* *'pdev'*
5265 'printdevice' 'pdev' 文字列 (既定では空)
5268 {Vi mが |+printer| 機能付きでコンパイルされたときのみ
5270 |:hardcopy| で使われるプリンタの名前。
5273 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
5274 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
5276 *'printencoding'* *'penc'*
5277 'printencoding' 'penc' 文字列 (いくつかのシステムを除き、既定は空)
5280 {Vi mが |+printer| と |+postscript| 機能付きでコンパイ
5282 印刷の際に使われる文字エンコーディングを指定する。
5285 *'printexpr'* *'pexpr'*
5286 'printexpr' 'pexpr' 文字列 (既定値は、以下を参照)
5289 {Vi mが |+printer| 機能と |+postscript| 機能付きでコン
5291 コマンド ":hardcopy" で生成されるPostScript (PS) ファイルを印刷するた
5292 めに評価される expression を指定する。|pexpr-option| を参照。
5294 *'printfont'* *'pfn'*
5295 'printfont' 'pfn' 文字列 (既定では "courier")
5298 {Vi mが |+printer| 機能付きでコンパイルされたときのみ
5300 コマンド |:hardcopy| の出力に使われるフォント名。|pfn-option| を参照。
5302 *'printheader'* *'pheader'*
5303 'printheader' 'pheader' 文字列 (既定では "%<%f%h%m%=Page %N")
5306 {Vi mが |+printer| 機能付きでコンパイルされたときのみ
5308 コマンド |:hardcopy| の出力のヘッダの書式を定義する。
5309 |pheader-option|を参照。
5311 *'printmbcharset'* *'pmbcs'*
5312 'printmbcharset' 'pmbcs' 文字列 (既定では "")
5315 {Vi mが |+printer|, |+postscript|, |+multi_byte| 機能
5316 付きでコンパイルされたときのみ利用可能}
5317 コマンド |:hardcopy| の出力の中の CJK 文字に使われる文字集合。
5320 *'printmbfont'* *'pmbfn'*
5321 'printmbfont' 'pmbfn' 文字列 (既定では "")
5324 {Vi mが |+printer|, |+postscript|, |+multi_byte| 機能
5325 付きでコンパイルされたときのみ利用可能}
5326 コマンド |:hardcopy| の出力の中の CJK 文字に使われるフォント名のリスト。
5329 *'printoptions'* *'popt'*
5330 'printoptions' 'popt' 文字列 (既定では "")
5333 {Vi mが |+printer| 機能付きでコンパイルされたときのみ
5335 コマンド |:hardcopy| の出力の書式を設定する項目のリスト。
5338 *'prompt'* *'noprompt'*
5339 'prompt' 切替 (既定ではオン)
5341 オンならば、Ex モードでプロンプト ":" が表示される。
5343 *'pumheight'* *'ph'*
5344 'pumheight' 'ph' 数値 (既定では 0)
5346 {Vi m が |+insert_expand| 機能付きでコンパイルされたと
5349 インサートモード補完のポップアップメニューに表示される項目数の最大値。
5350 0 のときはスペースの許す限り多く表示される。
5351 |ins-completion-menu|
5354 *'quoteescape'* *'qe'*
5355 'quoteescape' 'qe' 文字列 (既定では "\")
5358 文字列内で引用符をエスケープする文字。テキストオブジェクト a', a", a`
5360 このオプションの文字のどれかが文字列内に現れると、その次の文字はスキッ
5361 プされる。既定値では、テキスト "foo\"bar\\" が1つの文字列とみなされる。
5363 *'readonly'* *'ro'* *'noreadonly'* *'noro'*
5364 'readonly' 'ro' 切替 (既定ではオフ)
5366 オンのときは、書き込みコマンドは '!' を付けないと使えない。これは間違っ
5367 てファイルを上書きしてしまうことを防ぐためのものである。Vimが読み込み
5368 専用モードで起動された ("vim -R") ときと、実行ファイルの名前が "view"
5370 'cpoptions' にフラグ 'Z' が入っていない場合、":w!" を使うとカレントバッ
5371 ファの 'readonly' がオフになる。
5372 {Vi には、以下のコマンドはない} コマンド ":view" を使って開かれたバッ
5373 ファでは、オプション 'readonly' はオンになる。
5375 *'redrawtime'* *'rdt'*
5376 'redrawtime' 'rdt' 数値 (既定では 2000)
5379 {|+reltime| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
5380 画面を再描画するのにかける時間(ミリ秒)。'hlsearch' がオンのときのパ
5381 ターン検索や |:match| によるハイライトに対して適用される。再描画にこれ
5382 で指定したミリ秒以上の時間がかかるとき、それ以上のマッチはハイライトさ
5383 れない。非常に複雑なパターンを検索するさいに Vim が応答しなくなるのを
5386 *'remap'* *'noremap'*
5389 再帰的マッピング (訳注: マッピングに対するマッピング、に対するマッピン
5390 グ...) を有効にする。特定のマッピングに対して再帰的マッピングを禁止し
5391 たいときは、コマンド ":noremap[!]" を使うこと。
5392 NOTE: Vim スクリプトのポータビリティのために、このオプションは常に既定
5393 値のオンのままにしておくこと。昔の Vi スクリプトを使うときだけこれをオ
5397 'report' 数値 (既定では 2)
5399 変更された行の数の報告が出る最小値。変更された行の数がオプション
5400 'report' より大きければ、ほとんどの ":" によるコマンドでメッセージが表
5401 示される。必ず報告してほしいなら 'report' を 0 にすること。
5402 コマンド ":substitute" では、基準は変更された行数ではなく、置換を行っ
5405 *'restorescreen'* *'rs'* *'norestorescreen'* *'nors'*
5406 'restorescreen' 'rs' 切替 (既定ではオン)
5408 {Vi にはない} {Vi mのWindows 95/NTのコンソール版}
5409 オンのとき、Vimを終了した後にコンソール画面の内容が復元される。外部コ
5412 Windows版以外のVimでは: ファイル .vimrc で、オプション 't_ti' と
5413 't_te'を設定することで実現できる。画面の復元を無効にするには次のように
5416 < 復元を有効にするには次のようにする (xterm用の設定)。 >
5417 set t_ti=^[7^[[r^[[?47h t_te=^[[?47l^[8
5418 < (ここで ^[ は <Esc> であり、入力するには CTRL-V <Esc> と打ち込む)
5420 *'revins'* *'ri'* *'norevins'* *'nori'*
5421 'revins' 'ri' 切替 (既定ではオフ)
5424 {Vi mが |+rightleft| 機能付きでコンパイルされたときの
5426 Insertモードでの文字の挿入が通常と逆向きになる。"typing backwards" を
5427 参照 |ins-reverse|。このオプションは、オプション 'allowrevins' がオン
5428 ならばInsertモードでコマンド CTRL-_ を使うことで切り替えられる。
5429 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' または 'paste' がオン
5432 *'rightleft'* *'rl'* *'norightleft'* *'norl'*
5433 'rightleft' 'rl' 切替 (既定ではオフ)
5436 {Vi mが |+rightleft| 機能付きでコンパイルされたときの
5438 オンのとき、画面表示の方向が右から左になる。つまり、ファイルに保存され
5439 ている文字は右から左の方向へ表示される。このオプションを使うと、ヘブラ
5440 イ語やアラビア語のような右から左に向かって書かれる言語によるファイルを
5441 編集できる。このオプションはウィンドウごとに設定可能なので、ヘブライ語
5442 と英語のファイルを同時に編集したり、同一のファイルを2通りに表示するこ
5443 とができる (これは右から左のテキストと左から右のテキストが混在している
5444 ファイルを編集するときに便利である。両方を異なるウィンドウで適切に表示
5445 することができる)。|rileft.txt| を参照。
5447 *'rightleftcmd'* *'rlc'* *'norightleftcmd'* *'norlc'*
5448 'rightleftcmd' 'rlc' 文字列 (既定では "search")
5451 {Vi m が |+rightleft| 機能付きでコンパイルされたときの
5453 左←右書きモードで動作するコマンドを指定する:
5455 search コマンド "/" と "?"
5457 これはヘブライ語、アラビア語、ペルシア語などの言語で便利である。
5458 オプション 'rightleft' を設定しないと 'rightleftcmd' は効果がない。
5460 *'ruler'* *'ru'* *'noruler'* *'noru'*
5461 'ruler' 'ru' 切替 (既定ではオフ)
5464 {Vi mが |+cmdline_info| 機能付きでコンパイルされたとき
5466 カーソルが何行目の何列目に置かれているかを表示する (訳注: これをルーラ
5467 と呼ぶ)。行数と列数はコンマで区切られる。幅に余裕があるときは、表示さ
5468 れているテキストの、ファイル内での相対位置が右端に表示される。
5469 先頭 ファイル先頭の行が表示されているとき
5470 末尾 ファイル末尾の行が表示されているとき
5471 全て ファイル先頭と末尾の行の両方が表示されているとき
5473 オプション 'rulerformat' が設定されているときは、それによってルーラの
5474 内容が指定される。ルーラはウィンドウごとに表示される。ウィンドウにステー
5475 タス行が表示されていれば、ルーラもそこに表示される。そうでなければ画面
5476 の末尾の行に表示される。ステータス行の内容が 'statusline' で指定されて
5477 いるときは (つまりその値が空でないときは)、'statusline' が 'ruler' や
5478 'rulerformat' より優先される。
5479 表示された文字の数がテキスト上でのバイト数と違うときは (例えば、タブ文
5480 字やマルチバイト文字があるとき)、テキスト上の列数 (バイト数) と画面上
5481 の列数が、ダッシュで区切られて両方表示される。
5483 空のバッファでは行数も0になり、 "0,0-1" と表示される。
5484 このオプションは、'paste' がオンのときはオフになる。
5485 ルーラを常に表示したくはないが、テキスト内のどこにいるのか知りたいとき
5486 は、コマンド "g CTRL-G" を使うこと |g_CTRL-G|。
5487 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフに
5490 *'rulerformat'* *'ruf'*
5491 'rulerformat' 'ruf' 文字列 (既定では空)
5494 {Vi mが |+statusline| 機能付きでコンパイルされたときの
5496 値が空でないときは、オプション 'ruler' によって表示されるルーラの内容
5498 このオプションの書式は 'statusline' のものと同様である。
5499 ルーラの幅は既定では17文字である。幅を15文字にするには、値の先頭に
5500 "%15(" を置き、末尾に "%)" を置くこと。例: >
5501 :set rulerformat=%15(%c%V\ %p%%%)
5503 *'runtimepath'* *'rtp'* *vimfiles*
5504 'runtimepath' 'rtp' 文字列 (既定値:
5508 $VIM/vimfiles/after,
5510 Amiga: "home:vimfiles,
5513 $VIM/vimfiles/after,
5514 home:vimfiles/after"
5515 DOS, MS-Win系, OS/2: "$HOME/vimfiles,
5518 $VIM/vimfiles/after,
5519 $HOME/vimfiles/after"
5520 Macintosh: "$VIM:vimfiles,
5522 $VIM:vimfiles:after"
5523 RISC-OS: "Choices:vimfiles,
5525 Choices:vimfiles/after"
5526 VMS: "sys$login:vimfiles,
5529 $VIM/vimfiles/after,
5530 sys$login:vimfiles/after")
5533 以下のランタイムファイルが検索されるディレクトリのリスト。
5534 filetype.vim ファイル名によるファイルタイプの決定 |new-filetype|
5535 scripts.vim ファイルの内容によるファイルタイプの決定
5536 |new-filetype-scripts|
5537 autoload/ 自動的に読み込まれるスクリプト |autoload-functions|
5538 colors/ 色テーマ定義ファイル |:colorscheme|
5539 compiler/ コンパイラ定義ファイル |:compiler|
5540 doc/ ヘルプドキュメント |write-local-help|
5541 ftplugin/ ファイルタイププラグイン |write-filetype-plugin|
5542 indent/ インデントスクリプト |indent-expression|
5543 keymap/ キーマップ定義ファイル |mbyte-keymap|
5544 lang/ 翻訳版メニュー |:menutrans|
5545 menu.vim GUI版メニュー |menu.vim|
5546 plugin/ プラグインスクリプト |write-plugin|
5547 print/ 印刷用のファイル |postscript-print-encoding|
5548 spell/ スペルチェック用のファイル |spell|
5549 syntax/ 文法ファイル |mysyntaxfile|
5550 tutor/ Vimtutor用ファイル |tutor|
5552 および、コマンド |:runtime| で検索される全てのファイル。
5554 ほとんどのシステムでの既定値は、以下の5カ所を検索するようになっている。
5555 1. ユーザの個人的な設定を読み込むため、ユーザのホームディレクトリを検
5557 2. システム管理者による設定を読み込むため、システム共通のVim用ディレク
5559 3. Vim付属のファイルを読み込むため、環境変数 $VIMRUNTIME 内を検索する。
5561 4. システム管理者が付属ファイルによる設定を上書きしたり、それに追加設
5562 定をしたりできるようにするため、システム共通のVimディレクトリ内のディ
5563 レクトリ "after" を検索する (これは滅多に使われない)。
5564 5. ユーザが付属ファイルやシステム管理者による設定を上書きしたり、それ
5565 に追加設定をしたりできるようにするため、ユーザのホームディレクトリ
5566 内のディレクトリ "after" を検索する。
5568 Note オプション 'path' と違い、ワイルドカードのうち "**" 等は使えない
5569 ことに注意。普通のワイルドカードは使えるが、ランタイムファイルの検索が
5570 目に見えて遅くなることがある。速度を向上させるには、設定する項目の数を
5571 なるべく少なくし、ワイルドカードの使用を避けること。
5574 :set runtimepath=~/vimruntime,/mygroup/vim,$VIMRUNTIME
5575 < こうすると、ディレクトリ "~/vimruntime" (ユーザの個人的Vimランタイムファ
5576 イルを格納) を最初に検索し、次にディレクトリ "/mygroup/vim" (グループ
5577 共通の設定ファイルを格納) を、最後に "$VIMRUNTIME" (付属ランタイムファ
5579 付属ランタイムファイルを使えるようにするため、どこかに必ず環境変数
5580 $VIMRUNTIME を指定するべきだろう。付属ランタイムファイルの代わりに使う
5581 ファイルを置くディレクトリは、環境変数 $VIMRUNTIME の前に指定すればよ
5582 い。付属ランタイムファイルによる設定に追加するためのファイルを置くディ
5583 レクトリは、環境変数 $VIMRUNTIME の後に指定すればよい。
5584 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
5585 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
5588 'scroll' 'scr' 数値 (既定では、ウィンドウ高の半分)
5590 コマンド CTRL-U や CTRL-D でスクロールする行数。ウィンドウのサイズが変
5591 わると、ウィンドウの行数の半分に設定される。CTRL-U や CTRL-D を、カウ
5592 ントを指定して使うと、カウントはオプション 'scroll' の値として使われる。
5593 ":set scroll=0" とすると、値はウィンドウ高の半分に戻る。 {Vi では微妙
5594 に違う: オプション 'scroll' ではファイル上の行数ではなく、画面上の行数
5595 を指定していた。行の折り返しがあるときに違いが出る}
5597 *'scrollbind'* *'scb'* *'noscrollbind'* *'noscb'*
5598 'scrollbind' 'scb' 切替 (既定ではオフ)
5601 {Vi mが |+scrollbind| 機能付きでコンパイルされたときの
5603 |scroll-binding| も参照。オンのとき、カレントウィンドウは他のスクロー
5604 ル同調中ウィンドウ (このオプションがオンになっているウィンドウ) と同じ
5605 だけスクロールする。このオプションは、ファイルの2個のヴァージョン間の
5606 違いを見るのに便利である。オプション 'diff' を参照。
5607 このオプションがどのように解釈されるかを決定するオプションについては、
5608 オプション 'scrollopt' を参照。
5609 ウィンドウを分割して他のファイルを編集すると、ほとんどの場合このオプショ
5610 ンはオフになる。よって ":split | edit file" はウィンドウを2つに分割し、
5611 scroll-binding を設定するが、":split file" はそうならない。
5613 *'scrolljump'* *'sj'*
5614 'scrolljump' 'sj' 数値 (既定では 1)
5617 カーソルが画面外に出たときにスクロールする行数の最小値 (例えばコマンド
5618 "j" 等によって)。スクロールコマンド (例えば CTRL-E, CTRL-D) には使われ
5619 ない。ユーザのターミナルのスクロールがとても遅いときに便利である。
5620 -1 から -100 までの負の数に設定すると、ウィンドウの高さのパーセンテー
5621 ジとして扱われる。つまり -50 はウィンドウの高さの半分スクロールする。
5622 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときは 1 にな
5625 *'scrolloff'* *'so'*
5626 'scrolloff' 'so' 数値 (既定では 0)
5629 カーソルの上または下には、最低でもこのオプションに指定した数の行が表示
5630 される。これにより、編集中の箇所の周辺のテキストを見ることができる。と
5631 ても大きい値 (999等) にすると、カーソルの置かれた行は常にウィンドウの
5632 中央に表示される (ファイル先頭または末尾にいるときと、長い行が折り返さ
5634 水平スクロールについてはオプション 'sidescrolloff' を参照。
5635 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときは 0 にな
5638 *'scrollopt'* *'sbo'*
5639 'scrollopt' 'sbo' 文字列 (既定では "ver,jump")
5641 {Vi mが |+scrollbind| 機能付きでコンパイルされたときの
5644 スクロール同調中ウィンドウ (訳注: オプション 'scrollbind' がオンのウィ
5645 ンドウ) の動作を設定するキーワードの、コンマ区切りのリスト。'sbo' は
5646 ScrollBindOptions の略である。
5647 指定可能なキーワードは以下の通りである。
5648 ver 同調中ウィンドウの垂直スクロールを同調させる
5649 hor 同調中ウィンドウの水平スクロールを同調させる
5650 jump これは垂直スクロールにおいて、2個のウィンドウ間の
5651 offset に適用される。この offset とは同調中ウィンドウ
5652 に表示されているテキストの先頭行のずれのことである。
5653 ウィンドウ内を動き回るときは、別の同調中ウィンドウの表
5654 示区域が、バッファの先頭より前またはバッファの末尾より
5655 後ろに達してしまうかもしれない。それでも offset は変更
5656 されず、カーソルが戻ってきたときは、同調中ウィンドウは
5657 可能ならば求められる位置にスクロールしようとする。
5658 カレントウィンドウを変更したときは、相対 offset を使っ
5660 1. 値に "jump" が含まれていないとき、新しくカレントウィ
5661 ンドウになったウィンドウのスクロール位置により相対
5662 offset が調節される。別のウィンドウに戻ったときは、
5664 2. 値に "jump" が含まれているとき、同じ相対オフセット
5665 を保つために他のウィンドウもスクロールする。他のウィ
5666 ンドウに戻ったときも、同じ相対 offset を使う。
5667 ("jump" についての訳注: 100行のファイル "short" と200行のファイル
5668 "long" をウィンドウ分割で並べ、1行目を表示させたまま共に 'scrollbind'
5669 をオンにする。"long" を開いているウィンドウで150行目に移動すると、
5670 "short" に150行目はないのだから、ウィンドウの同調が崩れる。具体的には、
5671 "short" の方だけ100行目を表示したままになる。しかしそのまま "long" の
5672 50行目に移動すると、何事もなかったかのように "short" のウィンドウも50
5673 行目を表示する。しかし "long" の150 行目に移動した時点でカーソルを
5674 "short" のウィンドウ (の100行目) に移すと、"jump" によって違いが出る。
5675 1. では「"long" では150行目、"short" では100行目」という状態が新たな基
5676 準となり、"short" のウィンドウで50行目に移ると、"long" のウィンドウは
5677 とにかく50行バック、というわけで100行目を表示する。2. では「1行目同士
5678 を合わせる」という基準は変わらず、やはり100行目同士を合わせろ、という
5679 わけでウィンドウを移って "short" の100行目に着いた瞬間に "long" のウィ
5680 ンドウも100行目を表示する。話を簡単にするために始めは共に1行目を表示し
5681 ているとしたが、始めがずれているとそれが基準となることに注意)
5683 |scroll-binding| も参照。
5684 差分モードでは、たとえ "ver" が含まれていなくても常に垂直スクロール同
5687 *'sections'* *'sect'*
5688 'sections' 'sect' 文字列 (既定では "SHNHH HUnhsh")
5690 Nroff (訳注: UNIXで使われる画面整形システム) で使われる、章を分けるた
5691 めのマクロを指定する。値は2文字の組である (|object-motions| を参照)。
5692 既定では、章は nroff マクロの ".SH", ".NH", ".H", ".HU", ".nh" および
5695 *'secure'* *'nosecure'* *E523*
5696 'secure' 切替 (既定ではオフ)
5699 オンのとき、コマンド ":autocmd" やシェルコマンド、書き込みコマンドがカ
5700 レントディレクトリ内のファイル ".vimrc" や ".exrc" では使用できなくな
5701 り、マッピングコマンドも表示されるようになる。問題が起きることはないと
5702 分かっているときか、オプション 'exrc' がオフのときにのみこのオプション
5704 Unixでは、このオプションはファイル ".vimrc" または ".exrc" の所有者が
5705 ユーザ自身でないときのみ使われる。これはユーザが "chown" を使えるシス
5706 テムでは危険である。そのときにはユーザのファイル ~/.vimrc の末尾で
5707 'secure' をオンにしておいた方がよい。
5708 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
5709 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
5711 *'selection'* *'sel'*
5712 'selection' 'sel' 文字列 (既定では "inclusive")
5715 このオプションは、選択時の動作を設定する。これはVisualモードとSelect
5722 「行末の後」というのは、カーソルを行末より1文字後ろに置けることを表す。
5723 「末尾に操作」というのは、選択領域の末尾の文字が操作を受けることを表す。
5724 例えば、選択領域の削除に "x" が使われたときなどに違いが出る。
5725 "exclusive" に設定していると、'virtualedit' が空のときノーマルモードか
5726 ら選択を開始し、末尾から後方に選択すると行末の文字を含めることができな
5729 オプション 'selection' は、コマンド |:behave| によって設定される。
5731 *'selectmode'* *'slm'*
5732 'selectmode' 'slm' 文字列 (既定では "")
5735 値はキーワードのコンマ区切りのリストをである。キーワードは領域選択が開
5736 始されたときのうち、どの場合でVisualモードでなくSelectモードを開始する
5738 指定可能なキーワードは以下の通りである。
5740 key シフトキーと特別なキーの同時押しをしたとき
5741 cmd コマンド "v", "V" または CTRL-V の使用時
5743 オプション 'selectmode' はコマンド |:behave| で設定される。
5745 *'sessionoptions'* *'ssop'*
5746 'sessionoptions' 'ssop' 文字列 (既定では "blank,buffers,curdir,folds,
5747 help,options,tabpages,winsize")
5750 {Vi mが |+mksession| 機能付きでコンパイルされたときの
5752 コマンド |:mksession| の効果を変更する。値はキーワードのコンマ区切りの
5753 リストである。キーワードは、ある項目の保存と復元を有効にする。
5756 buffers ウィンドウに表示されたバッファだけでなく、隠れバッファ
5757 と、リストに載っているだけで読み込まれていないバッファ
5759 folds 手動で作られた折り畳み、折り畳みの開閉の区別、折り畳み
5761 globals 大文字で始まり、最低1個の小文字を含む名前のグローバル
5762 変数。文字列型と数値型の変数のみ保存される。
5764 localoptions ウィンドウまたはバッファに対してローカルなオプションと
5765 マッピング (ローカルなオプションのグローバルな値ではな
5767 options 全てのオプションとマッピング (ローカルなオプションのグ
5769 resize Vimのウィンドウのサイズ: 'lines' と 'columns' の値
5770 sesdir セッションファイルがおかれているディレクトリが、カレン
5771 トディレクトリになる (ネットワーク越しに、異なったシス
5772 テムからアクセスを受けるプロジェクトでは便利である)
5773 slash ファイル名内の '\' がスラッシュに置換される
5774 tabpages 全タブページ。これが含まれていないと、カレントタブペー
5775 ジのみが復元される。そのため、タブページごとに別々のセッ
5777 unix WindowsやDOS上でも、Unix形式の end-of-line (1個の
5779 winpos Vimのウィンドウ全体の位置
5782 "curdir" と "sesdir" の両方を含めないこと。
5783 "curdir" も "sesdir" も含まれていないときは、ファイル名は絶対パスで保
5785 "slash" と "unix" は、Windows上でセッションファイルをUnixと共有すると
5786 きに便利である。Unix版のVimはdos形式のスクリプトを読み込めないが、
5787 Windows版のVimはunix形式のスクリプトを読み込めるからだ。
5789 *'shell'* *'sh'* *E91*
5790 'shell' 'sh' 文字列 (既定では $SHELL または "sh",
5791 MS-DOSとWin32では: "command.com" または
5792 "cmd.exe", OS/2では: "cmd")
5794 "!" や ":!" 等のコマンドで使うシェルの名前。この値を変えたときは、以下
5795 のオプションも調べること: 'shelltype', 'shellpipe', 'shellslash',
5796 'shellredir', 'shellquote', 'shellxquote', 'shellcmdflag'
5797 コマンドには引数を与えることができる。例えば "csh -f" である。
5798 値に空白や '\' を含める方法については、|option-backslash| を参照。環境
5799 変数は展開される |:set_env|。
5800 シェルの名前が空白を含むときは、それを引用符で挟む必要があるだろう。例: >
5801 :set shell=\"c:\program\ files\unix\sh.exe\"\ -f
5802 < Note 引用符にそれぞれ付けられた '\' (コメントの開始を防ぐため) と空白
5803 にそれぞれ付けられた '\' (値の終わりと間違えないため) に注意。
5804 Note また "-f" は引用符の中に入っていないことにも注意。それはコマンド
5805 名の一部ではないからである。またVimはパスの区切りに使われている '\' を
5807 32ビットのDOS (DJGPP) では、環境変数 $DJSYSFLAGS を設定することで外部
5808 コマンドの実行方法を変えられる。DJGPPのファイル libc.inf を参照。
5809 MS-Windowsでは、実行ファイルの名前が ".com" で終わるときは ".com" まで
5810 含めなければならない。つまりシェルを "command.com" や "4dos.com" に設
5811 定すると正しく機能するが、"command" や "4dos" に設定すると、必ずしも全
5812 てのコマンドに対しては動作しなくなる (例えばフィルタコマンド)。
5813 理由は不明だが、"4dos.com" を使ったときはカレントディレクトリが "C:\"
5814 に変更される。これを防ぐには 'shell' を次のようにすること。 >
5815 :set shell=command.com\ /c\ 4dos
5816 < 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
5817 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
5819 *'shellcmdflag'* *'shcf'*
5820 'shellcmdflag' 'shcf' 文字列 (既定では "-c",
5821 MS-DOSとWin32で 'shell' に
5825 "!" や ":!" 等のコマンドを実行するためにシェルに渡されるフラグ。例えば、
5826 "bash.exe -c ls" や "command.com /c dir" である。MS-DOS系のシステムで
5827 は、ユーザが必ずこのオプションを設定しなくともよいように、既定値はオプ
5828 ション 'shell' に従って設定される。OS/2では使われない (EMXは自分でこれ
5829 を理解する)。値に空白や '\' を含める方法については、|option-backslash|
5830 を参照。|dos-shell| も参照。
5831 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
5832 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
5834 *'shellpipe'* *'sp'*
5835 'shellpipe' 'sp' 文字列 (既定では ">", "| tee", "|& tee" または
5839 {Vi mが |+quickfix| 機能付きでコンパイルされたときのみ
5841 コマンド ":make" の出力をエラーファイルに導くために使われる文字列。
5842 |:make_makeprg|も参照。値に空白や '\' を含める方法については、
5843 |option-backslash| を参照。
5844 必要であれば、一時ファイルの名前は "%s" で参照できる (値に "%s" が1個
5845 も含まれていなければ、一時ファイル名は自動的に追加される)。
5846 AmigaとMS-DOSでの既定値は ">" である。出力はファイルに直接保存され、ス
5848 Unixでの既定値は "| tee" である。コンパイラからの標準出力がファイルに
5849 保存され、画面にも表示される。初期化の後にオプション 'shell' が "csh"
5850 か "tcsh" だったときは、既定値は "|& tee" である。'shell' が "sh",
5851 "ksh", "zsh" か "bash" のときは、既定値は "2>&1| tee" である。つまり標
5853 このオプションの初期化は、ファイル ".vimrc" の読み込みと他の初期化の後
5854 に行われる。これは 'shell' がその間に設定されていたときは、'shellpipe'
5855 を自動的に変更するためである。ただし 'shellpipe' がユーザ自らによって
5856 設定されていたときは、自動設定は行われない。
5857 'shellpipe' が空のときは、":make" の出力はリダイレクトされない。この設
5858 定は 'makeprg' のプログラムが自分で 'makeef' に書き込んでくれるときに
5859 便利である。パイプ処理はしたくないが 'makeef' を含みたいときには、
5860 'shellpipe' を1個の空白に設定すること。空白の前には ":set sp=\ " のよ
5861 うに '\' を置くことを忘れないこと。
5862 将来はフィルタ処理にはパイプが使われるようになり、このオプションは時代
5863 遅れになるだろう (少なくともUnixでは)。
5864 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
5865 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
5867 *'shellquote'* *'shq'*
5868 'shellquote' 'shq' 文字列 (既定では ""; MS-DOSとWin32で 'shell' に
5872 "!" や ":!" 等のコマンドでコマンドをシェルに渡すときに、コマンドを囲む
5873 引用符(の列)。リダイレクトの指示は常に引用符の外側に置かれる。リダイレ
5874 クトの指示を中に含めるには、オプション 'shellxquote' を参照。両方のオ
5875 プションを設定するのは、おそらく良い方法ではない。
5876 既定値は空である。MS-DOS系のシステムの、MKS Korn Shell や bash 等のサー
5877 ドパーティ製のシェルに対してのみ便利である。それらのシェルでは引用符を
5878 "\"" とするべきである。ユーザが必ずこのオプションを設定しなくともよい
5879 ように、既定値は 'shell' に従って設定される。|dos-shell| を参照。
5880 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
5881 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
5883 *'shellredir'* *'srr'*
5884 'shellredir' 'srr' 文字列 (既定では ">", ">&" or ">%s 2>&1")
5887 フィルタコマンドの出力を一時ファイルに導くために使われる文字列。|:!|も
5888 参照。値に空白や '\' を含める方法については、|option-backslash| を参照。
5889 必要であれば、一時ファイルの名前は "%s" で参照できる (このオプションの
5890 値に "%s" が1個も含まれていなければ、一時ファイル名は自動的に追加され
5892 既定値は ">" である。Unixでは、初期化の後にオプション 'shell' が
5893 "csh", "tcsh" または "zsh" だったときは、既定値は ">&" になる。'shell'
5894 が "sh", "ksh" または "bash" だったときは、既定値は ">%s 2>&1" になる。
5896 Win32では、Unixと同様のチェックがなされ、加えて値が "cmd" であるかどう
5897 か調べられる。そのときは既定値は ">%s 2>&1" になる。また ".exe" 付きの
5899 このオプションの初期化は、ファイル ".vimrc" の読み込みと他の初期化の後
5900 に行われる。これは 'shell' がその間に設定されていたときは、
5901 'shellredir' を自動的に変更するためである。ただし 'shellredir' がユー
5902 ザ自らによって設定されていたときは、自動設定は行われない。
5903 将来はフィルタ処理にはパイプが使われるようになり、このオプションは時代
5904 遅れになるだろう (少なくともUnixでは)。
5905 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
5906 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
5908 *'shellslash'* *'ssl'* *'noshellslash'* *'nossl'*
5909 'shellslash' 'ssl' 切替 (既定ではオフ)
5912 {Vi mのMSDOS, MS-Windows, OS/2版でのみ有効}
5913 オンのときは、ファイル名の展開にスラッシュが使われる。これは
5914 command.com や cmd.exe の代わりにUnix系のシェルを使うときに便利である。
5915 '\' も入力できるが、Vimによってスラッシュに変換される。
5916 Note このオプションをオンにしたりオフにしても、すでにVim内に読み込まれ
5917 たファイル名には影響がないので、完全を期すためにはこのオプションはどの
5918 ファイルを開くのよりも先に設定する必要があることに注意。この点は将来変
5920 'shellslash' はパスの区切りとして '\' が使われるときだけ働く。これをテ
5922 if exists('+shellslash')
5924 *'shelltemp'* *'stmp'* *'noshelltemp'* *'nostmp'*
5925 'shelltemp' 'stmp' 切替 (Vi の既定はオフ, Vim の既定はオン)
5928 オンのときは、シェルコマンドに一時ファイルを使う。オフのときはパイプを
5929 使う。オフであってもパイプが使えない場合は一時ファイルを使う。
5930 現在のところパイプは Unix でのみサポートされている。これを確認するには
5932 :if has("filterpipe")
5933 < パイプを使うことの利点は、一時ファイルを他人に読み取られないことと、
5934 'shell' のプログラムがリダイレクトをサポートしていなくてもよいことである。
5935 一時ファイルを使うことの利点は、ファイルタイプとエンコーディングを判別
5937 'shelltemp' がオフのときは自動コマンドイベント |FilterReadPre|,
5938 |FilterReadPost|, |FilterWritePre|, |FilterWritePost| が発生しない。
5940 *'shelltype'* *'st'*
5941 'shelltype' 'st' 数値 (既定では 0)
5943 {Vi にはない} {Vi mのAmiga版のみ}
5944 Amigaでは、このオプションはシェルを使うコマンドの実行方法に影響する。
5946 2 または 3: 行のフィルタ処理にのみシェルを使う
5947 4 または 5: コマンド ':sh' にのみシェルを使う
5948 シェルを使わないときは、コマンドは直接実行される。
5950 0 または 2: "シェル名 'shellcmdflag' コマンド" で外部コマンドを実行
5951 1 または 3: "シェル名 コマンド" で外部コマンドを実行
5953 *'shellxquote'* *'sxq'*
5954 'shellxquote' 'sxq' 文字列 (既定では "";
5955 Win32で 'shell' に "sh" が含まるなら: "\""
5956 Unixで system() を使っているなら: "\"")
5959 "!" や ":!" 等のコマンドでコマンドをシェルに渡すときに、コマンドを囲む
5960 引用符(の列)。リダイレクトの指示もこの中に含む。リダイレクトの指示を含
5961 めないようにするには、オプション 'shellquote' を参照。両方のオプション
5962 を設定するのは、おそらく良い方法ではない。
5963 既定値は空である。Win32系のシステムの、MKS Korn Shell や bash 等のサー
5964 ドパーティ製のシェルに対してのみ便利である。それらのシェルでは引用符を
5965 "\"" とするべきである。ユーザが必ずこのオプションを設定しなくともよい
5966 ように、既定値は 'shell' に従って設定される。 |dos-shell| を参照。
5967 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
5968 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
5970 *'shiftround'* *'sr'* *'noshiftround'* *'nosr'*
5971 'shiftround' 'sr' 切替 (既定ではオフ)
5974 インデントをオプション 'shiftwidth' の値の倍数に丸める。コマンド ">"
5975 と "<" に適用される。Insertモードでの CTRL-T と CTRL-D では、インデン
5976 トは常に 'shiftwidth' の倍数に丸められる (これはVi互換の動作である)。
5977 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
5980 *'shiftwidth'* *'sw'*
5981 'shiftwidth' 'sw' 数値 (既定では 8)
5983 (自動) インデントの各段階に使われる空白の数。オプション 'cindent', コ
5984 マンド |>>|, |<<| 等に使われる。
5985 (訳注: 'shiftwidth' は自動インデントや "<<", ">>" でずれる幅。
5986 'softtabstop' はタブキーやバックスペースキーでカーソルが動く幅。
5987 'tabstop' は画面上でタブ文字が占める幅)
5989 *'shortmess'* *'shm'*
5990 'shortmess' 'shm' 文字列 (Vimの既定値: "filnxtToO", Viの既定値: "",
5994 このオプションは、コマンド CTRL-G 等によるファイル関連のメッセージで、
5995 「継続」プロンプト |hit-enter| を避けるのに役立つ。またその他のメッセー
5999 f "(file 3 of 5)" の代わりに "(3 of 5)" を表示。
6000 i "[最終行が不完全]" の代わりに "[noeol]" を表示。
6001 l "999 行, 888 文字" の代わりに "999L, 888C" を表示。
6002 m "[変更あり]" の代わりに "[+]" を表示。
6003 n "[新ファイル]" の代わりに "[新]" を表示。
6004 r "[読込専用]" の代わりに "[読専]" を表示。
6005 w 書き込みコマンドには "書込み" の代わりに "[w]" を、コマンド
6006 ':w >> file' には "追加" の代わりに "[a]" を表示。
6007 x "[dosフォーマット]" の代わりに "[dos]", "[unixフォーマット]"
6008 の代わりに "[unix]", "[マックフォーマット]" の代わりに
6012 o ファイルの書き込み時のメッセージを、その後のファイルの読み込み
6013 時のメッセージで上書きする (":wn" を使うときやオプション
6014 'autowrite' がオンのときに便利である)
6015 O ファイルの読み込み時のメッセージや Quickfix 関係のメッセージ
6016 (例えば ":cn") がその前のメッセージを必ず上書きする。
6017 s 「下まで検索したので上に戻ります」と「上まで検索したので下に戻
6019 t ファイル間連のメッセージが長すぎてコマンドラインに収まらないと
6020 きは、先頭を切り詰める。先頭には "<" が表示される。Exモードで
6022 T その他ののメッセージが長すぎてコマンドラインに収まらないときは、
6023 中央を切り詰める。中央には "..." が表示される。Exモードでは無
6025 W ファイルの書き込み時に "書込み" や "[w]" を表示しない。
6026 A スワップファイルがすでにあることが発見されたときに「注意」メッ
6028 I Vimの開始時に挨拶メッセージを表示しない |:intro|。
6030 このオプションはバッファを変更するとき <Enter> を打ち込むのを避ける機
6031 会を提供する。が、表示の余裕がある限り有益なメッセージを表示する。
6032 'shm' が空のときと同じようにメッセージ全体を表示するには、コマンド
6036 shm=a メッセージを省略するが内容までは省略しない
6037 shm=at メッセージを省略し、必要があれば内容も切りつめる
6039 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはViの既定
6040 値に、オフのときはVimの既定値になるので注意。
6042 *'shortname'* *'sn'* *'noshortname'* *'nosn'*
6043 'shortname' 'sn' 切替 (既定ではオフ)
6045 {Vi とMS-DOS版のVimにはない}
6046 ファイル名が8文字に3文字の拡張子を付けたものであると仮定する。ファイル
6047 名には複数のドット '.' は使えない。オンならば、拡張子 (".~" または
6048 ".swp") を付けるときにはファイル名の中のドットは下線 '_' に置き換えら
6049 れる。このオプションはMS-DOS版では無効である。なぜなら当然常にオンであ
6050 るからだ。このオプションは、ファイルをMS-DOS互換のシステム (例えば
6051 messydos や crossdos) 上で編集するときに便利である。Win32のGUI版を使っ
6052 ているときは、このオプションは常に既定ではオンである (訳注: いや、オフ
6055 *'showbreak'* *'sbr'* *E595*
6056 'showbreak' 'sbr' 文字列 (既定では "")
6059 {Vi mが |+linebreak| 機能付きでコンパイルされたときの
6061 折り返された行の先頭に表示する文字列。"> " や "+++ " に設定すると便利
6064 < スペースの前にバックスラッシュをつけてエスケープしていることに注
6065 意。次のようにするともっと簡単である: >
6066 :let &showbreak = '+++ '
6067 < <Tab> 文字とコンマ以外の、printable な文字 (訳注: 文書先頭を参照) のみ
6068 が指定できる (将来のヴァージョンでは、行末に表示される部分と行頭に表示
6069 される部分の区切りにコンマが使われるかもしれない)。
6070 この文字列は、オプション'highlight' のフラグ'@' に従って強調表示される。
6071 Note 'showbreak' の文字列の次にタブ文字が来たときは、表示方法が異なる
6073 'showbreak' の文字列を行番号の間に表示したいときは、'cpoptions' にフラ
6076 *'showcmd'* *'sc'* *'noshowcmd'* *'nosc'*
6077 'showcmd' 'sc' 切替 (Vimの既定値: オン、Unixでの既定値: オフ、
6081 {Vi mが |+cmdline_info| 機能付きでコンパイルされたとき
6083 コマンド (の一部) を画面の最下行に表示する。ユーザのターミナルの表示が
6085 Visualモードでは、選択領域のサイズが以下のように表示される。
6086 - 1行の中で選択しているときは、文字数を表示。
6087 - 2行以上にわたって選択しているときは、行数を表示。
6088 - 矩形選択のときは、画面上の文字数、つまり行数×列数を表示。
6089 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはViの既定
6090 値に、オフのときはVimの既定値になるので注意。
6092 *'showfulltag'* *'sft'* *'noshowfulltag'* *'nosft'*
6093 'showfulltag' 'sft' 切替 (既定ではオフ)
6096 Insertモードでタグファイルから単語補完をするとき (|ins-completion| を
6097 参照)、タグ名と整理された検索パターン (あれば) の両方をマッチする限り
6098 表示する。そのため、C言語の関数にマッチすれば、どのような引数を必要と
6099 するかのテンプレートを見ることができる (コーディングスタイルが適当なも
6101 Note: 'completeopt' に "longest" を含めている場合はこれを同時に使うこ
6102 とはできない。検索パターンからの補完がタイプされたテキストにマッチしな
6105 *'showmatch'* *'sm'* *'noshowmatch'* *'nosm'*
6106 'showmatch' 'sm' 切替 (既定ではオフ)
6108 閉じ括弧が入力されたとき、対応する開き括弧にわずかの間ジャンプする。マッ
6109 チした括弧が画面上に見えているときのみジャンプする。マッチを表示する時
6110 間はオプション 'matchtime' で設定できる。
6111 マッチする閉じ括弧がないときは、ビープ音が鳴る (マッチが見えても見えな
6112 くても)。このオプションは、'paste' がオンのときはオフになる。
6113 'cpoptions' にフラグ 'm' が含まれていないときは、ジャンプ中に文字を入
6114 力するとカーソルがすぐに元の場所に戻る。
6115 マッチの表示時のカーソルの形状や点滅方法については、'guicursor' の
6117 オプション 'matchpairs' によって対応する文字を指定することができる。対
6118 応する括弧を探すときは 'rightleft' と 'revins' が適用される。
6119 カーソル下の括弧に対応する括弧を強調させる方法については matchparen プ
6120 ラグインを参照 |pi_paren.txt|。
6121 Note: このオプションの省略形式の名前の使用には、保護者への説明が望まれ
6124 *'showmode'* *'smd'* *'noshowmode'* *'nosmd'*
6125 'showmode' 'smd' 切替 (Vimの既定値: オン、Viの既定値: オフ)
6127 Insertモード、ReplaceモードまたはVisualモードで最終行にメッセージを表
6128 示する。このメッセージの強調表示の設定には、オプション 'highlight' の
6130 |XIM| が使用可能なときは、メッセージに "XIM" が含まれる。しかしこれは
6131 実際に XIM が起動しているということではない。特に 'imactivatekey' が設
6133 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはViの既定
6134 値に、オフのときはVimの既定値になるので注意。
6136 *'showtabline'* *'stal'*
6137 'showtabline' 'stal' 数値 (既定では 1)
6140 {Vi mが +windows 機能付きでコンパイルされたときのみ利
6142 このオプションは、いつタブページのラベルを表示するかを指定する。
6144 1: 2個以上のタブページがあるときのみ表示
6146 これは GUI 版と非 GUI 版両方に適用される。
6147 タブページについて詳しくは |tab-page| を参照。
6149 *'sidescroll'* *'ss'*
6150 'sidescroll' 'ss' 数値 (既定では 0)
6153 水平スクロールの刻み幅。オプション 'wrap' がオフでカーソルが画面外に出
6155 値が 0 のときはカーソルを画面の中央に置くようにスクロールする。
6156 遅いターミナルを使っているときは、大きい値または 0 に設定すること。速
6157 いターミナルを使っているときは小さい値または 1 に設定すること。コマン
6158 ド "zh" と "zl" には使われない。
6160 *'sidescrolloff'* *'siso'*
6161 'sidescrolloff' 'siso' 数値 (既定では 0)
6164 オプション 'nowrap' がオフのとき、カーソルの右または左には、最低でもこ
6165 の数だけの列が表示される。'sidescroll' を 1 以上に設定しているときにこ
6166 のオプションも 1 以上にすると、水平スクロールをしている周辺のテキスト
6167 が見えるようになる (行頭の近くにいるとき以外)。とても大きい値 (999等)
6168 にすると、カーソルの置かれた列は常にウィンドウの中央に表示される (行頭
6170 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときは 0 にな
6173 例: 次の例のように、このオプションを 'sidescroll' と 'listchars' と一
6174 緒に設定し、カーソルを "extends" の文字の上に決して来ないようにし
6177 :set nowrap sidescroll=1 listchars=extends:>,precedes:<
6178 :set sidescrolloff=1
6181 *'smartcase'* *'scs'* *'nosmartcase'* *'noscs'*
6182 'smartcase' 'scs' 切替 (既定ではオフ)
6185 検索パターンが大文字を含んでいたらオプション 'ignorecase' を上書きする。
6186 検索パターンがキーボードから打ち込まれたときに 'ignorecase' がオンの場
6187 合にのみ使われる。適用されるコマンドは "/", "?", "n", "N", ":g", ":s"
6188 である。"*", "#", "gd" やタグ検索などには適用されない。"*" や "#" の後
6189 で "/" を使い、検索パターンの履歴を呼び出して <Enter> を打ち込むことで、
6190 'smartcase' の効果を適用することができる。
6191 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
6194 *'smartindent'* *'si'* *'nosmartindent'* *'nosi'*
6195 'smartindent' 'si' 切替 (既定ではオフ)
6198 {Vi mが |+smartindent| 機能付きでコンパイルされたとき
6200 新しい行を作ったときに高度な自動インデント smart autoindenting を行う。
6201 C言語系のプログラミング言語で有効だが、他のプログラミング言語にも使え
6202 る。オプション 'cindent' でも似たことができ、より多くの場面で適切に動
6203 作するが、'cindent' の方がこちらより厳密である。 |C-indenting| を参照。
6204 'cindent' がオンのときは、'smartindent' をオンにしても効果はない。
6205 'indentexpr' も同様の効果を持つが、こちらはさらに高度である。
6206 'smartindent' を使うときは、'autoindent' もオンに設定するべきである。
6207 インデントは、以下のときに自動的に挿入される。
6208 - '{' で終わる行で新しい行を作ったとき。
6209 - 'cinwords' 内のキーワードで始まる行の次に新しい行を作ったとき。
6210 - '}' で始まる行の上に新しい行を作ったとき (コマンド "O" のみ)。
6211 新しい行の先頭に '}' を入力すると、そこのインデントは対応する '{' と等
6213 新しく作った行の最初の文字が '#' のとき、その行のインデントは取り除か
6214 れ、'#' は最前列に置かれる。次の行のインデントは '#' の行の前と同じに
6215 なる。こうしてほしくないなら、次のマッピングを使うこと。
6217 ここで ^H は CTRL-V CTRL-H と打ち込むと入力される。
6218 コマンド ">>" を使ったとき、'#' で始まる行は右に移動しない。
6219 NOTE: 'smartindent' は、'compatible' がオンのときはオフに設定されるの
6220 で注意。また'paste' がオンのときは高度なインデントは使えないことも注意。
6222 *'smarttab'* *'sta'* *'nosmarttab'* *'nosta'*
6223 'smarttab' 'sta' 切替 (既定ではオフ)
6226 オンのときは、行頭の余白内で <Tab> を打ち込むと、'shiftwidth' の数だけ
6227 空白が挿入される。他の場所では 'tabstop' または 'softtabstop' の数だけ
6228 空白が挿入される。<BS> を使うと行頭の 'shiftwidth' 分のスペースを削除
6230 オフのときは、<Tab> を打ち込むと常に 'tabstop' または 'softtabstop' の
6231 数だけ空白が挿入される。'shiftwidth' はテキストを右左にずらすときのみ
6232 使われる|shift-left-right|。
6233 挿入される文字 (タブ文字または空白) は 'expandtab' によって変わる。
6234 |ins-expandtab| も参照。'expandtab' がオフのときは、 <Tab> を打ち込む
6235 と空白の数が最小になる (訳注: できる限り空白をタブ文字で置き換える)。
6236 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
6239 *'softtabstop'* *'sts'*
6240 'softtabstop' 'sts' 数値 (既定では 0)
6243 <Tab> の挿入や <BS> の使用等の編集操作をするときに、<Tab> が対応する空
6244 白の数。(訳注: このオプションの長さの) <Tab> が挿入される「ように思え
6245 る」が、実は空白と <Tab> の両方が混ざって使われている。このオプション
6246 は、'tabstop' を標準の 8 に設定したまま、それが 'softtabstop' の値に設
6247 定されているかのように編集作業をしたいときに便利である。しかしコマンド
6248 "x" 等は実際の文字に対して動作する。
6249 このオプションが 0 になると、この機能は無効になる (訳注: 一番分かりや
6250 すい違いは、<BS> を打ち込んだときにどんな文字も1文字ずつ消えていく)。
6251 このオプションは、'paste' がオンのときは 0 になる。
6252 |ins-expandtab| も参照。'expandtab' がオフのときは、<Tab> を打ち込むと
6253 空白の数が最小になる (訳注: できる限り空白をタブ文字で置き換える)。
6254 'cpoptions' にフラグ 'L' を含めると、'list' がオンのとき、タブの扱い方
6256 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときは 0 にな
6258 (訳注: 'shiftwidth' は自動インデントやコマンド "<<", ">>" でずれる幅。
6259 'softtabstop' は <Tab> や <BS> を打ち込んだときにカーソルが動く幅。
6260 'tabstop' は画面上でタブ文字が占める幅の設定)
6262 *'spell'* *'nospell'*
6266 {Vi mが |+syntax| 機能付きでコンパイルされたときのみ利
6268 これがオンのときはスペルチェックが行われる。|spell| を参照。
6269 その言語は 'spelllang' で指定する。
6271 *'spellcapcheck'* *'spc'*
6272 'spellcapcheck' 'spc' 文字列 (既定では "[.?!]\_[\])'" \t]\+")
6275 {Vi mが |+syntax| 機能付きでコンパイルされたときのみ利
6277 文の末尾を見つけるのに使うパターン。その次の単語が大文字で始まるかどう
6278 かチェックされる。大文字でなければ、その単語が SpellCap |hl-SpellCap|
6279 で強調される (その単語がスペリングミスともみなされていなければ)。
6280 このチェックを行いたくなければ、このオプションを空にすること。
6281 'spell' がオンのときだけ適用される。
6282 特殊な文字について注意すること。スペースとバックスラッシュを含める方法
6283 については |option-backslash| を参照。
6284 言語に応じて自動的にこのオプションをオンにする方法については
6287 *'spellfile'* *'spf'*
6288 'spellfile' 'spf' 文字列 (既定では空)
6291 {Vi mが |+syntax| 機能付きでコンパイルされたときのみ利
6293 コマンド |zg|, |zw| で単語を追加するための単語リストファイルの名前。こ
6294 のファイル名の末尾は ".{encoding}.add" でなければならない。ここにパス
6295 を含める必要がある。そうしないと、カレントディレクトリにそのファイルが
6298 このオプションの値はファイル名のコンマ区切りのリストであってもよい。
6299 コマンド |zg| と |zw| に与えるカウントによって、そのリストのどれにアク
6300 セスするかを指定することができる。これによって、個人用の単語リストファ
6301 イルとプロジェクト用の単語リストファイルを使い分けることができる。
6302 このオプションが空なのに単語が追加されたときは、Vim が自動的に値を設定
6303 する: 書き込み可能な最初の 'runtimepath' のディレクトリを使用する。そ
6304 こに "spell" というディレクトリがなければ作成する。ファイル名には
6305 'spelllang' に現れる最初の言語名が使われ、地域名は無視される。
6306 そうして作られる ".spl" ファイルがスペルチェックに作られる。このファイ
6307 ルは 'spelllang' に入っていなくてもよい。
6308 普通は全ての地域に対して1つのファイルが使われるが、望むなら地域名を追
6309 加することもできる。しかしその場合、'spellfile' がそのファイル名に設定
6310 されているときだけ使われる。'spelllang' のエントリに対しては地域名を省
6312 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
6313 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
6315 *'spelllang'* *'spl'*
6316 'spelllang' 'spl' 文字列 (既定では "en")
6319 {Vi mが |+syntax| 機能付きでコンパイルされたときのみ利
6321 コンマ区切りの単語リスト名のリスト。オプション 'spell' がオンのとき、
6322 これらの言語に対してスペルチェックが行われる。例: >
6323 set spelllang=en_us,nl,medical
6324 < こうすると US 英語、オランダ語、医学用語が認識される。認識されない単語
6326 単語リスト名はコンマやドットを含んではならない。2文字の言語名と詳細を
6327 区切るのにダッシュを使うことが推奨される。つまり、"en-rare" は頻度の低
6329 地域名は最後に書いて、"_xx" という形でなければならない。ここで "xx" は
6330 小文字で2文字の地域名である。複数の地域名を列挙することもできる:
6331 "en_us, en_ca" とすると US 英語とカナダ英語の両方に対応する。しかしオ
6332 ーストラリア、ニュージーランド、英国に固有の単語には対応しない。
6334 特別な場合として、.spl ファイルの名前をそのまま指定することができる。
6335 その名前の最初の "_xx" は除去され、地域名として使われる (_xx はアンダ
6336 ースコア、2文字、そしてその後にアルファベットでないものが続くことを意
6337 味する)。これは主にテスト用のためである。正しいエンコーディングが使わ
6338 れているかどうか Vim はチェックしないので、ユーザが確認しなければなら
6340 'encoding' が設定されると、単語リストは再読み込みされる。そのため、2度
6341 読み込むのを避けるため、'encoding' の後で 'spelllang' を設定するとよい。
6342 関係するスペルファイルがどう探されるかについてはここで説明されている:
6345 プラグイン |spellfile.vim| が動作しているならば、'runtimepath'に.splファ
6346 イルが見つからない言語名が指定されたとき、このプラグインによりユーザに
6347 対してファイルをダウンロードするかどうか問い合わせが行われる。
6349 このオプションの設定が成功すると、'runtimepath' の"spell/LANG.vim" が
6350 読み込まれる。"LANG" は 'spelllang' の値の最初のコンマ、ドット、アンダー
6354 *'spellsuggest'* *'sps'*
6355 'spellsuggest' 'sps' 文字列 (既定では "best")
6358 {Vi mが |+syntax| 機能付きでコンパイルされたときのみ利
6360 スペリング候補の方法を指定する。コマンド |z=| と関数 |spellsuggest()|
6361 の両方に適用される。次の要素のコンマ区切りのリストになる:
6363 best 英語にもっともよく対応している内部メソッド。「高速に」
6364 似た相異点を発見し、音の近さによるスコア判定を少しして
6367 double 2つの方法を用い、その結果を混合させる内部メソッド。第
6368 一の方法は「高速」で、第二の方法は候補と修正対象の音が
6369 どれだけ似ているかを計算する。これは言語が sound
6370 folding を指定するときだけ機能する。時間がかかるかもし
6371 れず、必ずしもよい結果を出すとは限らない。
6373 fast 文字の挿入、削除、交換など、単純な相異だけを判定する内
6374 部メソッド。単純なタイプミスに対してよく機能する。
6376 {number} |z=| でリストされる候補の最大数。|spellsuggest()| には
6377 適用されない。候補の数は決して 'lines' の値 - 2 を超え
6380 file:{filename} {filename} を読み込む。そのファイルにはスラッシュで
6381 区切られた2つの列が書いていなければならない。第1列に間
6382 違った単語が書かれ、第2列に候補となる正しい単語が書か
6386 内部メソッドでは候補リストの上の方には出てこない、あり
6387 がちなミスのためにこれを使う。スラッシュを含まない行は
6388 無視されるのでコメントとすることができる。
6389 このファイルは全ての言語に対して使われる。
6391 expr:{expr} 式 {expr} を評価する。スペースによるトラブルを避けるた
6392 め、関数を使うこと。|v:val| が間違ってつづられた単語を
6393 保持する。この式を評価した結果が候補とスコアからなるリ
6396 [['the', 33], ['that', 44]]
6397 'verbose' をオンにして |z=| を使うと内部メソッドが使う
6398 スコアを見ることができる。スコアは低いほどよい。
6399 一時的に 'spellsuggest' から "expr:" の部分を除くなら
6400 ば |spellsuggest()| を呼び出してもよい。
6401 オプション 'verbose' が非0になっていない限り、エラーは
6404 "best", "double", "fast" は、どれか1つだけ指定できる。他のものはどんな
6406 :set sps=file:~/.vim/sugg,best,expr:MySuggest()
6408 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
6409 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
6412 *'splitbelow'* *'sb'* *'nosplitbelow'* *'nosb'*
6413 'splitbelow' 'sb' 切替 (既定ではオフ)
6416 {Vi mが |+windows| 機能付きでコンパイルされたときのみ
6418 オンのとき、ウィンドウを横分割すると新しいウィンドウはカレントウィンド
6421 *'splitright'* *'spr'* *'nosplitright'* *'nospr'*
6422 'splitright' 'spr' 切替 (既定ではオフ)
6425 {Vi mが |+vertsplit| 機能付きでコンパイルされたときの
6427 オンのとき、ウィンドウを縦分割すると新しいウィンドウはカレントウィンド
6430 *'startofline'* *'sol'* *'nostartofline'* *'nosol'*
6431 'startofline' 'sol' 切替 (既定ではオン)
6434 オンのときは、以下のコマンドで移動すると、カーソルは行内の最初の非空白
6435 文字に移動する。オフのときは、カーソルは (可能ならば) 同じ列に置かれる。
6436 適用されるコマンド: CTRL-D, CTRL-U, CTRL-B, CTRL-F, "G", "H", "M",
6437 "L", gg, 行単位で行うときの "d", "<<", ">>", カウントを指定したときの
6438 "%"、バッファ変更コマンド (CTRL-^, :bnext, :bNext 等)、行番号のみのEx
6439 コマンド (例えば ":25" や ":+")。
6440 バッファ変更コマンドの場合は、カーソルはそのバッファが最後に編集された
6442 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオンにな
6444 (訳注: 実際の動作はドキュメントとかなり違う。移動先が1列目の場合と余白
6445 以外の最初の文字の場合が混在している。ただ、オンのときはカーソルが元い
6446 た列を無視して先頭の「方に」移動するのは確か)
6448 *'statusline'* *'stl'* *E540* *E541* *E542*
6449 'statusline' 'stl' 文字列 (既定では空)
6451 ウィンドウについてローカル |global-local|
6453 {Vi mが |+statusline| 機能付きでコンパイルされたときの
6455 値が空でないとき、このオプションはステータス行の表示内容を設定する。
6458 値は、普通のテキストに挟まれた関数 printf 形式の項目からなる。項目の形
6460 %-0{minwid}.{maxwid}{item}
6461 {item} 以外の欄は指定しなくてもよい。パーセント記号そのものを表示する
6462 には "%%" とする。80個までの項目を指定できる。
6464 このオプションの先頭が "%!" である場合は式とみなされ、評価した結果がオ
6466 :set statusline=%!MyStatusLine()
6467 < この結果が %{} を含んでいると、それも評価される。
6469 オプションを評価している間にエラーが発生すると、それ以降のエラーを避け
6470 るためにオプションに空が設定される。そうしないと画面更新がループに陥っ
6473 Note このオプションが設定されているとき (さらにオプション 'laststatus'
6474 が 2 であるとき) は、'ruler' にはコマンド |CTRL-G| の出力を設定する効
6478 - その項目を左寄せする。minwid が項目の長さより大きい場合は、
6480 0 数値の頭に0を表示する。欄 '-' が優先する。
6481 minwid 項目の長さの最小値。余白の穴埋めは '-' と '0' で設定する。
6483 maxwid 項目の長さの最大値。文字列の項目の切り詰めでは '<' が左に
6484 表示される。数値の項目は maxwid-2 文字に切り詰められ、それ
6485 に ">数" が続く。ここで "数" は表示されなかった文字数であ
6487 item 以下で説明するアルファベット1文字。
6489 以下は、指定可能なステータス行の item の説明である。"item" の2文字目は
6497 f S バッファ内のファイルのパス(入力された通り、またはカレントディレ
6499 F S バッファ内のファイルのフルパス。
6500 t S バッファ内のファイルのファイル名 (パスを除く)。
6501 m F 修正フラグ。表示されるのは "[+]"。'modifiable' がオフのときは
6503 M F 修正フラグ。表示されるのは ",+" または ",-"。
6504 r F 読み込み専用フラグ。表示されるのは "[RO]"。
6505 R F 読み込み専用フラグ。表示されるのは ",RO"。
6506 h F ヘルプバッファフラグ。表示されるのは "[ヘルプ]"。
6507 H F ヘルプバッファフラグ。表示されるのは ",HLP"。
6508 w F プレビューウィンドウフラグ。表示されるのは "[プレビュー]"。
6509 W F プレビューウィンドウフラグ。表示されるのは ",PRV"。
6510 y F バッファ内のファイルのタイプ。例えば "[vim]"。'filetype' を参照。
6511 Y F バッファ内のファイルのタイプ。例えば ",VIM"。'filetype' を参照。
6512 {Vi mが |+autocmd| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
6513 k S 他言語用マッピング |:lmap| が使われているとき、変数
6514 "b:keymap_name" または 'keymap' を "<keymap>" と表示する。
6516 b N カーソル下の文字の文字コードの10進数表現。
6518 o N カーソル下の文字がファイル内で何バイト目であるか。先頭では1。
6519 覚え方: ファイル先頭からの隔たり (に1を足したもの)
6520 {Vi mが |+byte_offset| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
6522 N N 印刷時のページ番号 ('printheader' 内でのみ有効)。
6526 v N 画面上の何列目にカーソルがあるか。
6527 V N 画面上の何列目にカーソルがあるか。表示形式は -{num}。値が 'c' と
6529 p N 現在行がファイル内の何%の位置にあるか (|CTRL-G| と同様)
6530 P S 現在表示されているウィンドウ内のテキストが、ファイル内の何%の位
6531 置にあるか。これは 'ruler' で説明されているものに似ている。値は
6532 常に3文字である (訳注: 日本語版では全角2文字になりうる)。
6533 a S 既定のタイトルと同様の引数ファイルリストを
6534 "({current} of {max})" と表示する。ファイル引数の数が0または1の
6536 { NF '%{' と '}' の間の expression を評価し、結果に置き換える。
6537 閉じ括弧 '}' の前には '%' がつかないことに注意。
6538 ( - 項目グループの開始。グループ内の項目全てに対する幅と寄せ方の設定
6539 に使える。どこかで %) で閉じられなければならない。
6540 ) - 項目グループの終了。欄 width は指定できない。
6541 T N 'tabline' 用: ラベル「タブページ N」の開始。最後のラベルの後に
6542 %T を書くこと。この情報はマウスクリックに使われる。
6543 X N 'tabline' 用: ラベル「タブ N を閉じる」の開始。ラベルの後に %X
6544 を書くこと。例: %3Xclose%X。%999X は「カレントタブを閉じる」を
6545 意味する。この情報はマウスクリックに使われる。
6546 < - 行が長すぎるときに切り詰める位置。既定では先頭。欄 width は指定
6548 = - 左寄せ項目と右寄せ項目の区切り。欄 width は指定できない。
6549 # - 強調グループを設定する。この後に名前を書き、その後にまた # を書く。
6550 つまり、%#HLname# と書くと、強調グループ HLname になる。カレン
6551 トウィンドウ以外のステータスラインに対しても同じ強調が施される。
6552 * - 使われる強調表示グループを User{N} に設定する。ここで {N} は欄
6553 minwid から取られる。例えば %1* と設定する。%* や %0* で通常の強
6554 調表示を復元する。強調表示グループ User{N} と StatusLine の違い
6555 は、非カレントウィンドウのステータス行の強調表示を設定するグルー
6556 プの StatusLineNC に適用される。数 N は 1 以上 9 以下である。
6559 フラグを表示するとき、そのフラグがプレインテキストの直後にあるな
6560 ら、その先頭にカンマがある場合は削除される。そうすることによって以下の
6561 例のようなフラグの使い方をしたとき、きれいに表示されるようになっている。
6563 あるグループ内の全ての項目が空文字列 (つまり設定されていないフラグ) に
6564 なり、かつそのグループに minwid が指定されていなかったときは、グループ
6565 全体が空になる。これにより、次のようなグループは、フラグがどれも設定さ
6567 :set statusline=...%(\ [%M%R%H]%)...
6569 気を付けてほしいのは、expression はステータス行が表示されるたびに評価
6570 されるということだ。あるバッファまたはウィンドウのステータス行が描画さ
6571 れている最中は、一時的にそのバッファまたはウィンドウがカレントバッファ
6572 またはカレントウィンドウに設定され、そこで expression が評価される。変
6573 数 "actual_curbuf" は、本当のカレントバッファで関数 'bufnr()' が返す値
6576 オプション 'statusline' は |sandbox| の中でも評価することができる。
6577 |sandbox-option| を参照。
6579 'statusline' を評価している間にテキストを変更したり他のウィンドウにジャ
6580 ンプすることは許されていない |textlock|。
6582 ステータス行が望みの時点 (例えば expression 内で使われる変数の設定をし
6583 た後) で更新されていないときは、オプションを値を変えずに設定し直すこと
6587 全て数字で返された結果は、表示用の数値と見なされる。それ以外の結果はフ
6588 ラグ列と解釈され、上記の方法が適用される。
6590 ステータス行で expression を使うときはエラーに気を付けること。Vimの描
6591 画機構が使い物にならなくなるかもしれない!行き詰まってしまったならば、
6592 プロンプトを表示させるために ':' か 'Q' を打ち込む。そしてVimを終了し
6593 たら "vim -u NONE" として (訳注: エラーを起こす設定を読み込まないよう
6594 にして) ユーザのファイル .vimrc か何かを編集し、正常に戻す。
6597 'ruler' がオンのときの標準のステータス行に似せる >
6598 :set statusline=%<%f%h%m%r%=%l,%c%V\ %P
6599 < 同上、しかしカーソル下の文字の10/16進表現を表示する ("ga" のように) >
6600 :set statusline=%<%f%h%m%r%=%b\ 0x%B\ \ %l,%c%V\ %P
6601 < カーソルが置かれているバイト数、カーソル下の文字のコード、修正フラグを
6603 :set statusline=%<%f%=\ [%1*%M%*%n%R%H]\ %-19(%3l,%02c%03V%)%O'%02b'
6604 :hi User1 term=inverse,bold cterm=inverse,bold ctermfg=red
6605 < 圧縮ファイルが読み込まれたとき、フラグ ,GZ を表示するには次のようにす
6607 :set statusline=...%r%{VarExists('b:gzflag','\ [GZ]')}%h...
6608 < として、さらに (訳注: 自動解凍を行う役割の) |:autocmd| 内で >
6612 < を設定し、最後に次の関数を定義する。 >
6613 :function VarExists(var, val)
6614 : if exists(a:var) | return a:val | else | return '' | endif
6618 'suffixes' 'su' 文字列 (既定では ".bak,~,.o,.h,.info,.swp,.obj")
6621 この拡張子を持つファイルは、ワイルドカードに複数のファイルがマッチした
6622 ときの優先度が低くなる。|suffixes| を参照。拡張子はコンマで区切って指
6623 定する。コンマの後の空白は無視される。またドットは拡張子の始まりと見な
6624 される。ドットやコンマが区切りと見なされないようにするには、前に '\'
6625 を置くこと。値に空白や '\' を含める方法については、|option-backslash|
6627 ファイルを完全に無視するには、オプション 'wildignore' を参照。
6628 リストに拡張子を追加するときにはコマンド |:set+=|、リストから拡張子を
6629 除くときには |:set-=| を使うのがよい。こうすると将来のヴァージョンで異
6630 なった既定値が使われるようになったときに、問題が起きるのを防げる。
6632 *'suffixesadd'* *'sua'*
6633 'suffixesadd' 'sua' 文字列 (既定では "")
6636 {Vi mが |+file_in_path| 機能付きでコンパイルされたとき
6638 値は拡張子のコンマ区切りのリスト。その拡張子は "gf", "[I" 等のコマンド
6639 で検索されるファイルのものである。例: >
6640 :set suffixesadd=.java
6642 *'swapfile'* *'swf'* *'noswapfile'* *'noswf'*
6643 'swapfile' 'swf' 切替 (既定ではオン)
6646 バッファでスワップファイルを使用する。このオプションは、特定のバッファ
6647 でスワップファイルを使いたくないときにはオフに設定できる。例えば root
6648 ユーザさえもアクセスしてはならない機密情報等でオフにする。
6649 注意: テキストは全てメモリ内に格納される。
6650 - この手段は大きいファイルに使わないこと。
6651 - クラッシュからの回復ができなくなる!
6652 スワップファイルが作られるのはオプション 'updatecount' が非0 で、
6653 'swapfile' がオンのときだけである。
6654 'swapfile' がオフになったときは、カレントバッファのスワップファイルは
6655 すぐに削除される。'swapfile' がオンで、'updatecount' が非0 のときは、
6657 |swap-file| と 'swapsync' も参照。
6659 このオプションは、'bufhidden' と 'buftype' と共に、特別な種類のバッファ
6660 を指定するのに使われる。|special-buffers| を参照。
6662 *'swapsync'* *'sws'*
6663 'swapsync' 'sws' 文字列 (既定では "fsync")
6666 値が空でないときは、書き込みの後にディスク上のスワップファイルの内容が
6667 同調される。これにはいくらか時間がかかる。ビジー状態のUnixシステムでは
6669 値が空のときは、スワップファイルの一部はメモリ内のままで、ディスクに書
6670 き込まれないかもしれない。システムがクラッシュすると、仕事の成果が余計
6672 Unixでは、Vimが求めなくとも時折システムが同調を行うので、これを空にす
6673 ることの不利益は小さい。システムによってはスワップファイルは全く書き込
6674 まれない。Unixシステムでは、値を "sync" にすると既定の関数 fsync() で
6675 はなく関数 sync() を呼び出すが、システムによってはそちらの方がよい。
6676 実ファイルに対してはオプション 'fsync' が適用される。
6678 *'switchbuf'* *'swb'*
6679 'switchbuf' 'swb' 文字列 (既定では "")
6682 バッファを切り替えるときの動作を調節する。
6683 指定可能なキーワードは以下の通りである (コンマ区切りのリストにする)。
6684 useopen これが含まれたときは、指定されたバッファを開いているウィ
6685 ンドウがあれば、そこにジャンプする。含まれないときは、
6687 この設定は |quickfix| 関係のコマンドでエラーにジャンプ
6688 するとき (":cc", ":cn", "cp" 等で) に影響する。また
6689 ":sbuffer", ":sbnext", ":sbrewind" 等のバッファ関係の
6690 ウィンドウ分割コマンド全てにも影響する。
6691 usetab "useopen"と同様だが、他のタブページで開かれているウィ
6693 split これが含まれたときは、カレントウィンドウをバッファの読
6694 み込み前に分割する。含まれないときは、ウィンドウを分割
6696 |quickfix| 関連の、エラーを表示するコマンドに影響する。
6697 newtab "split" と同様だが、新しいタブページを開く。"split" と
6698 両方指定された場合はこちらが優先される。
6700 *'synmaxcol'* *'smc'*
6701 'synmaxcol' 'smc' 数値 (既定では 3000)
6704 {Vi mが|+syntax|機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
6705 構文アイテムを検索する桁数の最大値。長い行において、この桁以降のテキス
6706 トは強調されない。また構文の状態がクリアされるため、これ以下の行は正し
6708 これは長い行を持つXMLファイルの描画が非常に遅くなるのを避けるために役
6713 'syntax' 'syn' 文字列 (既定では "")
6716 {Vi mが |+syntax| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
6718 このオプションが設定されたとき、コマンド ":syntax off" で構文強調表示
6719 が無効にされていない限り、値の名前の構文定義が読み込まれる。
6720 このオプションは、その時点以外では使われている構文定義を常に反映する訳
6721 ではない (常に反映するのは変数 b:current_syntax)。
6722 このオプションは、構文が自動的に認識されないファイルのモードラインで使
6723 うのが最も便利である。例えば、IDLファイルでは次のようにする。
6724 /* vim: set syntax=idl : */ ~
6725 このオプションの値にドットを含めると、ファイルタイプの区切りとなる。
6727 /* vim: set syntax=c.doxygen : */ ~
6728 こうするとまず最初に"c"の構文を使い、次に"doxygen"の構文を使うようにな
6729 る。2番目のファイルタイプは追加として読み込まれるように準備されていな
6730 ければならない。そうでないとスキップされる。ドットは1つ以上現れてもよ
6731 い。カレントファイルに対する構文強調表示を無効にするにはこうする。 >
6733 < オプション 'filetype' に従って、構文強調表示を開始するにはこうする。 >
6735 < 'syntax' の設定時に実際起きることは、autocommand のイベント Syntax が、
6736 このオプションの値を引数にして発生するということだ。
6737 'cpoptions' のフラグ 's' や 'S' に関わらず、このオプションの値は別のバッ
6739 通常のファイル名文字だけが使える。"/\*?[|<>"は不正である。
6742 'tabline' 'tal' 文字列 (既定では"")
6745 {Vi mが|+windows|機能付きでコンパイルされたときのみ有
6747 このオプションが空でないとき、Vimウィンドウの上にあるタブページ行の表
6748 示内容を指定する。空のときは、既定のタブページ行が使われる。より詳しく
6749 は|setting-tabline|を参照。
6751 タブページ行はオプション'showtabline'で指定されたとき、またGUIのタブ行
6752 がないときだけ表示される。'guioptions'に'e'が入っていて、GUIがタブ行に
6753 対応しているときは代わりに'guitablabel'が使われる。
6755 このオプションの値は'statusline'と同じように評価される。|tabpagenr()|,
6756 |tabpagewinnr()|, |tabpagebuflist()|を使えば表示されるテキストを把握す
6757 ることができる。1番目のラベルには"%1T"、2番目のラベルには"%2T"など。閉
6760 アクティブなタブページは1つだけである。他のタブページは表示されず、そ
6761 の中のウィンドウにジャンプすることはできない。
6763 *'tabpagemax'* *'tpm'*
6764 'tabpagemax' 'tpm' 数値 (既定では 10)
6767 {Vi mが|+windows|機能付きでコンパイルされたときのみ有
6769 コマンドライン引数|-p|や":tab all"で開かれるタブページの最大数。
6773 'tabstop' 'ts' 数値 (既定では 8)
6775 ファイル内の <Tab> が対応する空白の数。コマンド |:retab| とオプション
6776 'softtabstop' も参照 (訳注: このオプション説明の最後も参照)。
6778 Note: 'tabstop' を 8 以外の数に設定すると、多くの場合で (例えば印刷時)
6779 ユーザのファイルが間違って表示されうるので注意。
6781 Vimでは、タブの主な使い方には以下の4種類がある。
6782 1. 'tabstop' を常に 8 に保ち、'softtabstop' と 'shiftwidth' を 4 (また
6783 は 3 等の好きな値) に設定し、'expandtab' をオフにする。するとVimは
6784 タブと空白の両方を使うが、<Tab> と <BS> を打ち込むと、タブが 4 (ま
6785 たは 3) 文字ごとに現れているかのように表示される。
6786 2. 'tabstop' と 'shiftwidth' を好きなように設定し、'expandtab' をオン
6787 にする。この方法では常に空白が挿入される。'tabstop' が変更されても、
6788 整形されたテキストはめちゃめちゃにならない。
6789 3. 'tabstop' と 'shiftwidth' を好きなように設定し、再びファイルを編集
6790 するときにはモードライン |modeline| でこれらを設定する。ファイルの
6792 4. 常に 'tabstop' と 'shiftwidth' を等しく設定し、'expandtab' をオフに
6793 する。すると (1回目のインデントのみだが) どのタブ幅でもうまく働く。
6794 こうするにしても、余白より後の最初の文字より後にタブ文字を挿入する
6795 ときは、空白文字として挿入されるようにするとよいだろう。そうしない
6796 と、'tabstop' が変更されたときに、整形されたコメントの形がおかしく
6798 (訳注: 'shiftwidth' は自動インデントやコマンド "<<", ">>" でずれる幅。
6799 'softtabstop' は <Tab> や <BS> を打ち込んだときにカーソルが動く幅。
6800 'tabstop' は画面上でタブ文字が占める幅の設定)
6802 *'tagbsearch'* *'tbs'* *'notagbsearch'* *'notbs'*
6803 'tagbsearch' 'tbs' 切替 (既定ではオン)
6806 タグの検索時 (例えばコマンド |:ta|) には、タグファイルの二分探索と線形
6807 探索のどちらも可能である。二分探索をすると、タグの検索が「大幅に」速く
6808 なる。しかし線形探索は、タグファイルが適切に整列されていないときには、
6810 Vimは普通タグファイルは整列されているものと想定するが、整列されていな
6811 かったらそのことを表示する。オプション 'tagbsearch' をオフにする必要が
6814 'tagbsearch' がオンのときは、タグファイルではまず二分探索が使われる。
6815 特定の状況下では、特定のファイルに代わりに線形探索を使ったり、全てのファ
6816 イルに線形探索を使って再試行する場合がある。'tagbsearch' がオフのとき
6819 タグファイルの先頭に、それが整列されていないことを示す行があったときは、
6820 そのファイルでは線形探索が使われる。 >
6821 !_TAG_FILE_SORTED 0 /some comment/
6822 < ['0' の前後の余白は、単一の <Tab> でなければならない]
6824 二分探索が使われて、'tags' で列挙されたどのファイルでもマッチが見つか
6825 らず、かつ 'ignorecase' がオンであるか通常のタグ名の代わりにパターンが
6826 使われているときは、線形探索を使って再試行が行われる。
6827 整列されていないタグファイル内のタグや、大文字と小文字の違いのあるマッ
6830 次に、タグファイルが大文字・小文字を無視して整列されていることを示して
6831 いるなら、'ignorecase'の場合には線形探索をしなくてすむ。この場合には
6832 "!_TAG_FILE_SORTED"の行で値'2'を設定すること。ほとんどのUnixでは"sort"
6833 にオプション-fをつけると大文字・小文字を無視してタグファイルを整列する
6834 ことができる。そのコマンドは次のようになる: "sort -f -o tags tags"。
6835 "Exuberant ctags"バージョン5.x以降では(少なくとも5.5では)オプション
6836 --sort=--fold-caseをつけるとこれと同様のことができる。こうするためには文
6837 字を大文字に統一していなければならないことに注意。
6839 'tagbsearch' がオフのとき、完全なマッチがあるとタグの検索は遅くなるが、
6840 完全なマッチが全くないと逆に速くなる。整列されていないタグファイル内の
6841 タグは、'tagbsearch' がオフでないと見つからないかもしれない。
6842 タグファイルが整列されていなかったり、間違った順に整列されているとき
6843 (ASCIIコード順でないとき --訳注: IBMの大型コンピュータではASCIIコード
6844 でなく EBCDICコードが使われていた) は、'tagbsearch' をオフにするべきで
6845 ある。またはタグファイル内に上記の行を含めなければならない。
6846 このオプションは、マッチするタグを全て見つけるようなコマンド (例えば、
6847 コマンドライン補完やコマンド ":help") には影響しない。
6848 {Vi: ヴァージョンによっては常に二分探索を使う}
6850 *'taglength'* *'tl'*
6851 'taglength' 'tl' 数値 (既定では 0)
6853 非0 のときは、タグ名のうち、前からこの値の文字数までが意味を持つ。
6855 *'tagrelative'* *'tr'* *'notagrelative'* *'notr'*
6856 'tagrelative' 'tr' 切替 (Vimの既定値: オン、Viの既定値: オフ)
6859 オンのとき、タグファイルを別のディレクトリから使うと、そのタグファイル
6860 でのタグ名は、タグファイルのあるディレクトリに対して相対的になる。
6861 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはViの既定
6862 値に、オフのときはVimの既定値になるので注意。
6864 *'tags'* *'tag'* *E433*
6865 'tags' 'tag' 文字列 (既定では "./tags,tags",
6866 |+emacs_tags| 機能付きでコンパイルされたとき
6867 の既定値: "./tags,./TAGS,tags,TAGS")
6868 グローバル/バッファについてローカル |global-local|
6869 タグを使うコマンドで必要とするタグファイルの名前の、空白またはコンマ区
6870 切りのリスト。ファイル名に空白やコンマを使うときは、'\' を前に置くこと
6871 (値に空白や '\' を含める方法については、|option-backslash| を参照)。
6872 ファイル名が "./" で始まるときは、'.' はカレントファイルのパスに置き換
6873 えられる。ただしそれはオプション 'cpoptions' にフラグ 'd' が含まれてい
6874 ないときのみである。環境変数は展開される |:set_env|。|tags-option| も
6876 "*" や "**" などのワイルドカードを使い、ディレクトリツリーの下に向かっ
6877 てタグファイルを検索できる。|file-searching| を参照。{Vi mが
6878 |+path_extra|機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
6879 関数|tagfiles()|を使うと実際に使われるファイル名のリストを取得すること
6881 Vimが |+emacs_tags| 機能付きでコンパイルされたときは、Emacs形式のタグ
6882 ファイルも利用できる。形式は自動的に認識される。そのときの既定値は、大
6883 文字と小文字の区別がないシステム (MS-Windows) 以外では
6884 "./tags,./TAGS,tags,TAGS" となる。|emacs-tags|
6885 リストにファイル名を追加するときにはコマンド |:set+=|、リストからファ
6886 イル名を除くときにはコマンド |:set-=| を使うのがよい。こうすると将来の
6887 ヴァージョンで異なった既定値が使われるようになったときに、問題が起きる
6889 {Vi: 既定値は "tags /usr/lib/tags"}
6891 *'tagstack'* *'tgst'* *'notagstack'* *'notgst'*
6892 'tagstack' 'tgst' 切替 (既定ではオン)
6894 {Vi のヴァージョンによってはこれがないものもある}
6895 オンのときは、タグスタック |tagstack| が通常通りに使われる。オフのとき
6896 は、引数付きのコマンド ":tag" または ":tselect" は、タグをタグスタック
6897 にプッシュしない。 その後に引数無しの ":tag" や、":pop" 等のタグスタッ
6898 クを使うコマンドを使うと、修正されていないタグスタックが使われるが、ア
6899 クティブな項目へのポインタは変更される。
6900 このオプションをオンにするのは、":tag" をマッピング内で使っていて、タ
6901 グスタックを変更すべきでないときに便利である。
6903 *'term'* *E529* *E530* *E531*
6904 'term' 文字列 (既定では $TERM、それが失敗したら
6905 GUI版では: "builtin_gui"
6916 ターミナルの名前。ターミナル制御文字の選択に使われる。環境変数は展開さ
6922 *'termencoding'* *'tenc'*
6923 'termencoding' 'tenc' 文字列 (既定では ""; GTK+ 2 GUI では"utf-8";
6924 Macintosh GUI では"macroman")
6926 {Vi mが |+multi_byte| 機能付きでコンパイルされたときの
6929 ターミナルで使われるエンコーディング名。このオプションは、どの文字エン
6930 コーディングをキーボードが生成し、どの文字エンコーディングをディスプレ
6931 イが理解できるかを指定する。GUI版ではキーボードにのみ適用される (ディ
6932 スプレイにはオプション 'encoding' が使われる)。Macで'macatsui'がオフに
6933 なっているときは例外で、'termencoding'は"macroman"になる。
6934 Win32 のコンソール版では、コンソールのコードページがANSIコードページで
6937 Note: これはGTK+ 2 GUIには適用されない。GUIの初期化に成功した後で強制
6938 的に'termencoding'が"utf-8"に設定される。
6939 これを他の値に設定しようとしても失敗し、エラーメッセージが表示される。
6940 Win32 GUIでは'termencoding'は入力された文字に対しては適用されない。
6941 Win32では常にユニコード文字が渡されるからである。
6942 空のときは、'encoding' で指定されたエンコーディングが使われる。これが
6944 'termencoding' と 'encoding' の組み合わせが全て正しいわけではない。
6945 |encoding-table| を参照。
6946 このオプションの値は、内部変換または関数 iconv() でサポートされていな
6947 ければならない。iconv() が値を扱えないときは、変換はなされず、非ASCII
6949 例: ユーザは euc-jp (日本語) に設定されたロケールで作業していて、UTF-8
6951 :let &termencoding = &encoding
6953 < ユーザのシステムがUTF-8のロケールをサポートしていないときは、ユーザが
6956 *'terse'* *'noterse'*
6959 オンのときは、オプション 'shortmess' にフラグ 's' を追加する (こうする
6960 とファイルの端まで検索してしまったときのメッセージが表示されなくなる)。
6961 オフのときは、オプション 'shortmess' からフラグ 's' を取り除く。
6962 {Vi では多くのメッセージを切り詰める}
6964 *'textauto'* *'ta'* *'notextauto'* *'nota'*
6965 'textauto' 'ta' 切替 (Vimの既定値: オン、Viの既定値: オフ)
6968 このオプションは時代遅れである。オプション 'fileformats' を使うこと。
6969 後方互換性のため、'textauto' がオンのときは、'fileformats' はシステム
6970 の既定値に設定される。'textauto' がオフになったときは、'fileformats'
6972 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはViの既定
6973 値に、オフのときはVimの既定値になるので注意。
6975 *'textmode'* *'tx'* *'notextmode'* *'notx'*
6976 'textmode' 'tx' 切替 (MS-DOS, Win32とOS/2では: 既定ではオン、
6980 このオプションは時代遅れである。オプション 'fileformat' を使うこと。
6981 後方互換性のため、'textmode' がオンのときは、'fileformats' は "dos" に
6982 なる。'textmode' がオフのときは、'fileformats' は "unix" になる。
6984 *'textwidth'* *'tw'*
6985 'textwidth' 'tw' 数値 (既定では 0)
6988 入力されているテキストの最大幅。行がそれより長くなると、この幅を超えな
6989 いように空白の後で改行される。値を 0 に設定すると無効になる。オプショ
6990 ン 'textwidth' が 0 のときは、'wrapmargin' が使われる場合がある。
6991 'formatoptions' と |ins-textwidth| を参照。
6992 'formatexpr'が設定されている場合、その値を使って改行される。
6993 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときは 0 にな
6996 *'thesaurus'* *'tsr'*
6997 'thesaurus' 'tsr' 文字列 (既定では "")
6998 グローバル/バッファについてローカル |global-local|
7000 同義語補完コマンド |i_CTRL-X_CTRL-T| で単語の検索に使われるファイルの
7001 名前の、コンマ区切りのリスト。そのファイルの各行には、似た意味の単語を
7002 キーワードを構成しない文字で (空白がよい) 区切ったものが並ぶ。行長の最
7004 これに使われるファイルを得るには、 http://www.hyphenologist.co.uk で
7005 wordlist FAQ を調べること。
7006 ファイル名にコンマを含めるときは、その前に '\' を置くこと。コンマの後
7007 の空白は無視されるが、それ以外では空白はそのままファイル名に含まれる。
7008 値に空白や '\' を含める方法については、|option-backslash| を参照。
7009 リストにディレクトリを追加するときには |:set+=|、リストからディレクト
7010 リを除くときには |:set-=| を使うのがよい。こうすると将来のヴァージョン
7011 で異なった既定値が使われるようになったときに、問題が起きるのを防げる。
7012 安全上の問題のため、このオプションにバッククォート '`' は使えない。
7014 *'tildeop'* *'top'* *'notildeop'* *'notop'*
7015 'tildeop' 'top' 切替 (既定ではオフ)
7018 オンのとき、ティルデコマンド "~" が operator のように使用できる。
7019 (訳注: 普通ティルデは、打ち込まれた時点でカーソル下のアルファベットの
7020 大文字/小文字を変換するが、このオプションがオンのときは、"d" 等のよう
7021 に範囲を指定されるまで変換しない。このオプションがオフでも、
7022 "g~{motion}" なら範囲を指定できる。|case| を参照)
7023 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはオフにな
7026 *'timeout'* *'to'* *'notimeout'* *'noto'*
7027 'timeout' 'to' 切替 (既定ではオン)
7029 *'ttimeout'* *'nottimeout'*
7030 'ttimeout' 切替 (既定ではオフ)
7033 これら2個のオプションは共に、Vimがマッピングされたキー列やキーコードの
7036 'timeout' 'ttimeout' 動作 ~
7037 オフ オフ タイムアウト (時間切れ) を設けない
7038 オン オンまたはオフ マッピングとキーコードにタイムアウトあり
7039 オフ オン キーコードにタイムアウトあり
7041 両方オフのときは、完全なマッピングやキー列を受け取るか、受け取った文字
7042 列に対応するマッピングやキー列はないと明らかになるまで、Vimは待つ。例
7043 えば "vl" をマッピングして 'v' を入力したとき、'v' の次に 'l' が来るか
7044 どうか判断するには次の文字が入力されることが必要である。
7045 どちらかがオンのとき、Vimは次の文字が入力されるまで約1秒待つ。その後入
7046 力された文字をそれぞれ単一の文字として解釈する。待ち時間はオプション
7047 'timeoutlen' で設定できる。
7048 遅いターミナルや非常にビジーなシステムでは、時間切れを設けるとカーソル
7049 キーの動作がおかしくなることがある。両方オフのときは、<Esc> で始まるキー
7050 コードがあるとVimは <Esc> が入力された後ずっと待ち状態になる。ユーザは
7051 <Esc> を2回打ち込まなければならない。キーコードに問題はないが、マッピ
7052 ングされたキー列を1秒でタイムアウトにされたくなければ、'ttimeout' をオ
7053 ン、'timeout' をオフにすること。
7055 NOTE: オプション 'ttimeout' は、オプション 'compatible' がオンのときは
7059 *'timeoutlen'* *'tm'*
7060 'timeoutlen' 'tm' 数値 (既定では 1000)
7062 {Vi のヴァージョンによってはないものもある}
7063 *'ttimeoutlen'* *'ttm'*
7064 'ttimeoutlen' 'ttm' 数値 (既定では -1)
7067 キーコードやマッピングされたキー列が完了するのを待つ時間 (ミリ秒単位)。
7068 すでにコマンドの一部がタイプされているとき、CTRL-\ CTRL-NとCTRL-\
7070 普通オプション 'timeoutlen' のみが使われ、'ttimeoutlen' は -1 に設定さ
7071 れる。キーコードに対して異なった待ち時間を設定したいときは、
7072 'ttimeoutlen' を非負の値に設定すること。
7074 ttimeoutlen マッピング待ち キーコード待ち ~
7075 負 'timeoutlen' 'timeoutlen'
7076 0以上 'timeoutlen' 'ttimeoutlen'
7078 タイムアウト (時間切れ) になるのは、'timeout' と 'ttimeout' でそう設定
7079 されているときのみである。便利な設定は次の通り。 >
7080 :set timeout timeoutlen=3000 ttimeoutlen=100
7081 < (マッピングは3秒、キーコードは0.1秒で時間切れ)
7083 *'title'* *'notitle'*
7088 {Vi mが |+title| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
7090 オンのとき、ウィンドウのタイトルがオプション 'titlestring' の値 (空で
7091 なければ) になる。空の場合は次のようになる。
7092 filename [+=-] (path) - VIM
7094 filename 編集されているファイルの名前
7095 - ファイルが変更できない、つまり 'ma' がオフであ
7098 = ファイルが読み込み専用であることを表す
7099 =+ ファイルが読み込み専用であるが変更を受けたこと
7101 (path) 編集されているファイルのパス
7102 - VIM サーバ名、変数 |v:servername| の値または "VIM"
7103 ターミナルがウィンドウタイトルを設定できるもののときのみ有効である
7104 (現在のところAmigaとWin32のコンソール版、全てのGUI版と 't_IS' が空でな
7105 いターミナルのみ --- これらは既定では Unix xterm と iris-ansi であり、
7106 このときターミナルオプション 't_IS' は組み込み termcap から取られる)。
7108 Vimが HAVE_X11 が定義された状態でコンパイルされた場合は、可能ならば元
7109 のタイトルが復元される。HAVE_X11 が定義されていたら、コマンド
7110 ":version" の出力には "+X11" が含まれ、定義されていなかったら "-X11"
7111 が含まれる。これはアイコン名 'icon' にも働く。
7112 しかしVimが引数 |-X| 付きで起動した場合は、タイトルは復元されない (GUI
7114 タイトルを復元できないときは、'titleold' がタイトルになる。その場合は
7115 Vimの外でタイトルを復元したいと思うかもしれない。ネットワーク越しに
7116 xterm を使っているときは、次のコマンドが使える。
7117 rsh マシン名 xterm -display $DISPLAY &
7118 すると環境変数 $WINDOWID の値が受け継がれ、ウィンドウのタイトルは、Vim
7122 'titlelen' 数値 (既定では 85)
7125 {Vi mが |+title| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
7127 ウィンドウタイトルが占める列の割合 (パーセント単位)。タイトルがこれよ
7128 り長かったときは、パス名の後ろの部分のみが表示される。この切り詰めを示
7129 すためには、パス名の前に文字 '<' が表示される。
7130 割合で指定しているため、タイトルが占める長さはウィンドウの幅に従って調
7131 整できる。しかし完全にその通りになる訳ではない。それは実際に利用できる
7132 文字数は、使われているフォントやタイトルバー内の他のものによっても変わ
7133 るからだ。値が 0 のときは、フルパスが使われる。フルパスを使わないとき
7134 は 1 以上 30000 以下の数を指定する。
7135 このオプションはオプション 'titlestring' にも使われる。
7138 'titleold' 文字列 (既定では "Vim を使ってくれてありがとう")
7141 {Vi mが |+title| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
7143 このオプションの値は、Vimの終了時に元のウィンドウタイトルが復元できな
7144 い場合のタイトルに使われる。オプション 'title' がオンであるか
7145 'titlestring' が空でないときのみ有効である。
7146 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
7147 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
7149 'titlestring' 文字列 (既定では "")
7152 {Vi mが |+title| 機能付きでコンパイルされたときのみ有
7154 空でないとき、ウィンドウタイトルに使われる。オプション 'title' がオン
7156 ターミナルがウィンドウタイトルを設定できるもののときのみ有効である (現
7157 在のところAmigaとWin32のコンソール版、全てのGUI版とターミナルオプショ
7158 ン 't_IS' が空でないターミナルのみ)。
7159 Vimが HAVE_X11 が定義された状態でコンパイルされた場合は、可能ならば元
7161 値に関数 printf 形式の '%' による書式指定が含まれているときは、
7162 'statusline' と同じ方法で展開される。例: >
7163 :auto BufEnter * let &titlestring = hostname() . "/" . expand("%:p")
7164 :set title titlestring=%<%F%=%l/%L-%P titlelen=70
7165 < 'titlelen' の値は、利用できる場所の中で項目を中央や右にそろえるために
7167 ファイル名を最初に表示したい人は、こう設定する。 >
7168 :set titlestring=%t%(\ %M%)%(\ (%{expand(\"%:~:.:h\")})%)%(\ %a%)
7169 < Note (ファイル名を除いた) パスを得るため、 "%{ }" と expression を使っ
7170 ていることに注意。"%( %)" は、区切りの空白を必要なときだけ加えるために
7172 NOTE: 'titlestring' に特殊な文字 (例えば文字 <CR> や文字 <NL>) を使う
7173 と、表示がおかしくなることがあるので注意。
7174 {Vi mが |+statusline| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
7177 'toolbar' 'tb' 文字列 (既定では "icons,tooltips")
7179 {Vi mの |+GUI_GTK|版, |+GUI_Athena|版, |+GUI_Motif|版,
7181 ツールバーの様々な設定を行う。指定可能な値は以下の通り。
7182 icons ツールバーのボタンにアイコンが表示される。
7183 text ツールバーのボタンに名前が表示される。
7184 horiz ツールバーのボタンのアイコンとテキストが水平に
7185 配置される。|GTK+ 2 GUIでのみ利用可能|
7186 tooltips ツールバーのボタンでツールティップが表示される。
7187 ツールティップとは、マウスカーソルがツールバーのボタン上にしばらく置か
7188 れたときに飛び出す、ヘルプテキストのことである。
7190 ツールバーにアイコンと名前を両方表示したいときは、このように設定する。 >
7192 < MotifとAthenaでは両方同時には表示できない。両方求められると、アイコン
7195 オプション 'toolbar' が空であるか、適切な値が一つもないときは、このオ
7196 プションは無視される。ツールバーを無効にしたいときは、'guioptions' を
7199 < |gui-toolbar| も参照。
7201 *'toolbariconsize'* *'tbis'*
7202 'toolbariconsize' 'tbis' 文字列 (既定では "small")
7205 {GTK+ 2 GUI版でのみ利用可能}
7206 ツールバーのアイコンのサイズを制御する。設定可能な値は次の通り:
7207 tiny 最も小さいツールバーのアイコンを使用する。
7208 small 小さいツールバーのアイコンを使用する(既定値)。
7209 medium 中程度のツールバーのアイコンを使用する。
7210 large 大きいツールバーのアイコンを使用する。
7211 各種アイコンサイズのピクセル単位での正確な大きさは、使用しているテーマ
7212 に依存する。共通の大きさはlarge=32x32、medium=24x24、small=20x20、
7215 'toolbariconsize'が空のときは、ユーザの設定または現在使用しているテー
7216 マによって決定されるグローバルなデフォルトサイズが使用される。
7218 *'ttybuiltin'* *'tbi'* *'nottybuiltin'* *'notbi'*
7219 'ttybuiltin' 'tbi' 切替 (既定ではオン)
7222 オンのときは、外部の termcap の前に組み込みの termcap を探す。
7223 オフのときは、外部の termcap の後に組み込みの termcap を探す。
7224 このオプションが変更されたときは、変更を有効にするため、次にオプション
7225 'term' を設定する必要がある。例: >
7226 :set notbi term=$TERM
7228 関連情報: このオプションは既定ではオンである。それは普通、組み込み
7229 termcap のエントリの方が良いものだからだ (多くのシステムでおかしな
7230 xterm エントリが含まれている...)。
7232 *'ttyfast'* *'tf'* *'nottyfast'* *'notf'*
7233 'ttyfast' 'tf' 切替 (既定ではオフ、
7234 'term' が xterm, hpterm, sun-cmd, screen,
7235 rxvt, dtterm, iris-ansi のときはオン、
7239 高速ターミナル接続を行う。再描画のとき、行挿入/削除コマンドを使う代わ
7240 りに、より多くの文字が画面に送られる。複数のウィンドウが開かれて
7241 いたり、ターミナルが部分スクロールをサポートしていないとき、再描画が滑
7243 また折り返された行のそれぞれの行末で、文字の extra writing (訳注: 何の
7244 ことだか分からない。どなたかご教授願います) を有効にする。これは xterm
7245 等のターミナルで、マウスを使ってコピーやペーストをするときに役立つ。
7246 (訳注: "tty" とは、昔のコンピュータに使われていたテレタイプ (TeleTYpe)
7247 端末 (コンソールみたいなもの) から来た言葉である)
7249 *'ttymouse'* *'ttym'*
7250 'ttymouse' 'ttym' 文字列 (既定値は 'term' によって異なる)
7253 {Vi mのUnix版とVMS版でのみ使用可能で、GUI版では無効。
7254 Vimが |+mouse| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
7255 マウスコードが、このオプションで指定したターミナル名に従って認識される。
7256 現在のところ、以下のターミナル名を設定できる。
7258 xterm xterm 風にマウスを扱う。マウスが生成するコードは
7259 "<Esc>[Mscr" である。ここで "scr" は次のような3バイト
7264 これは223桁までしか機能しないことに注意。解決策につい
7266 xterm2 "xterm" と動作が似ているが、ドラッグ中もマウス位置を返
7267 すような xterm に対して働く。こちらの方がずっと動作が
7268 速く、正確である。これを使うには、ユーザの xterm が最
7269 低でもパッチレベルが 88 で XFree 3.3.3 に対応していな
7270 ければならない。Vimがこれを自動認識する方法については、
7273 netterm NetTerm 風にマウスを扱う。マウスが生成するコードは
7274 "<Esc>}r,c<CR>" である。ここで "r,c" は、それぞれ
7277 dec DEC terminal 風にマウスを扱う。マウスが生成するのは、
7278 "<Esc>[" で始まるかなり複雑なコードである。
7279 Xtermが"--enable-dec-locator"つきでconfigureされている
7280 ならば、Xtermでもこれを利用できる。
7283 jsbterm JSB term 風にマウスを扱う。
7285 pterm QNX pterm 風にマウスを扱う。
7287 マウスを使用するには、コンパイル時に |+mouse_xterm|, |+mouse_dec|,
7288 |+mouse_netterm| 等のどれかの機能を有効にしておかなければならない。
7289 本当に認識されるのは "xterm(2)" のみである。NetTerm のマウスコードは、
7290 コンパイル時に有効にされていれば必ず認識される。DEC terminal のマウス
7291 コードは、コンパイル時に有効にされ、かつオプション 'ttymouse' が
7292 "xterm" でないときのみ認識される (xterm と DEC のマウスコードが競合す
7294 このオプションが自動的に "xterm" に設定されるのは、'term' が "xterm"
7295 で始まり、かつ 'ttymouse' がすでに "xterm" または "xterm2" でないとき
7296 である。このオプションの主な使い方は、ターミナル名が "xterm" で始まら
7297 ないが、そのターミナルが xterm 風のマウスコードを認識できるときに、値
7298 を "xterm" に設定する、というものである。
7299 "xterm2" に自動設定されるのは、xterm のヴァージョンが 95 以上であると
7300 報告されたときである。この設定は、機能 |+termresponse| がコンパイル時
7301 に有効になっており、かつターミナルオプション |t_RV| が xterm のヴァー
7302 ジョンナンバーを求めるエスケープシーケンスに設定されていたときのみであ
7303 る。そうでないときはユーザが "xterm2" と設定しなければならない。
7304 'ttymouse' を "xterm2" に自動的に設定したくないときは、次のように
7308 *'ttyscroll'* *'tsl'*
7309 'ttyscroll' 'tsl' 数値 (既定では 999)
7311 画面をスクロールする行数の最大値。この行数以上スクロールするときは、ウィ
7312 ンドウが再描画される。スクロールがとても遅いが再描画は遅くないようなター
7313 ミナルでは、表示を高速化するため、このオプションを 3 等の小さい数にす
7317 'ttytype' 'tty' 文字列 (既定値は $TERM によって決まる)
7319 上記のオプション 'term' の別名。
7321 *'undolevels'* *'ul'*
7322 'undolevels' 'ul' 数値 (既定では 100、
7323 Unix, VMS, Win32, OS/2での既定値は 1000)
7326 アンドゥ可能な変更の最大値。アンドゥをするための情報はメモリに蓄えられ
7327 るため、大きい数を設定するとメモリの消費量も多くなる (にも関わらず、単
7328 一の変更には無制限にメモリを利用できる)。
7329 Vi互換にするには、次のように 0 にすること。アンドゥは 1 回だけ可能で、
7330 もう 1 回 "u" を使うとアンドゥがアンドゥ (訳注: リドゥ) される。 >
7332 < しかしVi互換にするには、オプション 'cpoptions' にフラグ 'u' を追加して
7333 もよい。こうするとコマンド CTRL-R でリドゥできる。
7334 アンドゥを無効にするには、次のように負の値にすること。 >
7336 < これは 1 回の変更でもメモリを使い果たしそうなときに役立つ。
7337 |undo-two-ways| も参照。
7339 *'updatecount'* *'uc'*
7340 'updatecount' 'uc' 数値 (既定では 200)
7343 この回数だけ文字を打ち込むと、スワップファイルがディスクに書き込まれる。
7344 0 にすると、スワップファイルは全く作られない (復旧に関する章
7345 |crash-recovery| を参照)。Vimを引数 "-n" 付きで起動すると、オプション
7346 'updatecount' を 0 に設定できる。|startup| を参照。読み込み専用モード
7347 で編集しているときは、このオプションは 10000 に初期化される。
7348 'swapfile' により、スワップファイルをバッファごとに無効化できる。
7349 'updatecount' が 0 から 非0 に変更されたときは、'swapfile' がオンになっ
7350 ている全てのバッファで、スワップファイルが作られる。'updatecount' が 0
7351 になったときは、既存のスワップファイルは削除されない。
7353 'buftype' が "nofile" や "nowrite" であるようなバッファでは、このオプ
7356 *'updatetime'* *'ut'*
7357 'updatetime' 'ut' 数値 (既定では 4000)
7360 この時間の間 (ミリ秒単位) 入力がなければ、スワップファイルがディスクに
7361 書き込まれる (|crash-recovery| を参照)。また autocommand のイベント
7362 |CursorHold| にも使われる。
7365 'verbose' 'vbs' 数値 (既定では 0)
7367 {Vi にはないが、Viのヴァージョンによっては切替型のオプ
7369 値が 0 より大きいとき、Vimは実行中の動作に関するメッセージを表示する。
7370 現在のところ、以下のメッセージが表示される。
7371 1以上 ファイル viminfo が読み書きされたとき
7372 2以上 コマンド ":source" でファイルを読み込んだとき
7373 5以上 検索されたタグファイルとインクルードファイル全て
7374 8以上 autocommand のグループが実行されたファイル
7375 9以上 実行された autocommand 全て
7377 13以上 例外が発生/捕捉/終了/破棄されたとき
7378 14以上 ":finally"節において保留されている全て
7379 15以上 実行された Ex コマンド全て (200 文字から後は切り捨て)
7381 このオプションは、引数 "-V" でも設定できる。|-V| を参照。
7382 このオプションは、コマンド |:verbose| でも設定できる。
7384 'verbosefile'が設定されている場合、verboseのメッセージは表示されない。
7386 *'verbosefile'* *'vfile'*
7387 'verbosefile' 'vfile' 文字列 (既定では "")
7390 このオプションが空でないとき、全てのメッセージはこの名前のファイルに書
7391 き出される。ファイルが既に存在するときは、そこに追加される。
7392 ファイルへの書き出しはVimが終了したときか、または'verbosefile'が空に設
7394 'verbosefile'を新しい値に設定すると、最初に空に設定したのと同じことに
7395 なる。|:redir|との違いは、'verbosefile'が設定されているとき冗長なメッ
7398 *'viewdir'* *'vdir'*
7399 'viewdir' 'vdir' 文字列 (Amiga, MS-DOS, OS/2とWin32での既定値:
7400 "$VIM/vimfiles/view",
7401 Unixでの既定値: "~/.vim/view",
7402 Macintoshでの既定値: "$VIM:vimfiles:view"
7403 VMSでの既定値: "sys$login:vimfiles/view"
7404 RiscOSでの既定値: "Choices:vimfiles/view")
7407 {Vi mが |+mksession| 機能付きでコンパイルされたときの
7409 コマンド |:mkview| によるファイルを格納するディレクトリの名前。
7410 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
7411 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
7413 *'viewoptions'* *'vop'*
7414 'viewoptions' 'vop' 文字列 (既定では "folds,options,cursor")
7417 {Vi mが |+mksession| 機能付きでコンパイルされたときの
7419 コマンド |:mkview| の効果を変更する。値はキーワードのコンマ区切りのリ
7420 ストである。キーワードは、ある項目の保存と復元を有効にする。
7422 cursor ファイル/ウィンドウ内のカーソル位置
7423 folds 手動で作られた折り畳み、折り畳みの開閉の区別、折り畳み
7425 options ウィンドウまたはバッファについてローカルなオプションと
7426 マッピング (ローカルなオプションのグローバルな値は含め
7428 slash ファイル名内の '\' がスラッシュに置換される
7429 unix WindowsやDOS上でも、Unix形式の end-of-line (1個の
7432 "slash" と "unix" は、Windows上でビューファイルをUnixと共有するときに
7433 便利である。Unix版のVimはdos形式のスクリプトを読み込めないが、Windows
7434 版のVimはunix形式のスクリプトを読み込めるからだ。
7436 *'viminfo'* *'vi'* *E526* *E527* *E528*
7438 'viminfo' 'vi' 文字列 (Viの既定値は "", Vimの既定値は、
7439 MS-DOS, WindowsとOS/2では: '100,<50,s10,h,rA:,rB:,
7440 Amigaでは: '100,<50,s10,h,rdf0:,rdf1:,rdf2:
7441 他のシステムでは: '100,<50,s10,h)
7444 {Vi mが |+viminfo| 機能付きでコンパイルされたときの
7446 値が空でないとき、viminfo ファイルが起動に先立って読み込まれ、また終了
7447 時に書き出される (|viminfo-file| を参照)。値は指定部のコンマ区切りのリ
7448 ストである。指定部には、効果を指定するフラグ1文字の次に、その値を指定
7449 する数または文字列を指定する。指定されなかったものについては、既定値が
7450 使われる。フラグとその動作の一覧は、以下の通りである。
7452 ! これが含まれると、アルファベットの大文字で始まり、小文字を含ま
7453 ないグローバル変数を保存・復元する。つまり "KEEPTHIS" と
7454 "K_L_M" は保存されるが、"KeepThis" と "_K_L_M" は保存されない。
7456 " 各レジスタで保存される行数の最大値。これはフラグ'<'の古い表記
7457 である。この表記の不利点は、エスケープのために"を前に書かない
7458 といけないことである。そうしないとコメントの開始と見なされてし
7460 % これが含まれると、バッファリストを保存・復元する。Vimの起動時
7461 にファイル名が引数に含まれていると、バッファリストは復元されな
7462 い。 Vimの起動時にファイル名が引数に含まれていないと、バッファ
7463 リストが viminfo ファイルから復元される。ファイル名のないバッ
7464 ファとヘルプ用バッファは、viminfo ファイルには書き込まれない。
7465 このフラグの後に続けて数値を書くと、保存されるバッファ数の最大
7466 値を指定することができる。数値が書かれていない場合、全てのバッ
7468 ' マークが復元されるファイル履歴の最大値。オプション 'viminfo'
7469 が空でないときは、常にこれを設定しなければならない。
7470 また、このオプションを設定するとジャンプリスト |jumplist|と
7471 |changelist| も viminfo ファイルに蓄えられることになる。
7472 / 保存される検索パターンの履歴の最大値。非0 の値を指定すると、前
7473 回の検索パターンと置換パターンも保存される。これが含まれないと
7474 きは、'history' の値が使われる。
7475 : 保存されるコマンドライン履歴の最大値。これが含まれないときは、
7477 < 各レジスタで保存される行数の最大値。0 にすると、レジスタは保存
7478 されなくなる。'"'はこのフラグの古い表記である。
7479 下記のフラグ's'も参照: 's'はKbyte単位で最大値を指定する。
7480 @ 保存される input-line 履歴の最大値。これが含まれないときは、
7482 c これが含まれると、viminfo ファイル内のテキストを、書き込まれた
7483 ときのエンコーディングから現在のエンコーディングに変換する。
7484 |viminfo-encoding| (訳注: および 'encoding') を参照。
7485 f ファイルマークを保存するかどうか。0 を指定すると、ファイルマー
7486 ク ('0 から '9, 'A から 'Z) は保存されない。これが含まれなかっ
7487 たり、値が非0 のときは、みな保存される。 '0 は (終了時やコマン
7488 ド ":wviminfo" の実行時の) カーソル位置の保存に使われる。
7489 h viminfo ファイルの読み込み時に、'hlsearch' を無効にする。含ま
7490 れないときは、最後の検索コマンド以来、コマンド ":nohlsearch"
7492 n これでファイル viminfo の名前を指定する。名前は 'n' のすぐ後に
7493 続けて指定する。'viminfo' の最後に指定しなければならない!Vim
7494 の開始時に引数 "-i" が指定されると、それで指定されたファイル名
7495 がここで指定されたものを上書きする。環境変数は、オプションの設
7496 定時ではなく、ファイルの読み込み時に展開される。
7497 r リムーバブル・メディア (訳注: フロッピ、CD-ROM等の取り外せる記
7498 憶装置。この中身は取り替えてしまえば全く変わるので、ファイル履
7499 歴の意味がない) の指定。引数は文字列 (次の ',' まで) である。
7500 これは複数個指定できる。それぞれがマーク履歴の対象外になるパス
7501 の先頭部を指定する。これはリムーバブル・メディアを避けるためで
7502 ある。 MS-DOSでは "ra:,rb:", Amigaでは "rdf0:,rdf1:,rdf2:" と
7503 するとよい。ここに一時ファイルを指定することもできる(Unixの例:
7504 "r/tmp")。大文字と小文字の区別はない。それぞれの 'r' の引数の
7506 s Kbyte単位でのフラグの最大値。0のときレジスタは保存されない。現
7507 在のところこれはレジスタにのみ適用される。既定値の"s10"の状態
7508 では、10Kbyteを超えるテキストを持つレジスタは除外される。上記
7509 のフラグ'<'も参照: '<'は行数で制限値を指定する。
7512 :set viminfo='50,<1000,s100,:0,n~/vim/viminfo
7514 '50 最近編集した 50 ファイル内のマークは保存される。
7515 <1000 レジスタの中身 (それぞれ 1000 行まで) は保存される。
7516 s100 100Kbyteを超えるテキストを持つレジスタは保存されない。
7517 :0 コマンドラインの履歴は保存されない。
7518 n~/vim/viminfo 使用するファイル名は "~/vim/viminfo" である。
7519 '/' がない '/' が指定されていないので、既定値が使われる。つまり全
7520 ての検索履歴や前回の検索パターン、置換パターンが保存さ
7522 '%' がない バッファリストは、保存も復元もされない。
7523 'h' がない 'hlsearch' による強調表示は復元される。
7525 'viminfo'を空の値から他の値へ変更するとき、|:rviminfo|を使うと、そのファ
7526 イルの中身を読み込むことができる。これは自動的には行われない。
7528 安全上の理由から、このオプションをモードライン|modeline|やサンドボック
7529 ス|sandbox|の中で設定することはできない。
7531 *'virtualedit'* *'ve'*
7532 'virtualedit' 've' 文字列 (既定では "")
7535 {Vi mが |+virtualedit| 機能付きでコンパイルされたとき
7537 値は、以下のキーワードのコンマ区切りのリストである。
7538 block Visual blockモードで仮想編集を有効にする。
7539 insert Insertモードで仮想編集を有効にする。
7540 all 全てのモードで仮想編集を有効にする。
7541 onemore 行末の1文字先までカーソルを移動できるようにする。
7542 仮想編集とは、実際に文字がないところにもカーソルを置けるようにすること
7543 である。つまりタブ文字の内部や行末より後ろにカーソルを移動できる。
7544 Visualモードで長方形を選択するときや、表を編集するときに便利である。
7545 (訳注: フリーカーソルモードとも呼ばれる)
7546 "onemore"は同じではない。"onemore"は単にカーソルを行の最後の文字の直後
7547 まで移動できるようにするだけである。これによっていくつかのコマンドがよ
7548 り一貫性を持つようになる。以前は、空行では常にカーソルは行末を越えてい
7549 た。しかしこれはVi互換からはほど遠い。これを設定すると動かなくなるプラ
7550 グインやVimスクリプトもあるかもしれない。例えば|l|でカーソルが最後の文
7551 字の後に移動できるためである。よく注意して使うこと!
7552 コマンド|$|はカーソルを行の最後の文字へ移動させる。最後の文字を越えは
7553 しない。そのため、|$|によってカーソルが左へ移動することもありえる。
7554 "all"と"onemore"を同時に設定することは意味がないが、そのように設定して
7557 *'visualbell'* *'vb'* *'novisualbell'* *'novb'* *beep*
7558 'visualbell' 'vb' 切替 (既定ではオフ)
7561 ビープ音に、実際は音でなくビジュアルベル (訳注: 画面フラッシュ) を使う。
7562 ビジュアルベルに使われるターミナルコードは、ターミナルオプション
7563 't_vb' で指定される。音もフラッシュも使いたくないならば、次のようにす
7564 ること (訳注: しかしエラーが分からなくなるという諸刃の剣)。 >
7566 < Note: GUIが開始するとき、't_vb' は既定値に設定されることに注意。
7567 |gvimrc| ファイルで再設定する必要があるだろう。GUI 版では、't_vb' の既
7568 定値は "<Esc>|f" であり、画面の色を 20 ミリ秒だけ反転させる。違った時
7569 間を設定したいときは、 "<Esc>|40f" とすること。ここで 40 の所にはミリ
7571 Amigaではこのオプションは無効で、常に画面フラッシュが使われる。
7577 バッファが変更される間にシェルコマンドが使われたら、警告メッセージを表
7580 *'weirdinvert'* *'wiv'* *'noweirdinvert'* *'nowiv'*
7581 'weirdinvert' 'wiv' 切替 (既定ではオフ)
7584 このオプションは termcap オプション 't_xs' と同じ効果を持つ。これは
7585 Vim version 4.x との後方互換性のためのものである。
7586 このオプションをオンにすると、't_xs' が非0 になる。またこのオプション
7587 をオフにすると、't_xs' が 0 になる。GUI版では効果がない。
7589 *'whichwrap'* *'ww'*
7590 'whichwrap' 'ww' 文字列 (Vimの既定値: "b,s"、Viの既定値: "")
7593 カーソルを左右させるキーのうち、ここで指定したものでは、カーソルが行頭
7594 /末にあるときに前/次行に移動できるようになる。以下のキーでこれを有効
7595 にするには、文字を連結すること (訳注: はて?以下の文字を値に加えろとい
7598 b <BS> NormalとVisual
7599 s <Space> NormalとVisual
7600 h "h" NormalとVisual (非推奨)
7601 l "l" NormalとVisual (非推奨)
7602 < <Left> NormalとVisual
7603 > <Right> NormalとVisual
7605 [ <Left> InsertとReplace
7606 ] <Right> InsertとReplace
7609 < こうすると、カーソルキーでのみ行末/頭の移動ができる。
7610 移動キーが削除オペレータや変更オペレータと共に使われたときは、<EOL> も
7611 文字に含まれる。このためカーソルが行末を通るときは、"3h" の動きと
7612 "3dh" の動きは異なる。これは "x" と "X" にも当てはまる。それは、それら
7613 のコマンドは "dl" と "dh" と同様に働くからだ。これを使うときは、バック
7614 スペースでカーソル前の文字を削除できるようにするため、マッピング
7615 ":map <BS> X" を使うとよい。
7616 値に 'l' が含まれているとき、行末でオペレータの後にlを使うと、カーソル
7617 が次行に移動しない。これによって"dl", "cl", "yl"などが普通に動作する。
7618 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはViの既定
7619 値に、オフのときはVimの既定値になるので注意。
7622 'wildchar' 'wc' 数値 (Vimの既定値: <Tab>、Viの既定値: CTRL-E)
7625 コマンドラインで、オプション 'wildmode' で指定したようにワイルドカード
7626 を展開するために打ち込まなければならない文字。
7627 より詳しくは |cmdline-completion| を参照。
7628 その文字はマクロ内では認識されない。それには 'wildcharm' を参照。
7629 このオプションは数値オプションだが、次のように特殊キーも設定できる。 >
7631 < NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときはViの既定
7632 値に、オフのときはVimの既定値になるので注意。
7634 *'wildcharm'* *'wcm'*
7635 'wildcharm' 'wcm' 数値 (既定では空 (0))
7638 このオプションはオプション 'wildchar' と全く同様に働くが、こちらはマク
7639 ロ内でも認識される点が異なっている。|ex-edit-index| を探せば、このオプ
7640 ションに適した「予備」コマンドラインキーが見つかるだろう。普通、ユーザ
7641 が実際に 'wildcharm' で指定されたキーを打ち込むことはない。自動的に補
7642 完モードを呼び出すマッピング内でのみ使うこと。例えば次のようにする。 >
7644 :cnoremap ss so $vim/sessions/*.vim<C-Z>
7645 < こうすると ":ss" と打ち込んだ後でコマンド CTRL-P や CTRL-N が使える。
7647 *'wildignore'* *'wig'*
7648 'wildignore' 'wig' 文字列 (既定では "")
7651 {Vi mが |+wildignore| 機能付きでコンパイルされたときの
7653 ファイルパターンのリスト。パターンのどれかにマッチしたファイルは、ファ
7654 イル/ディレクトリ名の補完時に無視される。また、フラグを与えて無効化し
7655 ない限り、|expand()|, |glob()|, |globpath()| の結果に影響する。
7656 パターンは |:autocmd| と同様のものである。|autocmd-patterns| を参照。
7657 オプション 'suffixes' も参照。
7659 :set wildignore=*.o,*.obj
7660 < リストにパターンを追加するときにはコマンド |:set+=|、リストからパター
7661 ンを除くときにはコマンド |:set-=| を使うのがよい。こうすると将来のヴァー
7662 ジョンで異なった既定値が使われるようになったときに、問題が起きるのを防
7665 *'wildmenu'* *'wmnu'* *'nowildmenu'* *'nowmnu'*
7666 'wildmenu' 'wmnu' 切替 (既定ではオフ)
7669 {Vi mが |+wildmenu| 機能付きでコンパイルされたときのみ
7671 オンのとき、コマンドライン補完が拡張モードで行われる。オプション
7672 'wildchar' で指定されたキー (普通 <Tab>) を打ち込むと補完を開始し、コ
7673 マンドラインのすぐ上に可能性のあるマッチが表示され、最初のマッチが強調
7674 表示される (ステータス行があるときは、それを上書きする)。<Tab> や
7675 CTRL-P /CTRL-N 等の前/次のマッチを表示するキーは、強調部分を適切なマッ
7677 'wildmode' が有効なときは、"full" が指定されたところで "wildmenu" モー
7678 ドが使われる。"longest" と "list" では "wildmenu" モードは開始されない。
7679 1行に収め切れない程マッチがあるときは、(訳注: その後にマッチがあるなら)
7680 文字 ">" が右端に表示され、(訳注: その前にマッチがあるなら) 文字 "<"
7681 が左端に表示される。ステータス行は必要に応じてスクロールする。
7682 "wildmenu" モードは、補完候補の選択に使われないキーが打ち込まれた時点
7684 "wildmenu" が使われているとき、以下のキーは特別な働きを持つ。
7686 <Left> <Right> - 前/次のマッチを選択 (CTRL-P/CTRL-N と同じ)
7687 <Down> - ファイル/メニュー名補完時: サブディレクトリ/メニュー
7689 <CR> - メニュー補完時、カーソルがドットの直後にあるとき: サ
7691 <Up> - ファイル/メニュー名補完時: 親ディレクトリ/メニュー
7694 これにより、メニューがコンソールから扱える |console-menus|。
7696 <Left> や <Right> キーで、別のマッチに移動するのではなく、カーソルを移
7698 :cnoremap <Left> <Space><BS><Left>
7699 :cnoremap <Right> <Space><BS><Right>
7701 現在のマッチの表示には、強調表示グループ "WildMenu" が使われる
7704 *'wildmode'* *'wim'*
7705 'wildmode' 'wim' 文字列 (Vimの既定値は "full")
7708 オプション 'wildchar' で指定されたキーで開始する補完モード。値は、キー
7709 ワードの4個までのコンマ区切りのリストである。それぞれのキーワードで、
7710 連続して 'wildchar' を使ったときの動作を指定する。1個目のキーワードが
7711 'wildchar' を1回目に使ったときの動作を指定し、2個目のキーワードが2回目
7713 指定可能なキーワードは、以下の通りである。
7715 "full" 次のマッチを完全に補完する。最後のマッチの次には元の文
7716 字列が使われ、その次は再び最初のマッチが補完される。
7717 "longest" 共通する最長の文字列までが補完される。それ以上長い文字
7718 列を補完できないときは、次の候補に移る。
7719 "longest:full" "longest" と似ているが、'wildmenu' が有効ならばそれを
7721 "list" 複数のマッチがあるときは、全てのマッチを羅列する。
7722 "list:full" 複数のマッチがあるときは、全てのマッチを羅列し、最初の
7724 "list:longest" 複数のマッチがあるときは、全てのマッチを羅列し、共通す
7726 マッチが1個しかないときは、どの場合でも完全に補完される。
7730 < 最初のマッチ、次のマッチ...を完全に補完する (既定値) >
7731 :set wildmode=longest,full
7732 < 共通する最長の文字列を補完し、次からマッチを完全に補完する >
7733 :set wildmode=list:full
7734 < 全てのマッチを羅列し、そして最初のマッチを完全に補完する >
7735 :set wildmode=list,full
7736 < 補完せずに全てのマッチを羅列し、次からマッチを完全に補完する >
7737 :set wildmode=longest,list
7738 < 共通する最長の文字列を補完し、次から他の候補を羅列する
7739 より詳しくは |cmdline-completion| を参照。
7741 *'wildoptions'* *'wop'*
7742 'wildoptions' 'wop' 文字列 (既定では "")
7745 {Vi mが|+wildignore|機能付きでコンパイルされたときのみ
7747 コマンドライン補完の挙動を変える単語のリスト。
7748 現在のところ1つの単語だけが設定できる:
7749 tagfile CTRL-Dでマッチするタグを一覧表示するとき、タグの種類と
7750 そのタグのファイル名が表示される。1行につき1つのマッチ
7751 が表示される。よく使われるタグの種類は次の通り:
7754 |cmdline-completion|も参照。
7756 *'winaltkeys'* *'wak'*
7757 'winaltkeys' 'wak' 文字列 (既定では "menu")
7760 {Vi mのWin32版、Motif版、GTK版、Photon GUI版でのみ有効}
7761 GUI版では、メニュー内で下線付きで表示されている文字とALTキーを組み合わ
7762 せて使うことで、メニューの項目にアクセスできるものがある。これはマッピ
7763 ングや特殊な文字の入力にALTキーを使うことと衝突する。このオプションは、
7765 no ALTキーをメニューに使わない。ALTキーを使った組み合わせはマッピ
7766 ングに使えるが、自動的にメニューの操作に使われることはない。こ
7767 のときメニューの操作は、コマンド |:simalt| で可能である。
7768 yes ALTキーの扱いはウィンドウシステムに任される。ALTキーとのキーの
7770 menu メニューのショートカットキーになっている文字と組み合わせてALT
7771 キーを使うとウィンドウシステムが扱うが、他のキーはマッピングに
7773 オプション 'guioptions' からフラグ 'm' が取り除かれ、メニューが無効に
7774 なっていると、ALT キーはメニューには全く使われない。
7775 このオプションは<F10>には適用されない; Win32版とGTK版では、マッピング
7776 されていない限り<F10>を押すとメニューが選択される。
7779 'window' 'wi' 数値 (既定では: 画面の高さ - 1)
7781 ウィンドウの高さ。Vimウィンドウの高さと混同しないこと。そちらには
7783 ウィンドウが1つだけで、このオプションの値が'lines' - 1 より小さいとき、
7784 |CTRL-F|と|CTRL-B|でスクロールする行数に影響する。'window' - 2 行(ただ
7785 し最小値は1行)だけ画面がスクロールする。
7786 'window'が'lines' - 1 に等しいとき、CTRL-FとCTRL-Bは折り返された行を考
7788 Vimウィンドウをリサイズするとき、このオプションの値が1より小さいか
7789 'lines'以上ならば'lines' - 1 に設定される。
7790 {Vi はこのオプションによって表示する行の数も決定する}
7792 *'winheight'* *'wh'* *E591*
7793 'winheight' 'wh' 数値 (既定では 1)
7796 {Vi mが |+windows| 機能付きでコンパイルされたときのみ
7798 カレントウィンドウの行数の最小値。これは絶対的な最小値ではなく、余裕の
7799 ないときには行数はこれよりも少なくなる。この指定より小さいウィンドウに
7800 フォーカスが移動すると、他のウィンドウの行数を減らしてそのウィンドウを
7802 通常の編集時には 'winheight' を小さい値にしておくこと。
7803 値を 999 にすると、常にカレントウィンドウが画面のほとんどを占め、ほか
7804 のウィンドウは 'winminheight' の高さになる。
7805 (ただしこうすると":all"を使ったときウィンドウが2つしか作られないとい
7806 う難点もある)。"vim -o 1 2 3 4" としたとき2個のウィンドウしか作られな
7807 いのを避けるには、イベント |VimEnter| を使って、スタートアップが行われ
7808 た後にこのオプションを設定すればよい: >
7809 au VimEnter * set winheight=999
7811 カレントウィンドウの高さを変更するコマンドの後では、ウィンドウの高さは
7813 'winheight' はカレントウィンドウに適用される。他のウィンドウの高さの最
7814 小値の設定には、'winminheight' を使うこと。
7816 *'winfixheight'* *'wfh'* *'nowinfixheight'* *'nowfh'*
7817 'winfixheight' 'wfh' 切替 (既定ではオフ)
7820 {Vi mが|+windows|機能付きでコンパイルされたときのみ有
7822 'equalalways'をオンにしてウィンドウを開閉したとき、ウィンドウの高さを
7823 保つ。|CTRL-W_=|に対しても同様。|preview-window|と|quickfix-window|に
7825 これをオンにしていても、利用できる高さが不足している場合には高さが変わ
7828 *'winfixwidth'* *'wfw'* *'nowinfixwidth'* *'nowfw'*
7829 'winfixwidth' 'wfw' 切替 (既定ではオフ)
7832 {Vi mが|+windows|機能付きでコンパイルされたときのみ利
7834 'equalalways'がオンになっていてウィンドウを開閉したとき、ウィンドウの
7835 幅を保つ。|CTRL-W_=|に対しても同様。
7836 これをオンにしていても、利用できる幅が不足している場合には幅が変わる。
7838 *'winminheight'* *'wmh'*
7839 'winminheight' 'wmh' 数値 (既定では 1)
7842 {Vi mが |+windows| 機能付きでコンパイルされたときのみ
7844 カレントウィンドウではないウィンドウの高さの最小値。これは絶対的な最小
7845 値であり、ウィンドウは決してこれより低くはならない。
7846 0 に設定すると、ウィンドウは必要に応じて高さゼロに「潰される」 (つまり、
7847 ステータス行のみになる)。ウィンドウがアクティブになると、高さは最低 1
7848 行にはなる (カーソルの居場所が必要なため)。
7849 カレントウィンドウの高さの最小値の設定には、'winheight' を使うこと。
7850 このオプションの効果があるのは、ウィンドウを小さくするときだけである。
7851 大きな値を使わないこと。そうするとウィンドウを幾つも開いたときにエラー
7852 になる。値は 0 から 3 までが適当である。
7854 *'winminwidth'* *'wmw'*
7855 'winminwidth' 'wmw' 数値 (既定では 1)
7858 {Vi mが |+vertsplit| 機能付きでコンパイルされたときの
7860 カレントウィンドウではないウィンドウの幅の最小値。これは絶対的な最小値
7861 であり、ウィンドウは決してこれより狭くはならない。
7862 0 に設定すると、ウィンドウは必要に応じて幅ゼロに「潰される」 (つまり、
7863 垂直分割の区切りのみになる)。ウィンドウがアクティブになると、幅は最低
7864 1 列にはなる (カーソルの居場所が必要なため)。
7865 カレントウィンドウの幅の最小値の設定には、'winwidth' を使うこと。
7866 このオプションの効果があるのは、ウィンドウを小さくするときだけである。
7867 大きな値を使わないこと。そうするとウィンドウを幾つも開いたときにエラー
7868 になる。値は 0 から 12 までが適当である。
7870 *'winwidth'* *'wiw'* *E592*
7871 'winwidth' 'wiw' 数値 (既定では 20)
7874 {Vi mが |+vertsplit| 機能付きでコンパイルされたときの
7876 カレントウィンドウの列数の最小値。これは絶対的な最小値ではなく、余裕の
7877 ないときには列数はこれよりも少なくなる。カレントウィンドウの列数が指定
7878 したものより少ないときは、他のウィンドウの列数を減らしてそれを増やす。
7879 カレントウィンドウが常に画面を埋めるようにするには、999 に設定すること。
7880 普通の編集時には小さい値に設定すること。
7881 カレントウィンドウの幅を変更するコマンドの後では、ウィンドウの幅は調整
7883 'winwidth' はカレントウィンドウに適用される。他のウィンドウの幅の最小
7884 値の設定には、'winminwidth' を使うこと。
7890 このオプションは、テキストの表示方法を変える。これはバッファ内のテキス
7891 トには変更を与えない。それについてはオプション 'textwidth' を参照。
7892 オンのときは、ウィンドウの幅より長い行は折り返され、次の行に続けて表示
7893 される。オフのときは、折り返しは行われず、長い行は一部のみが表示される。
7894 カーソルが表示されていない部分に移動すると、画面は水平スクロールする。
7895 行の分割は、必要であれば単語の中ででも行われる。折り返しを単語の境界で
7896 行うには、'linebreak' を参照。
7897 水平スクロールをもっと便利にするには、次のようにしてみるとよい。 >
7899 :set listchars+=precedes:<,extends:>
7900 < 'sidescroll'、'listchars' や |wrap-off| を参照。
7901 オプション 'diff' がオンの場合、モードライン |modeline| からこのオプ
7904 *'wrapmargin'* *'wm'*
7905 'wrapmargin' 'wm' 数値 (既定では 0)
7907 ウィンドウの右端からこの文字数だけ離れたところで折り返しが始まる。この
7908 境界を超えてテキストを入力すると、 <EOL> が挿入され、挿入は次行に続く。
7909 'number'や'foldcolumn'など幅をとるオプションを使用していると、テキスト
7910 の幅がこの値より少なくなる。これはVi互換の動作である。
7911 オプション 'textwidth' が非0 のときは、このオプションは使われない。
7912 'formatoptions' と |ins-textwidth| も参照。 {Vi: 少し不便な、違った動
7915 *'wrapscan'* *'ws'* *'nowrapscan'* *'nows'*
7916 'wrapscan' 'ws' 切替 (既定ではオン) *E384* *E385*
7918 検索がファイル末尾まで進んだら、ファイル先頭から再び検索する。スペリン
7919 グミスを検索する|]s|と|[s|にも適用される。
7921 *'write'* *'nowrite'*
7925 ファイルの書き込みを有効にする。オフのときは、書き込みができない。読込
7926 専用モードに使える。ただしファイルの編集は可能である。コマンドライン引
7927 数 |-m| や |-M| を使ってオフに設定できる。テキストをフィルタにかけるこ
7928 とも可能であり、一時ファイルの書き込みも可能である。
7930 *'writeany'* *'wa'* *'nowriteany'* *'nowa'*
7931 'writeany' 'wa' 切替 (既定ではオフ)
7933 いかなるファイルも "!" なしに書き込みができる。
7935 *'writebackup'* *'wb'* *'nowritebackup'* *'nowb'*
7936 'writebackup' 'wb' 切替 (|+writebackup| 機能付きでコンパイルされたなら
7937 既定値はオン、そうでないなら既定値はオフ)
7940 ファイルの上書きの前にバックアップを作る。オプション 'backup' がオンで
7941 ない限り、バックアップは上書きに成功した後削除される。ユーザのファイル
7942 システムがほとんど一杯ならばこのオプションをオフにすること。他の説明は
7944 'backupskip' のパターンがマッチしたら、バックアップは作られない。
7945 NOTE: このオプションは、オプション 'compatible' がオンのときは既定値に
7948 *'writedelay'* *'wd'*
7949 'writedelay' 'wd' 数値 (既定では 0)
7952 打ち込まれた文字が画面に送られるまでの遅延時間を、1万分の1秒単位
7953 で指定する。非0 のときは、文字は画面に一つ一つ送られる。MS-DOSの
7954 pcterm では動作しない。これはデバッグ用のオプションである。
7956 vim:tw=78:ts=8:ft=help:norl: