Merge branch 'MacVim'
[MacVim/KaoriYa.git] / runtime / doc / gui_w32.jax
blobd359bf8e555bb019d26296bb838a380a5dcb17e3
1 *gui_w32.txt*   For Vim バージョン 7.2.  Last change: 2007 Aug 30
4                 VIMリファレンスマニュアル    by Bram Moolenaar
7 Win32でのVimのグラフィカルユーザインターフェース    *gui-w32* *win32-gui*
9 1. GUIを始める                      |gui-w32-start|
10 2. デフォルトエディタVim |vim-default-editor|
11 3. クリップボードを使う           |gui-clipboard|
12 4. シェルコマンド              |gui-shell-win32|
13 5. 特別な色                 |win32-colors|
14 6. ダイアログとブラウズ           |gui-w32-dialogs|
15 7. コマンドライン引数            |gui-w32-cmdargs|
16 8. その他色々                        |gui-w32-various|
18 その他の関連した文章:
19 |gui.txt|       GUIの一般的な要素。
20 |os_win32.txt|  Win32特有の要素。
22 {Vi にはWindowsのGUIは無い}
24 ==============================================================================
25 1. GUIを始める                                              *gui-w32-start*
27 Win32のGUIバージョンは、どんな名前で起動されたかなんておかまい無しに、いつも
28 GUIでスタートする。
30 GUIは常にWindowsのサブシステムとして実行される。殆どのシェルはVimを起動した直
31 後にコマンドプロンプトへ自動的に復帰する。そうでなかったら、"start"コマンドを
32 使うと良い: >
33         start gvim [options] file ..
35 Note: 全てのフォント(太字、斜体)は同じ大きさでなければならない!!!。そうしない
36 場合、文字が欠けたり表示がゴチャゴチャになったりしてしまうだろう。Vimはフォン
37 トの大きさを検査していない。画面上でのピクセルサイズが同じでなければならない。
38 同じポイントサイズのフォントでも、同じピクセルサイズのフォントだとは限らないこ
39 とに注意!。加えてフォントの位置情報(アセントとディセント)も同じでなければなら
40 ない。
42 Win32 GUIではメニューが拡張されている: "編集/フォント設定"。ウィンドウズの標準
43 フォントセレクトダイアログが起動される。
45 メニューの高さ設定は、Win32 GUIでは動作しない。
47                                                         *gui-win32-maximized*
48 Vimのウィンドウを最大化した状態で起動したいのならば、vimrcかgvimrcに次のコマン
49 ドを書き加える: >
50         au GUIEnter * simalt ~x
52                                                                 *gui-w32s*
53 Win32sかWindows 3.1もしくは3.11で動くgvim.exeも存在する。|win32s|参照。
56 Vim をプラグインとして使う                         *gui-w32-windowid*
58 普通に gvim が起動されると、gvim のウィンドウがトップレベルで作成される。コマ
59 ンドラインオプション |--windowid| に10進または16進の数値を指定すると、Vim はそ
60 の ID を持つウィンドウの子ウィンドウを作成する。これによって、Vim を他のアプリ
61 ケーションのプラグインとして使うことができる。これは完全にプログラマ向けのイン
62 ターフェイスであり、Vim を正しく起動するアプリケーションの対応なくしては何の役
63 にも立たない。
65 ==============================================================================
66 2. デフォルトエディタVim                         *vim-default-editor*
68 Vimをあるファイルタイプのデフォルトエディタにするには:
69 1. Windowsのエクスプローラを起動する
70 2. ツール/フォルダオプション -> ファイルタイプ (W2K + IE5.5)
71 3. Vimを使用したい全てのファイルタイプに対して、gvimのパスを設定する。(拡張子
72    の無いファイルタイプに対しては、ファイルタイプを指定するフィールドに3つのス
73    ペースを置くことで対応できる)
74    アクションの"open"に: >
75         gvim "%1"
76 <  ファイル名にスペースを含むファイルを正しく扱うためにクォート(")が必要。
77    こういう方法もある: >
78         gvim "%L"
79 <  これにより幾つかの状況で、短い形式のファイル名(8.3形式)を避けることができ
80    る。しかし、常に働くわけではない。
82 ファイルをダブルクリックしてVimで開いた時には、Vimはそのファイルのディレクトリ
83 へ移動する。
85 Vimを全画面で起動したい時には、openのアクションとして次のものを使用する: >
86         gvim -c "simalt ~x" "%1"
88 新たにVimを違うディレクトリに置いた時(新しいバージョンを入手した時など)の、も
89 う一つの方法は:
90 1. Vimを使って開きたいファイルを選ぶ
91 2. <Shift-F10>を押す
92 3. メニューから"アプリケーションから開く"を選択する
93 4. "その他"をクリック
94 5. Vimの新しい位置を参照して、開くをクリックする。
95 6. "いつもこのアプリケーションを使う"をチェックする
96 7. OKをクリック
98                                                 *send-to-menu* *sendto*
99 Vimを"送る"メニューに追加することもできる:
100 You can also install Vim in the "Send To" menu:
101 1. Windowsのエクスプローラを起動する。
102 2. "送る"のためのディレクトリに移動する:
103    Windows 95: %windir%\sendto (e.g. "c:\windows\sendto")
104    Windows NT: %windir%\profiles\%user%\sendto (e.g.
105                "c:\winnt\profiles\mattha\sendto").
106 3. ファイル表示枠の上で右クリックして新規作成→ショートカット。
107 4. ショートカットウィザードに従ってVIM/GVIMへのフルパスを指定。
109 Vimにファイルを送ると、Vimはファイルのあるディレクトリに移動する。しかし長い
110 ディレクトリ名は短い(MS-DOS形式)で表示されてしまうことに注意。これはWindowsの"
111 送る"の仕組みによる制限である。
113                                                 *notepad*
114 notepad.exe(メモ帳)をgvim.exeに置き換えてしまうこともできるが、これには副作用
115 もある。いくつかのプログラムはnotepad.exeに依存していて、例えばファイルを印刷
116 するために"notepad -p"を使っているからです。メモ帳(notepad)はそのままにしてお
117 いて、Vimを起動するためのほかの方法を使ったほうが良い。
119                                                 *win32-popup-menu*
120 もっと抜本的なアプローチは、右マウスボタンメニューに"Edit with Vim"という項目
121 を追加するものである。これを使うとあらゆるファイルをVimで編集できるようにな
122 る。
124 これは上述のファイルの関連付けと共存することができる。ファイルの関連付けは、
125 Vimで開始することを「デフォルトのアクション」にしてしまう点が違う。"Edit with
126 Vim"メニュー項目を使うと、ダブルクリックで開ける既に存在するファイルの関連付け
127 はそのままにして、したい時にはいつでもVimでファイルを編集することができる。例
128 えば、"*.mak"はmakeプログラムに関連付けることができる。この場合、そのファイル
129 をダブルクリックすればmakefileが実行されるし、"Edit with Vim"を選べばmakefile
130 を編集することができる。
132 どんなファイルでも選択し、右クリックで"Edit with gvim"と呼ばれるメニューオプ
133 ションを表示させることができる。このメニューオプションを選択すると、選択した
134 ファイルがgvimによって開かれる。複数のファイルを選択した場合には、二つのメ
135 ニューオプションが提示されるだろう:
136 "Edit with multiple gvims"  -- 1つのファイルにつき1つのgvimが起動される
137 "Edit with single gvim"     -- 選んだ全てのファイルが1つのgvimで開かれる
138 さらに、もしもすでにgvimが起動しているなら:
139 "Edit with existing gvim    -- すでに起動しているgvimでそのファイルの編集を開
140                                始する。
142                                                 *install-registry*
143 "install.exe"プログラムを使用すれば、簡単に"Edit with Vim"メニュー項目を追加す
144 ることができる。これはレジストリに幾つかの項目を書き加える。
146 同じことを手動で行うことも出来る。これは非常に複雑である!。できればinstall.exe
147 を使うことをオススメする。
149 1. "regedit"でレジストリエディタを起動する。
150 2. 次のキーを追加する:
151    キー           キーの名前               値 ~
152    HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{51EEE242-AD87-11d3-9C1E-0090278BBD99}
153                 {default}                   Vim Shell Extension
154    HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{51EEE242-AD87-11d3-9C1E-0090278BBD99}\InProcServer32
155                 {default}                   {path}\gvimext.dll
156                 ThreadingModel              Apartment
157    HKEY_CLASSES_ROOT\*\shellex\ContextMenuHandlers\gvim
158                 {default}                   {51EEE242-AD87-11d3-9C1E-0090278BBD99}
159    HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Approved
160                 {51EEE242-AD87-11d3-9C1E-0090278BBD99}
161                                             Vim Shell Extension
162    HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Vim\Gvim
163                 path                        {path}\gvim.exe
164    HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\vim 5.6
165                 DisplayName                 Vim 5.6: Edit with Vim popup menu entry
166                 UninstallString             {path}\uninstal.exe
168    {path}は実行可能ファイルのあるディレクトリパスに置き換える。
169    {default}はキー自信の値なので、タイプしない。
171 ポップアップメニューから"Edit with Vim"を削除するには、上記のレジストリ項目を
172 削除すればよい。uninstal.exeプログラムは同じことをしてくれる。Windows標準の"ア
173 プリケーションの追加と削除"のリストの、エントリーを使うことも出来る。
175 このエントリがファイルタイプの関連付けを抑制してしまうことに気が付いたら、手動
176 で関連付けをやり直す(上記を参考に、Windowsのエクスプローラを使って)。これは
177 Windows NTの幾つかのバージョンでだけ起こるらしい(Windowsのバグ?)。手続き:
178 1. ファイルタイプの名前を見つける。これはレジストリエディタを起動し、
179    \\HKEY_CLASSES_ROOTで拡張子を探すことで行える。
180 2. Windowsエクスプローラでは、表示→オプション→ファイルタイプ。リストの中から
181    ファイルタイプを探し出し"編集"をクリック。アクションのリストで、デフォルト
182    として使用したいものを選択し(通常は"開く"アクション)、"標準"ボタンをクリッ
183    クする。
185 "アプリケーションから開く" コンテキストメニュー               *win32-open-with-menu*
186 ("Open With...")
188 Vimのインストーラーを使うならエクスプローラのメニューの "アプリケーションか
189 ら開く" にVimを加えるか選択することができる。これはVimでいろんなファイルを編
190 集するなら重要である。(不明瞭な理由で)全てのファイルには使えない。したがって
191 "Edit with Vim" メニューの方が使いやすい。
193 これを追加する理由の一つがインターネットエクスプローラから直接ファイルを編集
194 できるようにするためである。これを有効にするには "Tools" メニューから
195 "Internet Options..." を選択し、出てきたダイアログウインドウの "Programs" タ
196 ブの "HTML editor" にVimを選択する。そこにVimがなければインストールは完了し
197 ていない。
199 このスクリプトを使って手作業で設定できる。
201 ----------------------------------------------------------
202 REGEDIT4
204 [HKEY_CLASSES_ROOT\Applications\gvim.exe]
206 [HKEY_CLASSES_ROOT\Applications\gvim.exe\shell]
208 [HKEY_CLASSES_ROOT\Applications\gvim.exe\shell\edit]
210 [HKEY_CLASSES_ROOT\Applications\gvim.exe\shell\edit\command]
211 @="c:\\vim\\vim62\\gvim.exe \"%1\""
213 [HKEY_CLASSES_ROOT\.htm\OpenWithList\gvim.exe]
215 [HKEY_CLASSES_ROOT\*\OpenWithList\gvim.exe]
217 ----------------------------------------------------------
219 "c:\\vim\\vim62" をgvim.exeが実際にある場所に変更すること。
221 これをアンインストールするにはVimのアンインストーラーを使うか "regedit" を
222 使って手作業でレジストリエントリを削除する。
224 ==============================================================================
225 3. クリップボードを使う                                   *gui-clipboard*
227 Windowsにはテキストを一時的に格納(コピー)し、取り出す(ペースト)できるクリップ
228 ボードがある。Vimでは幾つかの方法でクリップボードに対応している。他のシステム
229 については|gui-selections|を参照。
231 "*レジスタにはクリップボードの内容が反映される。|quotestar|
233 'clipboard'オプションに文字列"unnamed"が含まれている時には、名前なしレジスタが
234 同じになる。こうすることで、ヤンク(Vimにおけるコピー"y")やペースト(Vimにおける
235 貼り付け"p")にクリップボードを、"*を付けることなく使用できる。
237 デフォルトでは'guioptions'に'a'フラグは含まれていない。これはその操作を行った
238 時にだけ、テキストがクリップボードへ送られるを意味している。単に視覚的に選択
239 (Visualモード)しただけではクリップボードには送られない。'a'フラグを加えれば、
240 (Visualモードで選択するだけで)操作をせずにもクリップボードへ送られる
242                                                         *mswin.vim*
243 標準的なMS-WindowsのCTRL-X、CTRL-CおよびCTRL-Vを使うには、
244 $VIMRUNTIME/mswin.vimスクリプトを使用する。_vimrcファイルに次の一行を追加する:
246         source $VIMRUNTIME/mswin.vim
248 CTRL-Cがクリップボードへのコピーになってしまうので、操作を停止すること(無限
249 ループに陥ったスクリプトを停止するなど)が、できなくなってしまう。代わりに
250 CTRL-Breakが使える。
252 CTRL-Z がアンドゥになる。そのため、このキーでVimをサスペンドすることはできない。
253 代わりに|:suspend|を使うこと(これがサポートされていればだが)。
255                                                 *CTRL-V-alternative* *CTRL-Q*
256 CTRL-Vがペーストに使われてしまうので、方形視覚選択(Visualモードの一種)を開始す
257 ることができない。これにはCTRL-Qを代用できる。インサートモードやコマンドライン
258 モードにおいても、もともとのCTRL-Vの代わりにCTRL-Qを使用することができる。しか
259 しターミナルでCTRL-Qが制御のために使われる時はうまく機能しない。
261 NOTE: クリップボードのサポートにはまだかなりのバグがある。|todo|参照。
263 ==============================================================================
264 4. シェルコマンド                                      *gui-shell-win32*
266 Vimは外部コマンドを実行するのに、どんなコマンドでも実行できるようにするために
267 Vimとは別個のウィンドウを使用する。外部コマンドはちょうどDOSプロンプトから実行
268 されるように、独自の実行環境を獲得する。
270                                                         *win32-vimrun*
271 外部コマンドの実行は"vimrun"コマンドを用いて間接的に行われる。これが働くために
272 は"vimrun.exe"コマンドが実行パスになければならない。そうでなければVimの実行
273 ファイルと同じディレクトリになければならない。"vimrun"を見つけることができなけ
274 れば、コマンドは直接実行され、そのため外部コマンドの実行が終了するとすぐにDOS
275 ウィンドウが閉じられる。
276 警告: もしも"X"ボタンでこのウィンドウを閉じてしまい、強制終了することを確認す
277 るウィンドウでアプリケーションを本当に終了してしまうと、Vimも一緒に強制終了し
278 てしまう!  (":!start"で非同期的に起動されたアプリケーションには、これは当ては
279 まらない)
281 Windows 95では、実行されるコマンドのウィンドウは、DOSとの可能な限りの互換性の
282 ため(これが問題!)常に80x25の大きさになってしまう。デフォルトのシステムフォント
283 が使用される。NTでは、コントロールパネルの"コンソール"によって設定された内容が
284 デフォルトで使用される。Win32sでは、DOSボックスのプロパティはWindowsのディレク
285 トリにある_default.pifで決定される。
287                                                         *msdos-mode*
288 もしも外部プログラムを使用したときに、"このプログラムはMS-DOSモードで起動しま
289 す…"のようなダイアログが表示されたならば、関連付けられたショートカットのプロ
290 パティを変更することでこれを解消することができる:
291 - Windowsエクスプローラを使用して使用されたcommand.comを探す。恐らく
292   c:\command.com、c:\dos\command.com、c:\windows\command.comなどのどれか。
293 - マウスの右ボタンで、command.comのプロパティを選択。
294 - プログラムタブの"詳細設定"を選択。
295 - "MS-DOSモードで起動する"をチェック解除。
296 - "設定"を2度クリック。
298                                                         *win32-!start*
299 通常、Vimはコマンドの実行が終了するのを待つ(これは多くのシェルコマンドの出力を
300 Vimが取り込んで使用できるようにするため)。Vimがプログラムを実行した後、その終
301 了を待たないように望むのならば、W95とNTでは次の構文を使用することができる: >
302         :!start {command}
303 Win32sでは、代わりのウィンドウに移らなければならないだろう。Windows 3.1xにVim
304 に戻っている間にも、バックグラウンドでDOSコマンドを実行するように設定するのを
305 忘れないこと。
307 ==============================================================================
308 5. 特別な色                                         *win32-colors*
310 Win32では、通常のDOSでの色が使用される。|dos-colors|を参照。
312 付け加えて、システムが構成している色を使用することができる。それらはSys_XXXと
313 して知られ、XXXの部分は下のリストに示される、割り当てられているシステムカラー
314 名である(完全な解説はWin32の文章を参照)。大文字小文字は区別されない。注意:
315 Win32sではこれら全ての色がサポートされているわけではない。
317 Sys_3DDKShadow          Sys_3DFace                      Sys_BTNFace
318 Sys_3DHilight           Sys_3DHighlight                 Sys_BTNHilight
319 Sys_BTNHighlight        Sys_3DLight                     Sys_3DShadow
320 Sys_BTNShadow           Sys_ActiveBorder                Sys_ActiveCaption
321 Sys_AppWorkspace        Sys_Background                  Sys_Desktop
322 Sys_BTNText             Sys_CaptionText                 Sys_GrayText
323 Sys_Highlight           Sys_HighlightText               Sys_InactiveBorder
324 Sys_InactiveCaption     Sys_InactiveCaptionText         Sys_InfoBK
325 Sys_InfoText            Sys_Menu                        Sys_MenuText
326 Sys_ScrollBar           Sys_Window                      Sys_WindowFrame
327 Sys_WindowText
329 恐らく一番便利な値はこれらだろう
330         Sys_Window          通常のウィンドウの背景の色
331         Sys_WindowText      通常のウィンドウの文字の色
332         Sys_Highlight       選択されたテキストの背景の色
333         Sys_HighlightText   選択されたテキストの文字の色
335 他にもこの様な色も存在する:
336 Gray, Grey, LightYellow, SeaGreen, Orange, Purple, SlateBlue, Violet,
338                                                                 *rgb.txt*
339 付け加えて、"rgb.txt"で定義される色も使うことができる。このファイルはX11のもの
340 として知られている。何行かを抜粋する: >
342   255 218 185              peach puff
343   205 133  63              peru
344   255 181 197              pink
346 これはファイルのレイアウトを示している: 最初に赤、緑、そして青の輝度を10進数で
347 記述し、続いて色の名前を定義している。4つのフィールドはスペースで区切られてい
348 る。
350 rgb.txtはX11のディストリビューションから手に入れることができる。
351 "/usr/X11R6/lib/X11/"あたりのディレクトリにおいてあることが多い。Vimでは
352 $VIMRUNTIMEディレクトリに置く。だから"$VIMRUNTIME/rgb.txt"にファイルが見つける
353 ことができる。
355 ==============================================================================
356 6. ダイアログとブラウズ                           *gui-w32-dialogs* *dialog*
358 コンソールバージョンから受け継がれる伝統的なインターフェースはもちろん、さらに
359 Win32 GUIでは幾つかの操作に見慣れたWindowsのコンポーネントを使用することができ
360 る。
363 6.1 ダイアログ
365 その他のバージョンではコンソールベースで行われていた"confirm"ファミリ(すなわち
366 'confirm'オプションと|:confirm|コマンドと|confirm()|関数)で、GUIベースのダイア
367 ログが表示される。'guioptions'の'c'フラグでこれを変更できる。
370 6.2 ファイルブラウザ
372 ファイルを編集するコマンドの前に":browse"を付けると、存在するファイルを選択す
373 るためのウィンドウ選択ダイアログが使用される。|:browse|を参照。
376 6.3 切取メニュー
378 Win32 GUI版ではMotifの「切取メニュー」をエミュレートする。個々のメニューの最上
379 位には、小さな「切り取り線」のグラフィックスが存在する。これを選択すると同じメ
380 ニューのエントリーがある、フローティングウィンドウが作成される。フローティング
381 メニューを使用すれば、いちいちメニューバーに移動することなく、オリジナルのメ
382 ニューの(サブメニューも含めた)項目にアクセスすることができる。
383 これはサブメニューの奥の方のコマンドを頻繁に使用するときに非常に便利。
384 切取メニューは好きなところに配置し、常にVimのメインウィンドウよりも手前に表示
385 される。普通に閉じることで取り除くこともできる;もちろんVimを終了すれば自動的に
386 それらも閉じられる。
388                                                         *:tearoff* *:te*
389 :te[aroff] {name}       {name}というメニューを切り取る。指定されたメニューは少
390                         なくとも一つ以上のサブエントリを持たねばないが、メ
391                         ニューバーに表示されている必要は無い。
392                         (|win32-hidden-menus|)を参照。
394 例: >
395         :tearoff ファイル(F)
396 "ファイル"メニューが(あれば)切取メニューとして表示される。 >
398         :amenu ]Toolbar.Make    :make<CR>
399         :tearoff ]Toolbar
400 メインのメニューバーには存在しないフローティングメニューを作成する。
402 ']'で始まるメニューは表示されないことに注意。
404 ==============================================================================
405 7. コマンドライン引数                                    *gui-w32-cmdargs*
407 パラメータの中のコマンドラインの分析は MS Windows で標準化されていない。GVim
408 はコマンドラインの分析のロジックを提供しなければならない。このロジックはVim
409 をコンパイルするのに使われたシステムが提供するロジックとは異なるだろう。この
410 違いはダブルクォート(")の使い方が一般的でないのと関係する。
411 引数の "C:\My Music\freude.txt" と "+/Sch\"iller" は同じように扱われる。引数
412 "+/Sch""iller" はgvimやvim、それがどのようにコンパイルされたかによって、扱い
413 が変わります。
415 ルール:
416       a) パラメータは表示可能文字である
417       b) パラメータはスペースで区切られている
418       c) ダブルクォートで囲めばパラメータにスペースを含むことができる
419       d) バックスラッシュ(\)が一つ以上の後に続くダブルクォート(")は特別な文
420         字である。バックスラッシュの数を半分に割って小数を切捨てた数に意味が
421         ある。奇数ならバックスラッシュはスペースやタブの効果を変える。偶数な
422         らバックスラッシュはリテラルのダブルクォートを作る。
424 つまり:
425         "       は特別なダブルクォート
426         \"      はリテラルのダブルクォート
427         \\"     はリテラルのバックスラッシュと特別なダブルクォート
428         \\\"    はリテラルのバックスラッシュとリテラルのダブルクォート
429         \\\\"   はリテラルのバックスラッシュ二つと特別なダブルクォート
430         \\\\\"  はリテラルのバックスラッシュ二つとリテラルのダブルクォート
431         etc.
433 例: >
434         gvim "C:\My Music\freude" +"set ignorecase" +/"\"foo\\" +\"bar\\\"
436 は "C:\My Music\freude" を開き、次のコマンドを実行する: >
437         set ignorecase; /"foo\ and /bar\"
439 ==============================================================================
440 8. その他色々                                                *gui-w32-various*
442                                                         *gui-w32-printing*
443 "ファイル/印刷"メニューはシンタックスハイライトを使って印刷する。|:hardcopy|を
444 参照してください。もしもテキストを装飾なしで印刷したいのなら、デフォルトのプリ
445 ンタがインストールされていれば次のようにできるでしょう。 >
446         :w >>prn
448 Vimでは多くのMS Windows標準の機能をサポートしている。それらの幾つかは別の場所
449 で説明されている: |'mouse'|、|win32-hidden-menus|を参照。
451                                                         *drag-n-drop-win32*
452 Vimのウィンドウに1つもしくは複数のファイルをドラッグ&ドロップすることができ、
453 それらは普通に開かれる。|drag-n-drop|を参照。
455                                                         *:simalt* *:si*
456 :si[malt] {key}         simulate pressing {key} while holding Alt pressed.
457                         {not in Vi} {only for Win32 versions}
458                         Altと{key}の同時押しをシミュレートする。
459                         {Viにはない機能} {Win32バージョンだけの機能}
461 通常、Vimでは使用可能なマッピングを増やすために、Alt-<Key>の全ての組み合わせを
462 使うことができる。これはメニューにアクセスするためのAltキーの標準的な使い方と
463 衝突する。
464 標準的な振る舞いをさせるための近道は、'winaltkeys'オプションに"yes"を設定する
465 ことである。しかしこうするとAltを使用したマッピングは一切使えなくなる。
466 もう一つの方法は'winaltkeys'に"menu"を指定することである。マッピングされていな
467 いALTキーだけが、メニューのショートカットとしてWindowsに解釈される。だけども現
468 在の状態に依存することは許さない。
469 これを回避するために、('winaltkeys'が"yes"でない時に):simaltコマンドで、
470 WindowsのスタイルでAltキーを押すふりを、Vimにさせることができる。これを使って
471 Windows標準のアクションを興すための、Altキーの組み合わせ(ほかのものでも)をマッ
472 ピングすることができる。いくつか例を示そう: >
474         :map <M-f> :simalt f<CR>
475 これでAlt-Fを押すとキーストロークのAlt→Fがシミュレートされ、'ファイル(F)'メ
476 ニュー(Menu.vimで定義される)が表示される。 >
477         :map <M-Space> :simalt ~<CR>
478 このマッピングによりAlt-SpaceでVimウィンドウのシステムメニューが表示される。
479 '~'はsimaltにおいて文字<Space>を表現するのに使われることに注意。 >
480         :map <C-n> :simalt ~n<CR>
481 Control-Nに、Alt-SpaceにNを続けるマッピングを施す。これはシステムメニュー経由
482 でVimのウィンドウを最小化する。
484 これらのキーは使用している言語によって異なることがある。
486                                                 *intellimouse-wheel-problems*
487 インテリマウスのホイールを使用すると、Vimは入力を受け付けなくなることがある。
488 次の場所へ行き:
489         コントロールパネル - マウス - ホイール - スクロール - 例外
491 アプリケーションのリストにgvimを追加する。この問題はIntellimouseのドライババー
492 ジョン2.2を使用し、"ユニバーサルスクロール"を有効にしている時にだけ起こる。
494  vim:tw=78:sw=4:ts=8:ft=help:norl: